NO.61

2002年 5月 5日
目次
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学校情報 |
学校情報 | 教育情報 | 教育情報 | その他 |
| 学習院中等科 | 雙葉中 | 石原知事 | 大学年間費用 |
学校情報
学習院中等科 03年入試要項
一般 2月3日 男子125名 4科
帰国 12月4日 男子 15名 国語(作文を含む)・算数・面接
02年入試結果
一般 一般(01年) 帰国 帰国(01年)
応募者 768 708 49 67
受験者 594 537 48 66
合格者 237 219 28 39
補欠者 43 47 0 0
繰上げ 11 43 0 0
入学者 126 116 14 23
合格基準点は205点(360点満点)。繰り上げは補欠者からの繰り上げ。
http://www.gakushuin.ac.jp/bjh/
暁星中 03年入試要項
2月3日 男子80名 4科 面接
http://www.jade.dti.ne.jp/~gyoseihs/
攻玉社中 オープンスクール
6月1日(土) 13:30〜14:30
電磁石の性質とクリップモーターの作成
対象 小学校5・6年生
定員 70名
申込 事前に電話予約(03−3493−0331)
受付 5月10日〜5月29日
http://www.schoolguide.ne.jp/gyokusha/
国府台女子 03年入試要項
推薦 12月 1日 女子 40名 基礎学力調査(国・算)
1回 1月20日 女子100名 2科4科
2回 2月 4日 女子 20名 2科4科
http://www.konodai-gs.ac.jp/
鎌倉女学院 キャンパス体験
6月22日(土) 9:00〜(1時間毎に6回開催) 要事前予約
内容 学校見学・・各教科紹介、スピーチ、学校紹介コーナー、土曜講座見学(午前のみ)
キャンパス体験・・クラブ体験、特修体験
申込・問い合わせ 中学校事務局(0467−25−2100)
http://www.kamajo.ac.jp/
湘南白百合 オープンスクール
6月1日(土) 9:30〜12:00 予約は不要
本校校舎の会場
物理化学部や生物部の実験、コーラス部のミニコンサート、茶道部のお点前など、たくさんの部活動をやっています。また、現像室では「写真の現像」を、調理室では「手打ちうどん」を、実際に体験していただきます。(人数に限りがありますので、先着順です。)
マリア・ホール
午前9時30分から、管弦楽部の演奏の後で、一分間指揮者体験を行います。
その後に、保護者の皆様のために10時20分より入試分析報告会、11時20分より学校説明会を開きますので、ぜひおこしください。
体育館
運動部の活動があります。
湘南白百合学園では、皆さんのお越しを心よりお待ちしています。
なお、予約は不要です。開催時間内にお気軽にお越し下さい。
今年度学校公開日予定
6月1日 (土) 9:30〜12:00 オープン・スクール
10月6日 (土) 10:00〜15:00 聖ポーロ祭(文化祭)
10月7日 (日) 9:30〜15:00 〃
10月26日 (土) 午前中 入試説明会
11月16日 (土) 午前中 入試説明会02年大学入試結果
少人数学校説明会 事前予約制
1回 5月27日(月) 申込締め切り5月24日
2回 6月10日(月) 申込締め切り6月7日
3回 6月13日(木) 申込締め切り6月12日
4回 9月26日(木) 申込締め切り9月25日
5回 9月30日(月) 申込締め切り9月27日
6回 10月10日(木) 申込締め切り10月9日
受付 各回とも9:40〜10:00
定員 各回25名
申込方法 電話にて(0466−27−6211)
10:00〜15:00(締め切り日は10:00〜12:00)。土、日、祝は除く。
02年大学入試結果
東大 京都 一橋 東外語 東工大 お茶水 東医歯 国公立計
02年現役 2 1 0 1 1 0 1 24
早大 慶大 上智 立教 青山 理科大
02年現役 17 22 10 13 15 7
東大、早慶上への現役合格者数の卒業生数(153名)に対する割合は33.3%。昨年は39.5%。
昨年より卒業生が19名少ない。医歯薬系への志望者が増えている。国公立合格24名中7名が医学部。
http://www.shonan-shirayuri.ac.jp/
三輪田学園 02年大学入試結果
千葉 東工大 東外語 学芸大 国公立計
02年現役 1 0 3 3 10
早大 慶大 上智 青山 立教 明治 中央 法政 理科大
02年現役 14 7 8 6 16 7 9 6 4
東大、早慶上への現役合格者数の卒業生数(170名)に対する割合は17.1%に。昨年は7.0%。
行事日程
学校説明会
9月27日(金) 10:00〜12:00 学園の教育内容・入試要項の説明・校舎案内・(☆)
10月19日(土) 10:00〜12:00 学園の教育内容・入試要項の説明・校舎案内・(☆)
11月16日(土) 10:00〜12:00 学園の教育内容・入試要項の説明・校舎案内・(☆)
12月 6日(金) 13:00〜15:00 学園の教育内容・入試要項の説明・校舎案内・(☆)
☆印につきましては、ただいま内容を検討中です。決まりしだいお知らせいたします。
ミニ学校説明会
5月16日(木) 学園の教育内容・進路指導・校舎案内
5月30日(木) 学園の教育内容・学園の道徳,行事の紹介・校舎案内
6月20日(木) 学園の教育内容・入試要項の説明・国語教育・校舎案内
7月 9日(火) 学園の教育内容・入試要項の説明・理科教育・校舎案内
9月19日(木) 学園の教育内容・入試要項の説明・社会科教育・校舎案内
10月 8日(火) 学園の教育内容・入試要項の説明・進路指導・校舎案内
10月31日(木) 学園の教育内容・入試要項の説明・数学教育・校舎案内
11月12日(火) 学園の教育内容・入試要項の説明・生活指導・校舎案内
11月21日(木) 学園の教育内容・入試要項の説明・卒業生の話・校舎案内
11月26日(火) 学園の教育内容・入試要項の説明・英語教育・校舎案内
12月 3日(火) 学園の教育内容・入試要項の説明・保護者の話・校舎案内
12月10日(火) 10:30〜12:15 学園の教育内容・入試要項の説明・入試問題・校舎案内
各回とも10:30〜12:15
参加ご希望の方は、お電話にてお申し込み下さい。(TEL 03−3263−7801)
各回25組までとさせていただきますので、 定員になりしだい締め切らせていただきます。
オープンスクール
7月28日(日) 10:00〜12:00(☆)
9月21日(土) 13:30〜14:30(☆)
参加ご希望の方は、お電話にてお申し込み下さい。(TEL03−3263−7801)
各回とも、定員になりしだい締め切らせていただきます。
☆印につきましては、ただいま内容を検討中です。決まりしだいお知らせいたします。
校長と学園を体験しよう
6月22日(土) 校長の話,クイズ・社会科模擬授業・クラブ見学
7月13日(土) 校長の話,クイズ・理科模擬授業・クラブ見学
9月28日(土) 校長の話,クイズ・英会話模擬授業・クラブ見学
11月 2日(土) 校長の話,クイズ・入試問題を解いてみよう・クラブ見学
11月 9日(土) 校長の話,クイズ・入試問題を解いてみよう・クラブ見学
12月14日(土) 校長の話,クイズ・パソコン模擬授業・クラブ見学
12月21日(土) 校長の話,クイズ・英会話模擬授業・クラブ見学
各回とも13:00〜14:45
参加ご希望の方は、お電話にてお申し込み下さい。(TEL03−3263−7801)
各回25組までとさせていただきますので、定員になりしだい締め切らせていただきます。
=今年から、授業は隔週5日制になるが、学校は6日制で、授業のない土曜日に各教科が土曜講習を行っている。(詳細はホームページ参照)=
http://www.miwada.ac.jp/
雙葉中 03年入試要項
2月1日 女子100名 4科 面接 体育実技
面接は本人のみ。
体育実技ができる服装を用意する。小学校の体育の授業時の服装でよい。
行事日程
雙葉祭 10月13日(日)、14日(祝)
学校説明会 保護者対象、事前申込
10月26日(土) 14:00〜15:30 終了後校舎見学可
10月31日(木) 10:00〜11:30
10月31日(木) 14:00〜15:30 終了後校舎見学可
電話にて9月10日から受付。受付は平日の9:00〜16:00。
(03−3261−0821)
運動会 非公開
http://www.futabagakuen-jh.ed.jp/
洗足学園 03年入試要項
1回を2科から2科4科選択に。
1回 2月2日 女子130名 2科4科
2回 2月4日 女子 60名 2科4科
3回 2月6日 女子 30名 2科4科
各回とも手続締め切りは2月7日17:00。
http://www.int-acc.or.jp/senzoku/
青山学院 03年入試要項
入試日を2月3日に移行。
2月3日 男女140名 2科4科
行事日程
学校説明会
10月26日(土) 14:00〜(13:30開場)
11月23日(祝) 14:00〜(13:30開場)
青山学院講堂
事前予約不要・上履不要・受験生同伴可
体育祭
10月12日(土) 8:30〜
青山学院高中部グラウンド
文化祭
11月 9日(土) 10:30〜16:00
11月10日(日) 12:30〜16:00
http://www.jh.aoyama.ed.jp/
浦和明の星 入試要項決定
1回 1月14日 女子100名 4科
2回 2月 4日 女子 20名 4科
国語 算数 社会・理科
時間 50分 50分 50分
配点 100 100 各50
http://www2.neweb.ne.jp/wd/akenohoshi/
大妻嵐山 中学を新設
入試要項
1回 1月12日 女子50名 2科4科
2回 1月19日 女子20名 2科4科
3回 2月 5日 女子10名 2科4科
1回、2回の合格者は30,000円の予納金で2月4日16時まで手続を延長できる。
http://otsuma-ranzan.ed.jp/
春日部共栄 中学を新設
入試要項
1回 1月10日 男女30名 4科
2回 1月14日 男女20名 2科4科
3回 2月 5日 男女10名 4科
http://village.infoweb.ne.jp/~kasukyo/
静岡聖光学院 試験会場を変更
東京入試の試験会場がセントメリーズ・インターナショナルスクールから上智大学に。
東京入試 期日 1月12日(日)
募集 男子25名
科目 2科4科選択
配点 国語・算数(各100点)、社会・理科(各70点)
会場 上智大学
発表 1月15日
静岡入試 T期 1月18日(土) 男子120名 2科 面接
静岡入試 U期 2月 9日(日) 男子 5名 2科 面接
学校説明会 (以下は神奈川の聖光学院での実施分)
6月 1日(土) 10:00〜12:00、13:00〜15:00
6月16日(日) 14:00〜16:00
http://www.across.or.jp/s-seiko/
合同説明会
杉並中野私立中学高等学校フェア
6月4日(火) 10:30〜15:00
中野サンプラザ 13F・14F
参加校(中学校のみ)
佼成学園 明大中野
大妻中野 光塩女子 女子美大付 東京文化 文化女子大杉並 宝仙学園 立教女学院
国学院久我山 実践学園 杉並学院 東京立正 日大第二
世田谷町田私立中高進学相談会
6月16日(日) 10:00〜15:00
渋谷エクセルホテル東急 6F
ホテル ザ・エルシイ町田 B1F (2ヶ所で同時開催)
参加校(中学校のみ)
駒場東邦 世田谷学園 日本工大付 日本学園 武蔵工大付
鴎友学園 国本女子 恵泉女学園 佼成女子 駒沢学園 松蔭 昭和女子大附 聖ドミニコ 戸板 東横学園
国士舘 玉川学園 日大三(町田会場のみ) 和光
多摩地区大学付属・併設中高説明会
6月30日(日) 14:00〜17:00
立川市柴崎体育館 立川駅より徒歩15分、多摩都市モノレール柴崎体育館駅より徒歩2分
参加校
共立第二 駒沢学園 東京純心 武蔵野女子
桜美林 工学院大附 国士舘 成蹊 多摩大聖ヶ丘 帝京大 帝京八王子 東海大菅生 東京電機大
日大三 明大八王子 明星 明治学院
教育情報
石原知事 「このままでは…公立校は消える」
(朝日新聞 4月16日)
「国家にとって致命的」−−。小中学校、高校で始まった完全週5日制を、先月の東京都議会で、こう切り捨てた石原慎太郎知事に、学校や教育について考えを聞いた。(池田敦彦、森北喜久馬)
−−私立も「完全土曜休み」に足並みをそろえるよう、文部科学省が都道府県に指導を求めた通知を「愚劣」だと批判したのは、なぜですか。
知事−−私学の存在は社会的にも高度重要になっているのに、低い方に合わせさせるなんておかしいね。一律の教育では、社会全体にダイナミズムがなくなってしまう。こういうことを一方的に決めて押しつけることで中央集権的な管理体制が保守されるんだよ。
ばか役人が余計なことを言い出しているが、私学が土曜も休まずに授業をして、それでますます学力差がつくだろうから、優劣はおのずから、ますます明らかになる。
そもそもどんな教育を選ぶかは国民が決めること。文科省の判断よりずっと正しい。要は、学校から社会にどんな人物が出てくるかだ。官立から人物が出てこないとなれば、当然淘汰(とうた)される。このままでは公立はなくなっちゃうよ。公立も学校同士で競争するべきなんだ。
−−都立高校は土曜を休まざるを得ません。
知事−−公立だから仕方ないが、いろいろ考えている。土曜対策で宿題をたくさん出してもいい。
ただ、内容が問題だ。「オール5」を取るような役人向きの生徒ばかりつくるようでは、どうしようもない。
以前、息子が通っていた高校で「苦手な学科は『可』でいい。あとは好きなこと、得意なことをどんどんやれ」と講演で言ったら、先生は困っていたけど、生徒は喜んでいた。高校生なら、自由にカリキュラムを選ばせればいい。子どももその方が楽しい。
官立の大学も変わらなきゃいけない。東大も、どの教科もこなせることを求めるような、画一的な入試はもうやめた方がいい。それは役人をつくる前近代的な入試だ。
−−文科省は、「ゆとり」を重視しています。
知事−−5日制にして、子どもに余裕を与えてそれをひとりで埋めろと言っても、結局家に閉じこもってテレビゲームをやるんじゃ意味がない。
そもそも週6日学校に行って、子どもがへとへとに疲弊していたかというと、そんなことはないだろう。伸び盛りの子どもには、知的にも肉体的にも耐性、つまりこらえ性を身につけさせることが大切だ。それは大人の義務だ。
夕方、JR山手線に乗ると、塾に行くのか、通路に座って座席にノートを置き、勉強をしている子どもがいる。ある人はかわいそうだと思うかも知れないが、彼らは彼らなりに我慢してやっている。そこから培われる耐性は、スポーツでも同じだ。
−−新学習指導要領の目標は、「生きる力」の育成です。
知事−−自分で人生を選択し、構築していく創造力を指すのだろう。それを育てる素地をつくるのは学校の責任だと思う。しかし創造力なんていう言葉と、最も遠い役人の頭で考えたことがうまくいくとは思えない。ちゃんちゃらおかしいね。
日本はかつて、西欧に「追いつけ追い越せ」で教育の人材目標を絞った。まずは官僚の。ある時期は軍人。そして産業社会のための種々技術者。それ以外の人材の情操、感性なんて伸ばそうとしなかった。芸術家なんて眼中になかった。まったくの画一教育だね。その方向を改め、余裕を持たせたら、何か成果が出ることはあり得る。ただ学力の基礎は必要ですよ。それがないと、出てくる能力も出てこない。
−−教える内容の削減もあり、「学力低下」論が台頭してきました。
知事−−残念だね。学力が落ちたら、日本の国力、つまり発想力や知性といったものが相殺されてしまう。産業にしろ何にしろ、もろもろの可能性が落ちていく。
教えることを、わざわざ減らすことはない。中学以上の数学なんて、社会に出て使うことはまずないが、頭のトレーニングになる。論理的思考力を鍛えられるんだよ。
ただ、学習をおしなべて無理強いしたら、子どもはキレてしまう。彼らにとって肝心なものを選ばせることだ。やりたい分野で能力を伸ばさせればいいんだ。何か一つに秀でていれば、飛び級できるようなシステムが理想だ。
−−学校の休みが増えて、家庭教育の力がさらに試されます。
知事−−家庭は最高の教室。親が本当にしっかりしていれば、学校なんてなくても子どもは育つ。
だが、今の多くの親は、何でも学校任せ。子どものしつけができなくなっている。教育の最高責任者は校長でも園長でもない。親です。いい学校に行かせればいいと考えている親は、一種の「教育フェティシズム」。難しいが、そうした意識を変えていかなければならない。
文科省副大臣 「学力は落ちない」
(朝日新聞 4月23日)
学校の完全週5日制などについて、石原慎太郎・東京都知事は先週掲載したインタビューで辛口の批判をした。これを受け、文部科学省の岸田文雄副大臣に、「ゆとり教育」について聞いた。(池田敦彦、山田裕紀)
●「公立不安」取り除く
---新学習指導要領が学力低下を招くとの不安があります。
副大臣−−学力は低下しない。誤解されているようだが、「ゆとり」は「ゆるみ」ではない。指導要領では学習内容を厳選したが、発展学習などを「上乗せ」できる。習熟度別学習や少人数指導なども充実させる。授業時間は減るが、従来の、いわば「護送船団方式」で一律のことを教えるより、残る成果は大きい。
---遠山敦子文科相の「学びのすすめ」などで、文科省が方針転換したとの指摘があります。
副大臣−−誤解があるようだ。新しい指導要領は長い議論のなかで積み重ねてきたもので、スタンスは一貫している。ただ子どもの意欲が低下しているとの指摘もあり、指導要領が学力の部分で何を狙っているのかを再確認するために出したのが、「学びのすすめ」だ。
---学力低下論をどう見ますか。公立校離れも指摘されています。
副大臣−−さまざまな学力データを、どう評価するかは難しい。文科省自身が学力を継続的に検証する材料を持っていなかったのは問題だった。今年実施した学力調査は継続し、今後しっかり検証していく。新指導要領では新しい時代にふさわしい学力が定着すると思うが、検証して不都合があれば見直す必要も出てくる。公立校への不安は、学習内容の「上乗せ」や個に応じた指導の充実で取り除いていく。その制度を支えるため、教員を5年間で2万7000人増やす計画もある。
---私立校も完全週5日制にするよう文科省が都道府県に指導を求めたことに批判があります。
副大臣−−私立校の独自性は尊重されなければならない。だが文科省としては、新しい学校教育を支える5日制の趣旨を私立校にも理解してもらい、活用してほしいため、お願いをした。強制の意味はない。
●大学入試、個性化が重要
---大学入試が変わらなければ意味がないとの指摘があります。
副大臣−−指導要領がめざすのは、知識・技能の修得にとどまらない。自ら考えて判断し、問題を解決する「生きる力」は、現代社会に必要な力だ。入試でも、知識の詰め込みだけでは対応できない問題が増え、柔軟化・多様化している。国立大学も入試の個性化を図ることが重要だ。
---「総合的な学習の時間」( 総合学習 )には親・先生から戸惑いや批判が出ています。
副大臣−−総合学習も体験で終わっては意味がない。各教科で学んだことを、体験のなかで実感として理解することで成果が出る。
いろんな取り組みを紹介する事例集も新しくまとめつつある。だが、国もこれが定番と決めるわけにはいかない。事例を積み重ねる努力が目的達成につながると考える。
---石原知事インタビューの感想は。
副大臣−−文科省批判があったが、たくましく意欲のある子どもたちを育てねばならないという問題意識は、私たちと通じるところがあるという印象を持った。教育について国民的議論が起きているのは好ましいと思っている。
批判強い教育改革
(朝日新聞 4月14日)
文部科学省は70年代後半以降、「詰め込み教育」への反省から、教育改革を進めてきた。今年度からの「ゆとり教育」は、その流れの集大成だ。
完全週5日制は単に休みが増えるという意味だけではない。教える時間が減ることになる。完全週5日制に対応した新しい学習指導要領で、授業時間数は1週間当たり2時間減った。「総合的な学習の時間」(総合学習)が新設されたこともあり、国語や算数などの教科で教える内容は約3割減となった。
◆基礎を徹底
新指導要領の目的の柱は、「厳選」した学習内容の基礎・基本の定着を徹底し、自ら考え学び解決する「生きる力」を育てることだ。
総合学習は「生きる力」を養うため、小学3年〜中学3年で新設された。授業は週2〜3時間程度。教科書はなく、テーマは何でもいい。
新指導要領に対しては批判が強い。教える内容を減らしたことで、小中学校で学ぶべき基礎的な内容が抜け落ち、「学力低下を招く」という意見だ。
◆「公私の差」
総合学習も、その意義は認めながら、何をどう教えるのかが教科のようにはっきり見えないため、「教科の授業を削って新設するのはおかしい」など、風当たりは強い。
「公私の差」の問題も指摘されている。完全週5日制実施は私立校に対しては法的拘束力がないため今年度、実施しない私立中は56%、私立高は41%に上る(文科省調査)。多くの私立校が授業時間確保を優先させたためだ。
◆規制を緩和
「学力低下」論などを受け、文科省は「新指導要領の学習内容は最低基準」とする見解を出した。従来は指導要領を超えて教えることはできなかったが、今後は教科書以上の内容を教えてもよいという「お墨付き」だ。
1月には遠山敦子文部科学相が、「学びのすすめ」と題したアピールを発表。学力向上をめざして宿題や補習の充実を促す異例の表明だった。「ゆとり教育の方向転換だ」との指摘もある。
ゆとり教育と相まって、教育制度のさまざまな規制緩和が進んだのも特徴だ。
現在の40人学級の基準を引き下げ、よりきめ細かい指導ができる少人数学級が広がっている。昨年度からすでに5県、今年度からは11県が新たに実施する。市町単位での独自の動きも出ている。
習熟度別学習も広がる。算数や数学を中心に子どものレベルに応じたグループをつくって進める授業。学力不振の子どもだけではなく、「できる子」に対応する狙いも大きい。いくつかの学校から、行きたい学校を選べる学区の弾力化も各地で導入されてきた。
サタデー補習 首都圏小中校で大盛況
(読売新聞 4月20日)
完全学校週5日制の導入に伴い、土曜日に「補習」を行って生徒に学習の場を提供しようという取り組みが20日、首都圏の小中学校で始まった。参加希望者は予想を大幅に上回る人気で、学校側は「こんなに多いとは」と、とまどい気味。「ゆとり教育」を進める文部科学省では「基本は各教育委員会の判断」としながらも「土曜に授業の延長のようなことを行うのは望ましいとは言えない」との見解だ。
東京・台東区では、7つの区立中学のうち計4中学で、第1、3土曜に開講する「土曜スクール」がスタート。いずれも参加希望者が全生徒の5割を超えた。
区立浅草中学(中村日出夫校長)では、全校生徒340人に対し7割超の254人が申し込んだ。事前の予想は100人程度で、原浩三教頭は「どうしてこんなに多いのでしょうか」と困惑気味。土曜は教師が公休で、同校では指導員として大学生や大学院生計6人を雇ったが、急きょ、6人を追加募集して対応。「これ以上は受け入れられない」状況という。
この日は国語、数学、英語の主要3教科で12コースの補習が行われ、生徒たちはふだんの授業よりリラックスした雰囲気で、市販の問題集を解きながら、時折、指導員に質問。指導員の冗談には笑いも起きた。
3年生の伏見梢さん(14)は「土曜スクールがなかったら、昼まで寝てだらだらしていたと思う。学校でやった方が集中できる」と話していた。
千葉県野田市では、小学生に算数を教える「サタデースクール」が市内15校で開講、参加を希望した2―6年生の児童が登校した。教壇には有償ボランティアの主婦も。「割り算が苦手だから」と姿を見せた同市立中央小5年の池田美保さん(10)は「お母さんに『行きなさい』って言われた。本当はバドミントンをして遊びたい」と本音も。
また、埼玉県深谷市では、毎週土曜に実施する小中学生学習支援事業「がんばル〜ム」が12の市立小学校で始まった。“先生役”は教員OBらによる有償ボランティア73人。茨城県古河市でも、市立小中学校の全10校で、学校の教室を自習用に開放する「土曜教室」を実施した。
学習指導要領改訂
時期前倒しも・文科相
(日経新聞 4月29日)
遠山敦子文部科学相は28日、NHKテレビの討論番組に出演し、学力問題などに関連して、従来10年に一度の学習指導要領改訂について「10年はあまりに長い。何年後かは言えないが(見直しに向けた)努力は常にしていかなければならない」と述べ、改訂の前倒しもあり得るとの考えを示した。
同文科相は今年1、2月に全国の小中学生約49万人を対象に実施した学力調査について「毎年やるべきだ。きっちりと常に(学習内容を)検証し、改善したい」と表明。来年以降も毎年継続し、必要に応じて学習指導要領を見直す可能性に言及した。半面、社会的に広がっている学力低下不安に対しては、「中学、高校で重複を避けたが、高校卒業まで考えれば学習内容は3割も減っていない」とも説明、不安を打ち消した。
東京理科大調査 中学生の数学力二極分化
(朝日新聞 5月2日)
中学生の数学の学力は、「できる子」と「できない子」の二極分化が進んでいる−−。東京理科大の澤田利夫教授(数学教育)のグループが、小学校6年から高校1年まで総計約5400人を対象にした調査の最終報告書で、こんな結論をまとめた。27年前に行われた同様の調査では、中間層に集中した成績分布で、違いが際だっている。
昨年夏、岩手、新潟、大阪、福岡など9都府県の公立中3年と普通科公立高校1年の82学級、約2600人に、全国統一試験である国立高等専門学校の入試問題から、基礎的な問題を選び、AとBの2種類のテストをつくり解かせた。
理科大グループは00年度、小6と中2を対象に、基礎的な問題がどれだけ解けるか調査している。これに今回の結果を加え、学年ごとの成績、過去の同種の調査データとの違いを分析した。
まず、今回の調査データで学級ごとに、「できる子」と「できない子」の散らばり具合を示す標準偏差を調べた。この数値が最も大きかった中3について、約1300人全員の点数分布をA、Bの問題ごとにグラフにすると、全体が「二極分化」を示す、なだらかな台形の形になった。
一方、国立教育研究所が75年度に「学習到達度と学習意欲に関する調査」を行っており、この調査で対象になった中3約1000人の得点分布は、得点の中間層が多い山なりの形となっている。
澤田教授は「勉強をしなくなった子が予想以上に増えている。ドリルや宿題を地道に繰り返す習慣が学校でも家庭でも薄れてきたのが原因ではないか」と話している。
東京都教育庁 中高一貫校、通学圏に1校整備 次代リーダーを育成
(毎日新聞 4月26日)
都教育庁は25日、中高一貫校の整備方針をまとめ、教育委員会に報告した。6年間を一体的に考える中等教育学校をまず2校設置することにしてきたが、都民のニーズが高いことから、高校で生徒募集を行う併設型も含め、生徒の通学範囲内に1校を目標に積極的に整備していく。また、区市町村の主導で設置する動きにも期待している。
都教育庁がまとめた報告書によると、都が設置する一貫校の特徴は、教養教育や道徳教育に重点を置いている点で、次代のリーダー育成目指す。
具体的には、リーダーの資質能力を学ぶ「リーダー論」や、権利と義務、自由と責任を学ぶ「私と社会」、ディベートやプレゼンテーションの技法を学ぶ教科など、学校ごとに特色ある科目を設定し、6年間で志の高い人間に育てるという。
=詳細は下記ホームページ参照=
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/buka/gakumu/chukoikan2.htm
東京学芸大 高校生もOKの公開講座、都立3高校と協定
(朝日新聞 4月24日)
協定書に署名する東京学芸大学長と3都立高の校長ら=小金井市貫井北町の東京学芸大で
東京学芸大と、国分寺、三鷹、調布北の三つの都立高が、公開講座に関する協定書を交わし、岡本靖正学長と3校の校長が調印した。高校生が大学の授業に参加できるようにする試みだ。
公開講座は、同大の1、2年生を対象にした授業で、「高校生を受け入れ可能」と判断したもの。02年度は「日本語教育方法論」「対人関係の心理学」「欧米の歴史概論」など、120科目が対象となり、延べ576人の高校生が受け入れ可能だという。
大学側は出席の確認をするが、単位の認定は高校側が判断する。高校生への特別な配慮はしない。
協定による「高校生向けの公開講座」開設で、同大は地域に開かれた大学として、教育内容などを広くアピールできる。高校側は、生徒が大学の授業を受けることで、進路の選択に役立つなどの利点がある。
岡本学長は「大学と高校で互いに発展していくようにしたい。大学の先生にも学生にも刺激になるでしょう」と話した。
その他
大学生年間費用 学費・生活費205万円、2年前比6.7%増
(朝日新聞 4月20日)
大学生が1年間にかける学費や生活費の合計は平均205万円で、2年前に比べて6.7%増えたと文部科学省が3月30日、調査結果を発表した。最も費用がかかる私大・下宿生の場合は271万円で、最もかからない国立大・自宅生(119万円)の約2.3倍だった。
調査は文部科学省が奨学事業の参考にするため隔年で実施。00年11月、大学、短大、大学院生の計約4万4500人から回答をえた。
教科書代や通学費など含めた学費は、大学では、国立58万円、私立127万円。大学院の修士課程では、国立57万円、私立105万円だった。
住居費や食費など生活費は、大学では国立105万円、私立90万円。大学院修士課程では、国立117万円、私立110万円。携帯電話やインターネットの費用がかさみ、大学生、大学院生ともに生活費が98年の前回調査より10%増加していた。
学費、生活費の合計額では、国立大学生が163万円、私立で218万円で、55万円の差が出た。大学院修士課程では、国立175万円、私立216万円で、41万円の差だった。
裏口入学 持ちかけ5300万円詐取、3人逮捕
(読売新聞 4月23日)
有名私立中学校への裏口入学を持ちかけ、受験生の親から多額の金をだましとったとして、警視庁捜査2課と三田署などは23日、東京都目黒区目黒、自称教育評論家矢崎英敏容疑者(46)ら3人を詐欺容疑で逮捕した。約8年間で約33億円を受験生の親から集めていたとみられ、余罪を追及している。
調べによると、矢崎容疑者らは、慶応大学の系列の慶応中等部に入学を希望していた横浜市内の受験生の父親に対し、「お金で確実に合格できる方法がある。3500万円するが、中等部の試験に失敗しても、高校入試の時は零点でも合格できる」などと持ちかけ、1998年5月から同年11月まで数回にわたり、計約5300万円をだまし取った疑い。
この受験生は、99年春の受験に失敗したため、親が矢崎容疑者に金を返すよう要求していたが、返されなかったことから昨年5月、同署に告訴して事件が発覚した。
矢崎容疑者らは、「私学受験会」「三田英才会」などの名称でコンサルタント会社を経営、週刊誌やホームページで「日本で唯一の受験コンサルティング機関」などと宣伝し、親に対しては、大学では有名私立大の医学部などに、中学、高校では慶応大学の系列校にコネがあるように吹聴していたが、実際には学校側への働きかけはしなかったという。
矢崎容疑者らの銀行口座には95年ごろから今年までに、受験生の親からとみられる計約33億3000万円が入金されており、1人平均約5000万円、中には約1億円を振り込んだケースもあった。受験失敗後、抗議してきた一部の親には約7億8000万円が返還されたが、多くの親は泣き寝入りしているとみられる。
修学旅行代金還流 名古屋の学校法人
(朝日新聞 4月27日)
大学から幼稚園まで5校を経営する学校法人「名古屋石田学園」(名古屋市、石田正城理事長)が、海外への修学旅行などを請け負う大手旅行会社から旅費など総売り上げの3%を還流させていた疑いがあることが朝日新聞社の調べでわかった。学園の「国際交流基金」に寄付する形で数年間続けられ、総額は数百万円に上るとみられる。この資金は学園の帳簿に計上されていなかったという。名古屋国税局は昨年末、税務調査に入り、学園の「所得隠し」と認定、重加算税などを含む追徴課税をした模様だ。
学園側は取材に対し、「国税局から簿外と指摘され、見解の相違があるが、課税に従った」と話している。基金はその後、廃止したという。
この旅行会社は、星城中学校(愛知県豊明市)が95年ごろから始めた語学研修目的の豪州への修学旅行を一貫して扱っている。同社によると、昨年は米国の同時多発テロの影響で今年2月に延期されたが、00年は10月18〜29日の日程で生徒61人、教師4人が参加した。
関係者の話や入手した資料によると、同社は同月末、総売り上げの3%にあたる55万円を「非課税の寄付金」として計上し、翌11月、「石田国際交流基金 会長石田正城」名義の銀行口座に振り込んだという。
この旅行の売上額は約1800万円、保険料なども含めて生徒らは1人あたり30万円近くを負担したとみられる。
同社はほかにも、学園の海外に関する仕事を受注した際、同様に3%を返していたといい、00年には名古屋明徳短大(星城大学に改組)の英国への語学研修に絡んで13万5000円を同11月に基金に振り込んだという。
こうした一連の「還流」は数年前からで、計数百万円が基金に入金されていたとみられる。学園側は基金にそのままプールし、学校会計の帳簿外で処理していたといい、国税当局は基金を「隠し口座」と認定した模様だ。
同社で修学旅行を担当する名古屋支店長は「学園側の求めに応じて始まり、取り扱いの3%を基金に返すのが慣例だった。留学生を呼ぶなどの運営費と思っていたが使途は知らない」と還流を認めた。国税当局から「リベートではないか」と指摘されたといい、寄付金から交際費とするなど経理処理を改めるという。
学園の石田直城本部長は「修学旅行と寄付は全く別。私は法人本部の事務長として寄付をお願いした。売り上げの一部を返してほしいとの趣旨ではない」と説明。基金について「学校の金と見ていたが、国税局から帳簿の管理がなっていないから簿外とされた」と話している。
<問題>
次のそれぞれの文字群に共通してつけられる部首の名前を、例にならってひらがなで答えなさい。
(例) 予、占、付、車
(序、店、府、庫) → 答え まだれ
@ 言、反、木、牛
A 先、立、台、由
B 刀、貴、告、周
C 支、比、召、員
D 早、央、何、右
2002年度 聖光学院 二次 二より
入試問題に挑戦第40回解答編
<問題>
掲示板が等しい間かくで立っています。掲示板にはポスターを1枚はるタイプと2枚はるタイプがあります。掲示板に1枚のポスターをはるのに3分かかり、掲示板の立てられている場所から次の掲示板の場所まで移動するのに10分かかります。
最初の掲示板にポスターをはり始めてから全部の掲示板にはり終わるまで、一人では2時間38分かかり、二人では2時間14分かかります。ただし、ポスターを2枚はるタイプの掲示板の場合には、掲示板に先についた人が2枚とも必ずはるものとし、掲示板が立てられている場所に二人が同時に着いたときには、どちらか一方の人がはり、もう一人は次の掲示板へ進むものとします。
最後の掲示板はポスターを1枚はるタイプで、一人がはり終わると同時にもう一人が到着しました。このとき次の問いに答えなさい。
(1)すべての掲示板にポスターをもれなくはるには、ポスターは何枚必要でしょうか。
(2)ポスターを2枚はるタイプの掲示板が置かれている場所は何ヶ所ですか。
(02年東大寺学園)
<解答>
一見、どこから手を着けて良いのか分からなくなってしまいそうな問題ですが、問題文をよく読んで糸口を探し出して下さい。掲示板の数が少ない状態でシュミレーションしてみるのもいいかもしれません。
最も重要なのは、問題文の最後の『最後の掲示板はポスターを1枚はるタイプで、一人がはり終わると同時にもう一人が到着しました。』というところです。
(1)1人ではる場合をA、2人ではる場合をBとCとしてならべてみると、次のようになります。
A B--B--E--B--E-……-B--E--B 2時間38分
B B--○--E--○--○-……-B--○--B 2時間14分
C ○--B--○--B--E-……-○--E--○ 2時間14分
まず、気が付かなければならないことは、移動にかかる時間はA,B,Cとも同じということです。
では、AとBの時間の差は、はったポスターの枚数の差ということになります。
2時間38分−2時間14分=24分
24分÷3分=8(枚) → AとBの枚数の差 → Cがはった枚数
これは、AとCの差についても同じことが言えるので、B,Cともに8枚ずつはったことがわかります。
よって、ポスターの枚数は、 8×2=16(枚) です。
(2)16枚のポスターを掲示板にはる時、すべての掲示板が1枚はるタイプだとすると、
3×16+10×(16−1)=198(分)=3時間18分 かかります。
ここで、掲示板を1枚から2枚へ変更すると、掲示板を移動する時間がかからなくなるので、1つの掲示板を変更するたびに10分ずつ時間が短くなる。
(3時間18分−2時間38分)÷10分=4(ヶ所)
よって、2枚はるタイプの掲示板は、4ヶ所あります。