NO.62
2002年 5月 15日
目次
学校情報 |
学校情報 | 学校情報 | 教育情報 | その他 |
大妻多摩 | 獨協埼玉 | 東京の私学5
|
川口市 | 子供人口 |
学校情報
大妻多摩 03年より週6日制に
03年より授業5日制に移るための移行期間として、01年から月2回土曜日を休みにして、高2、高3は受大学験対策の補習講座を、高1以下は部活動や特別活動に充てていたが、充分な教育効果をあげるために週6日制に戻す。
http://www.otsuma-tama.ed.jp/
調布中 行事日程
学校説明会
第1回 9月11日(水) 10:00〜11:30
第2回 10月11日(金) 10:00〜11:30
第3回 11月 7日(木) 10:00〜11:30
第4回 1月10日(金) 10:00〜11:30
各回とも上履きをご持参ください。
文化祭
10月 5日(土)10:00〜16:00
6日(日) 9:00〜16:00
入試相談コーナーがあります。
体育祭
10月18日(金) 9:00〜15:30
東京体育館、見学できます。
第74回定期音楽会
1月29日(水) 渋谷公会堂
生徒演奏の部 12:30〜15:00
鑑賞教室の部 15:30〜16:30
オープンスクール
7月13日(土) 9:00〜15:00
11月29日(金) 9:00〜15:00
11月30日(土) 9:00〜15:00
クラブ活動体験・授業参観・受験相談 等があります。
詳細は6月初旬にお知らせします。
校内案内
10月より毎週水曜日および金曜日・・・16:00 〜 約30分間
10月26日(土)・11月16日(土)・1月11日(土)・・・13:00 〜 約30分間
希望日時を電話でご予約ください。
http://www.chofu.ed.jp/top.htm
横浜雙葉 行事日程
学校説明会
第1回 5月21日(火) 10:00〜11:30 新カリキュラム、新校舎、新制服について
第2回 9月27日(金) 10:00〜11:30 学校生活、進路指導について
第3回 11月2日(土) 10:00〜11:30 入試問題出題傾向など
14:00〜15:30 同上
オープンキャンパス
7月18日(木) 13:00〜16:00
雙葉祭
10月19日(土) 10:00〜16:00
20日(日) 9:00〜16:00
http://www.yokohamafutaba.ed.jp/
清泉女学院 行事日程
第1回学校説明会
5月30日(木) 10:00〜12:00
平日ですので小学生(受験生)は参加できません。
バザー
7月6日(土)10:30〜15:00
事前の予約は必要ありませんが入場整理券が必要です。
入試問題解説会
7月23日(火)10:00〜12:00
保護者の皆様に2002年の入試問題を中心にご説明いたします。
第2回学校説明会
10月26日(土)10:00〜12:00
小学生(受験生)のための学校体験プログラムがあります。
少人数学校見学会のご案内
5月16日(木) 21日(火)
6月 4日(水) 20日(木) 21日(金) 25日(火) 28日(金)
7月12日(金)
9月10日(火) 12日(木)
一回にお受けする人数は20名とさせていただきます。
時間はいずれの日も10:00より2時間くらいです。
平日ですので、保護者の方が対象です。受験生はご遠慮ください。
授業の様子と施設の見学をしていただきます。
ご予約が必要です。電話でお申し込みください。
(土日を除く平日10:00〜16:00 電話 0467−46−3171)
http://izumi.seisen-h.ed.jp/
和洋九段女子 03年入試要項
4回入試に。
1回 2月1日 女子100名 2科
2回 2月2日 女子 70名 2科4科
3回 2月3日 女子 60名 2科4科
4回 2月4日 女子 20名 2科4科
ミニ学校説明会 事前申込が必要
6月 1日(土)、8日(土)、15日(土)、22日(土)、29日(土)
7月 6日(土)、13日(土)
各回とも10:30〜12:00
学校の概要・入学試験の説明、授業見学、施設案内
各回とも定員50名
前日まで受け付け(03−3262−4161
http://www.wayokudan-jh.ed.jp/
芝浦工大柏 03年入試要項
1回 1月21日 男女100名 4科
2回 1月23日 男女 60名 4科
試験会場は1回、2回ともに学校、柏会場、西船橋会場の3ヶ所。
学校見学会
7月27日(土)、7月28日(日)、8月25日(日)
各回とも10:00〜11:30
学校説明会
9月25日(水)、10月20日(日)、11月9日(土)、12月8日(日)
各回とも10:00〜11:30
文化祭
10月5日(土)、6日(日)
個別相談可能
合同説明会
芝浦工大柏、専修大松戸、麗澤中、聖徳大附属の4校による合同説明会
8月24日(土)
10:00〜14:00
サンガーデン柏
http://www.ka.shibaura-it.ac.jp/
獨協埼玉 行事日程
学校見学+ミニ説明会 お申し込み・上履きは不要です。
5月18日(土)、10月26日(土)、11月30日(土)・・・14:00〜15:30
12月21日(土)・・・10:00〜11:30
オープンスクール お申し込み・上履きは不要です
6月27日(木) 9:30までに中学棟小ホールに集合。
中学1・2年生2・3校時の授業を見学。
サテライト説明会 お申し込み・上履きは不要です
7月27日(土) 北千住駅ビル「ルミネ」7F WIZサロンにて
中学10:00〜11:30 高校12:30〜14:30
本校単独で実施する初の外部説明会です。
6年生対象体験授業 要申し込み
8月24日(土)
英語:「獨協埼玉オリジナルの英語教育を体験してみよう」20名×2
理科:今年も化学と物理の実験を計画中です。24名×2
※ 現在、算数の授業も計画中です。
受付開始 7月1日(月) 9:00〜 詳細は6月、このページに掲載します。
学校説明会 申し込み不要
中学棟見学希望の方のみ上履きをご持参ください。
第1回 9月8日(日)
第2回 10月13日(日)
第3回 11月14日(木)
開始時刻 10:00 会場 本校体育館
予定配布物: 募集要項(願書)・パンフレット・説明会資料・昨年度入試問題(抜粋)
文化祭 お申し込み・上履きは不要です。
9月21日(土)・22日(日)10:00〜15:00見学は自由です。
催し物の詳細については9月初旬に掲載します。
9月21日(土)10:00からミニ説明会を実施いたします。
9月22日(日)は高校のミニ説明会になりますのでご注意ください。
http://www.dokkyo-saitama.ed.jp/
桐光学園 行事日程
オープンスクール 要予約
6月29日(土)
対象 小学4〜6年生・保護者
時程 9:30 受付開始
10:00〜10:20 開会(学校長のあいさつおよび諸連絡)
10:40〜約1時間 体験学習
10:30〜13:00 入試相談
13:00 終了予定
申込 申込用紙に記入の上、FAXか郵送で。申込締め切り6月1日。
講座内容例 14講座を用意
美術 カラーコーディネイターになろう
国語 書の世界−−オリジナル印鑑を彫ろう
理科 −196°の世界
社会 古墳の謎を解く
クラブフェア 予約不要
8月24日(土) 10:00〜12:00
クラブ活動の体験・見学
在校生によるなんでも相談コーナーあり
学校説明会
10月10日(木) 10:00〜
11月 8日(金) 10:00〜
12月 7日(土) 14:00〜
文化祭
9月23日(月) 11:00〜
体育大会
10月19日(土) 12:00〜
http://www.toko.ed.jp/high/high.html
開成中 学校説明会日程
詳細は開成学園のホームページをご覧ください。
中学説明会は、事前に往復ハガキによるお申込みが必要です。下段の要領でお申込みください。
第1回:10月18日(金) 13:30〜15:30
第2回:10月19日(土) 12:30〜14:30
第3回:10月19日(土) 15:00〜17:00
第4回:10月20日(日) 10:00〜12:00
第5回:10月20日(日) 12:30〜14:30
各回とも同一内容。
ご希望の方には、20〜30名ほどのグループで、本校教員が校内をご案内いたします。
質問コーナーを設けて、本校教員が個別の質問にお答えいたします。
展示コーナーで生徒作品等をご覧いただけます。
ご来場の際は、上履きは不要です。
駐車場の用意はございません。お車でのご来場はご遠慮ください。
来年度(平成15年度)入試についての「学園案内」、「募集要項・願書」は、説明会当日およびそれ以降に販売いたします。
中学説明会申込み方法
@ 往復ハガキの書き方
往信表面・・〒116−0013 荒川区西日暮里4−2−4
開成学園 学園説明会係
往診裏面・・以下の項目をご記入ください。
ご希望の回(第3希望まで)、参加人数(1家族3名まで)を以下のようにお書きください。
「第1希望 第4回 2名」
「第2希望 第1回 1名」
「第3希望 第2回 1名」
郵便番号、住所、氏名、電話番号
返信表面・・返信先(参加者住所、氏名)を必ずお書きください。
返信裏面・・何も書かないでください。
A 申込先・期間
申込先:116−0013
荒川区西日暮里4−2−4
開成学園 学園説明会係
期 間:9月 2日(月)〜9月20(金)の消印で郵送してください。
B 通知
9月27日(金)頃までにおいでいただく回を記入して返送いたしますので、当日ご持参
ください。
先着順でおいでいただく回を決定いたします。9月1日以前の消印の葉書は、9月21日の消印として扱わせていただきます。同一回にご希望が集中する場合は、お申込みの回以外となることがございますので、あらかじめご了承ください。
なお、9月末日までに返信ハガキが到着しない場合は、03−3822−0741までお問い合わせください。
http://www.justnet.ne.jp/kaisei/
海城中 校長インタビュー
(全私学新聞)
海城中学・高等学校(和田征士校長、東京都新宿区)の建学の精神「国家・社会に有為な人材の育成」「質実剛健でリベラルでスマート」は今も受け継がれている。この建学の精神の下に、同校では、世界の人々と共存を図り、平和で豊かな社会を創造するリーダーとしての役割を担う人材を「新しいジェントルマン」と呼ぴ、その育成に当たっている。
和田校長は「新しいジェントルマン」の要素として、@フェアーな精神A思いやりの心Bデモクラシー(艮主主義)を守る態度Cコミュニケーション能力 この四つを挙げた。
和田校長が始業式等で特に生徒に訴えたことは二つあった。最近の議員、官僚など、日本のリーダーといわれる人たちの中には倫理感が欠如している人たちがいることを説いた。
「『Noblesseoblige(高貴な身分には道徳上の義務が伴う』この精神が非常に大事です」
和田校長が話したことの二つ目は、「厚生労働省の人口動態予測によると、平成七年をピークとして労働人口が平成五十年にはその三分の二に減少する」ことを指摘、「減少した分、外国人労働者に依存せざるを得なくなり、コミュニケーション能力が非常に重要になってきます。語学も大切だが、自分の気持ちを伝えようとする意欲が最重要です」と強調した。
特色ある試みとして、中学三年生が取り組んでいる「卒業論文」には秀作が多い。この論文は三年間の研究の成果をまとめたもので、全員が四百字詰め原稿用紙に三十−五十枚程度書く。生徒は研究テーマを設定し、現地で取材し、最後にまとめる。この一連の作業を通して生徒は考える力や、表現力を身につける。「総合学習の一環ですが、素晴らしい論文が多く、大学の修士論文に匹敵する内容です」
また学校行事が多彩である。中学一年全員が臨海学校(千葉県)を実施、体力と強靭な精神力を培う。一年生にとっては最初の試練となる。 「四泊五日で実施しますが、泳ぎ切る達成感を味わい、自信につながると思います」
和田校長は「今までよかったから、これでよしとせず、次代に向けて新しい要素をプラスしていくことを考えなければならない」と抱負を語る。
http://www.kaijo.ed.jp/
鎌倉学園 03年入試要項
2月5日に3次試験を新設。
1次 2月2日 男子100名 4科
2次 2月4日 男子 50名 4科
3次 2月5日 男子 20名 4科
第2回オープンスクール
7月6日(土) 10:00〜13:30
4年生以上の小学生と保護者対象
申込受付 5月16日〜18日
申込方法 FAXによる受付。(FAX 0467−24−4352)
各講座30名の定員。先着順ではなく申込者の中で抽選。
講座内容
国語クエスト
サッカーボールの不思議
おとなりは建長寺
おどる浮沈子
果物で電池をつくろう
英語で遊ぼう
ニュースポーツ教室
鎌学野球教室
オリジナル名刺を作ろう
http://www.kamagaku.ac.jp/
目黒学院 03年入試要項
1回A 2月1日 男子40名(10名) 2科4科
1回B 2月1日 男子30名(10名) 2科
2回 2月2日 男子20名( 5名) 2科4科
3回 2月3日 男子18名( 5名) 2科4科
1回Bは午後入試。各回とも特待生合格をだす。( )は特待生数。
手続は各回とも2月5日17:00まで。
入学辞退をした場合は、時期にかかわらず納入金を全額返還。
http://www.meguro.ac.jp/
東京の私学5 毎日新聞に連載中
攻玉社中高 ハイレベル特別講座も
「和魂漢洋才」がモットーの男子校というと、硬派なイメージがするかもしれない。創立者は、蘭学者の近藤真琴。創立は1863(文久3)年で、来年が創立140周年。OBには終戦時の首相、鈴木貫太郎や、日本人初の宇宙飛行士、秋山豊寛さんもいる。
6年間一貫教育のため、中学生は全員高校に進学する。小学校のように低学年、中学年、高学年に分かれており高校3年生は「6年生」。
1年生から3年生までは普通学級のほかに、国際学級と選抜学級がある。国際学級は帰国生徒だけのクラス。選抜学級は合格者にさらに実施するテストで上位の生徒が集まる。しかし、学年末の成績によって普通学級と入れ替わるので、気が抜けない。また先取り授業を実施して、3年生で高1レベルの教科書を使う。
落ちこぼれる生徒も出そうだが、「面倒見がいいと定評がある」と伊藤卓治教頭が胸を張るだけあって、ついていけない生徒には補習授業がある。その一方で、意欲がある生徒には特別講座を用意。東大、京大などを目指す生徒にはさらにハイレベル特別講座がある。
しかし、高校入試がないため、「生徒の気持ちが中だるみしやすい」と伊藤教頭。対策として、3年生の時に好きなテーマで卒論を書く。「下手な大学生よりもすごい」出来栄えだという。
◇ここが自慢
新校舎−−来年8月に地上7階、地下2階の新校舎が完成する。1500人を収容できる講堂兼体育館や図書館をはじめ、コンピューター室といった特別教室、生徒が自由に使えるホールなどがある。
ホームページアドレス
http://www.schoolguide.ne.jp/gyokusha/
工学院大付属中高 特徴は体験的情報教育
技術系の人材を養成してきた伝統の男子校が、今年度から男女共学となり、中高で計100人の女子生徒が入学した。城戸一夫校長は「ジェンダー(社会的、文化的な性差)を超え、女性の積極的な経済・産業界、政治への参加、専門・管理職数と所得割合の増加を目指す」と、新たな目標を掲げている。
1887年創立の「工手学校」を母体に1944年創立され、96年から中高一貫校。「考える行う」を校訓とし、個性豊かな創造力ある人材育成に力を注いできた。今年度から「二期制」と「学校6日制、授業5日制」を導入した。
授業の特徴は体験的な情報教育だ。全員に電子メールアドレス、IDとパスワードを配布。校内350台のパソコンはLANでインターネットに常時接続し、メールを自由にやりとりするほか、教材や私書箱として利用できる。中学ではパソコン、ワープロなどの基本操作を学び、高校ではさまざまなソフトを習熟させる。研究発表にもパソコンを利用している。
外国人教師による少人数の英会話、中3の生徒全員のオーストラリア・ホームステイなど、英語教育も充実している。
高3からは理・文系、国公立・私立別に4進学コースへ。工学院大に推薦で合格(240人)した後でも他大への受験を奨励し、生徒たちの向学心を後押ししている。
◇ここが自慢
マルチメディア−−各教室にプロジェクター・電動スクリーンを完備し、パソコンやビデオ、MDなどマルチメディア情報を入力できる。地方放送局並みの映像機材も備え、業務用のテレビカメラを使って学校の「CM」制作などに励む生徒もいる。
ホームページアドレス
http://www.js.kogakuin.ac.jp/
佼成学園中高 生活・学習習慣を重視
新学期を迎えた佼成学園(和田純一校長)の体育館には、身体測定をする男子が並んだ。教師に身長を測ってもらい「やった」と喜ぶ高校生。中学生のホームルームでは、生徒たちが1年の目標を書いた学年通信を読んでいた。和田校長は「うちの生徒は素直。それが一番、伸びるんです」と胸を張る。
東大現役合格者を出した学年を参考に、98年から一貫教育の再構築に着手し、6年を前・中・後期に分けた。
特に中学1、2年生時の生活・学習習慣のしつけを重視している。「時間を守る」「宿題をやる」「朝は10分間の読書」。和田校長は「基本の基本だが、残念ながら小学校で身についてない。これが徹底できるかどうかで出口が決まる」と話す。
また、しつけの徹底には保護者の協力が欠かせないといい、年3回だった保護者懇談会を2倍に増やした。
35人学級で、教師の面倒見の良さが自慢。年間324講座の特別講習を実施する。底上げの補習だけでなく、力を伸ばしたい生徒対象の希望講習も実施する。
教師たちの意見を反映させた教科教室はユニークだ。天井が5メートル以上ある音楽室は音響効果抜群で完全防音。細かい配慮は音の小さい家庭用エアコンと床暖房にも表れる。地学教室にはミニプラネタリウムもある。
◇ここが自慢
心のケア−−中学生には日記を書かせて、週1回教師が見てコメントを加える。細かな変化に気配りできるほか、生徒が「文を書く」習慣にもなる。毎週火曜日は専門家のスクールカウンセラーが、生徒、教師、保護者の相談にのる。
ホームページアドレス
http://www.kosei.ac.jp/
佼成学園女子中高 仏教精神を教育の柱に
佼成学園女子中・高(長島靖彦校長)の一日は1分間の黙想から始まる。背筋を伸ばして目をつむり、集中力を高めてから授業に臨む。仏教の精神を教育の柱に置き、智に偏らない円満な人格の育成に力を注ぐ。
54年、立正佼成会を母体に創立された女子校。中学生92人、高校生454人が学ぶ。
英語教育にも力を入れようと、昨年9月から米・オレゴン大学と提携。英語のシャワーを浴びるように語学に親しむ「イマージョン教育」を採用する。中学生は、体育や音楽、美術、家庭科の授業を、アメリカ人教師から英語で受ける。高校生は、選択科目でイマージョン教育を選べる。
昼休みや放課後には、アメリカ人の教師が集まる「オレゴンルーム」も開かれる。参加者は、ゲームやビデオ上映を通じ、楽しみながら英語に慣れることができる。
名物は体育祭の「扇踊り」。高3が高校生活のしめくくりに舞扇を手にマスゲームを行う。白のブラウスに紺のジャンパースカートで踊る姿は、創立以来続く。
7時限目の特別講習は、特別進学コースは必修で、普通コースは希望で受講する仕組み。生徒の9割が現役で進学する。小田紀子教頭は「学力を伸ばすのが学校の役目。生徒のやる気をどううまく引き出していけるかが課題だ」と話していた。
◇ここが自慢
食堂−−さんさんと光が差し込むつくりで、ゆったりと200席近くある。めんやご飯もののほか、フライドポテトやおにぎりなどメニューも豊富。毎日食堂で焼き上げた熱々のパンは人気の的。弁当持参でおしゃべりを楽しむ子も。
ホームページアドレス
http://www.kosei.ac.jp/kosei_joshi/
香蘭女学校中高 他者を思いやる女性に
正門から一歩足を踏み入れると、23区内とは思えないほどの緑と花々が迎え、別世界に入ったような印象を受ける。校舎は小高い坂の上にあるため「築山(つきやま)」と呼ばれ、小鳥のさえずりが絶えない。「この自然と人が財産です」と森田利光校長は語る。
中高一貫教育を徹底させ、高校はいっさい生徒を募集しない。高2は「5年生」、高3は「6年生」と呼び慣わすなど中高の一体感が強い。
1888年に英国の宣教師、エドワード・ビカステス主教が創立したキリスト教系のスクールで、毎朝、全校礼拝を行う。人格形成の基礎をキリスト教に求め、高校卒業までの6年間、週1時間「聖書」を学ぶ。
「他者を思いやることのできる女性」を育てるため、学校行事を重視しており、伝統的な行事に毎年11月の勤労感謝の日に開かれるバザーがある。1000人余の全生徒がぬいぐるみやエプロンなど1人3点以上の手作りの品を持ち寄り、収益は福祉施設などにすべて寄付する。全教室がバザー会場となり、1日の来校者は4000人に上るという。
ほぼ全員が大学進学を希望し、予備校に頼らなくても希望の大学に合格できるよう放課後や土曜日の補習などに力を入れている。同じ教派の立教大に35人の推薦枠がある。卒業生に黒柳徹子さんら。
◇ここが自慢
ガールスカウト部−−英国から赴任した女性宣教師が1920年、全国初の女性ガイド活動を始め、学校敷地内には発祥記念碑が建つ。部員は43人。「自己開発」など三つの柱を掲げ、平和、福祉、野外活動などに取り組んでいる。
ホームページアドレス
http://www.koranjo-j.ed.jp/
※高校の募集なし
国学院久我山中高 月1度「環境美化の日」
セキレイやオナガドリが木々の間を飛び交う玉川上水のほとりに学園が創立されたのは1944年。太平洋戦争が終わりに近づき、国民は苦しい生活を強いられていたが、「創業者は敗戦を予感し、戦後の教育の必要性を痛感していた」と川福基之校長は語る。52年、国学院大学と合併し、現在の校名となった。
教育の柱は「国学院の心を伝えること」。日本の文化・伝統の本質を理解することを目指す。毎月1度の「環境美化の日」には、全校生徒が約1時間半にわたり大掃除を行った後、講話を聞く。川福校長は「単なる掃除ではなく、心を清らかにするという大きな目的がある」と、名物行事の役割を語る。
生徒数1389人。約9割が系列以外の大学に進学する。川福校長は「幅広い生徒の要望に応えていくシステムがある」と話し、教員が作成したオリジナルテキストとシラバス(学習進度計画表)の活用が学習指導の大きな特徴。授業はコース別で行う。川福校長は「さらに多くの生徒をトップレベルの大学に入学させたい」と話す。
4月からは完全週5日制になったが、従来の授業レベルを確保するため平日は45分7時限授業に変更した。土曜日には、実力試験などを集中して実施するほか、大学との教育連携プログラムを計画している。
◇ここが自慢
文武両道−−高校のラグビー部は全国大会の花園に11年連続出場中で、野球部も甲子園出場経験がある。しかし、練習は多くの部が週5日で、強化クラブも6日まで。時間も午後7時までと定め、学習重視を打ち出している。
ホームページアドレス
http://www.kokugakuin.ac.jp/kugayama
国士舘中高 武道の心を大切にする
国士舘といえば、スポーツが盛んな学校。詰め襟かと思いきや、ブレザー姿の新入生たちが、ホールに集まっていた。「野球部のレギュラーになっても、追試と重なれば試合に出られないぞ」と教師が冗談っぽくカツを入れる。
体格のいい、坊主頭の少年の後ろには女子生徒の姿もあった。94年に校舎を新設し男女共学になったのを機にソフト路線に転換した。
武道の心を大切にするのは変わらず、柔道か剣道のどちらかを6年間、必修にする。1月の1週間、始業前に行う寒げいこは伝統行事で、皆勤賞は同校生徒の「勲章」。最終日の武道大会には、教師チームも交じり真剣勝負を繰り広げる。福田英貴教頭は「心を静かにする機会を持って、礼や倫理観を養ってほしい」と話す。
大学への内部進学制度はあるが、学外進学を希望する生徒が増えている。受験をにらんだ対応をしながら、基本的な生活習慣もきちんと身に着けさせるのが課題だ。「遅刻の根絶とあいさつの励行」を目指して、校長は毎朝、玄関先で生徒に声をかけている。
また、3年目を迎える通信制は、サポート校を持たず責任を持って指導する体制が特徴。スクールカウンセラーや常勤講師陣の面倒見のよさが共感を呼び、さまざまな事情で中退した生徒ら約150人が学んでいる。
◇ここが自慢
運動部の活躍−−オリンピック選手を輩出している柔道をはじめ、剣道、野球、サッカーの4種は強化スポーツ。常に全国大会を狙う強さを誇る。体育館とは別に、柔道場、剣道場、アリーナの入った3階建ての体育武道館も自慢だ。
ホームページアドレス
http://www.kokushikan.ac.jp/
駒沢学園女子中高 「こころの教育」を掲げる
全生徒が毎朝、授業前に3分間、教室で心を整える「正念」の時を過ごす。教育方針の3本柱の一つに「こころの教育」を掲げる学校ならではの取り組みだ。東一夫教頭は「慌ただしく過ぎていく時間の中で、静かに自分の心を見つめることで、安定した心と体の調和が図れる」と説明する。
中学では今月から、土曜日を総合的な人格をつくる時間にしようと、芸術鑑賞、幼稚園の保育実習などの体験学習を取り入れた「自分をつくる講座」を始める。鈴木眞・中学校長は「将来、職業を選ぶきっかけになる内容も盛り込む。心と思想に支えられて、確かな進路を選択できるようになってほしい」と期待している。高校では土曜に大学受験を念頭にした選択制のセミナーを行う。
27年に曹洞宗大本山永平寺が設立した伝統校。89年、世田谷区から現在の多摩丘陵の一角に、短大、幼稚園とともに移転した。中学で100人、高校では679人の生徒が学び、高校卒業後は9割が大学や短大に進む。併設の大学、他大学に推薦で入学できるが、高校2年から理数系、文系の大学進学コースを選んで国立大などに一般受験する生徒も増えている。
体育祭、学園祭の「りんどう祭」など学校行事やクラブ活動も盛ん。中でも硬式野球部は強豪として知られ、今年3月の全国高校選抜大会では準優勝に輝いた。
◇ここが自慢
広い敷地−−多摩丘陵にあり、晴れた日には富士山を見渡すことができる。敷地面積は短大、大学、幼稚園を合わせ約20万平方メートル。その中心に池と日本庭園があり、校舎裏に広がる林の中の遊歩道で散策できる。
ホームページアドレス
http://www.komazawagakuen-j.ed.jp/jsh/
駒込中高 仏教を基本とした教育
1682年に上野・不忍池のほとりに開校した寺子屋「勧学講院」が学園の祖で、320年の歴史を誇る。平安時代に最澄が書物に記した「国宝とは何ものぞ――一隅を照らす、これすなわち国宝なり」との言葉を建学の精神にしている。
自分が置かれた立場で果たすべき責任を全うし、全力を尽くす人こそ社会や国の宝だという意味で「一隅を照らす」は「Light Up Your World」と英訳されている。末廣照純理事長は「仏教を基本とした教育を通じ、人間としてどう生きるべきかを学ぶ場」と話す。
89年に「濃紺のブレザーに金色のボタン」の「制服革命」を起こしたことで知られ、92年には中高一貫教育へのニーズに応え、中学を復活させた。7年前には学園情報を発信する「企画広報室」を設置するなど「教育界に何が要求されているかアンテナを常に張る」という。来年7月には地上6階、地下1階の「IT(情報技術)空間」を意識した新校舎が完成する。
進学対策に重点を置き、土曜は中学生が全員登校。高校は希望者に単位で評価しない講座を用意し、100分の講座を最大3科目受講できる。約8割の生徒が講座に参加しているという。河合孝允・中学教頭は「自主性を育て、オリジナルな生徒を送り出したい」と話している。
◇ここが自慢
多彩な「個性」を輩出−−卒業生に劇作家の唐十郎さん、タレントの萩本欽一さん、俳優の大滝秀治さんや江口洋介さんら。ほかにも、芸術家から政財界の大物まで幅広い分野に人材を輩出している。
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http://komagome.netty.ne.jp/
駒場東邦中高 「6カ年一貫教育」を実践
駒場東邦中高(工藤功悦校長)は東邦大学が1957年に設置した男子校。菊地龍道・初代校長は「資源のない日本では頭脳の資源化こそ急務」と私学ならではの理想の教育を目指し、「6カ年一貫教育」を実践した。
71年からは高校の生徒募集を廃止し、完全な6カ年一貫教育を確立。「中高一貫の先駆けで、効率的なカリキュラムの組み方が特徴。生徒や保護者の進学に対するニーズに的確に応えられる」と渡辺俶充教頭(高校担当)は自負する。
生徒数は中学721人、高校713人。全員が大学に進学し、難関大学に多数合格の実績を持つ。しかし「受験だけでなく、日本の新しいリーダーを養成していくのも理想」とクラブ活動を活発に行い、学校行事も充実させている。
1万人近い観客でにぎわう体育祭は生徒が4色のグループに分かれて競い、その色は6年間続く。「卒業後も『おまえ何色だった?』という話になる」と吉田稔教頭(中学担当)。中3の奈良・京都への研究旅行は、見学のポイントをまとめた伝統的テキスト「課題と手引き」を使い、貸し切り電車で車窓教育を行う。
「高校受験がない分、中3から高1にかけて学習に手を抜いてしまう生徒も出てくる」と両教頭は笑うが、「読書に親しんだり、友情をはぐくめるプラス面は大きい」と話している。
◇ここが自慢
独自カリキュラム−−6年間を視野に入れ、中1後半から中2の教科書を、中3から高校の教科書を利用する先取りカリキュラムで学習効果を高める。また、英語、数学、理科実験では1学級を二つに分割し、少人数できめ細かな授業を行う。
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http://www.komabatoho-jh.ed.jp/
※高校の募集なし
実践学園中高 スポーツ、文化にも力
特進、文理、普通の3コースに分かれた高校の受験指導が充実。放課後には衛星放送を使い、予備校の授業を受けられるほか、年3回の特別講習や勉強合宿などで、生徒は実力を付ける。
だが、「勉強に偏らず、スポーツ、文化的な素養も身に付けるのが教育の基本」と松尾高佳教頭は力を込める。情操、柔軟、熟知の「3つのJ」を合言葉に、バランスの取れた人格形成に向けた工夫が随所にみられる。ボランティア、福祉活動にも力を入れ、歳末助け合いなどの募金活動を行っている。
また、国際人として必要な英語力や感性を磨こうと、ニュージーランドや英国オックスフォードへのホームステイ、短期留学も用意されている。
スポーツ施設では、八王子市に総面積2万5633平方メートルの高尾総合運動場があるほか、来年3月には、空調設備やランニングコース、最新のトレーニング機器を備えた体育館も、キャンパスに完成予定だ。 27年の設立。42年、現在の場所に移転、96年に中学校が開校した。明るい校風で、9月の学園祭では、カラオケ大会で盛り上がり、11月の合唱コンクールの準備などを通し、クラスがまとまっていく。
松尾教頭は「大学受験を志す、明るい生徒が集まり、学校が良い友達と出会う場になれば幸せです」と話している。
◇ここが自慢
カフェテリア−−校舎1階のカフェテリアが人気。フローリング敷きの明るい雰囲気で、「日替わりランチ」のほか、とんこつラーメン、キムチラーメンなど、めん類も充実していて、育ち盛りの生徒たちの人気を集めている。
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桜丘女子中高 英語とパソコンを柱に
カーペット敷きの廊下に木目調の扉。柔らかい間接照明が心を落ち着かせる。99年から3年かけて校舎6棟を全面改装した。高級ホテルを思わせる白亜の校舎内に最新のIT(情報技術)設備が並ぶ。
「女性の自立」を目指し、創立者、稲毛多喜が24年、日本橋に開設した「稲毛和洋裁縫院」がルーツ。その志は78年後の今もしっかりと受け継がれている。
教育の柱は、英語とコンピューター。英語圏から来日した外国人教師7人が、授業だけでなく時間外でも生徒と触れ合う。インターナショナルな雰囲気が、「学校全体に良い刺激になっている」と品田健・副教頭。
また校内にある400台以上のパソコンのほとんどがインターネットに接続できる。検索力を3人組のチームで競う「検索の女王」コンテストも行い、情報の信ぴょう性を見極める力も養う。
小宮晴美教諭は「生徒は入学時からどんどんパソコンに習熟し、自主的に調べ、発表する能力を自然に身に付けていきます」。
99年からは、英語特進、文理進学、総合進学の3コースに分け、きめ細かな受験指導体制を導入した。その成果も出始めているという。
平美佐子校長は、「これまで教育のハード面を整えてきたが、今後はさらにソフト面を充実させ、進学実績につなげたい」と意欲的だ。
◇ここが自慢
英語学習環境−−パソコン48台を備えた言語学習教室では、リスニングのほか、読解速度を高める速読ソフトを利用でき、受験勉強に直結している。パソコン操作はすべて英語で、インターネット検索や電子メールを通じ、文章力も向上する。
ホームページアドレス
http://www.sakuragaoka.ac.jp/shs/
合同説明会
東京私立女子中学合同説明会
6月 9日(日) 渋谷会場 エクセル東急6F
13:00〜16:00
6月16日(日) 所沢会場 くすのきホール8F
13:00〜16:00
6月29日(土) 川口会場 リリア展示ホール
10:30〜15:00
参加校 跡見学園、鴎友学園、大妻中、吉祥女子、共立女子、品川女子学院、頌栄女子
調布中、東京女子学園、東横学園、富士見中、藤村女子、文華女子、三輪田学園
武蔵野女子学院、八雲学園
所沢会場では品川女子学院、東京女子学園、八雲学園は資料参加のみ。
川口会場では八雲学園は資料参加のみ。
柏・松戸私立中学説明会
8月24日(日) サンガーデン柏
10:00〜14:00
参加校 芝浦工大柏、専修大松戸、麗澤中、聖徳大附属
慶応義塾三校合同説明会
9月22日(日) 慶応義塾大学日吉キャンパス 日吉記念館
午前の部 10:00〜(2時間程度)
午後の部 13:30〜(2時間程度)
午前と午後は同じ内容。
当日三校とも募集要項の販売有り。
事前予約は不要。
参加校 慶応義塾普通部、慶応義塾中等部、慶應義塾湘南藤沢中・高等部
http://www.kf.keio.ac.jp/
http://www.kgc.keio.ac.jp/
http://www.sfc-js.keio.ac.jp/
教育情報
川口市 中学校全24校の通学区を完全自由化 埼玉・川口市
(朝日新聞 5月9日)
埼玉県川口市教委は市立中学校24校すべての通学区を来年度から完全自由化する。特色ある学校づくりを進めるために必要だと判断した。小学校47校についても追って自由化する。文部科学省によると、中学校の通学区完全自由化は東京都品川区が昨年度から実施し、今年度は墨田区など3区でも導入した。市部で実施するのは川口市が初めてとみられる。
川口市教委は1月、小中校の通学区自由化に向けて市議や校長、PTA役員らによる検討会議を設け、同会議は中学校への完全自由化導入を提言していた。
来春卒業予定の小学生の保護者には9月に全小学校で開く保護者説明会で具体的に説明し、10月25日までに入学を希望する中学校を選んでもらう。特定の学校に希望者が集中した場合の対策などは今後決める。
混迷のゆとり教育 ゆとり教育ままならず 授業確保へ苦肉の策
(朝日新聞 5月7日)
「ゆとり教育」による学習内容削減、完全週休2日制の余波が、公立学校に、じわりと広がっている。減った授業時間を補うために、運動会を毎年開くかどうかの検討を始めたり、夏休みの短縮を決めたりする学校が出てきた。「学力低下」の不安を背景に、現場の悩みが浮かび上がる。
運動会の見直しを検討しているのは、東京都立川市立第一小学校だ。毎年開催から、隔年にする案も出ている。
新学習指導要領では週2時間授業が減った。行事に割ける時間は圧縮される。さらに学力低下論の台頭。授業は減らしたくない。
運動会そのものよりも、事前の練習に時間をとられる。「今までのように練習時間を割くのは難しい」と山田勝校長は話す。学芸会などの行事の簡略化も検討中だ。今後、保護者アンケートなどを行い、今年度中に結論を出すという。
夏休みの削減を決めたのは岐阜県立加納高校だ。今夏から約2週間減らす。従来の休み期間の前後1週間を半日授業にする。竹山照雄教頭は「大多数が大学進学希望。それを考えれば仕方のない選択だ」。
県教育委員会は「授業時間対策で、夏休みを短縮する動きは広がる可能性がある」とみる。
山梨県下部町立久那土(くなど)小も夏休みを4日間短くする。先生からは「土曜休みが相殺されてしまい、ゆとり教育にならない」などの反発もあるが、猪股昭治校長は「ゆとり教育は大切だが、授業減で学力を下げるわけにはいかない」。
兵庫県・淡路島の11市町は、小中学校の創立記念日を休まないことに決めた。十川英二・五色町教育長は「授業や行事に余裕を持って取り組むため」と説明する。
新指導要領では、教科の時間が減って、「総合的な学習の時間」(総合学習)が新設された。小学3年〜中学3年で週2、3時間程度が充てられる。「生きる力」を育てる目的だがテーマ、内容は学校任せだ。戸惑う先生は多い。
東京都内の公立小の男性教諭は「多くの子が興味を持てる」と、「生き物」をテーマに選び、調べ学習を進めている。しかし「生きる力」につながるかどうかには、確信が持てないままだ。
学力低下論の台頭に伴って、総合学習を教科と結びつける動きも活発になっている。
東京都台東区立根岸小は、その一つだ。「伝統文化−国語の短歌・俳句」、「環境問題−理科の水質」といった組み合わせで、連動させる。小島宏校長は「何かを体験するだけでは、考える力はつかない。あくまで学校は知力を養うのが目的」と話す。
授業減に対応し、各地で始まった任意参加の「土曜学校」は盛況だ。
4月27日、茨城県鉾田町の町商工会館は県立鉾田第一高校の生徒であふれ返っていた。保護者や卒業生でつくる団体が主催する「土曜講座」だ。大手予備校、代々木ゼミナールの講師を招く。
2、3年生を対象に4科目。申し込みは事前の希望調査を上回り、生徒の約4割250人にのぼる。全科目を受ける3年の沼田雅嗣君(17)は「予備校の授業が近場で受けられて幸運です」と話す。
当初は学校を会場にする計画だった。2月に県教委が「営利団体に学校を貸すのは控えるべきだ」と指導し、一度は断念したが、会場を校外に移し実現させた。主催団体の遠峰靖会長は「週6日制を続ける私学や、塾が多くある都会と学力差が開いたら大変だと思った」と話す。
千葉県野田市が市内15小学校で算数を教える「サタデースクール」の参加者は4割近い。市教委は「学力不安は想像以上に大きかったようだ」とみている。
東京都教育庁 ヤル気ある都立高に予算と人員を傾斜配分
(毎日新聞)
東京都教育庁は、都立高校の経営を評価してヤル気のある学校に対し「金」と「人」を傾斜配分することを決め、基準を決める支援委員会を発足した。これまで均等に各学校に配分してきた「金」と「人」にメリハリをつけて、都立高校改革の実効性を上げる誘導策にするのが狙い。私学との競争だけでなく、都立同士の競争が激化しそうだ。
都立高は来年度から全校で、数値目標を掲げた年間計画を導入することになっており、今年度は29校が試行する。都教委はその計画の実施状況や校長からの聞き取りなどを総合的に評価し「学校経営診断書」を2004年度中に作成する。外部の評判や生徒の意見も何らかの形で反映させる予定だ。
ヤル気を評価して交付金を出す予算制度を検討し、今年度中に重点支援20校を選び、計9000万円を交付する。
公立学校では「教育の機会均等」が原則で、国の法律や都の基準で、学級数などにより人員、予算の標準モデルが設定され配分されてきた。全日制高校で1学年普通科6クラスの場合、今年度の1年間の予算は3700万円で、人員は教諭36人、事務職員6人と校長、教頭の配置になる。
都教育庁によると、現状でも人員は習熟度別や少人数授業などのため176校に427人が標準より多く配置されている。しかし、財政難が続いているため、予算自体は1997年度以降、都の運営費標準より減額され、今年度は7割しか予算化されていないという。
都教育庁は人件費も含めて限られた予算の中で学校改革の効果を上げるため「ばらまき」ではなく、メリハリをつける必要があると判断した。しかし、すでに予算は絞られているため、「どこをどう削るか」も含めて論議を呼ぶのは必至だ。
埼玉県 県立高が「独自色コンペ」
(読売新聞 5月11日)
埼玉県教育局は11日までに、県立高校155校から魅カある授業や学カ向上のための事業企画を募ってコンペ方式で競わせ、優れた企画の事業経費を来年度予算案に盛り込む方針を決めた。
各学校長は、コンペで自校の企画を選考委員にアペールするプレゼンテーションを行うほか、県の財政当局との予算折衡もする。文部科学省は「学校長のリーダーシップを高める上で有効だ。予算折衡までするのは全国的にも例がない」としている。
来年度から新学習指導要領が実施されるなどの変革期を迎え、特色ある高校づくりへ競争意識を芽生えさせ、全体のレペルアッブを図ることが狙い。同県教育局は「優れた企画を立案した学校に重点配分する方が効果的」と判断したという。
各校から募るのは、例えぱ「予備校と連携し、その授業を取り入れる」「年間を通して一流の芸術家を講師に招く」などソフト面に関する企画で,1校につき数百万円規模の事業。施設改修といったハード面事業は対象外となる。各学校長は今年7月中旬までに、企画書を提出。9−10月ごろ、局内の選考委員に対するプレゼンテーションを行う。採用されると財政当局と折衛して、予算を獲得する。
その他
子供人口 21年連続減少、1817万人、総人口比も最低−−総務省発表
(毎日新聞 5月5日)
総務省が「こどもの日」にちなんで4日発表した人口推計によると、今年4月1日現在の子供(15歳未満)の数は昨年より20万人少い1817万人で、21年連続で減少した。総人口に占める子供の割合も14・3%と前年比0・2ポイント低下し、過去最低を更新した。
戦後の子供の人口は、1970年代前半の第2次ベビーブーム期に一時的に増えたものの、80年代からはほぼ一貫して減少傾向にある。子供人口を年齢3歳階級でみると、中学生にあたる12〜14歳が387万人で最も多く、年齢が低くなるほど減少し、0〜2歳は352万人。出生率低下をそのまま反映している。
子供の割合を都道府県別(01年10月1日現在の推計)でみると、沖縄県が19・7%でトップ。東京都が11・9%で最も低い。前年との比較では東京都が0・1ポイント上昇した以外はすべて減少した。
また子供の割合を諸外国と比較すると、米国(21・4%)、フランス(19・0%)など先進諸国と比べても大幅に低く、イタリア(14・4%)と並んで世界最低水準だ。05年には14%を割ると見込まれている。
エンゼル係数 養育費割合「増えた」が8割
(毎日新聞 5月9日)
家計の消費支出に占める子供の養育費の割合、いわゆるエンゼル係数は約8割の家庭で過去1〜2年に増え、その最大の要因は進学――。西日本銀行が8日発表した消費者動向調査「デフレ下のエンゼル係数」でこんな結果が出た。同行は「景気が低迷する中でも、子供の養育費はしっかりと確保している実態がうかがえる」としている。
4月に小学生から大学生の子供を持つ福岡県の主婦270人にアンケートをし、262人が回答(回答率97%)した。子供の数は平均1・8人。
エンゼル係数は、2割台が30・3%、1割台が25・3%、3割台が19・5%の順で、過去1〜2年間で「増えた」が81・9%だった。その要因は進学が47・9%でトップ、次いで塾関連が32・1%、習いごと関連が14・5%で、進学関連が大半を占めた。
進学に伴って増えた養育費への対応は「貯蓄を取り崩す」が43・6%、「更に家計を切り詰める」が29・0%、「借り入れをする」が19・6%と、懸命にやりくりして子供の進学を支えている様子が浮かび上がった。
また、現在の養育費に89・6%が「負担を感じる」一方、今後1〜2年のエンゼル係数が「増える」が81・0%に上った。
同行は「4月からの学校完全週休2日制実施で、塾や習いごとも増えていると思われ、養育費を負担に思う割合もしばらく高いままだろう」とみている。
<問題>
あるバスが始発の停留所を発車したときに50人の乗客が乗っていました。
2番目の停留所で13人降りて、10人乗りました。
3番目の停留所で 8人降りて、12人乗りました。
4番目の停留所で20人降りて、15人乗りました。
4番目の停留所を発車したときに、始発の停留所からずっと乗っていた乗客は【 】人以上【 】人以下です。(02年甲陽学院)
入試問題に挑戦第41回解答編
<問題>
次のそれぞれの文字群に共通してつけられる部首の名前を、例にならってひらがなで答えなさい。
(例) 予、占、付、車
(序、店、府、庫) → 答え まだれ
@ 言、反、木、牛
A 先、立、台、由
B 刀、貴、告、周
C 支、比、召、員
D 早、央、何、右
2002年度 聖光学院 二次 二より
<解説>
語彙の多い大人ほど難問になるのがこの手の問題。毎年この形態を出す学校もほかにあり、基礎学習確認の定番問題と言える「部首」の問題。トレーニングというより、漢字の書き取りなどを考えながらやっているかを試されるわけで、四,五年生にもチャレンジして意識してほしい問題です。アクセステキストでは四年生から登場しています。親子でチャレンジというのも楽しいものです。
<解答>
@ にんべん(信、仮、休、件)
A さんずい(洗、泣、治、油)
B しんにょう(しんにゅう)(辺、遺、造、週)
C てへん(技、批、招、損)
D くさかんむり(草、英、荷、若)