入試問題に挑戦第105回

<問題>
 あたえられた4個の整数を一回ずつ使って、たし算、ひき算、かけ算、わり算を組み合わせることにより、1から10までの整数をそれぞれ答えにもつ10個の式を考えます。このとき式にカッコ( )を使ってもかまいません。
 例えば2,5,6,8では、次のような式が考えられます。

    1=5+6−2−8       6=(8−2−5)×6
    2=(2×8−6)÷5     7=6+8−2−5
    3=5+8÷2−6       8=(2+5−6)×8
    4=(6−5)×8÷2     9=2+5+8−6
    5=2+5+6−8      10=(2+8)×(6−5)

 いま、3,4,7,8を使って、1から10までの整数をそれぞれ答えにもつ10個の式を解答用紙に書きなさい。
(04年開成)

 

 

 

 

 

 

入試問題に挑戦第105回解答編

<解答>
 「小町算」と呼ばれるこの計算は、算数というよりパズルという感じがします。答えも1通りとは限らないので、ここでは解答例という形で紹介しておきましょう。

 ちなみに昨年の開成の文化祭で数学部が配布した問題プリントの2問目に次のような問題がありました。
  「次の4つの数を使って、+、−、×、÷の四則のみを使って答えが10になるような式を作れ。【3 4 7 8】」
 なんと、全く同じ問題ですね。偶然なのか、意図的なのか・・・。来年、開成を受験する生徒は、必ず文化祭に行って数学部のプリントをもらっておきましょう。

    1=(4−3)×(8−7)     6=3+4+7−8
    2=8+4−7−3        7=4×(8−7)+3
    3=7+8−3×4        8=3+4+8−7
    4=4×7−3×8        9=(7+8)÷3+4
    5=(3+7)×4÷8      10=8×(3−7÷4)