NO.165

2005年 3月 25日 
アクセス教育情報センター

目次

学校情報

学校情報 入試情報 教育情報 その他
逗子開成中

武蔵中

吉祥女子

頌栄女子学院

玉川聖学院

トキワ松学園

日本橋女学館

目黒星美

慶応湘南藤沢

合同説明会

入試結果抜粋8 ニート発言批判

私立中からの転退学は迷惑

私立中学進学率

君が代不起立

入試問題に挑戦第142回

国家公務員への不信感

花粉症の方に

学校情報

逗子開成中 大学入試結果速報(3月17日現在)
05年大学入試結果(抜粋)
     東京  一橋  東工大  北大  東北  筑波  横国  国公立計
総数   2    1    8     5    2    2    7    67
現役   1    1    5     3    2    2    6    49
     早大  慶大  上智  明治  青山  立教  中央  法政  理科大
総数   33   25   14   68  33   23   40   20    71
現役   24   18   11   51  26   15   30    9    49
卒業生306名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は17.6%。
MARCHへの現役合格者の割合(B率)は42.8%。
3年間のA率推移は14.0%−21.9%−17.6%。
3年間のB率推移は35.1%−51.4%−42.8%。
国公立大への現役合格者が卒業生の16.0%に。昨年は15.3%。
春のオープンキャンパス
4月16日(土) 9:30〜13:30
予約、上履きは不要。
1 体験しよう!逗子開成の特別授業
 『 ことばで遊ぼう!! 漢字ビンゴ 』 − 国語科 
 『 折り紙講座・パズル講座 』 − 数学科 
 『 地理道場入門 』 − 社会科 
 『 炎色反応実験公開 』 − 理科 
 『 コンピュータ&英語体験 』 − 英語科 
2 体験しよう!逗子開成のクラブ活動
 グラウンドで野球部、サッカー部、バスケットボール部の練習に参加しよう! 
 逗子の海でヨット部の先輩からロープワークや艤装を習おう! 
 柔道部、剣道部、テニス部の練習を見学しよう! 
 鉄道研究部ジオラマ展示、将棋部「将棋道場」、演劇部公開練習 
 吹奏楽部、和太鼓部演奏 
施設見学、クイズラリー、進学相談コーナー等あり
http://www.zushi-kaisei.ac.jp/

武蔵中 新世紀を拓く教育
(全私学新聞 3月23日)
 謎を解く楽しさを体得させたい、それには「自ら調べ自ら考える」ことが大切、というのが武蔵高等学校中学校(福田泰二校長、東京・練馬区、男子校)の授業方針の1つである。その「謎を解く楽しさ」を化学に見つけ、世界へ自らチャレンジしたのが、昨年、国際化学オリンピックで金メダルを取った、同校2年化学部の川崎瑛生さんだ。川崎さんは高校1年生の時に自分から参加した国内の「全国高校化学グランプリ2003」で成績優秀者となり、日本代表(4人)として、2004年7月、ドイツのキールで開催された第36回国際化学オリンピックに出場した。キール大会の参加者は61ヵ国から234人。その中から、金メダル(参加者の約1割)に輝いた1人となったのである。キール大会は7月18日から27日まで開かれたが、川崎さんは、大会4日目に実験と、6日目に筆記の試験を受けた。実験の課題は2つ、1つはプラスチックを分解してその分解生成物と別の試薬を反応させた物質の純度と量を競うもの。もう1つは超伝導体の分析だった。筆記試験の方は8問、天然ガスの燃焼熱の発生量から、家を温めるために価格的に効率的な手段は何かといった問題などが出題されたという。制限時間はそれぞれ5時間だった。「実験の方はかなりできました。だけど、小問のいくつかが解けなかった」、だから成績が発表された時、金メダルと言われて「驚きました。もちろんうれしかった」と川崎さん。化学オリンピックに行ってもうひとつうれしかったことは、韓国とインドネシアの高校生と友達になったことだという。川崎さんの将来の夢は、研究者。いまは素粒子物理に興味があるとのこと。
 もともと武蔵高等学校中学校は伝統的に理科教育が充実している。中学から高校1年までの4年間で、生物・化学・地学・物理分野を履修させる。中学3年間では授業と、2人1組での実験を週に各2時間ずつ行う。カリキュラム自体も、自然科学を関連づけて考えることができるよう組まれている。そのほかにも、動植物や岩石の観察、校内の天文台での天体観測や気象観測なども体験させる。また中1では箱根での地学巡検、中2では清里高原での天文実習が実施される。高校2・3年では選択授業となるが、時数は少なくなるとはいえ実験の授業もある。化学でいえば定性分析など基本的なものだが、より深い理解を目指す。化学を担当する渡辺範夫教諭は、実験では、「まず楽しく。そして、楽しかったというだけでなく、実験のあとでもう1つ何かを感じ取ってほしい」。だから、実験の後では必ずレポートを提出させる。レポートは、生徒自身が実験によって体験し、得たものを理論づけ、体系化するためである。こうした体験学習を通して学問的興味を引き出し、生涯にわたる知的探究の基礎をつくろうと考えているからである。
 自主性と自由と重んじる教育方針から、授業でも、部活動でも、進路や学校外の活動でも、まずやってみよう、調べてみよう、と後押しする。失敗もあるかもしれない。しかし、自主的な行動の結果の無駄や失敗は、本人にとって必ず財産になるというのが武蔵の考え方である。川崎さんの所属する化学部でも、研究テーマを決めるのも実験も、生徒たち自身が全部自分でやる。全国高校化学グランプリも川崎さんが、「挑戦してみたい」と言ってきたので、渡辺教諭は「やってごらん」と後押ししただけ。「彼は、自分で道を拓いたのです」と言う。「世界に飛躍する」ことも武蔵の掲げる理想の1つ。「世界の高校生に伍して知恵を競うことが、彼の知的好奇心を誘ってくれたのだろう。将来、研究をやりたいわけですから、日本にとどまらないでやってみたらいい」と渡辺教諭。
 化学オリンピックの問題は理系学部の一般教育レベルの内容である。それをやりたいという子供が出てきた場合、ケアできる環境がある。実は、川崎さんはキール大会の後、もう1度やりたいと渡辺教諭に言ってきたのである。たぶん、やり残したことがあったのだろうと、今度も渡辺教諭は彼の背中を押した。川崎さんは、昨年、「全国高校化学グランプリ2004」に出て、やはり優秀賞を取り、再び日本代表となった。
そして、高校生最後の年となる今夏、台湾の台北で開催される第37回国際化学オリンピックに出場する。再び世界の高校生と知恵の限りを競う。 
http://www.musashi.ed.jp/

吉祥女子 06年入試要項
1回の試験科目を2科4科選択から4科のみに。
社会・理科の試験時間および配点が各回ともそれぞれ35分、70点に。各回とも340点満点に。
1回 2月1日 女子100名 4科
2回 2月2日 女子100名 4科
3回 2月4日 女子 30名 4科 
http://www.schoolguide.ne.jp/kichijo/index.html

頌栄女子学院 塾対象入試報告会概要(05年3月17日)
1) 挨拶 院長 岡見先生
今年も補欠の発表や繰上合格を行わずに、予定通りの入学者に。5クラス編成。1クラス47〜48名に。子供の学力低下が言われているが、頌栄女子学院としては実感していない。学習塾のおかげで入試問題のレベルを下げずに入試を行うことができている。また、入学後も頌栄女子学院として学力を低下させるようなことはしない。
5月のキャンプの際、中1はお世話になった人へのお礼の手紙を書くが、ほとんどが学習塾の先生宛に書いている。小学校の先生に書く生徒はほとんどいない。
頌栄女子学院の生徒には勉強だけで6年間過ごす生徒はいない。
クラブ活動に熱心に取り組んだ生徒の方が大学入試結果もよい。
中3の各クラスで2時間ずつ話す機会がある。勉強だけでなく、いい女性になれと話をしている。
2) 校長 岡見先生
昨年12月で創立120周年に。
社会の少子高齢化の中で、私学もますます厳しい時代になっていく。
1.05年中学入試状況
サンデーショックの揺り戻しの影響で2月1日の応募者が減少に。
    応募者  受験者  合格者  手続き
1回  264   240    115   110
2回  646   409    106    87
帰国  175   167     93    91
1回・2回の手続き者のうち辞退者が18名。179名が入学。
帰国入試の手続き者のうち辞退者が28名。63名が入学。
合格者の入学率は77%。
2.05年大学入試結果
今年は卒業生数が214名と例年より少なかった。また、安全志向が強く、AO入試や指定校推薦を希望する生徒が多かった。
東大は理U、筑波大、東北大は医学部に合格している。
=参考資料=
05年大学入試結果(抜粋 3月10日現在)
     東京 東北大 東工大 東外語 筑波 お茶水 首都 国公立計
総数   1    1    2    1    1   1    3    23
現役   1    0    1    1    1   1    3    17
     早大  慶大  上智  明治  青山  立教  中央  法政  理科大  ICU
総数   61  44   18   43   36   41   16   20   15    5
現役   50  39   17   37   31   29   13   15   11    5
卒業生214名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は50.0%。
MARCHへの現役合格者の割合(B率)は58.4%。
3年間のA率推移は55.4%−48.7%−50.0%。
3年間のB率推移は55.4%−56.4%−58.4%。
3.生徒の様子
卒業生214名中31名が3年間皆勤。うち21名は6年間皆勤。
中学3年生は234名中43名が3年間皆勤。
頌栄女子学院では勉強だけでなく、いろいろな経験をしてもらうために、さまざまな行事がある。
生徒はクラブ活動にも積極的に参加している。
3) 06年入試要項
1回 2月1日 女子100名 4科 面接(保護者同伴)
2回 2月5日 女子100名 4科 面接(保護者同伴) 
http://www.shoei.ed.jp/

玉川聖学院 06年入試日程
1回 2月1日 女子100名 2科4科 面接
2回 2月3日 女子 60名 2科4科 面接
学校説明会日程
1回 5月13日(金) 10:00〜11:40 説明会後授業見学
2回 7月 1日(金) 10:00〜11:40 説明会後授業見学
3回 9月 2日(金) 10:00〜11:40 説明会後授業見学
4回10月 8日(土) 10:00〜12:30 オープンキャンパス
5回11月 5日(土) 10:00〜12:30 オープンキャンパス
6回12月10日(土) 10:00〜12:00 説明会およびクリスマス礼拝
7回 1月13日(金) 10:00〜11:40 説明会後授業見学 
http://www.tamasei.ed.jp/

トキワ松学園 校長インタビュー
(全私学新聞 3月3日)
 東京・目黒区の閑静な住宅地にあるトキワ松学園中学・高等学校(星正雄校長)。「鋼鉄に一輪のすみれの花を添えて」という三角錫子・初代校長の言葉は、「しっかりとした芯の強さとともに人を思いやる優しさを忘れない、そうした調和ある女性を育てる」という精神として、現在まで受け継がれている。
 星校長は「本校の生徒の姿を見ていただきたい。みずみずしい感性、女性らしさ、心の強さをつくり上げることを目標としています」と切り出した。同校には、単に形式をしてのマナーにとどまらず、相手を敬い、自分の最もよい姿を表現できる作法を身につけさせたいと力説。現在の「センスアップ講座」をさらに発展させたものにしたいとのこと。「本校の進路指導については、生徒一人ひとりの希望する進路(出口)を実現するという明確な方針で行っており、保護者が安心し、期待感を抱いてもらえるような学校づくりが必要です」と、人間的な成長の面とともに、進路保障の両面を重視する。
 同校では、中学で基礎学力をしっかり身につける。高校では文系(文1と文2)と理系、および美術類型に分かれる。文系クラス(文1)は難関大学への現役合格を、文系クラス(文2)は中堅4年制大学と短期大学を目指す。理系クラスは理・工学部をはじめ、歯学、薬学、看護、獣医畜産などの学部への合格できるだけの実力を身につけ、美術類型は基礎的知識と技能を習得した上で、高度で個性的な表現を学ぶ。
 同校の英語教育は伝統的に注目されている。英語で情報をインプットし、それを自分で価値判断し、最終的には英語でアウトプットする力を身につけることが目標だ。「高校2年以上から世界のニュースを読んで、それに対する自分の意見を英語で発表する力をつけることが目標です。将来、高校から直接外国の大学に入学できる実力をつけさせたい」と星校長。「私は生徒が勉強を嫌いにならないこと、学び、かつ、探求する楽しさを身につけさせてやりたい。このことがその生徒にとって、将来的に大事なことだと思っています。そのためには教師の姿勢と教師自身が自らを高めようとする意識なくしては不可能なことです」と教師への期待は大きい。 
http://www.tokiwamatsu.ac.jp/

日本橋女学館 ユニーク教育
(全私学新聞 3月23日)
 「うそをついたり、親や友達とけんかをしたりした場合など、いつも平常心でいることは難しい。否定的感情を抱えていると、成長が止まってしまうような気がする。今日この機会にお雛さまに汚れをたくし、また、病気や災いがこれ以上ひどくならないようにという願いを込めて雛流しをしてほしい」
 服部一枝校長は、流し雛に2つの意味があることを丁寧に生徒たちに説明し、「なぜ、このようなことをするのか、その意義をしっかり学んで、この行事と取り組んでほしい」と生徒に呼びかけた。
 日本橋女学館中学・高等学校(東京都中央区)は2月17日、同校で春季伝統行事「針供養・文房具供養・流し雛」(生徒会・修養委員会主催)を実施した。同校は「質実穏健」を建学の精神に掲げ、明治37年、日本の商業・経済の中心である日本橋の地に開学した。「質実穏健」とは「真面目に学習に取り組み、優しく思いやりの心を大切にして、身体だけでなく心の面も、すなわち、心身ともに健康であることを目指していく」ことを意味している。心身ともに健康を目指すという精神は、同校が実施しているあらゆる行事に現れている。特に伝統行事である「七夕まつり」(7月)と「針供養・文房具供養・流し雛」(2月)に、その精神が受け継がれている。
 同校は昭和3年から「針供養」を行っており、現在では文房具も一緒に供養している。講堂には祭壇をつくり、お供え物をし、修養委員会の生徒たちが作った豆腐が飾られた。服部校長や修養委員代表や生徒会代表が次々と、折れ針や使い切った、また壊れた文房具を豆腐に刺していく。物を大切にすること、感謝の気持ちを養うことが目的だ。それは後に浅草の淡島神社に納められた。クライマックスは、修養委員や生徒会役員たち約60人が屋形船に乗って行う「流し雛」だ。同校の横を流れる神田川に、クラスごとに生徒たちが作ったお雛さまを載せた雛台を流すのだ。雛台は生徒たちそれぞれの思いを載せ、神田川をゆっくりと下っていった。橋の上では、一般の人たちも珍しそうに眺めていた。この日、講堂では同時に短歌・俳句優秀作品表彰や流し雛優秀作品制作クラス表彰、そしてこの行事に協力した参加団体(華道部・茶道部・琴部・書道科)への感謝状贈呈も行われた。人形の「吉徳賞」が募集した俳句コンクールで賞に輝いた作品は次の2句。
 ひなまつり年に1度の夢見る日(高2の3・佐藤里紗さん)
 雛出すと去年のことを思いだす(中2の1・野口沙織さん)
「校内コンクール優秀賞」16句はどれも女性らしさが表れているものだった。「流し雛コンクール」では最優秀賞と優秀賞の発表が行われ、「今回は自分たちの似顔絵を作ったクラスが多いのが特徴で、素晴らしかった」との講評が服部校長からあった。最後に全員で歌った「雛まつりの歌」は大正時代に作られた伝統あるもので、同校で歌い継がれている。「皆さんは1人ひとり個性という宝を持っています。その個性を大切に伸ばしていきましょう。1人ひとりがここでは主役です。皆さんの成長を楽しみにしています」と服部校長は生徒たちにメッセージを送った。同校は今年、創立100周年を迎える。伝統を大事にし、自立して社会に貢献できる人材の育成を目指し、次の100年に向けて飛躍する。 
http://219.96.87.79/nihonbashi/index.html

目黒星美 行事日程
学校説明会
  6月22日(水) 10:00〜11:30
  9月25日(日) 10:00〜11:30
 11月 1日(火) 10:00〜11:30
 12月 1日(木) 10:00〜11:30
  1月21日(土) 14:00〜15:30
学校見学会 各日とも13:30〜16:30の間、随時。
  5月28日(土)、6月11日(土)、7月16日(土)、11月19日(土)、12月22日(木)、1月21日(土)
学園祭
  9月17日(土)、18日(日)
  入試相談コーナーあり。
http://www.meguroseibi.ed.jp/

慶応湘南藤沢 06年入試変更点説明会
主な変更点
@ 1次入試会場を慶應義塾高校から湘南藤沢中等部に。
A 活動歴申告書にもとづく実技試験は実施せず。
   活動歴申告書は書式を変更したものを提出する形に。
B 1次入試から2次合格発表までの期間を短縮。
4月2日に進学塾を対象とした変更点に関する説明会を開催。 
http://www.sfc-js.keio.ac.jp/

合同説明会
東京私立女子中学校合同相談会
浦和会場 5月29日(日) 12:30〜16:00
 浦和コルソ7F (JR浦和駅西口)
所沢会場 6月12日(日) 12:30〜16:00
 所沢くすのきホール8F (西武線 所沢駅東口)
渋谷会場 7月10日(日) 12:30〜16:00
 渋谷セルリアンタワーB2F (JR渋谷駅 西口)
参加校
跡見学園、鴎友学園、大妻中、吉祥女子、共立女子、京華女子、恵泉女学園、実践女子、品川女子、十文字、頌栄女子学院、女子聖学院、千代田女学園、田園調布学園、東京女学館、東京女子学園、トキワ松学園、中村中、富士見中、藤村女子、普連土学園、文華女子、三輪田学園、武蔵野女子学院、目白学園、八雲学園


入試情報

入試結果抜粋8
=男子校=
芝浦工大中
 05年1回入試結果(2月1日実施)
05年より2月1日を新設し3回入試に。
        05年
募集人数   30
応募者数  255
受験者数  236
合格者数   60
受験生平均   05年
国語(100)  55.6
算数(100)  51.4
合格基準点  05年
2科(200)  122
芝浦工大中 05年2回入試結果(2月2日実施)
        05年  04年  03年
募集人数   90  110   110
応募者数  373  557   488
受験者数  288  519   445
合格者数  121  203   216
受験生平均   05年  04年
国語(100)  55.6  52.7
算数(100)  51.4  54.0
社会( 60)  40.1  41.7
理科( 60)  35.3  25.9
合格基準点  05年  04年
2科(200)  113   116
4科(320)  186   198
芝浦工大中
 05年3回入試結果(2月4日実施)
        05年  04年  03年
募集人数   40    50   50
応募者数  394   528  429
受験者数  194   284  195
合格者数   64    60   65
受験生平均   05年  04年
国語(100)  49.5  61.2
算数(100)  59.6  44.7
社会( 60)  36.5  39.9
理科( 60)  25.0  28.5
合格基準点  05年  04年
2科(200)  130   121
4科(320)  199   209


教育情報

ニート発言批判 文科相の発言にあきれる
(朝日新聞 3月17日 声欄より)
 5日、松江市内での教育改革タウンミーティングで中山文部科学大臣は、ニートやフリーターが増えている問題について「競争は悪だとしてきたが教育が、ニートなどの予備軍の『大量生産』に手を貸しているのではないか」と述べた。あまりにも短絡的な発言に、あきれるほかない思いだ。
 確かに「ゆとり教育」と称する教育路線が世に広まって四半世紀になるが、この間、教育の実相は変わったのだろうか。どんなに「ゆとり教育」が力説されても「受験学力」を頂点とする日本型高学力志向は依然、根強い。「できる者」と「できない者」の差は確実に広がり、社会階層による教育格差はもはや食い止めることができないほど進行しているように見える。「ゆとり教育」の陰でしっかり「競争原理」が働いている、というのが教育の実相ではないか。働く意欲のないニート増殖の原因をただ教育にのみ求めるのは間違いである。動きの激しい社会の中で、若者たちの価値観が多様になったことも原因のひとつだろうし、競争原理によって貫徹された社会のありようにも問題はあろう。こうした社会全体の構造にこそ、大臣は目を向け、心に刻むべきではないか。

私立中からの転退学は迷惑 都中学校長会が私立中を批判
(毎日新聞 3月16日)
 問題行動や成績不振などを理由に私立中学を退学させられる生徒が急増し、転入先の公立中学校の教育活動に支障が出ているとして、東京都中学校長会(鈴木憲治会長)は14日、東京私立中学高等学校協会(近藤彰郎会長)に「安易な退学処分の自粛」を申し入れた。都に対しても私立の「無責任ぶり」をアピールし、「横暴な退学処分」への補助金カットや実態公表を求めている。一方、私立側は「教育的配慮からすぐに退学にはしていない」と主張、首都圏で私学人気が高まる中、義務教育の在り方をめぐって思わぬ論争に発展しそうだ。
 同校長会は昨年12月、都内の全公立中651校を対象に、私立から転入学してきた生徒に関する調査を実施した。その結果、02年度に259人だった転入者は、03年度は331人、04年度は12月10日現在で359人に達していた。退学理由は、いじめや不登校などが44.8%で、暴力行為や喫煙などの反社会的行為が6.5%、学力不足による強制退学や進級不能も約10%あった。受け入れ先となった学校の校長からは「転入生の精神的ダメージを回復するのに大変な配慮を要した。いじめがないよう対応するのも難しかった」「中学校までは義務教育なので、何が起きようが卒業まで責任を持ってほしい」などの不満が相次いでいる。鈴木会長は「不登校で情緒不安定になった生徒に心ない言葉を浴びせて退学に追い込んだり、いじめの加害者を見せしめ的に退学にする事例もあった」と憤慨する。同校長会は申し入れで「責任ある教育の確保」や「実態を把握するための調査」も求めた。
 これに対し、東京私立中学高等学校協会は「生徒が学校になじめず退学するケースは以前からあり、最近になって急に増えている訳ではない」と反論。「各校が独自の方針で教育し、保護者のニーズがあって私立進学者が多くなっている。厳しい校則があり、それに反しても、教育的配慮からすぐに退学にはしていないのが実態だ」と説明する。
 一方、文部科学省児童生徒課は「転入に関する統計は把握しておらず、初めて聞く話だ。義務教育段階なので、私立から公立に流れるのは仕方ないが、公立校が受け入れることができないほど増えてしまうと、現場に支障が出てくるかもしれない」としている。
 公立不信 高まる私立志向
 児童数の減少にもかかわらず、私立中への進学者は増え続けている。大手進学塾「四谷大塚」の入試情報センターの推計では、首都圏1都3県の中学受験者総数は、99年の3万7000人から、今春は4万4700人まで増えた。受験する小学6年生の割合も、この間に11.8%から15.4%まで高まった。04年度の学校基本調査によると、都内では中学生の4人に1人にあたる約7万5000人が私立に通っている。
 私立中人気の背景には「ゆとり教育」に伴う学力低下など「公立不信」があると言われる。同センターは「私立中が保護者に校則をきちんと説明していなかったり、受験生が偏差値だけを見て合格した学校に何となく通い始めると、『話が違う』となりやすい」と話している。
子供の権利尊重を(和田秀樹)
 私立中は、問題のある生徒によって授業が成り立たない場合、高い授業料を払っている他の保護者に申し訳が立たない。一方、公立中では生徒を退学にできず秩序が崩れてしまうケースがある。尊重されるべきは学校に通いたいという子供に権利。不適応の生徒については、米国のように、学校に登校させず、専門の教育施設で対応するような仕組みが有効だと思う。
義務の意識低く(尾木直樹)
 私立の中には義務教育という認識が低く、「うちの教育理念が気に入らなければ公立にどうぞ」と生徒に従属を要求する学校もある。受験に合格し、地元を離れた子が、敗者となって戻ってきて、どのように昔の仲間と仲良くできるか、教育現場では重大な課題となっている。行政が私学職員を対象にした研修体制を整えるなどの対策が必要だ。

《申し入れ書の文面》
               私立中学校からの転入学について
 最近、私立中学校から公立中学校への転入学者が増加している。その大半の生徒が問題行動や成績不振及び学校の指導方針になじめないなど何らかの問題を抱えており、公立中学校では教育活動に支障を来していると問題になっている。そこで、本会ではその実態を把握するために、昨年12月に都内公立中学校全校対象にアンケート調査を実施した。その結果は、別紙資料の通りであるが、公立中学校の正常なる教育活動を確保するためにも義務教育の中で生徒の夢と希望を剥奪するような退学という措置は慎むべきと考える。
 ついては、卒業まで責任のある継続した教育活動を保障するためにも安易な退学を自粛することを強く願い、下記の措置を講じるよう強く要請する。
                        記
【要請する事項について】
1 実態を把握するための調査を実施すること。
2 実態に基づき、退学処分の自粛に向けた検討委員会を設け、私学の責任ある教育の確保にむけた学校経営のあり方を追求し徹底を図る。
3 義務教育の中で生徒の教育を放棄し、安易に公立中学校に教育をゆだねるような退学処分を認めないよう徹底を図る。
4 安易な退学を防止するための機関を設け、退学処分に対する審査並びに指導する機関を設置する。一例としては、毎月、私学から理由を記載した退学者名簿を提出させ、理由不鮮明や横暴と判断できる退学処分には、再考を促すなど適切な指導をする。
5 生徒・保護者が、異議申し立てを行うことができる相談機関を設置する。
6 都教委、私学部、私立中学校、公立中学校の4者における担当者会を定期的に設け是正を図る。
                                    平成17年3月14日東京都中学校長会

     私立中学校から都内公立中学校への転入学生徒数調査結果の概要について
1 調査対象日  平成16年12月10日(都中学校長会地区代表者会で依頼)
2 調査対象   平成14年4月1日から平成16年12月10日までの期間に、都内公立中学校に私立・国立中学校から転入した生徒
3 調査対象校及び回答率
 (1)都内公立中学校数〈651校〉
 (2)回答校:569校〈87.4%〉
4 公立中学校へ転入生を送り出した私立中学校(国立中学校を含む)
 (1)総数  230校
 (2)内訳  1)東京都  149校   4)千葉県   16校
        2)神奈川県  11校   5)国立    15校
        3)埼玉県   10校   6)海外・その他の地域  13校(転居含まず)
5 都内公立中学校への転入者数の合計
 (1)平成14年度  259名
 (2)平成15年度  331名
 (3)平成16年度  359名(平成16年12月10日現在)
6 私立中学校での退学等の理由
 (1)非社会的行為(いじめ・不登校)        約28.2%
 (2)反社会的行為(暴力行為・喫煙)        約 6.5%
 (3)友達とのトラブル(いじめとの関連が大きい) 約16.6%
 (4)学力問題(強制退学、進級不能)        約10.1%
 (5)転居(不透明な回答が多い)           約 7.7%
 (6)経済的事情(学費納入不能)           約13.6%
 (7)その他(部活動や教師とのトラブルなど)    約17.3%
  ※ 上記の(1)〜(4)が全体の「約61.4%」を占めている。
  ※ 男女とも増加しているが、特に男子が増加傾向にある。
7 転入学に関する主な事例
(1)私立中学校から転入学について、生徒の情報が入りにくい。(プライバシーの保護という理由で詳細をふせている)
(2)私立中学校における退学者に、何も指導せず退学を宣告している。
(3)3年生は自校での進学が難しくなると退学処分にし、公立中学校に転入させる。(2学期末や3学期にもある)
(4)一方的かつ独断的な指導により、生徒に精神的圧迫を与え退学に追い込むことがある。
(5)表向きは自主退学であるが、学力問題、出席日数、学校や友達とのトラブルなどが原因と思われるものがある。
8 公立中学校長からの主な意見(私立中学校を私立、公立中学校を公立とする)
(1)私立は、生徒の教育にもっと責任を持って卒業まで指導してほしい。
(2)私立は、一度受け入れたら生活指導上の問題があっても退学させないでほしい。受け入れ先では学校が荒れる原因になる。
(3)私立から公立への密な連絡がなく、安易に転入させてくる。そういう生徒は生活指導上の問題を抱えているので苦慮している。
(4)私立の経営方針により、学校に不適応を起こしている生徒や、問題生徒を中途退学させても、あとは公立が面倒を見るだろうと平気でいることが許されてしまうのはおかしい。入学させたら、卒業まで面倒を見るべきである。
(5)私立から転入してくる生徒は、問題を抱えている生徒が多く、該当校(転出校)からの情報が全く入らない。
(6)私立からの転入は、本人の精神的ダメージを回復するのに大変な配慮を要した。また、いじめがないように対応するのが難しかった。
(7)経済的理由や転居の場合の転入は仕方がないが、中学校に入学させたら卒業させるまで責任を持ってほしい。
(8)生活指導上のトラブルを起こして転入するケースが大変多い。それについての該当校(転出校)からの説明が不十分である。連絡もないところがほとんどで、強い怒りを感じる。
(9)中学校までは義務教育なので、何が起きようが卒業まで私立で責任を持って指導してほしい。
(10)私立で不登校になった場合、非行問題の場合、私立は退学にすれば済むというのではなく、学校名をマスコミなどに公表する等の方法も検討したらどうか。
(11)私立とはいえ、中学校の段階では退学させるべきではない。しっかりと面倒を見るべきである。
「問い合わせ先」
 ・東京都中学校長会  会長    鈴木 憲治 03(3957)3135 練馬区立旭丘中学校
 ・   同         総務部長 高橋 忠雄 03(3622)7276 墨田区錦糸中学校
 ・   同         事務局長 井上 英昭 03(3504)8705 都中学校長会事務局
 
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都中学校校長会の批判に私学協会が反論(毎日新聞 3月17日)
 問題行動や成績不振などで私立中学校を退学させられる生徒が増え、転入先の公立中の教育活動に支障が出ているとして、東京都中学校長会(鈴木憲治会長)が東京私立中学高等学校協会(近藤彰郎会長)に「安易な退学処分の自粛」を申し入れた問題で、同協会は17日、公立側に反論する見解をまとめた。「転校生が受けるであろう心の傷は計り知れないものがあり、教育に携わる者のとるべき態度ではない」と厳しく批判している。同協会は「教育環境の転換が本人の成長にとって真に必要と判断される場合に限って、例外的措置として転学させている」と説明。そのうえで都中学校長会が全公立中に実施したアンケート結果をもとに「公立中の教育環境に影響を及ぼす可能性のある転学生徒は、私立中生徒約7万4600人の0.1%に過ぎず、中学校現場で抱えている他の問題に比べれば、論外というべき少なさだ」と指摘している。近藤会長は「そもそも公立がしっかりした教育をしていれば、私立に来る人はいないのではないか」と語った。

《東京私立中高協会のコメント》
東京都中学校長会の報道発表に関する東京私立中学高等学校協会会長のコメント
                                                 平成17年3月17日 
 今回、都内の公立中学校長の団体である東京都中学校長会が、東京私立中学校などから都内公立中学校への転学生徒に関する問題について、報道機関に発表した。当協会では、以下に述べるようにその内容は実情を正しく反映しているものではないと考えざるを得ず、こうした誤った一方的な発表が私立中学校の教育活動に対して不当な評価をもたらしかねないことを憂慮するものである。当協会は、この度の東京都中学校長会の報道発表が都民に誤解と偏見をもたらすことにならないよう、改めて私立中学校生徒の転学問題について以下のとおり見解を表明する。 
1. 私立中学校の意義について 
  私立学校は建学の精神、創立者の教育理念を軸にした男子校・女子校・男女共学・男女別学での特色ある教育を行なっている。これは、「私立学校の特性にかんがみ、その自主性を重んじ、公共性を高めることによって私立学校の健全な発達を図ること。」という私立学校法の趣旨を具現化したものであり、私立学校がその目的を達成するために運営方針を自主的に決めている。
前期中等教育である中学校は、都内に私立中学校179校、公立中学校651校、国立中学校7校があって、生徒数は平成16年度で私立中学校では約74,600人が通学しており、構成比では約25%を占めている。
これは、義務教育である中学校について、教育費の公私負担較差が著しい現状にもかかわらず、私学独自の教育理念を広く都民が理解し、支持している結果であり、東京の私学が公立学校と協調しながら東京の教育を担ってきた証左であるといえる。 
2. 理由別長期欠席者の状況 
  平成16年度学校基本調査によれば、別表2のとおり理由別長期欠席者数は公立が3.69%であるのに対し、私立は1.45%である。 
3. 私立中学からの転学について 
  私立中学校は各学校設置者による入学基準、退学基準などを校則で定めている。これの行使は学校教育法(施行規則)に認められている校長の固有の権限である。
しかしながら、各私立中学校ではそれぞれの日常の生徒生活指導をきめ細かく行なっていくことによって単に校則を一律に適用するのではなく、将来の人間的成長を促す観点からの教育的配慮を加え、転学問題に適切に対処しているものである。
その結果として、教育環境を転換することが生徒本人の成長にとって真に必要と判断される場合に限って、十分な教育的配慮がなされた上でやむを得ず例外的措置をするのが、私立中学校から公立中学校への転学問題である。これもその発生率を見てみるならば、このたび東京都中学校長会が問題視するデータのうち、公立中学の教育環境に何らかの影響を及ぼす可能性のある転学生徒は私立中学校生徒(約74,600人)の0.1%に過ぎず、公私の中学校現場でかかえている他の問題に較べれば、論外というべき少なさである。もちろん、公立の義務教育学校の設置目的からして私立中学校などからの転学生徒を公立中学校が受け入れることは法上の義務であることは論のまたないところであるが、私立中学からの転学は教育上の様々な配慮を加えた努力の結果、以上のような低位にとどめているのが現状である。 
4. 東京都中学校長会の報道発表への当協会の見解 
  これら公立学校の法律上の自らの責務を放棄し、しかも教育的配慮の結果として私立学校生徒を低い水準の転学率にとどめている結果を無視した今回の東京都中学校長会の報道機関への発表は、座視することのできぬ問題であると東京私立中学高等学校協会は考える。
本件については、東京都教育委員会でも問題視しており、
○ 東京都中学校長会の要請は、私立中学校長の権限に踏み込んだものであること 
○ 東京都中学校長会の文書は、私学からの転校生に対する偏見や差別意識を助長すること 
という見解と伺っている。
当協会としても、東京都教育委員会と同様、私立学校の固有の権限に踏み込んだ意見を述べること自体、その見識を疑うものである。当協会は、都民子女の教育水準を維持向上させるためにこれまでも東京都生活文化局、東京都教育委員会と適切に協議し、これらの目的を達成するために努力を払ってきたところである。この方針は今後とも変わるものではない。さらに、私立中学校へも公立中学校から転学してくる生徒の事例も数多くあり、これら受け入れた生徒たちを分け隔てなく教育しているのが私学側の教育姿勢である。今回の報道によって、当協会のみならず東京都教育委員会も危惧するように、公立中学校、私立中学校に転校した当該生徒が受けるであろう心の傷は図り知れないものがあり、教育に携わる者としてとるべき態度ではないと考える。私立中学校は、生徒たちが均しく成長していくことを願って、今後とも教育実践をしていくことをここに表明する。 
  
(別表1)私立中学校の男子・女子・男女校 
区分    男子校   女子校   男女校   計 
学校数   38校     87校     54校    179校 
割合    21.2%    48.6%    30.2%   100.0% 
                            (平成16年度東京私立中学高等学校協会調査) 
(別表2)都内中学校の設置者別学校数及び生徒数 
区分    私立中学校   公立中学校   国立中学校   計 
学校数    179校       651校      7校       837校 
割合      21.4%       77.8%      0.8%       100.0% 
生徒数   74,629人(a)   217,509人(b)   3,249人     295,387人 
割合      25.3%       73.6%      1.1%       100.0% 
                            (平成16年度学校基本調査) 
(別表3)私立・公立中学校別長期欠席者の状況 
区分        私立中学校(c)  割合(c/a)    公立中学校(d)  割合(d/b)
長期欠席者数    1,085人     1.5%         8,035人     3.7% 
      病気      333人     0.5%          531人     0.3%
 経済的理由       2人     0.0%           11人     0.0%
    不登校      654人     0.9%         7,000人     3.2%
    その他       96人     0.1%          493人     0.2%
                            (平成16年度学校基本調査)
(参考1) 
 学校教育法施行規則第13条第2項 
 懲戒のうち、退学、停学及び訓告の処分は、校長がこれを行う。 
 同条第3項 
前項の退学は、公立の小学校、中学校、盲学校、聾学校又は養護学校に在学する学齢児童又は学齢生徒を除き、次の各号の一に該当する児童等に対して行うことができる。 
一 性行不良で、改善の見込がないと認められる者
二 学力劣等で成業の見込がないと認められる者
三 正当の理由がなくて出席常でない者
四 学校の秩序を乱し、その他学生又は生徒としての本分に反した者 
同条第4項 
第2項の停学は、学齢児童又は学齢生徒に対しては、行うことができない。 
(参考2)
平成15年度における私立・都立高校(全日制)における中途退学者の理由 
区分         私立高校(f) 割合(f/e)   都立高校(g) 割合(g/e) 
中途退学者数    2,777人   1.5%       3,308人    2.6% 
   学業不振     197人   0.1%        550人    0.4%
学校生活不適応    874人   0.5%       1,181人    0.9%
   進路変更     995人   0.5%       1,195人    0.9%
病気・けが・死亡    206人   0.1%        92人     0.1%
経済的理由       118人   0.1%       100人     0.1%
家庭の事情       209人   0.1%       134人     0.2%
問題行動等        91人   ・・・         43人    ・・・
   その他        87人   ・・・        13人     ・・・
生徒数(e)       183,248人          129,415人
                             (私立学校:生活文化局、都立高校:教育庁) 
(参考3)
中学校長会発表資料を用いた場合の推計試算 
A 私立中学校での退学等の理由の分類 
1.自主的転学等 
(1)非社会的行為(いじめ・不登校・・・・ 28.2% 
(3)友達とのトラブル(いじめとの関連が大きい)・・・・16.6% 
(5)転居(不透明な回答が多い)・・・・7.7% 
(6)経済的事情(学費納入不能)・・・・13.6% 
計 66.1% 
2.教育環境になんらかの影響を及ぼす転学等 
(2)反社会的行為(暴力行為・喫煙)・・・・6.5% 
(4)学力問題(強制退学、進級不能)・・・・10.1% 
(7)その他(部活動や教師とのトラブルなど)・・・・17.3% 
計 33.9% 
B 上記2の人数及び発生率 
  359名×149校/230校=232.56≒233人
  233人×33.9%=78人
  78人/74,629人=0.1% 

私立中学進学率 横浜市青葉区では31.8%に
(毎日新聞 3月17日)
公立中学離れ続く 「魅力ある公立中を」/神奈川
 横浜市立小学校を今月卒業する児童の私立中学進学率は18・7%で、過去最高(18・8%)だった02、03年度の水準を維持し、市立離れの傾向が続いていることが市教委の調査で分かった。最も高い青葉区は31・8%で過去最高を記録。3人に1人が私立を選んだ。市教委は「私立に負けない、魅力ある、選ばれる市立中を作らなければならない」と話している。調査結果によると、今春の市立小卒業予定者は2万9430人で前年度より278人少なかった。そのうち私立中進学予定者は5490人で前年度比0・1ポイントの減だが、前年の水準をほぼ維持した。私立中進学者は、調査を開始した60年(6・2%)以降、60年代後半は10%台前半で推移し、70年に1ケタ台に転落。89年に10%台(10・7%)を回復した後、上昇傾向が続き、02、03年度は18・8%を記録した。
 区別では▽青葉区31・8%(873人)▽都筑区24・7%(527人)▽港北区24・5%(563人)−−など市北西部の区が上位を占めた。3区では市外私立中への進学が多いのも特徴。青葉区は全卒業者数の22・1%、港北区が同14・8%だった。市教委は「交通の便がよく、都内や川崎市内の私立に通いやすい。東京からの転入者が多いのも原因」と分析している。私立進学者が最も少ないのは瀬谷区で9・2%だった。市教委は市立離れを認めたうえで、「市立には、地域と一体となり、地域の協力、支援を学校運営に生かせるよさがある」と市立の魅力を強調している。

君が代不起立 都立高教員ら50人処分へ
(3月24日 毎日新聞)
 東京都教委は24日、今春の卒業式で君が代斉唱時に起立しなかったとして、都立高校教員ら約50人を懲戒処分する方針を決めた。昨春に続き起立しなかった教員約10人は減給、その他は戒告にするとみられる。都教委は03年10月、式典での日の丸掲揚・君が代斉唱を厳格に実施するよう通達を出しており、昨春は計248人が「職務命令違反」で処分されている。今春はさらに「生徒への適正な指導」を義務付ける職務命令も出されたが、都教育庁指導部は24日の都教委定例会で「ほとんどの生徒が起立しないという学校はなかった」と説明した。卒業生の一部が起立しなかった学校もあり、どのような指導をしたのか、校長が教員から事情を聴いている学校もある。また、斉唱時に起立しなかった教員数人が「勤務態度不良」とみなされ、定年退職後の再雇用試験で不合格とされている。
=内心の自由までもが管理され、思想・良心の発露としての行動までもが強制されるような教育現場での先生たちの葛藤やいかに。管理と強制の中で人を育てる教育ができるのだろうか。自由への欲求は不自由の中で育つということは言えるが、都教委が生徒の人権意識や抑圧に対する反抗心を育てるために管理と強制を行っているとは思えない。=


その他

入試問題に挑戦第142回

 夕焼け小焼けの
 赤とんぼ
@オわれてミたのは
 いつのヒか

 山の畑の
 桑の実を
 小籠に摘んだは
Aまぼろしか
(以下略)
問一 −−−@「オわれてミたのはいつのヒか」の部分について、
 (1)カタカナは漢字に直した上で、文字の形、大きさを整えて、ていねいに大きく書きなさい。
 (2)この詩の中で「オわれて」とは、どういうことですか。具体的に答えなさい。
問二 −−−A「まぼろしか」とはどういうことを言っているのですか。分かりやすく説明しなさい。
                                             (05年 筑波大駒場)

国家公務員への不信感  抱く人は85%、人事院がアンケート
(朝日新聞 3月22日)
 人事院は22日、国家公務員への信頼感や公務員制度の改善点についてのモニターアンケートの結果を発表した。国家公務員に「信頼感を持っている」とした人は12.1%で、何らかの不信感を抱いている人は85%に上った。社会保険庁などの相次ぐ不祥事で、国民の信頼感が失墜している様子がうかがえる。国家公務員の信頼感をテーマにしたアンケートは初めて。信頼感については「全般的に持っているが、一部に持っていない」が53.2%で最も多く、「一部に持っているが、全般的に持っていない」が23%、「持っていない」が8.8%だった。不信感の理由としては「いろいろな不祥事で組織全体の信頼感が失われている」「公僕として働いている人が少ない」などの意見が寄せられた。公務員制度で改善すべき課題(複数回答)については、「天下り」が1位で55.1%。「一人ひとりの国民に奉仕する者としての自覚」47.2%、「非効率的な組織や仕事の進め方」42.4%、「多発する不祥事」39.7%と続いた。 
 アンケートは1月下旬から2月上旬にかけて、全国から公募したモニター500人に行い、479人から回答があった。

花粉症の方に
慈恵医大耳鼻科の花粉症のページ
東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室 アレルギー研究班の花粉症のページ(正式名)
http://www.tky.3web.ne.jp/~imaitoru/