NO.240

2007年 5月15日 
アクセス教育情報センター

目次

学校情報

学校情報 学校情報 教育情報 その他
浅野中

攻玉社

佼成学園

恵泉女学園

女子聖学院

玉川聖学院

東洋英和女学院

自修館中等

昭和学院秀英

青稜中

合同説明会 教育再生会議

漢字の習得

教育関連3法案

神奈川県教委

名言・迷言・冥言

主婦業の価値

子どもの人口

学校情報

浅野中 大学入試結果速報(4月5日現在)
07年大学入試結果(抜粋)
    東大 京大 一橋 東工 北大 東北 千葉 東外大 横国 首都 国公立計   
総数  42  4  12  30   3   6   2   2    8   3   142
現役  28  3   9  25   1   3   2   1    6   3    97
    早大  慶大 上智 明治  青山 立教 中央 法政 理科大 学習院 
総数 150  168  33  37  22  33  28  16  147   3
現役 101  120  25  12  10  21  12   7  100   2
卒業生255名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は107.5%
MARCHへの現役合格者の割合(B率)は24.3%
国公立の現役合格者数の割合(K率)は38.0%
4年間のA率推移は 65.7%−66.0%−62.2%−107.5%
4年間のB率推移は 19.8%−27.1%−22.1%− 24.3% 
4年間のK率推移は 20.5%−35.9%−21.0%− 38.0% 
現役合格者数東大10名→28名、東工大5名→25名、早慶140名→221名
2007年度の入試を振り返って(ホームページより)
 3月10日、今年も暖かな日差しの中、255名の卒業生が元気に笑顔で卒業していきました。
 この日は本校にとって歴史に残る一日となりました。今までの東大合格者は28名が最高で30名に届いたこともありませんでした。ところが今年は念願の30名を越え、前期で37名(後期合計42名)の合格者を出すことができました。それ以外にも東京工業大学29名(後期合計30名)、一橋大学12名の合格者がありました。私立大学も慶應義塾大学168名、早稲田大学150名と自分の目標を達成する生徒が多かった2007年度入試でありました。
 東大の合格者の急増の要因としては、昨年度の僅かな差で涙をのんだ生徒達が慶応義塾大学や早稲田大学には進学せず、初志貫徹で自分の目標実現のために今年再び東大に挑戦した生徒が多数いました。その結果卒業生だけで14名の合格者がありました。現役生では成績上位層が大量に理系を選択し、かつそのほとんど全員が東大志望でありました(この成績帯での医学部志望の生徒はほとんどいませんでした)。この2つが大きかったと思います。
 更に東工大、一橋大、早慶については上の2点に加え、高校三年生でのクラス編成の際、生徒本人の希望は最優先しますが、生徒の学習状況を勘案して担任、生徒、保護者と面談の上、クラスを決定しました。これにより同じ志望で、授業効果のあがるクラス編成を実現し、個々の生徒にあった細かい学習指導が展開されました。   
中学3年生の秋から模擬試験を導入し、各科目の学力、バランスに気を配り、基礎学力の充実を図りました。また、このころより大学受験に対する意識を持たせるように指導をしてきました。模擬試験で低い判定が出ても、諦めずに自分の第1志望合格に向けて努力をすることの大切さを繰り返し指導しました。 
 これらの要因が生徒達に浸透し、学校中心に勉強に励んでくれたことが成功に繋がったと考えています。昨年度の結果を踏まえ、進学指導、講習、授業等を見直し、変えるべきところは改善をし、個々の生徒にあった受験指導を実施してきました。本人の希望を叶えるための最善策を生徒の現状をしっかりと把握した上で担任、学年、保護者が一体となって考え、実践してきました。また、例年のことでありますが生徒ひとりひとりの努力はもとよりご家庭でのご理解とご協力も大きな要因のひとつであったと思われます。
 2007年度入試が浅野にとって新たなスタートとなったことは確かだと思います。今後も生徒一人、ひとりの目標が達成できるようさまざまな面から進学指導を考えていきたいと思っております。(進学指導部長  古梶裕之) 
http://www.asano.ed.jp/

攻玉社 塾対象説明会(07年4月25日)
1) 校長あいさつ 菊池正仁先生
 先日、新中学一年生を迎えて、静岡県桶川にてオリエンテーション合宿が行われた。その中で、生徒に向かって「君たちの中で夢を抱いている者はいるか」という問いを投げかけた。「夢がある」と答える子供たちはごく少数であろうと予想していたのだが、3分の1の生徒が「夢がある」と挙手した。予想より多く、元気いっぱいな印象である。
(1)大学進学について
 今年の特徴としては、国公立の合格者が増え、74名(現役・浪人合計)が合格。近年にない多さである。早稲田・慶應合格者は、2006年に189(現役・浪人合計)だったが、2007年は、129名。しかし、MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)には、多数合格。東京理科大は71名となかなか健闘した。現役合格率は75%。ただし、「まだ他に行きたい大学がある」と考える生徒が多いので、現役進学率は57%。これを60%以上に持って行けるようにしたい。
(2)国際学級
 帰国子女として、英語の強みがある国際学級。彼らの活力をどのように全体に共有させるか、また、彼ら自身をどう伸ばすかがテーマ。具体的な取り組みとしては、週に一時間、ネイティブ講師をおいて、「英語しか話してはいけない部屋」を実施。昨年は、新聞を元にテーマ討論をやっていたようだ。現段階では10名足らずの参加者だが、国際学級以外の参加者もいる。英語を使えることを核として、学校の中のエネルギーを活性化していきたい。
(3)キャリアガイダンス
外部から講師を招き、講演会を開く。昨年は、麻布の卒業生で、アメリカの国立研究所でラボを持つ研究者の方をお招きした。本年は、7月に東大の教授を招く。理科系の研究者が多いが、理科系だけではなく、文化系の講師もお招きする予定。講演を引き受けてくれるという方は多数いる。どのように職業を選んでいくかを考えさせる機会を与えたい。
(4)攻玉社工科短期大学の校舎の有効活用
 短期大学は、この4月からは休業状態。空いている校舎をどのように活用するか。長期的に検討していく。
2)入試問題について 各教科
(1)国語 篠伸弥先生(国語科主任)
@漢字・知識
 本年、第1回の漢字の読みの正答率71%。昨年は62%だった。昨年は高校で学習する読みが二つ入っていた。(漢字の配当自体は小学校)あと三つが中学3年配当。今年は小学漢字が二つ、残り三つが中1・2・3年配当。来年の目標は、60%まで正答率を下げたい。高校で登場するものも出題する予定である。
 第2回は、昨年36%で、今年は63%の正解率。小学漢字2問、中学漢字3問という構成だった。来年度は、やはり難しくする予定である。
 書き取りのほうは、第1回で昨年が33%、今年54%、第2回で昨年が78%、今年55%であった。出題は小学漢字3問、中学漢字2問という構成で、おおむね60%の正解率になっている。今後もこの形を継続するつもりである。
A読解について
 第1回の「評論」(報告者注:小学校学習での、説明的文章)は、昨年が34%、今年はが58%の正答率。「小説」の読解では、昨年の67%に対し、今年は57%という結果。「評論」での正解率が上がっているのは、作問者が変わったことが要因だと考えている。昨年の「評論」の作問者は、難しい問題を作る人だった。本年は、第2回の「評論」を担当している。単純に、第1回受験者の質自体が上がったとは考えにくい。
 もうひとつの大問としては、長文の「小説」を出題している。例年は、全体で6000字だが、今年は「小説」のみで5000字の文章。時間不足を懸念したが、断片的なものを読ませても仕方がないので、このような出題になった。しかし、正解率40%程度と危惧していたにもかかわらず、57%だった。設問が比較的素直であったという点でこのようになったと考えている。作問は、一般的に、客観的な答えが出ることを前提に作る場合と、理想な答を求めて作る場合で難しさが変わる。単純に数字を比較しただけでは、難しさはわからない。第1回は「小説」が長文化した割には健闘していると言える。
 第2回では、「評論」の正答率が上昇している。「評論」の作問者は、昨年と同じ担当者である。よって、昨年よりも受験生の質が向上しているように思われる。
B特別選抜
特選は、T・Uに別れており、Tは聞き取りテストになる。
 Tについて。1は昨年33%で、今年は61%、2は昨年40%で、今年は80%、3は昨年77%で、今年は71%、4は昨年54%で、今年は69%の正答率。問題の難易度が変わっているので、比較は難しいが、知識問題などで多少のバラツキ・偏りが出るものの、全体の難易度そのものは変わりはないのではないか。
 Uについて。1は知識問題で昨年は53%で、目標となる70%には及ばなかった。今年は、84%の正答率となった。これは、昨年が「消費税」という言葉を答えさせる1問だけの構成だったものを、本年は4問に変更したため、生徒にとって解答可能の問いが増えたのだと考えられる。また、昨年が、2資料を基に100字で論述する形式(56%)、3資料を基に400字で論述する問題(51%)だったものを、今年は2資料を基に300字で論述する問題(62%)、3資料を基に、自分の身のまわりのことを思い起こす知識問題(76%)。昨年に比べ、解答の方向性を示した問題だったので、採点条件が整った答案が多かった。今年の方が簡単だと言える。
(2)算数 木村博之先生(数学科主任)
@第1回・第2回
 出題傾向は、第1回〜第2回とも共通している。
1 計算問題4問。四則計算。全体的に計算でのできはよい。
2 場合の数に関する出題。条件がついていく問題に不慣れなのか、文章のとらえ方のちがう子供が目立った。ただし、第2回では、できが良かった。
3 立体の体積を求める問題。切り口の問題。切り方によって量的なものが変わってくることを考えさせる問題。(3)はできが悪かった。第2回も同様。全体的にも不慣れ。
4 グラフ算の問題。第1回は旅人算、第2回が流水算。第1回では計算ミスが全体的に多かった。第2回のできは比較的良かった。
5 平面図形の問題。比を使って出す問題。とても難しかったようだ。第1回、第2回とも全く手がついてなかった。
 第1回の平均点が40.5。5の平面図形の問題が難しかった。第1回の問題としては難しすぎたようだ。第1・2回に関しては、来年に向けて、図形の問題の難易度を落とそう。点がついていない状況が目立った。
A特別選抜
T 特選にしては易しかったようだ。昨年同様、全範囲からの単元問題を出題。全体正答率は70%と予想していたが、結果は63%。スピード面で難しいのかという印象を受けた。
U 1は規則性の問題。直角三角形を用いて面積を求める問題。できは良かった。大問2は平面図形の問題。比を上手に使えば手がつく問題。正三角形という図形に子供たちは慣れているようだ。3は円すいを用いた問題。上手に計算しないと難しい。正答率18%で、うち (3)はほぼ無答。ただし、できない問題を出そうとは思っていない。時間で手が付くように考えている。
(3)社会 舟橋通賢先生(社会科主任)
 大問2題(地理・歴史)での出題。平成18年までは3題だった。来年は未定である。内容は、ごくごくオーソドックスな作問。第1回、第2回で難易度は変えていない。地理分野に関しては、正答率も60%超で昨年と変わらず。正答率については予想通り。歴史分野は、旅行記・自由研究の文章を擬して出題。第1回が高知県・愛媛県の歴史をテーマとしている。昨年のNHK大河ドラマが「功名が辻」であったこともふまえている。第2回は広島県・山口県の歴史をテーマとした問題。第1回・第2回ともに内容・出題形式ともにごくごく一般的なものであった。人物名なども一般的なものであった。正答率も例年通りで、予想したとおりだった。
 従来通り、都道府県名と旧国名は漢字指定。とくに難しい字はないと思う。新潟の「潟」の間違いが目立ったが、47都道府県名なので、書けるようになってほしい。漢字指定の問では、漢字で書かないと×。ただし、国語ではないので、トメ・ハネ・バランスまでは厳密には見ない。
(4)理科 齋藤実先生(理科主任)
@第1回について
1 生物の子育てに関する問題。素材文は大学の教科書だが、基本的な問題である。
2 物質の性質を問う問題。溶解度の計算がややこしかったせいもあるだろうが、正答率が思ったよりも低かった。
3 地層に関する問題。最初のほうは基本的だが、最後の〔B〕の問題が、立体的な図の読みとりで難問だった。しかしながら、全体の正答率は低くないので、受験生には対応してるのだと感心した。
4 物理分野の問題。最初は易しいが、実験の条件を読みとることがポイントになっており、予想より正答率が低かった。
A第2回について
1 燃焼についての問題。受験生にとっては易しかったようだ。
2 生物の問題。思った以上に良くなかった。明らかにちがったものを消去することで解ける。落ちついてやればできるレベルだったが、見慣れない言葉が登場したのでわかりにくかったのかもしれない。
3 熱に関する総合問題で、グラフからのデータの読みとりがポイント。良くできている。
4 太陽と地球と月の動きを題材にした問題。空間での図形的な関係を見ることも意図した。
B来年以降に関して
 今後とも基本的なところを出題する。物理・化学・生物・地学の4分野の基本構成は変えない。理科のスタッフ全体で、毎年問題作成に当たっていて、そのメンバーの移動はほとんどない。また、切り口は異なっていても、問題の題材や問題の根本にある発想は似ていたりする。過去問題を解いてみることがもっとも参考になる。5年以上さかのぼった過去問の対策をすることをお勧めする。
3)入学試験について  岸川典隆先生(中学校教頭)
(1)受験者減について
 4年前(新校舎完成時) 2000名超の応募者
 本年(2007年)      1385名
ただし、新校舎完成前の受験者も含めて長いスパンで比較してみると、1300〜1400名の応募が適正だという考えもある。また、募集の失敗ではないかという声もあり、募集担当の教員が針のむしろに座っているような状況でもある。
しかし、この募集者数の推移は、受験者層が固まってきたのだと考えている。つまり、偏差40以下からのチャレンジ受験、高偏差値保持者の受験(おもに第2回受験者)が減っているということ。
 偏差60以上の人数 64→58
 偏差40以下の人数 42→31
本年241名の入学者の成績層は、入学目の三月末にする試験の時系列変化を見ても大きな変動はない。しかし、数字は一人歩きするものなので、来年はあげる努力をしたい。
(2)熱望組について
 男子生徒というのは6年間で変化・成長するものだから、希望を持った子には挑戦させてほしい。本校には、強い意欲を持って受験する子どもに対して、第1回・第2回連続受験者(熱望組)を拾いあげる制度がある。本年度の熱望組合格者は17名。第1回目の点差は4点。年によっては、7〜10点下げたこともある。
(3)成績優秀層の入学辞退と今後目指す学校の魅力について
 本年は、第2回入試で197名合格(最低点167点)。ただし、成績上位者100名のうち、実入学は12人。割合としては少ないわけだが、経年変化を見ると17年度16名、16年度13名と大きく変わっていない。成績上位者は、本校を第二志望にして、別の学校へ進学しているのだが、それを逆にとらえれば、そのような子どもたちが本校を選んで受験をしてくれているわけで、喜ばしいことである。そんな子どもたちも本校を選んでくれるように、学校の魅力を上げていかなくてはならない。そのひとつが大学進学実績だが、これは一年一年で大きくは変化しないものだ。入学してくる生徒の成績層は変わらず、差はない。だから、内部でどう大きく変革を与えるかが、学校の力であり、技である。校長を始めとした教員の力の見せ所である。
4)報告者雑感
 2年ぶりの訪校だが、今回は入試問題の解説に重点が置かれた会であった。数学科の木村先生の説明のように、想定難易度と結果、そこから生じる問題点と、出題側として譲れない主張がわかりやすい教科もあったが、他教科では小学生の持つ学力を前提としていないと感じられる内容もあった。保護者向けの説明会では、学校側が意図する「学力観」がうまく伝わらないのではないかとも懸念される。
 それはともかく、一年生の授業はにぎやかで、まだ子どもらしい明るさがただよう。報告者が見学した授業は英語だったが、先生の後についてフレーズを「叫ぶ」さまは、荒削りながら元気の良い、まさに「攻玉社」の校風そのもののような気がした。発音の上手下手より、まず声を出すこと。そんな元気良さが素直に伸びていくことを期待したい。 
http://www.kogyokusha.ed.jp/m/

佼成学園 大学入試結果速報(3月24日現在)
07年大学入試結果(抜粋)
     東大 京大 東工 筑波 東外大 農工 千葉 首都 横市 国公立計  
総数    1   1   1   2   1    1   2   1   2   18
現役    0   1   0   0   0    1   0   1   1    6
     早大 慶大 上智 明治 青山 立教 中央 法政 理科大 ICU 
総数   15  7   9  18  13  13  15  22   12  1
現役   11  5   3  11   4   5  12  10    9  1
卒業生188名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は10.1%
MARCHへの現役合格者の割合(B率)は22.3%
国公立の現役合格者数の割合(K率)は3.2%
4年間のA率推移は10.7%− 2.3%− 8.2%−10.1%
4年間のB率推移は15.8%−16.9%−17.3%−22.3%
4年間のK率推移は 4.6%− 2.3%− 4.8%− 3.2% 
http://www.kosei.ac.jp/

恵泉女学園 08年入試要項概要
07年に曜日の関係で暫定的に行った3回入試を2回入試に戻す。
1回 2月1日 女子110名 2科4科
2回 2月4日 女子 70名 2科4科
説明会・行事予定
学校見学会 (授業見学を中心に)
 6月 6日(水) 10:00〜12:00
体験授業 (要申込・・葉書にて)
 6月16日(土) 10:00〜12:00
 19のプログラムを用意。
 申込方法 葉書に住所、氏名、電話番号、学校名と学年、第1希望〜第3希望を記入
        5月28日(水)消印有効
        申込多数の場合は5・6年生を優先
学校説明会
 1回 10月 6日(土) 10:00〜12:00
 2回 11月17日(土) 10:00〜12:00
 3回 12月12日(水) 10:00〜11:30
 4回  1月 9日(水) 10:00〜11:30
恵泉デー(学園祭)
 11月 3日(祝) 9:00〜16:00
 入試相談コーナーあり
クリスマス礼拝
 12月18日(火) 13:00〜14:30
詳細は入試広報部または中高事務部まで(03−3303−2115)。 
http://www.keisen.ac.jp/high/index.htm

女子聖学院 08年入試要項概要
2月3日が日曜日のため3回を2月3日から2月4日に移す。4回を2科4科から4科に。
1回 2月1日 女子50名 2科4科
2回 2月2日 女子80名 2科4科
3回 2月4日 女子20名 2科4科
4回 2月5日 女子10名 4科
帰国 1月14日 女子若干名 国・算・面接
07年入試結果
           1回    2回    3回    4回
入試日     2月1日  2月2日  2月3日  2月5日
入試科目   2科4科  2科4科  2科4科  2科4科
募集人数     50     80     20    10
応募者数    177    378    317   291
受験者数    158    261    140   120
合格者数     70    125     40    35
合格基準点 
2科(200)   127    137    154   146
4科(300)   182    188    211   212 
http://joshisei.netty.ne.jp/

玉川聖学院 塾対象説明会(07年4月20日)
1)学院長挨拶 バートン先生
自分がはめている指輪は、高校のときの卒業リングです。この指輪は自分のアイデンティティーでもあります。自分はミズリー州で中高時代を過ごしました。中高の6年間は自分が作られた時期です。この指輪を見るとその時のことを思い出します。
生徒には学校を選ぶ特権と責任があると思います。それは、選ぶことによって自分の人生の大きな部分が決定されるからです。高校生をみていると、ともすると、推薦入試に流れやすい。自分が何をしたいのかを見つけて大学に進学して欲しいと思います。
玉川聖学院はミッションスクールです。それが玉川聖学院の土台になっています。つまり、聖書の教えが教育方針を決定しています。聖書の中に「神は人間を神の形に作られた」という言葉があります。
そこから次の3つの方針が出てきます。
@ 一人一人が大切な存在である。
A 大切な存在である自分を知り、受け入れて、伸ばす。
  自分の長所、短所を知り、人と競争するのではなく、自分を最大限に伸ばすことは教育の目的でもあります。
B 自分と同じように相手も大切な存在である。
  それは社会性や共に生きるということにつながります。昨年、友人(身長2m、体重200kg)と富士登山に。17時間49分30秒かかってようやく頂上に。その時、その友人から「あなたがいなかったら自分は登れなかった」と言われ、とてもうれしかった。
塾の先生方の一言で、受験生の学校選択の判断が左右されます。できるだけ玉川聖学院のことを知っていただきたい。
2)07年入試総括と玉川聖学院の教育 水口先生
@ 07年入試結果・・応募者が減少傾向から増加に。
1回目 前年比47%増・・152名から224名に。
    合格者121名のうち102名が入学(合格者の84%が入学)。
    不合格者のほとんどが2回目を受験。
2回は前年比27%増・・399名が508名に。
    合格者98名のうち68名が入学。
昨年と入試の条件はほとんど変わっていないが、
・学校説明会の参加者が多かった。
説明会に参加した6年生のうち、80%以上が出願・受験された。学校の内容や生徒を見て納得してもらえてのではないか。説明会に何度も参加される方が多かった。4回以上という人も多くいた。
・生徒、保護者、卒業生の学校評価の高さ。
玉川聖学院に学んでいるという教育共同体意識が高い。生徒の自尊感情、自己肯定感が高いためではないか。
4月の始業式で、中2、中3のほとんどの生徒が顔を上げて、1年間しっかりやろうと話を聞いていた。
入学式やオリエンテーションの時でも、新入生の保護者の雰囲気が通常の保護者会の雰囲気と変わらなかった。
卒業生も多くがティーチングアシスタント(TA)やクラブのコーチとして学校に協力してくれている。
A 玉川聖学院の教育方針
一人一人を大切にする(個別性)
他者との関わりを大切にする(関係性)
与えられたタレントを生かす(創造性)
1995年に中高一貫に。そのとき教員の間で、みんなが中学の先生になろうと確認しあう。
入学した生徒、保護者に、6年かけて玉川聖学院の教育を理解してもらおう。
中等部では基礎学力の充実をはかる。再試制度やTAによる補習を行う。
4科目受験生が入学してくるようになったので、段階別授業の充実をはかる。
2006年から高等部で新カリキュラムを導入。考える力をつける学習プログラムを。
センター試験対策、必修選択導入、高2・高3の数学では2クラスを4分割にして授業を行うなど出口の力をつけることも行っている。
今後の課題として
・教師力の向上・・先生達による研修や、他校の授業見学、外部への授業公開を行っていく。
・学力上位層への対応・・大学入試において、推薦入試に頼らず、一般入試に耐えられる学力と精神力つける。
玉川聖学院は、変化する時代の流れに左右されない教育を行い、本当の生きる力、考える力をつける。
(紀要12号 編集後記より)
今、教育に対して厳しい目が注がれている。「いじめ自殺」や「未履修問題」が大きく取り上げられ、世間からの批判を受けた。世の中全体が、自分を告発者の側において、教育を批判している。その空気が大した議論もせずに、改正教育基本法を成立させた。「教育再生」が政治課題となり、道徳が教育の目的であると定められた。まるで、社会の混迷の犯人探しのような様相を催している。しかし本当に問題なのは、教育の中身の形骸化と、教育の独創性の衰退なのではないか。私学教育はその独自性ゆえに、今日も機能している。こういう時代であればこそ、私たちはしっかりと地に足をつけて、私たちの教育を創りあげていくべきではないだろうか。
3)07年入試結果、08年入試 田中先生
@ 07年入試結果
        1回   2回
入試日  2月1日 2月3日
試験科目 2科4科 2科4科
募集人数  100   60
応募者数  224  508
受験者数  212  239
合格者数  121   98
手続者数  108   75
繰り上げ         2
入学者数  102   68
4科目受験生が増える。
ダブル出願者が増える。1回の応募者224名中、2回も出願した受験生が212名。
合格者の入学率が高かった。42名×4クラスの168名を予定していたが、170名の入学に。
A 08年入試
2月3日が日曜日なので、2月3日の第2回を2日と4日に分けて、3回入試を行う。
1回 2月1日 女子100名 2科4科 面接
2回 2月2日 女子 30名 2科4科 面接
3回 2月4日 女子 30名 2科4科 面接
1回、2回の入学手続は2月4日締め切り、3回の入学手続は2月5日締め切り。
選抜方法は、1回は合格者の75%を国語、算数の合計点で、25%を残った4科目受験生の上位から。
2回、3回は合格者の75%を国語、算数の合計点で、25%を残った4科目受験生と、複数回受験の受験生の中から。
B その他
志望動機アンケート・・新入生保護者会の際に、無記名で記入してもらっている。
教育方針に賛同して・・・・78.5%
説明会に参加した結果・・・62.7%
学校訪問の結果・・・・・・57.6%
通学に便利・・・・・・・・46.2%
安して任せられる・・・・・46.2%
ミッションスクールだから・39.9%
公開行事に参加して・・・・35.4%
在校生の態度・・・・・・・33.5%
女子校だから・・・・・・・20.3%
学校の姿勢がオープン・・・17.7%
順位は毎年ほとんど変わらない。
在校生の態度の%が6年前の15%台から33%台になる。
学校生活にたいする希望としては、楽しい学校生活を送って欲しい、勉強をしっかりやって欲しい、今のままでよいという答えが多かった。
寄付金の募集はない。
独自の奨学金制度がある。
授業公開は1年中いつでも行っている。
安全管理にも配慮をしている。
4)入試問題について 各教科から
=国語=
今年度の入試の特色
長文読解問題については、第1回は平易で読みやすい文章を出題し、第2回は第1回に比較して多少難解な文章を出題した。結果は上記のとおりで、第2回の方が平均点が高い。平均点の低かった第1回目入試について得点率を算出してみた。内容の理解度を問う出題について、出題方式別に得点率を算出してみたところ、2科目受験生、4科目受験生ともに記述式問題の得点率が低かった。面接で、時間が足らず最後まで問題を解くことができなかったという声が多少あったようで、記述式問題を最後に残し、手をつけられなかったという事情もあるかもしれないが、「漢字」や「言語事項」に比べて読解力や文章をまとめる力の不足は否めない。「漢字の読み書き」については、全体で68%。漢字力、語彙力がすべての学習の基礎と考えるので、8割ほどの得点率が欲しい。「言語事項」については、「対義語」「ことわざ」で得点率が70%を越えた。本学院の傾向をよくつかんでいる数字である。
2008年度入試について
来年度も、各回「小説・物語的文章の読解(約40点)」「説明的文章の読解(約40点)」「言語事項(約20点)」の出題を予定している。長文の長さを3000字前後より2500字前後に変更する予定。内容をまとめる力を問う出題を増やしたい。
=算数=
今年度の入試の特色
新教育課程(ゆとり教育)の影響によるのか計算力や問題文の読み取り能力がここ数年低下傾向であるため、計算問題をやや簡単にした。また、問題文を正確に読み、理解すれば解けるルール問題を2007年度第1回でも採り上げ、第2回ではフローチャート問題として出題した。
2008年度入試について
@出題方針、傾向、難易度、量、出題形式、配点は、例年と同様です。
A配点は1問5点を基本とし、難易度に合わせて4点、6点の問題が3〜4問混在の予定です。
B答えに至るまでの計算過程は採点しません。
=社会=
昨年度との変更点
歴史の大問4(例文と関係のある人物、絵、写真、史料を結びつける問題)を廃止し、資料を読みとりながら考える総合問題を導入した。
今年度の入試の特色
平均点だけをみると、第2回目の方が約2点、1回目より低かったが、合否格差という点では、1回目の方が大きかった。受験生の全体的な特色として、受験勉強が公民分野まで至らなかった傾向が見える。特に第1回入試では、その傾向が顕著に見られ、合格者正答率と不合格者正答率の格差が分野別では最高の19.7ポイントだった。合否の分かれ目となった分野といえる。教科としては、例えば、地理で言うと、「ナショナルトラスト運動」「ラムサール条約」などの社会的に意味のある用語をきちんと理解して書ける生徒を取りたいと考えている。
=理科=
今年度の入試の特色
2007年度の平均は、1回目66.9、2回目57.6であった。例年2回目の受験者レベルが高いと考えられるので、今年度も2回目の難度をやや高く出題した。大問ごとに正答率を左の表にしめした。物理分野について、今回は1回目では力学をやめ、光の性質について出題した。これは一昨年以来、力学や電流の問題の正答率の低かったことに対する変更である。結果として正答率は70%をこえた。ただし、2回目では従来の力の釣り合いを出題した。やはり、正答率が低い。糸の張力をからめた釣り合いの問題は今後控えざるを得ない。今回、1回目の光の性質も化学分野のろうそくも、内容的には身近な現象を取り上げ、ろうそくでは問題文の説明をもとに、ごく常識的な知識で解答できる問題である。2回目では、融合問題でやはり日常的な経験から答えられる作問にしたので正答率が高く、全体の平均点を維持できていることが目立つ。
来年度も出題レベルを大きく変更するつもりはないが、受験生の負担となる大問(融合問題)をへらし、物理、化学、生物、地学からはそれぞれ大問4題と各分野から均等に小問集合を組み合わせた出題にする。
5)進路について 三宅先生
大学入試では、難関校、就職内容のよい学校の受験生が増えている。
玉川聖学院としては4年制大学への進学が増え、短大、専門学校への進学が減っている。
進学先の割合 四大     短大     専門    留学    未定・他
      70.1%  11.4%  5.4%  2.7%  10.2%
理系、資格系への進学者が増えてきている。
基礎力がついている生徒、目標をあきらめない生徒はよい結果が出ている。
進路設計をしっかり行い、最後まであきらめない生徒が増えてきた。
主な合格校(卒業生 184名)
芸大 琉球大 早大 慶大 上智 明治 青山 立教 中央 法政 ICU 東女 日女 日大 
 1   1    4   2   1   2   6   4   1   1   1  7   8   10 
http://www.tamasei.ed.jp/

東洋英和女学院 08年入試要項概要
2月3日が日曜日のため、B日程を2月4日に移動。
A日程 2月1日 女子80名 4科 面接
B日程 2月4日 女子30名 4科 面接
行事日程
オープンスクール 
 7月7日(土) 9:30〜12:30
 体験学習、個別入試相談、ミニコンサート、クラブ見学 他
学校説明会
 第1回  9月 8日(土) 10:00〜11:30 6年生対象
                 13:30〜15:00 5年生以下対象
 第2回 11月17日(土) 10:00〜11:30 5年生以下対象
                 13:30〜15:00 6年生対象
 ※対象は受験希望者と保護者です。
 ※両日とも内容は同じです。どちらかご都合のよい日を選んでご参加ください。
楓祭
 10月19日(金)、20日(土)  9:00〜15:30
 ※受験希望者と付添いのご家族の見学は可能です。 当日、受付にお申し込みください。
 ※個別の入試相談コーナーがあります。  
http://www.toyoeiwa.ac.jp/chu-ko/chu-ko.html

自修館中等 大学入試結果速報(3月23日現在)
07年大学入試結果(抜粋)
中学開設第3期生が卒業。
     京大 一橋 お茶水 山形 電通 横国 首都 群馬 茨城 国公立計 
総数    1  1   1    1   2   1   3   1   1   12
現役    0  1   1    1   1   0   2   0   1    7
     早大 慶大 上智 明治 青山 立教 中央 法政 理科大 ICU 
総数   9   4   2  12   7   4   6  12   4    1
現役   8   3   2   9   6   2   5  12   4    1
卒業生87名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は14.9%
MARCHへの現役合格者の割合(B率)は39.1%
国公立の現役合格者数の割合(K率)は8.0%
2年間のA率推移は 7.9%−17.9%
2年間のB率推移は18.8%−39.1%
4年間のK率推移は 5.0%− 8.0%
MARCHの現役合格者数19名→34名。 
http://www.jishukan.ed.jp/

昭和学院秀英 08年入試要項概要
1回 12月 1日 男女 40名 4科
2回  1月22日 男女100名 4科
3回  2月 4日 男女約20名 4科
1回は第一志望入試。出願の際、他の書類とともに入学確約書を提出。
大学入試結果速報(3月27日現在)
07年大学入試結果(抜粋)
     東大 東工 一橋 北大 東北 お茶水 筑波 千葉 埼玉 東外大 横国 国公立計  
総数   2   1   3   3   2   3    2   26  1   6    3   63
現役   1   1   3   1   1   2    2   21  1   5    1   46
     早大 慶大 上智 明治 青山 立教 中央 法政 理科大 学習院 ICU 津田
総数  48  29  33  73   6  47  24  50   51   9    2  10
現役  34  21  29  49   5  39  18  41   33   5    1   8
卒業生262名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は32.4%
MARCHへの現役合格者の割合(B率)は58.0%
国公立の現役合格者数の割合(K率)は17.6%
4年間のA率推移は23.2%−27.5%−28.4%−32.4%
4年間のB率推移は41.1%−37.7%−57.1%−58.0%
4年間のK率推移は 9.1%−10.6%− 8.7%−17.6%
国公立の現役合格者数24→46 
http://www.showa-shuei.ed.jp/

青稜中 大学入試結果速報(3月30日現在)
07年大学入試結果(抜粋)(中高一貫生+高校入学生)
     筑波 埼玉 農工 電通 首都 横市 信州 国公立計
総数   2   1   1   6   3   3   1   33
現役   2   1   1   5   3   3   1   32
     早大 慶大 上智 明治 青山 立教 中央 法政 理科大 学習院 成蹊 ICU 
総数  19   5   5  37  30  25  38  43   22   9    7   1
現役  17   4   4  34  28  24  37  39   21   7    5   1
卒業生426名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は5.9%
MARCHへの現役合格者の割合(B率)は38.0%
国公立の現役合格者数の割合(K率)は7.5% 
http://www.seiryo-js.ed.jp/

合同説明会
進学相談会in上野松坂屋

日時 6月2日(土) 10:00〜18:00
場所 上野松坂屋南館7F(JR御徒町駅)
参加校(中学のみ)  愛国中、足立学園、上野学園中、神田女学園、北豊島中、京華学園、京華女子、京北学園、駒込中、十文字中、淑徳SC、女子聖学院、駿台学園、聖学院、星美学園、瀧野川女子学園、千代田女学園、帝京中、東京女子学園、日本大学豊山、日本橋女学館、文京学院大女子中、安田学園、(松戸)聖徳大学附属中、(市川)日出学園、和洋国府台女子、獨協埼玉中、浦和実業学園中

神奈川私立女子中学「私触会」
日時 6月12日(火) 10:00〜15:00
場所 新都市ホール(そごう横浜店9F)
参加校 神奈川学園、鎌倉女学院、鎌倉女子大、北鎌倉女子学園、湘南白百合学園、聖セシリア、聖ヨゼフ学園、聖和学園、洗足学園、桐光学園(女子部)、聖園女学院、横浜富士見丘、横浜英和女学院、横浜国際女学院翠陵、横浜女学院、横浜雙葉、横浜山手女子、カリタス女子、相模女子大

キリスト教学校フェア
日時 8月3日(金)、4日(土) 10:00〜16:00
場所 銀座協会東京福音会センター (JR有楽町駅、地下鉄銀座駅下車)
参加校 (中学校のみ記します)青山学院、桜美林、恵泉女学園、啓明学園、香蘭女学校、頌栄女子学院、自由学園、女子学院、女子聖学院、聖学院、玉川聖学院、東洋英和女学院、普連土学園、明治学院中学校、立教池袋、立教女学院
詳細は銀座協会ホームページ http://www.ginza-church.com

女子校アンサンブル・・終了
4月29日(土)に学習院大学にて行われ、2510名が来場(昨年2500名)。
 会場内の様子

神奈川私立中学相談会・・終了
4月29日(土)にパシフィコ横浜で行われる。神奈川私学が、昨年に続き、中学だけの相談会を実施。のべ10900名(昨年9350名)が参加。


教育情報

教育再生会議 親学を提言
(毎日新聞 4月26日)
 政府の教育再生会議は25日、親に向けた子育て指針である「『親学(おやがく)』に関する緊急提言」の概要をまとめた。子どもを母乳で育てることを呼びかけたり、父親にPTA参加を呼び掛けるなどの内容。政府の有識者会議が家庭生活のマニュアルを示し提言をすることには会議内にも慎重論があるだけに、世論の評価は分かれそうだ。
 東京都内で同日開かれた主要メンバーによる運営委員会で示された。5月の第2次報告の前に正式発表する見通し。
 「親学」は、親も子育て学習をする必要がある、との認識から一部の保守系有識者が提唱している考え方。子育ての知恵や文化を伝えることが主眼で、再生会議では17日の同会議第2分科会(規範意識)で提言を行う運びとなった。山谷えり子首相補佐官や池田守男座長代理らが概要をまとめた。概要では「脳科学では5歳くらいまでに幼児期の原型ができあがる。9歳から14歳くらいに人間としての基礎ができる」と指摘するなど、11項目にわたり具体論を展開。「子守歌を歌う」▽「授乳中はテレビをつけない」▽「早寝早起き朝ご飯」▽「親子で感動する機会を大切にしよう。テレビではなく、演劇など生身の芸術を鑑賞」▽「インターネットや携帯電話の情報に『フィルタリング』を」など、家庭生活のあり方をかなり具体的に記述。子どもの発達段階に応じ「幼児期段階であいさつなど基本の徳目、思春期前までに社会性を持つ徳目」を身につけさせるよう呼びかけた。ただ同会議内にも、「政府が押し付けることか」(学識経験者)と政府版「家庭生活マニュアル」の作成を疑問視する意見が出ており、発表段階で内容に変更が加えられる可能性もある。母乳による育児推奨には「母乳の出ない母親を追い詰める」との専門家の指摘もある。
◇「親学」提言のポイント
(1)子守歌を聞かせ、母乳で育児
(2)授乳中はテレビをつけない。5歳から子どもにテレビ、ビデオを長時間見せない
(3)早寝早起き朝ごはんの励行
(4)PTAに父親も参加。子どもと対話し教科書にも目を通す
(5)インターネットや携帯電話で有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」の実施
(6)企業は授乳休憩で母親を守る
(7)親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞
(8)乳幼児健診などに合わせて自治体が「親学」講座を実施
(9)遊び場確保に道路を一時開放
(10)幼児段階であいさつなど基本の徳目、思春期前までに社会性を持つ徳目を習得させる
(11)思春期からは自尊心が低下しないよう努める
関連記事
教育再生会議「親学」先送り決定(毎日新聞 5月11日)
 政府の教育再生会議は11日午前、首相官邸で合同分科会を開き、親に向けた子育て指針として同日にも発表予定だった「『親学(おやがく)』に関する緊急提言」について当面、発表を先送りすることを決めた。「親学」との表現を使わないことも確認した。今月末以降の第2次報告に反映させる方向で調整する。政府や与党内にある「国民への教育観の押し付け」などの反発や批判に配慮した。
 ただ、同会議に出席した安倍晋三首相は「議論が物議を醸しているのは事実だが、もっと物議を醸していいのではないか」と発言した。提言発表は山谷えり子首相補佐官らの主導で計画されたが、個人の価値観にかかわる内容を含んでいたことから政府・与党内に国民の反発への懸念が広がっていた。山谷補佐官は会議終了後の会見で「第2次報告に収れんさせる部分と(報告と別に)情報提供する部分を考えたい」と語った。
=緊急提言と言いながら先送りにした理由が、「母乳による育児」などの提言を出せば、参院選を前に女性層の離反を招くとの懸念が政府・与党内で広がったためとのこと。教育再生会議の存在の意味がわかるような先送り。=

漢字の習得 小6の9割超が「支持」書けず
(毎日新聞 5月7日)
 小学校5年生で学ぶ「支持」の漢字を書ける小6児童はわずか7%――。こんな漢字の読み書きをめぐる実態が日本教育技術学会の調査で分かった。読み、書きともに、日常生活で使用頻度が低い漢字は正答率が低くなる傾向にあり、同学会は宿題だけでなく、授業で指導する重要性を指摘している。
 調査は04年4〜5月、全国480の公立小中学校(延べ3万7835人)の協力を得て、学習指導要領に示されている学年別配当漢字(1006字)の学年別習得状況を調べた。平均正答率は「読み」が各学年ともに90%台を維持したが、「書き」は学年が上がるにつれて落ち込み、4年生以上では6割台だった。高学年では、日常生活に使用することの少ない漢字で誤りが目立つ。また、練習法では、授業で練習したクラスが宿題で練習したクラスよりも最大で15.4点(5年)上回り、点差が大きくなっている。
 調査した千葉大教育学部の明石要一教授は「生活に密着していない漢字は、放っておくと定着度が低くなる。高学年の正答率は、先生の指導が影響している」と指摘している。
関連記事
小2の3割「一つ」を書けず(時事通信 5月7日)
 小学2生の3割が、1年で習う「一つ(ひとつ)」という漢字の書き取りができず、高学年になるにつれ「読み」より「書き」が苦手になることが7日、現役教師らでつくる「日本教育技術学会」の調査で分かった。学年別で最も書けない漢字は小6が「支持」の「支」(正答率7%)などだった。
 調査は2004年4〜5月、全国の小1〜中1を対象に、前年度に習った配当漢字の「読み」「書き」(小1生は平仮名のみ)をテスト形式で実施。計480校、延べ約3万7000人から回答を得た。
 それによると、「ひとつ」という書き取りの問題に「一つ」と正解できた小2は70%にとどまり、「人(つ)」や「入(つ)」などの誤答が見られた。音読みで出題した「一(いち)年生」は98%が正解した。一方、「実り」を「みのり」と答えられなかった小4と、「末は外交官に」の「末」を「すえ」と読めなかった小5がそれぞれ4割に達するなど、中学年以上で訓読みが苦手な傾向も見られた。「書き」の平均正答率は小2が89%だが、学年を追って下がり、小4が71%、小6は65%。これに対し、「読み」の正答率は全学年で9割を超え、高学年ほど書く成績が悪かった。

教育関連3法案 参考人質疑で愛国心に賛否
(毎日新聞 5月8日)
 衆院教育再生特別委員会は8日、日本私立中学高等学校連合会の田村哲夫会長ら4人を招き、教育関連3法案などに関する参考人質疑を行った。与党推薦の田村氏と植木とみ子・福岡市総合図書館長は賛成、野党推薦の藤田英典・国際基督教大教授と佐貫浩・法政大教授は反対の立場で意見を述べた。
 田村氏は、学校教育法改正案に義務教育の目標として「我が国と郷土を愛する態度を養う」との表記が盛り込まれたことを「学校教育の役割や目的が明確になった」と評価。藤田氏は改正案の「我が国と郷土の現状と歴史について、正しい理解に導き」との文言について「日本の歴史について、特定の考え方を教えるべきだとのニュアンスを含む。思想、良心の自由に抵触する危惧(きぐ)がある」と指摘した。

神奈川県教委 県立高校10校を進学重点校み指定
(毎日新聞 5月11日)
 県教委は10日、県立高校10校を「学力向上進学重点校」に指定したと発表した。指定校はそれぞれ「第1希望大学進学率」や「現役合格率」などの目標を立て、夏休み期間中の補習授業や学力テストの充実などに取り組む。近年、私立高校が優位とされている有名大学入試での県立高の「名誉回復」を目指す。
 指定校は▽横浜翠嵐▽光陵▽柏陽▽外語短期大付属▽多摩▽横須賀▽鎌倉▽湘南▽平塚江南▽小田原で、指定期間は3年間。取り組み内容は、入試での独自問題の実施や長期休暇中の補習授業の実施、生徒による授業評価制度の導入などが中心となっている。各校ごとに狙いや目標を定め、年度末ごとに達成状況を検証し、結果は公表する。
 有名大学入試での私立高優位が顕著になるにつれ、同様の制度導入は全国的に進んでいる。首都圏では、東京都教委が01年から「進学指導重点校」を指定、東大合格者数の増加などの成果が出ている。埼玉県教委も04年から3年間、「進学指導アドバンスプラン」の名称で実施。今年度からは「総合推進事業」に格上げして、より実践的な内容で取り組むという。
 神奈川でも今回、初めて「進学」という文言を使って指定制度導入に踏み切った。ただ、県教委は「個別大学ごとの合格者数などは公表する予定はない」としているうえ、今回の指定制度は今年度から始める「学力向上の推進及び特色ある県立高校づくり推進」の一環という位置づけ。10校以外にも「小中高校の連携教育実践研究」や「環境・エネルギー教育重点推進」などで61校を指定した。
 引地孝一教育長は10日の記者会見で「県民の期待感と進学実績に少し距離がある」と導入理由を説明したが、「進学面だけを強調するのが狙いではない」と強調した。


その他

名言・迷言・冥言
(安倍首相・・・靖国神社の春季例大祭に「内閣総理大臣」名で供え物を奉納したことについて、奉納は参拝の代わりかと問われて)
靖国神社にかかわることが外交、政治問題化している以上、私が参拝するしない、お供え物を出した出さないについて申し上げないことにしていこうと思う。

主婦業の価値 年俸1600万円に相当
(時事通信 5月4日)
 専業主婦がこなす炊事洗濯や育児などの家事は、年俸13万8095ドル(約1660万円)に相当−。13日の「母の日」を前に、主婦の重労働ぶりを再認識するきっかけにしてもらおうと、米人材情報会社サラリー・ドット・コムがこんな試算をまとめた。同社は、子供の送迎を「運転手」、調理を「料理人」、家族の悩み相談を「カウンセラー」などと家事を10項目に分類し、それぞれをプロに任せた場合の料金を積算した。主婦の作業時間は週92時間で、うち52時間を残業として割り増し計算したという。今年の年俸は前年に比べ3%上昇した。
 職業を持つ母親についても、家事に対する報酬として年8万5939ドル(約1030万円)の「ボーナス」受給資格があるとはじき出した。

 子どもの人口 26年連続減少、総人口の13.6%
(毎日新聞 5月5日)
 「こどもの日」に合わせ、総務省は4日、4月1日現在の子供(15歳未満)の推計人口を発表した。過去最低だった昨年より14万人少ない1738万人で、26年連続の減少となった。総人口に占める子供の割合も昨年より0・1ポイント低い13・6%で、33年連続で低下。子供の割合は米国(20・5%)、中国(19・8%)、イタリアとドイツ(ともに14・1%)などを下回り、世界最低水準となっている。
 男女別では、男子が891万人(昨年898万人)、女子は847万人(同854万人)。3歳ごとの年齢層別(1万人未満を四捨五入)では、▽14〜12歳362万人▽11〜9歳、8〜6歳がともに356万人▽5〜3歳340万人▽2〜0歳323万人。年齢層の低下とともに減少する傾向を示した。
 都道府県別に子供の割合(昨年10月1日現在)をみると、最も高いのは沖縄県の18・4%。次いで滋賀県15・3%、佐賀県14・9%の順。最も低いのは東京都の11・6%だった。昨年より0・1ポイント増の東京都と京都府、横ばいの神奈川県、愛知県、大阪府を除いた42道県は昨年を下回った。地方での少子化進行が目立ち、青森県、長崎県は昨年に比べ0・4ポイント減と下げ幅が最も大きかった。