入試問題に挑戦第34回

<問題>
うるう年の決め方は、次のようになっています。

西暦の年数が4で割り切れる年はうるう年です。ただし、100で割り切れ、400で割り切れない年はうるう年ではありません。

この決め方にしたがって、次の問いに答えなさい。ただし、今日は西暦2002年2月2日土曜日です。

(1) 1990年2月2日は何曜日でしたか。

(2) 3002年2月2日は何曜日でしたか。

(02年聖光学院1次)


 

 

入試問題に挑戦第34回解答編
<解答>
 今年は、日歴算がはやりだったのか、かなり多くの学校で出題されました。基本的には、日数をもとに曜日を決定していく問題がほとんどで、各月ごとに何日まであるのかを把握しておかないと手が出ません。何月が何日まであるのかということは、算数というよりは常識の範疇の問題ですから、ご家庭での会話の中で、注意を促してあげるだけでも随分違うでしょう。
 さて、この聖光の問題では、各月が何日かということではなく、「うるう年」を問題としています。1年間の日数は平年で365日、うるう年は366日です。また、曜日は7日間の周期で繰り返されます。
     365÷7=52 あまり 1
 この式から、平年では1年は「52週間と1日」つまり、1年のはじめの日と終わりの日は同じ曜日になります。
 例えば、3月5日が火曜日のとき、ここが1年はじめとすると、1年の終わりは翌年の3月4日でやはり火曜日となるわけです。
 では、1年後の同じ月日はどうなるのでしょうか。もうおわかりですね。上の例からもわかるように、翌年の3月5日は水曜日です。つまり「曜日が1つ後にずれる」のです。
次に、うるう年の場合はというと、
     366÷7=52 あまり 2
「52週間と2日」なので、1年後の同じ月日では「曜日が2つ後にずれる」ことになります。
 この性質に加えて、問題文の指示にあるとおり、4年に1回必ずあるわけではないことを考慮しなければなりません。ちなみに、西暦が4の倍数を順に400までならべておいて、そのうち100、200、300の3つについては除外した97個がうるう年に該当します。つまり、400年のうち97年がうるう年という周期になります。

(1)2002年2月2日から見れば、1990年2月2日は「12年前」です。また、この間にうるう年は1992年、1996年、2000年の3回あるので、
   12+3=15 だけ曜日を戻せばよいことがわかります。
   15÷7=2 あまり 1 より、「2週間と1日」戻す → 「1日」戻す → 金曜日
 以上より、1990年2月2日は、金曜日 です。

(2)2002年2月2日から見れば、3002年2月2日は「1000年後」です。
  このうち、4の倍数の年は、   1000÷4=250回
        100の倍数の年は、 1000÷100=10回
        400の倍数の年は、 2400と2800の2回
  うるう年の回数は、  250−10+2=242回
   1000+242=1242 だけ曜日を進めればよいので、
   1242÷7=177 あまり 3 より、「177週間と3日」進める → 「3日」進める → 火曜日
 以上より、3002年2月2日は、火曜日 です。