入試問題に挑戦第52回

<問題>
整数が1から順番にある規則に従って並んでいます。下の表はその1部です。

1列 2列 3列 4列 5列 6列 7列 8列 9列 10列 11列 12列
1行 17 10 15 26 19 24
2行 12 14 16 21 23 25
3行 13 18 11 22 27 20

次の問いに答えなさい。

(1) ア、イ、ウを求めなさい。

(2) 1行の50列目の数を求めなさい。

(3) 106はどの行の何列目の数かを求めなさい。

(4) 3行の1列目から27列目までの数の和を求めなさい。

(02年立教女学院)



 

 

入試問題に挑戦第52回解答編

<解答>
数列の問題に魔方陣を取り込んだ面白い問題です。
問題の数列を、3列ごとに区切って見れば、1〜3列目が「1〜9の魔方陣」に、4〜6列目が「10〜18の魔方陣」に、7〜9列目が「19〜27の魔方陣」になっています。
1つ目の魔方陣の左上が「8」、2つ目の魔方陣の左上が「17」、3つ目の魔方陣の左上が「26」という風に、それぞれの魔方陣の同じ位置を見ていくと「公差が9の等差数列」になっています。
(1) ア=26+9=35、イ=19+9=28、ウ=24+9=33
(2) 1行の50列目は、50÷3=16…2から、17番目の魔方陣の真ん中上の位置になります。
   よって、 1+9×(17−1)=145
(3) 106÷9=11…7から、12番目の魔方陣の7つ目の数字なので、はじめの魔方陣の「7」の位置から数えて12番目の位置になる。
   3×12=36なので、「2行の36列目」になる。
(4) 魔方陣の性質から、3行の数字について、
    4+9+2=15    → 5×3
    13+18+11=42 → 14×3
    22+27+20=69 → 23×3
   という様に、魔方陣の中央の数字の3倍が3行の3つの数字の和に等しくなることを利用すれば、
    27÷3=9 から、1〜9番目の魔方陣の中央の数字の和を求めると、
    5+9×(9−1)=77
    (5+77)×9÷2=369 となるので、
   3行の1〜27列目の数の和は、369×3=1107 となる。