NO.184

2005年10月 5日 
アクセス教育情報センター

目次

学校情報

学校情報 公開模試情報 入試情報 その他
栄光学園

城北埼玉

江戸川女子

京華女子

西武学園文理

聖望学園

星野学園

四谷大塚9月

9月三模試合計

三模試学校別志望者数抜粋 (7月度)

学校別入試データー3

 

教育情報

明治大学

大学生の漢字能力

名言・迷言・冥言

シンポジウム

学校情報

栄光学園 学校説明会報告(05年9月16日)
教務部長 伊藤先生
1)はじめに
中高の6年間は、卒業時の18才の3分の1の期間にあたる。どう過ごすかは重要。
12才の男子はまだ個人差が大きい。また女子に較べて幼い。
12才での入試は心の面でも、体力の面でも厳しい試練だと思う。入試の時点でまだ力の出せない子もいるはず。それでもいつかは追いついていくから、あまり入試の結果にとらわれなくてもよいのでは。
配布した小冊子「栄光学園の教育」は栄光学園の教育内容がよくまとまっているが、こうした会で配れるのは多分、今日が最後になる。新しいパンフレットに同じ内容を盛り込むことになっている。
2) 栄光の沿革
カトリック、イエズス会の理念に基づき1947年に設立される。
16世紀に日本に来た、ザビエルもイエズス会の修道士。
栄光の名前は「全ては神の栄光のために」から。
男子校で6年一貫教育を行う。
最初は横須賀に。1964年に大船に移転。
海の近くから丘陵地帯に移ったが、創立当初の考え方は残っている。
来年の入学者が60期生になる。
3)栄光の環境
栄光の特色の一つに敷地の広さがあげられる。
校地は11万u。生徒一人あたり1アール(100u)の広さになる。
第1体育館、第2体育館、野球場、300mトラック、サッカーコート、テニスコートを備え、クラブ活動も各クラブが場所が重ならずできる。

周辺に緑が多く残っている静かな環境。
西側には富士山も望むことができ、四季の移ろいを感じることができる。
普通教室には冷房はない。冷房が当たり前の時代だが、当たり前を見直してみる子とも必要ではないか。エアコンをつけたら栄光が変わってしまうのではないかという危惧もある。
機械に頼らないため自然の涼しさを感じることができる。
生徒には体を動かしなさいと言っている。以前は休み時間には全員教室の外に出していた。
特別教室には冷房がついている。
暖房は普通教室にもついている。
栄光は学校に来るだけで健康になる。大船駅から徒歩15分。栄光坂を上ってくるが、標高が40mある。
入学して慣れるまでは大変だが、毎日、この坂を上ってくる積み重ねは大きい。
体力測定をすると中1の平均は全国平均より低い。中2で全国平均を上回る。
昨年の夏の台風で通学路脇の崖が崩れる。生徒は迂回通学路を使って登校している。歩道の補修工事はもうじき終わる予定。
4) 行事
臨海教室・・栄光にはプールがない。中1の夏休みに2泊3日で海のキャンプを行い、水泳指導・磯の観察・釣り・飯盒炊さんなどを行う。
山のキャンプ・・中2の夏休みに2泊3日で栄光ヒュッテ(山小屋)に。30数名ずつ。栄光ヒュッテには電気がなく、ランプでの生活。山登り、ハイキングなど丹沢の自然を体験する。
5) 教育理念
真の人間を育てる・・真のエリート・リーダーを育てる。
その人の能力を伸ばすだけでなく、より完全な人間=自分の能力を社会に還元できる人に育って欲しい。
人間は一人で生きているわけではない。周りとの関わりなくして生きていけない。
その趣旨を表したのがMAN FOR OTHERS。
他の人とともに成長しようという姿勢のある人、他人の痛みのわかる人=他人の立場に立てるということ。
他人の立場に立つことは勉強の中にもある。
国語で「〜の気持ちは」と問われる。
社会である地域、時代に自分を移して考えてみる。
数学で他人の考えたルールにあてはめて考える。
教育理念は建前で終わってしまう場合が多いが、その理念が学校の様々な取り組みの根底にあるかどうかが重要。
6) 学習活動
知識をつけるだけでなく、学習習慣をつける。学習習慣をつけるのはスポーツのトレーニングと似ている。
学習習慣をつけるために、なぜ学ぶのかという学習に対する考え方を育てる。
授業に結びついた予習、復習を行うように指導している。
毎日2時間の家庭学習を、それも中身の濃い2時間を行って欲しい。
自学自習というのは勝手に勉強しなさいということではない。学ぶことに対して自立すること。自ら学習に取り組む姿勢を作ること。
中1で家庭学習が2時間を超える生徒は少ない。しかし、そのまま行ってしまうと大変。日々の積み重ねが要求される科目もある。
定期試験や小テストは自分の学習を振り返る機会。
その場しのぎの勉強を続けていると、勉強が仕方のないもの、必要悪という意識になってしまう。
栄光の卒業生には、栄光で学習する姿勢ができてよかったという感想を言う生徒が多い。
卒業しても自分の専門だけの学習だけでなく、広い視野を養うことが必要。その姿勢が身についている。
大学入試に関してアドバイスをするが、受験校や進学先を決めるのは本人。栄光では、大学に行って何をするのかの目的がはっきりしている真面目な生徒が多い。
7) 学習内容
カリキュラムの詳細はホームページを参照してください。
文部科学省の指導要領では、必ずやるべき内容が少なくなっている。栄光ではその内容に上乗せをするために多くの時間数を割り当てている。
大学側の求めるレベルは以前と変わっていない。
6日制で授業を行っている。平日6時間+土曜日4時間の週34時間授業。
当面、今のままで行く。
土曜日は部活の対外試合が入ることがあるので、一部授業のない土曜日もある。
在学中に幅広く学んで欲しい。高3は中等教育最後の段階であることを意識してカリキュラムを組んでいる。
高2までは一部選択はあるが、全員が同じ教科を同じ時間数だけ学習する。(理科で物理にするか生物にするかの選択はあるが)
英語、数学、国語は配当の時間数が多いので、結果的に進度も速い。
英語は中学各学年で週7時間ある。毎日やることによる習慣づけ必要なので。7時間あるからといって倍の内容量をやるわけではない。生徒の発達段階に合わせて進めている。それでも高2で通常の高3の内容は終わる。
それぞれの授業は進度が遅く感じるかも知れないが、生徒にとってキチンと話を聞けるようになることが重要。
授業は先生の話を生徒が聞くということが基本。そのためには授業でのケジメが求められる。
人の話が聞けると自分が話せるようになる。=人の真似をして修得していくのが学習。
英語は音声から入る。ちゃんと聞けると発音がよくなる。
プログレスのCDリピーター(再生機)を各自が使っているが、リピーターが壊れる生徒は英語ができるようになる。
プログレスは改訂されて内容が良くなっている。
理科は実際の物に触れることや、実験・観察から入り、徐々に体系づけて行く。
8)事前の質問に対して
@ 少人数授業はどの程度行っているのか。
できるだけ心がけている。
英語は中2、中3で週1時間、クラスを2分割して授業を行う。
英語は2人の教員が1学年(4クラス)を担当。
週7時間のうち3時間を1人が、もう3時間を別の1人が担当。残り1時間を2人で担当。
高2からの選択授業では受講生3人の講座もある。
A 習熟度別授業や選抜クラスは。
行っていない。
そうした方が授業の効率は良くなるかも知れないが、ペーパーテストのできる生徒が全てに優れているとは限らない。
相手を認める(他人の立場に立つ)ということなど、クラスのレベルを均質にしないから得られるものもある。
生徒の理解に合わせた個別の指導は行っている。
B 補習等は。
平常時に一律に時間を設定して行うのは難しい。
高2までは夏休みに成績不振者への指名補修を行っている。ただし、補習に出るかどうかは本人の判断。
中3、高1は成績不振者に対する放課後の指名自習を行う。自習用の教材を与え自分でやってもらう。
中1、中2はノートを提出させ、個々の力に合わせて指導している。
成績不振・・中学の間は勉強しなくてもある程度ついて行けてしまう。しかし、勉強する習慣ができていないと後で厳しくなってくる。中学入試の時の成績は関係ない。
何のために栄光に入学するのか。栄光に入学して、それで終わりではない。その後、6年間自分の勉強を続けることが大事。
進級規定を満たさなければ進級できないこともある。
6年間の間には、生徒によってはいろいろな時期があり、自分自身を理解したり、気づいたりするのに時間が必要なこともある。
C 塾・予備校の利用者は。
学校の勉強を中心にし、1日2時間の予習、復習を第一にして欲しい。
余分なことをやる必要はない。
成績不振者は予備校に通うことが逆効果になることもある。
目的意識があって、自分に必要なものを選んで通うのなら良いが。それでも過度の予備校通いはマイナス面が大きい。
9) 生活指導
基本的な生活習慣は学習の基盤となるもの。
地道な勉学、規則正しい生活(就寝時間や食事をしっかり摂る等)が大切。
栄光では授業前後に瞑目を行う。・・休み時間と授業時間のケジメをつける。
遅刻指導・・時間には厳しい。遅刻をすると入室許可証がないと教室に入れない。入室許可証を発行してもらい教室にはいるまでに3人の先生に会わなければならない。
放課後の掃除・・自分たちでやることに意義がある。自分が使った施設の清掃に自分で責任を持つ。
10)クラブ活動
勉強との両立を第一に。
活動日は週2日。土曜日と平日1日というクラブが多い。
活動は17:00まで。
学校にはいろいろな活動があり、他の活動との両立ができるように週2日にしている。
ただし、その2日以外に、朝や休み時間、放課後を使って自主トレーニングをしている生徒もいる。軟式野球部などでは休み時間に素振りを行っている生徒もいる。
11)通学時間
80分以内の制限がある。保護者は子供の通学での負担を考えてあげて欲しい。良い状態で勉強に取り組めるように80分の制限を設けている。
80分は在学の条件でもある。
12)宗教教育
栄光の教育理念の根底にはキリスト教的な考え方がある。
教育理念は生徒の価値観を作る上でも重要。
勉強ができれば、自分さえよければという考え方では困る。
経済が発展すればよい生活ができるという考えできたが、よい生活とはどういう生活なのかという考え方も必要。お金だけが全てという考え方がマネーゲームをはびこらせてきた。
倫理の授業ではキリスト教的人間観にもとづく考え方を学ぶ。
中1の倫理は校長が担当。
宗教に関わる活動(聖書研究会、ミサ、奉仕活動等)もあるが、個人の自由を尊重し、参加は自由。
13)進路、進学
6年間の教育の先に進学先や進路がある。中1や中2のうちから大学入試にこだわってもしかたがない。
高1から進路指導を行う。どんな職業につくのか、どんな人生を送るのかについて長い人生を見通して自分の進路を考えてもらう。
高1の進路指導ガイダンスでは40代の卒業生に来てもらい講演してもらう。
高2では文系か理系のどちらの進路を選ぶのかを考える。30代の卒業生による講演や相談会。
高3では大学の学部、学科でどんなことを学ぶのかを、大学在学中や大学卒業間もない卒業生に話してもらう。
自分自身を知って進路を選択して欲しい。
生徒は100%が進学希望。
幅広く学んでいるため国公立大受験に充分対応できる。
現役での大学進学率は50〜60%。浪人することも否定はしない。中高時代にクラブに熱中することも一つのあり方。
14)その他
栄光では面倒見はどうかと言われるが、面倒を見すぎないのが栄光の面倒見だと思っている。全てに手を出すのは生徒のためにならない。生徒が失敗から学ぶことも多い。
不登校やいじめがある場合は家庭と連絡を取りながら対処する。学校と家庭がお互いにキチンと対応することが必要で、相手のせいにすると決して改善されない。
「親が協力しない限り、学校は無能である」
通学区域によって21の地区に別れ地区会がある。担任と保護者の面談は全員行う。学年別父母会が年2〜3回実施されている。
15)入試に関して
06年入試は05年入試と変わらず。
出題方針は過去の問題を参照してください。小学校での学習内容とその応用。
総合点での判定。科目による足切りはないが、1科目極端に悪いと合格は厳しい。
配点は国100、算100、社70、理70。
帰国生に対する特別の配慮はない。
入学後1年間の休学は認められるので、海外に留学も可能だが海外での単位は認められない。 
http://ekh.jp/

城北埼玉
(毎日新聞 9月3日埼玉の私学)
◇自分で考える力を
 全生徒が4年制大学進学を目指す県内トップクラスの男子進学校。モットーは「人間形成」と「大学進学指導」だ。だが、大学進学対策のため入学時から理数科や英語科などさまざまなコース制を取り入れる学校が多い中、あくまで普通科にこだわる。「受験科目だけを特化するのはおかしい」というのが理由だ。進級時のクラス分けは全9教科の成績を総合して判断する。今井正司常任理事は「偏らない学習で在校中に自分の目指すものを見つけてほしい」と話す。
 講習会や基礎学力向上を図る特別研究会、補習授業など、さまざまな学習サポートに加えて学校行事も多彩だ。毎年行われる音楽、演劇鑑賞会ではオペラや劇団四季の演劇を鑑賞する。修学旅行は「定番の京都」だが、老舗コーヒー店経営者へのインタビュー、町屋の聞き取り調査などいっぷう変わったコースを準備。「教育とはものを見る目を養い、考える機会を与えること。本物に触れ、自分で学べる力をつけてほしい」との願いからだ。
 02年度に付属中学を開設した。中学在学中に高校の学習課程をスタートするなど、6年一貫教育で効率的な学習指導も実践する。今井理事は「学習、クラブ活動、学校行事、すべてが人間形成の一環。着実に努力する習慣を身につけ、社会で活躍する人材に育ってほしい」と願っている。
◇ここが自慢・・・静座
 約30秒〜1分間、目を閉じ精神を集中させる。けじめをつけ心と呼吸を整えるため授業やホームルーム開始時に必ず行う。開校以来の伝統で、入学当初は慣れずに戸惑う生徒も自然に受け入れていく。 
http://www.johokusaitama.ac.jp/

江戸川女子 新校長インタビュー
(全私学新聞 9月23日)
 江戸川女子中学・高等学校(木内英仁校長、東京都江戸川区)は、建学の精神に「教養ある堅実な女性の育成」を掲
げ、校訓「誠実・明朗・喜働」の下に、さまざまな取り組みを行っている。
 教師が質の高い授業の実現を目指し、生徒が地道な努力をし、しっかりした学力を身につけるため、前後期二期制・週6日制を採り、1時限65分授業を行っている。「試験と解説の同時間内での実施や、実験・観察の効率的な時間配分など、生徒たちの集中力を途切れさせないように、1時限65分内で工夫を凝らした授業を行っています」
 学校行事として行われる校外学習、修学旅行、海外研修旅行、文化教室、また部活動や生徒の自主的な委員会活動な
ど、体験学習の場を数多く設けている。「自分でしっかりと方針を立てて、判断できる生徒を育成したい。また、自分自身の言葉に責任を持った行動ができて、他人から信頼されるような人に育ってほしい。そのための教育を行っていきたい」
 同校の進路指導の目標は生徒の夢をかなえる≠アとだ。そのために1年次から自分の将来について考えさせ、6年次まで体系化されたプログラムで親身な指導を展開している。1年次には将来についての意識を持たせるために「自分の将来の夢」についての作文を作成・発表、2・3年次には職業や資格などを研究する。4・5年次には志望大学・学部学科を決定するというプロセスだ。自習室にある、学部学科研究のための通称赤本≠フ多さには目を引く。カリキュラムも夢の実現に向けて考えている。高校で普通科U類、普通科V類、そして英語科に分かれる。U類は私大への現役合格を目指し、V類は国公立大学を中心に難関私大および医歯薬学部等への現役合格を想定している。英語科は4・5年次にはそれぞれ9時間、6年次には11時間の英語関連科目を設け、受験に対応できる英語力を養成している。
 木内校長は1967年生まれ。現在、千葉大学と慶應義塾大学法学部政治学科で非常勤講師(専攻は憲法)を勤めながら、同校の生徒の夢の実現に向かって奮闘している。 
http://www.edojo.jp/

京華女子 ユニーク教育
(全私学新聞 9月23日)
 京華女子中学・高等学校(東京都文京区、廣瀬和昭校長)が実践している心の教育の中で、大きな地位を占めているのが、中学生を中心に取り入れているEHD(Education for Human Development)だ。
 「このEHDは中学高校の6年間という心の変化がかなり激しい時期に、豊かな心を持って生きることができるようにとの思いを込めて、年間を通してさまざまな角度から試みています」と、山上誠子教諭は導入の経緯を語る。毎週土曜日をEHDの日とし、体験学習・校外学習を通して社会を実際に見る機会を多く取り入れたカリキュラムを実践している。
 同校は校訓に「清・慎・勤」を掲げる。この校訓の下に、21世紀に活躍する自立した女性の育成を目指し、今年度の強化点として、@中学は基礎基本の学びを重視した女子教育の徹底、高校はキャリア教育を重視した存在価値を高める教育の徹底A質の高い授業で達成感を重視した教育B女性としての人間力向上プログラムの重視(EHD)−−の3点を挙げている。EHDはまさに自立した女性を育成するプログラムの1つだ。
 中学のEHDの柱は「ボランティア・プログラム」「礼法・茶道・華道」「ミュージックフェスティバル」「総合学習(自然環境・国際理解・情報基礎)」「特別企画」からなる。「ボランティア・プログラム」は3学年を縦割りにし、手話講習、点訳講習、老人ホーム訪問に分かれて実施する。手話・点訳講習は専門の講師を招き学ぶ。生徒は「手話を通して耳の不自由な人とコミュニケーションが取れてとてもよかった」と感想を口にする。また車イス体験もする。老人ホームでは近くのホームを訪問し、本を読んであげたり、ハンドベル演奏をしたり、童謡を歌ったり、また切り絵作りをしてお年寄りと交流する。お年寄りの中には感激して涙する人もいる。「礼法・茶道・華道」は同校の卒業生である各流派の師範を招き指導を受ける。日本の伝統を通し、人とのつながりや思いやりを学び、礼法では立ち居振る舞い、食事の作法、浴衣の着付けをやる。「ミュージックフェスティバル」は、毎年2月に行う中学最大の行事。クラスごとの合奏や合唱、個人発表、有志が集まって合奏などが行われる。「生徒は自主的に練習をし、練習の過程で団結心や協調性、責任感、リーダーシップが養われると思います。発表後は涙をながして、達成感を分かち合っています」(山上教諭)。
 「総合学習」の中で「自然環境」は、地球環境について学ぶことで正しい自然観を養う。植物の「ケナフ」を栽培し、それを利用して「紙すき」に挑戦した。また7月には上野の国立科学博物館を見学した。「国際理解」では自分の好きな国の歴史、経済や子供の遊びなどを調べる。6月にはブルガリアからの留学生を講師に招き、ブルガリアの生活や日本文化との違いなどを聴いた。生徒たちは異文化に対する興味を持ったようだ。「特別企画」の1つに社会で活躍している卒業生に来てもらい、懇談会を通じ職業を理解するキャリアガイダンスがある。生徒にとっては、将来の職業について考える絶好の機会となっており好評だ。EHDは授業によって3学年を縦割りにする場合があるので、3年生がリーダーシップを取って各学年をまとめることも期待している。EHDは生徒一人ひとりが社会の一員であることを理解する上で、貴重なプログラムとなっている。 
http://www.keika-g.ed.jp/

西武学園文理
(毎日新聞 9月2日埼玉の私学)
◇国際人育てる教育
 中高一貫教育で難関国公私立大の現役合格を目指す。玄関横には今年度の大学別合格者がずらり。高校ベスト200で「有名私大8大学の合格者総数が全国2位」(サンデー毎日掲載)だった。澤田幸雄副校長は「現役の合格率は82%。一貫教育の効果です」という。校内の看板には「目標 東京大学合格10人!」の文字が大書きされ、一流大学の現役合格を目指す生徒たちの「やる気」に拍車をかけている。生徒数は高校約1600人、中学約650人。入間川沿いに広がる緑豊かなキャンパスには「感性を育てる」ため、国内一流作家の彫刻が数多く設置されている。
 シンボルマークは「耐える」の意味もある「Bear(熊)」。英国のオックスフォード大、ケンブリッジ大に範をとり、その精神とエリート教育を基本にして国際社会で活躍できる生徒育成に力を入れている。
 教育の重点は「英才」「国際」「団体」「道徳」の四つ。学科は理数科、英語科、普通科、理数科所属のエリート選抜東大クラス。各科ともハイレベルな学習指導カリキュラムが組み込まれている。その一方で、勉強だけでなく部活動も盛んだ。体育・文化系合わせて39のクラブが活動している。中高一貫教育を生かした学力と体力、そして人格形成の鍛錬・育成に共感する保護者は多い。
◇ここが自慢・・・隣は敵ではない
 教師と生徒の信頼感、生徒同士の仲も良く、学園の雰囲気は明るい。生徒は高い目標を持っているが、互いに補い合う気持ちが強い。「和の精神」を養い、社会の一員としての調和のとれた人間育成につながっている。 
http://www.seibu.bunri-c.ac.jp/

聖望学園
(毎日新聞 9月3日埼玉の私学) 
◇生きた英語を学ぶ
 プロテスタント系のミッションスクール。「敬愛信義」を教育方針にした中高一貫教育が特色。生徒数は高校1090人、中学約340人。アジア、米国のルーテル系学校とのネットワークを生かした海外研修(留学)制度やサマースクールが魅力だ。とくに米・ニューヨーク州コンコーディア大学で行われる語学研修は、各国から参加した生徒たちと英語で話し合える喜びを実感する。
 湯口隆司校長は「中高の4年間で英語力を身につけさせる」と、今年度から始まった新プログラムに意欲をみせる。生徒の発達段階を踏まえ、6年間を三つのステージに分けて指導している。2学期制を導入して授業日数を増やし、進学校を意識した総合進学コース、特別進学コースで生徒たちの目標に対応する。
 教師たちのモットーは「分かるまで教える」。夏期講習や勉強合宿などきめ細かなサポート体制が整っている。また「森林環境教育」は自然豊かな奥武蔵の特性を生かした活動が注目される。2週間の「タイ・ワークキャンプ」もあり、タイ北部の小学校での図書館建設支援を目的にした奉仕活動で、現地での交流は有意義な体験となる。校内活動も盛ん。甲子園出場2回の野球部、国体・インターハイ連続出場の体操、陸上部など生徒の自主活動の場は広い。
◇ここが自慢・・・礼拝の時間
 いつも感謝の気持ちを持って生きることの大切さを学ぶ。生徒は週に一度、礼拝に参加し、自分を見つめる時間を持つ。賛美歌を歌い、聖書を通してイエスを知り、隣人を通して愛の意味を問う。 
http://www.seibou.ac.jp/

星野学園
(毎日新聞 9月9日埼玉の私学)
◇創立以来退学ゼロ
 1897年の創立以来、退学処分者は一人もいない。「生徒が反省し、問題が解決すれば必ず許すというのが教育の原点」と星野誠校長は力を込める。モットーは「生徒全員が主役」だ。
 「勉強しかできない人間ではいけない」と生徒全員が加入するクラブは全部で46。アテネ五輪で活躍した宇津木妙子監督を輩出したソフトボール部、全国大会27年連続出場の箏曲(そうきょく)部、全国大会準優勝の新体操部など全国レベルで活躍するクラブは枚挙にいとまがない。だが、校舎に垂れ幕を掲げたり、祝賀会などは一切行わない。「勝利は立派な成果ですが、負けた悔しさを学ぶのも立派な教育。結果主義で強いチームを特別扱いしてはいけない」との思いからだ。星野校長は「もちろん祝ってあげたい。やせ我慢してるんです。でも、『全員が主役』というのが生徒との信頼関係だから」と笑う。
 大学の現役合格率は97・2%と県内有数の進学校でもある。3類、文理など5コースがあり、生徒の進路にきめ細やかに対応する。国際社会で通用する人材を育成しようと、00年に共学の中高一貫部を設立した。星野校長は「どこの大学に行くかより、やりたい勉強ができるのが一番良い進学。今の自分に誇りを持ち、自分にしかできないことを発見してほしい」と生徒たちを温かく見守っている。
◇ここが自慢・・・学校施設
 04年に完成した大講堂は約1500人収容で、5月には生徒会主催のスマトラ島沖地震チャリティーコンサートが開かれた。46クラブすべてに専用練習場がある。蔵書約4万5000冊の図書館や室内温水プールも完備する。 
http://www.hoshinogakuen.ed.jp/


公開模試情報

四谷大塚9月 合不合判定テスト(9月25日実施)
前年比5.9%の増加。男子の5.3%の増加に対して、女子は6.6%の増加。
          05年    04年     03年    02年    01年
男子 4科   8868    8462    7817    7108    6460
    2科    492     430     476     623     612
女子 4科   7082    6338    5617    4978    4161
    2科    693     955    1146    1405    1717
合計      17135   16185   15056   14114   12950
首都圏      −−   14123   13253   12539   11482

9月三模試合計
三模試合計で前年比3.9%の増加。男子の2.9%増に対して、女子は4.9%増。
7月の三模試合計は前年比3.7%の増加だった。
         05年     04年      03年     02年    01年
男子 4科  22043    21737    20940   19138   17728
    2科   2055     1681     2259    2369    2437
女子 4科  19576    17728    16343   14441   12391
    2科   3559     4333     5029    5807    6756
合計      47233    45479    44571   41755   39312

三模試学校別志望者数抜粋 (7月度)
三模試の学校別志望者数抜粋をアクセス教育情報センターの会員のページに掲載しております。
下記をクリックしてご覧ください。
   男子    女子


入試情報

学校別入試データー3
学校別入試データーをアクセス教育情報センターの会員のページに掲載しております。
下記をクリックしてご覧ください。
  聖光学院    洗足学園    慶応湘南藤沢


教育情報

明治大学 熊谷に進出検討 
(朝日新聞 9月27日)
 07年度末の廃校が決まった熊谷市立女子高校の跡地に、明治大学(東京都千代田区神田駿河台、長吉泉理事長)が進出を検討していることが26日、分かった。同大によると、中高一貫の付校を開校したい考えで、市側と具体的な協議に入っているという。また、熊谷市にキャンパスを持つ立正大学8東京都新が枠大崎、渡邉一之理事長)も、この跡地に付属校の開設を検討していることが明らかになった。広大な市有地をめぐる2大学の激しい争奪戦が、今後展開されそうだ。
立正大も付属校の構想
 熊谷市女の敷地面積は約4万8千平方メートル。固定資産税の標準地価による評価額は9億2千万円余りで、国道407号沿いの田園地域にあり、JR熊谷駅からバスで15分ほど。
 市は跡地利用について、庁内に「熊谷市立女子高等学校廃校後施設活用委員会」(委員長、石川雅昭助役)を設け、私立学校など文教関連施設の誘致を最優先とする方針をすでに決めている。
 明治大学関係者によると、6、7年前に大学誘致の話しが市側から寄せられたものの途中で断念した。今回、新たに同高の廃校に伴い、まとまった土地ができたことから、大学側が進出の意向を市側に伝えたという。同大校友会のメンバーはこの日、市役所に富岡清市長を訪ね、付属校誘致を求める熊谷市民ら1万5千人分の署名を提出した。
 発起人代表の長谷川恒一・同大校友会熊谷地域支部長は「本庄にライバルの早稲田が付属高を開校した。私学の特色である教育をぜひ熊谷でも実現させたい」と述べ、誘致を全面的に後押しする構えだ。
 明治大学の付属校は東京都内に明治中学・高校が一校だけある。
一方、立正大学も同跡地に中高一貫の付属学校の設置を検討しているとされる。すでに市側に進出の意向を伝え、協議を開始しているという。

大学生の漢字能力 大学1年の正答率4割弱
(朝日新聞 10月4日)
 最近の大学生は漢字が苦手――。日本漢字能力検定協会が今春初めて実施した「漢字能力調査」でそんな実態が浮き彫りになった。大学1年生の正答率は39.8%で、同じ問題を解いた社会人は約6割。問題は異なるが中高生の正答率よりも低かった。大学生の国語能力の低下を裏付けた形で、勉強や就職への影響を心配し、対策に乗り出す大学も出始めた。大学生が特に苦手としているのは、「四字熟語の書き取り」や「誤字訂正」、「対義語・類義語」で、いずれも正答率は14.5%〜17.5%。「頂望」(正しくは眺望)や「廃規物」(廃棄物)といった誤字が見分けられず、「詳細」の対義語を「概略」と、「輸送」の類義語を「運搬」と答えられない。正答率が高かった「読み」でも62.7%、「熟語の構成」も56.5%だった。 
 今春の調査に参加したのは、首都圏、関西圏、東海地区から無作為抽出された8365人。「日本漢字能力検定」(漢検)の過去問題を使い、中学1年生は5級(小学校卒業程度)、高校1年生は3級(同中学校)、大学1年生と新卒社会人は2級(同高校)に挑戦した。正答率は中学生が78.5%、高校生が59%、社会人が60.7%。大学生の成績の悪さが際だっている。国語能力の低下は、学生が大学での勉強についていけないうえに、就職活動でもマイナスに働くおそれがある。対策に動き出した大学もある。 
 「みずから考えて行動する技術者を育成するには、国語力を徹底的に訓練する必要がある」と、国語教育に力を入れるのは岡山大学。授業で同音異義語の使い分けや文章中の誤字探しなど、国語の基本を学ぶ演習問題を出題。95年から工学部機械工学科の3年生に前期2単位の必修科目として取り組ませている。当初は学生から「過剰な負担だ」と反発もあった。だが、取り組み以前は半数近くの学生のリポートに見られた誤字などの問題点が、最近ではほぼなくなったという。同大の塚本真也教授は3月、他大学などに出向き日本語力教育の出前講義も始めた。すでに21カ所で実施、ほかに12カ所で予定されている。塚本教授は「文章が書けなければ、技術者や研究者として生きていけない。講義を通じて大学などで学んでほしい」。武蔵野大学(東京都西東京市)は、03年から新入生全体の半分に当たる文学部と人間関係学部人間関係学科の学生に対し、「キャリア開発1」を必修とした。大手予備校の講師が半年かけて漢字の書き取りや、テープで読まれた文章を要約する訓練をする。同大の担当者は「文章力や読解力が足りないことに気づかせると、学生は危機感を持って勉強し始める。授業の理解だけでなく、社会に出てから必要な力もつけさせたい」と話している。


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名言・迷言・冥言
進学した学校が第一志望の学校でなくても、保護者がその学校を肯定的に認めてあげることが大事。
(栄光学園学校説明会より)

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日時 10月31日(月) 10:30〜12:30
場所 文京シビックセンター スカイホール(26F)
    地下鉄後楽園駅、春日駅 徒歩1分
会費 2,000円(当日会場にて)
申込 アクセス教育情報センター 044−969−3964