NO.136

2004年 6月5日 
アクセス教育情報センター

目次

学校情報

学校情報 学校情報 教育情報 その他
郁文館

佼成学園

巣鴨中

筑波大駒場

跡見学園

学習院女子

鎌倉女学院

カリタス女子

共立女子

聖セシリア

洗足学園

日本女子大附属

目黒星美学園

横浜共立

慶応中等部

桜丘中

淑徳与野

桐光学園

明大中野八王子

森村学園

合同説明会

君が代不起立

絶対評価で学校間格差

夏休み公開講座

ベネッセ

雑学クラブ

世帯平均所得

入試問題に挑戦第116回

学校情報

郁文館 04年大学入試結果抜粋(5月22日現在)
     東工大 東外大 学芸大 筑波 千葉 埼玉 都立 国公立計
総数    1    1    1    1   4   1   2   14    
現役    0    1    0    0   3   0   0    6
     早大 慶大 上智 明治 青山 立教 中央 法政 理科大 学習院 日大 東洋 駒沢 専修
総数   9   6   2  17  13   3  22  18   20   14  45  18  10  22
現役   2   1   1   7   1   1  12   9    8    2  19  11   2   7
卒業生219名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は1.8%。
MARCHへの現役合格者の割合(B率)は13.7%。
03年のA率は2.8%。B率は12.2%。
今春の中学から高校への内部進学は272名中240名。32名が外部に。
http://www.ikubunkan.ed.jp/

佼成学園 05年入試要項
2月1日午後に特別奨学生入試を追加し4回入試に。
特奨 2月1日午後 男子20名 2科
1回 2月2日    男子90名 2科4科
2回 2月4日    男子60名 2科4科
3回 2月6日    男子30名 2科4科
特別奨学生入試は新宿駅西口、新宿エルタワー30Fで実施。一般合格も発表。
特別奨学生試験合格者は入学金・1年間授業量免除。
1回入試の成績上位者10名、2回入試の成績上位者7名、3回入試の成績上位者5名は入学金免除。
各回とも入学手続きは2月8日16:00まで。
http://www.kosei.ac.jp/kosei_danshi/

巣鴨中 05年入試要項
1期 2月1日 男子120名 4科
2期 2月2日 男子120名 4科
学校説明会
 第1回 10月 6日(月)10:00より 
 第2回 10月25日(土)10:00より
文化祭
 9月20日(土)21日(日)
体育祭  
 9月22日(月)
※いずれも参観は自由です。
http://www.schoolguide.ne.jp/sugamo/index.html

筑波大駒場 04年入試結果
募集定員   約120名
応募者数    959名
第1次選考(抽選) 実施せず
合格者数    959名
第2次選考(学力検査、報告書)
応募者数    930名
受験者数    728名
合格者数    135名
入学者数    123名
合格者の得点(500点満点・報告書100点分含む)
平均点 355.0点
最高点 419点
最低点 336点
http://www.komaba-s.tsukuba.ac.jp/index.htm

跡見学園 新校長インタビュー
(全私学新聞 5月23日)
 跡見学園中学・高等学校の校長に4月1日、平井毅氏が就任した。「本校は創立以来、学祖である跡見花蹊氏の掲げた理想に則り、日本女性の婦徳の涵養に努め、情操教育に力を注いでまいりました」と、平井校長は同校の基本精神を語る。創立当初から箏曲、茶道、華道、絵画などを授業の中に取り入れ、特に情操面の発達に成果を上げてきた。この精神は数多くの学校行事を通しても受け継がれている。「本物に触れ、自分で確認し、豊かな心を育てる教育として実践することで、人間形成に役立っている」(平井校長)。
 中学1年では、7月に3泊4日で千葉県勝浦市・鵜原で自然教室を、2年は6月に3泊4日で奥日光で自然教室を開く。同じく6月に葛西臨海水族園で校外授業を行っている。9月広島に2泊3日で修学旅行、ここでは平和学習を行う。高校1年では長野県・北軽井沢でオリエンテーション合宿を行い、これからの高校生活の3年間の計画を立てる。ここでは中学3年で行った「職業調べ」でまとめた結果を発表する。この「職業調べ」は各人の興味のある2、3の職業を調べるもので、実際に現場で調べた結果を発表し合っている。2年では9月に京都・奈良に研修旅行に行き、日本古来の芸術・文化を学ぶ。そのほか、伝統行事である音楽鑑賞会では海外から著名な芸術家を招いて、本物の芸術に接する。
 「就職先などで、跡見の卒業生は柔軟性があり、機転が利き、対応能力に優れていると、評価されています。跡見の教育が本物に触れ、体験を重視した成果だととらえています」
 平成17年度から学校週6日制にする。今まで以上に中学では基礎力を丁寧に指導し、高校では1人ひとりの受験に必要な科目や演習の授業数を増やす。17年度から採用する新カリキュラムは、高校2年から生徒の選択肢の幅を大きくし、大学入試の多様性、進路の変更、および多岐にわたる進路に柔軟に対応できるようにする。来年1月に創立130年を迎える。平井校長は昭和39年に同校に赴任、バスケットボール部の顧問を務め、インターハイ出場も果たしている。
http://www.atomi.ac.jp/chukou/index.html

学習院女子 05年入試要項
2回入試に。
A入試 2月1日 女子90名 4科 面接
B入試 2月3日 女子35名 4科 面接
A入試の入学手続きは2月3日15:00まで。B入試の入学手続きは2月7日15:00まで。
質問の会 
 日時 7月18日(日) 13:00〜16:00 この時間内にお出で下さい。予約は必要ございません。 
 対象 保護者(お子様同伴でも構いません。) 
 内容 担当教員が以下の事について個別に質問をお受けします。全体説明はございません。
     入試要項(資格、出願期間、提出書類、募集人員などについて)
     入学試験(受験科目、面接、準備などについて)
     教育課程(中等科の教科編成、高等科選択科目などについて)
     授業の特色
     大学への進学
     留学
     施設・納付金
     その他 
学校説明会 
 帰国生入試説明会
  9月11日(土) 14:00〜
 一般・帰国生説明会
 第1回 10月 2日(土) 14:00〜
 第2回 11月20日(土) 14:00〜
 対象 保護者(お子様同伴でも構いません。) 
 内容 教育理念・方針、学校生活(行事・生徒会活動・クラブ活動など)、教育課程、入学試験
http://www.gakushuin.ac.jp/girl/

鎌倉女学院 05年入試要項
入試日を04年の2月1日、3日から2月2日、4日に戻す。
1次 2月2日 4科
2次 2月4日 2科4科
定員等の詳細は後日。
http://www.kamajo.ac.jp/

カリタス女子 塾対象説明会概要(04年5月24日)
前年度入試結果と2005年度入試について
前年度結果について
過去3年間の受験応募者数の減少からの危機感とサンデーショックを踏まえて考えたところ、前回のサンデーショックでも2/1に実施したので、それなら思い切って午後受験を考えてみようということになり実施した。今までのカリタスは、幸か不幸かあまり誉められることもなければ批判されることもなかった。結果、今回はプラスの面もマイナスの面も表面化された入試であった。プラスの面では受験応募者数は合計で1400名を越え、大幅の増加をすることが出来た。マイナスの面では発表時間に間に合わずに遅くなり迷惑をかけた。発表が遅れた原因は、カリタスの特色とも言える国語の問題にある書かせる問題の採点に時間がかかってしまった。問題作成に力を入れすぎた結果、発表時間に間に合わせるには採点が重くなってしまった。全体的に学校の見方が甘かったと言える。
また、合格者の手続き状況を見ると募集人数に対してバランスが悪かった。2/5の段階で1回目と2回目の手続きが少ないと判断し、3回目で多く合格者を出した。
試験 合格数 手続き 手続き率 定員  増減
1回  187   24   13%   40  −16
2回   82   40   49%   60  −20
3回   51   42   82%   10  +32
2005年度入試について
1回 2月1日午後  女子40名 2科
2回 2月2日     女子60名 4科
3回 2月5日     女子10名 2科4科
帰国 2月5日     女子若干名 2科 面接
今年度の結果を踏まえ、受験生の負担を軽減する目的で、
@テスト時間を40分にする A国語の試験の内容を工夫する B試験開始時間を早める 
試験時間;1時限14:50〜15:30 2時限15:50〜16:30
あざみ野会場は受験生側のニーズを考えて来年度も実施する。
<重複受験の優遇措置>
1回目;優遇措置はない
2回目;1回目と2回目の「同じ科目の高い方の偏差値」(国語と算数)を採用し、それらの「偏差値の合計」で判定する。
3回目;1〜3回目の「同じ科目の最も高い偏差値」(2科目または4科目)を採用し、それらの「偏差値の合計」で行う。
※入試の「判定」は、個々の科目の「偏差値の合計」で行う。
(雑感) 学校案内の他にガイドブックを作成している。教育の特色、カリタス生の生活、カリキュラム、書かせるカリタス、進路指導や進路データ、、、といった特色や指導内容がまとまった一冊になっており、見やすくわかりやすく出来ている。中でも、「書かせるカリタス」の項では、カリタスの特色でもある「書く指導」が教科別にどのようなコンセプトでどのような取り組みをしているのかが分かる内容となっている。受験生保護者には通じやすい一冊ではないか。(報告 A.Sa)
http://www.caritas.ed.jp/

共立女子 05年入試要項
A日程 2月 1日 女子120名 2科4科
B日程 2月 2日 女子180名 2科4科
C日程 2月 4日 女子 50名 4科
帰国  1月15日 女子 10名 2科・作文・面接
A・B日程の入学手続きは2月3日11:00まで。
C日程の入学手続きは2月5日11:00まで。
行事日程
入試個別相談会 要予約
  8月 1日(日) 10:00〜15:00
学校説明会
 10月 7日(木) 13:00〜15:00
 11月 2日(火) 13:00〜15:00
 12月 4日(土) 10:00〜12:00
共立祭
 10月16日(土)、17日(日) 入試相談コーナーあり
学校見学 要予約
  7月29日〜8月28日(8月10日〜17日と日曜および土曜日の午後を除く)
http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/chugaku/

聖セシリア オープンキャンパス 予約不要
日時 6月19日(土) 10:00〜14:00
内容 楽器に触れてみよう
    ミクロの世界をのぞいてみよう
    テニスを楽しもう
    楽しいバトミントン
    フルートと遊ぼう
    マドレーヌを作ろう
    他
入相談コーナーあり
http://www.cecilia.ac.jp/

洗足学園 05年入試要項
3回を2月4日から5日に。募集人数を1回が60名から40名に、2回が100名から120名に。
1回 2月1日 女子 40名 2科4科
2回 2月2日 女子120名 2科4科
3回 2月5日 女子 60名 2科4科
帰国 1月15日 女子20名 英語・面接または国語・算数・英語・面接
1回、2回、3回の入学手続きは2月17日まで。
http://www.senzoku-gakuen.ed.jp/

日本女子大附属 塾対象説明会報告(04年5月14日)
5月14日午前9時30分。校門の脇の守衛室の前を会釈して通り過ぎると、森の中の通学路は雪崩落ちるような緑の空間に包まれている。新鮮な空気はふだんわれわれが生活している場所がいかに汚れているかを感じさせてくれる。大学と共用とは言え、キャンパスは静謐で、清潔な環境だ。明治女学校を描いた野上弥生子の「森」を彷彿とさせる空間である。塾対象説明会は、例年通り授業見学、講堂での説明という次第。以下、説明会の概要を要約したものと報告者の雑感を記す。
【1】教育方針    校長 金子堯子先生
「森の中の学校」
 本校の特色の一つ、「森の中の学校」。大きな木がもたらす成長期の子供達への恵みの重要性を宮崎駿監督は「となりのトトロ」で、大江健三郎氏は「自分の木の下」でと、それぞれの作品の中で伝えている。生徒たちは、森の中で、創立者の「自学自動」の教えを具現することをめざす。創立者は、約100年前に日本女子大学校を創立してまもなく、学生が自然の中で生活する大切さを説き、軽井沢に夏季寮を作った。夏季寮の裏山には大きなもみの木があり、その木のもとで講義をした。その寮は今も軽井沢にあり、生徒は軽井沢生活で、大もみの木を訪れる。
「リベラルな校風」
 生徒たちは「自分で考え、自分で行動する力」の涵養を目指す。創立者は、「ひとには本来誰にも自発的動力があり、それが発現して優秀な人格となり、個性豊かな創造力あふれる人間に成長するものだ」と考えて自学自動主義を掲げ、現在も、その教育方針が脈々と引き継がれている。日本ではじめての「自治生活教育」は、さまざまな公教育、私立学校に先駆けて私たちの学校で行われた。創立者は、「個別的な人格は社会生活のなかで生かされることでさらに成長発展をとげる」と考え、それが団体生活の価値であるととらえ、自治活動を重視した。
「自治の実際例」
 多彩な学校行事を、生徒たちは自らの手で企画し、運営していく。それらの貴重な体験によって、生徒それぞれが自分が輝く場所を知り、互いを尊重しながら団体行動をする楽しさを知ることになる。03年11月に、図書部が主催した大江健三郎氏を招聘しての講演会後、生徒たちは300枚におよぶ感想文を大江氏にお届けした。このことは、「NHKクローズアップ現代」で取り上げられ、その後あらためて特集が組まれた。このことからも生徒たちの「新しい人」としての潜在性の高さを紹介することになった。
「女子教育のパイオニア」
 21世紀にめざされる男女共同参画社会の形成のためにも、女子生徒の人間形成を行う柔軟な時期に、女子校の中でしっかり一人前の人間に教育することは重要。本校には、女子教育のパイオニアとして他の追随を許さない、100年にわたって蓄積した学問・研究教育プログラムの伝統がある。
「実験・実習を重視し自主学習の力」
 自主学習の力をあげるため、中学では、その一つに「年間研究」のレポート作成がある。一年間をかけて自分達で選んだ自由な課題について研究する。学習の場面では、特に実験・実習を重視。天体観測も行われ、天体望遠鏡の難易度の高い操作を生徒が習得する。ここ数年来、12月には、中学・高校の理科の教員の共同企画のもとに「親子天体観望会」を開いている。ことに父親の参加者が多く、生徒が主体的に天体観測の「指導」をしている。
 また、生徒たちは、漢字検定や実用英語検定の試験を任意で受験している。漢字検定では本年「文部科学大臣奨励賞」を受賞、実用英語検定では「優秀賞」を受賞。
「理系、文系に分けないカリキュラム」
 高校の課程では、生徒を理科系、文系のコースに分けて性急な選択を生徒にせまることなく、主要5科目を高校3年生まで誰もが履修する。生徒の将来にわたる選択の幅を広げる。
【2】教育内容   英語科 菅家隆子先生
(1)リベラルな姿勢とは
 伝統的に生徒一人一人が「自分の生活を自ら考え治めていく」自治の精神が根づいている。生徒達は自主的・積極的に活動し、より良い学校生活を築く努力をしている。毎日の学校生活の問題点も自分たちで議論し、協力して、解決しようとする、地道でリベラルな姿勢が身についている。広く社会に目を向け、「自分達ができること」を考え、様々な企画を立て、協力し、奉仕活動にも積極的に参加する。教員はアドバイザーとして見守る役割。
〔具体的な活動〕
@ 中高合同歩行マナーキャンペーン
 駅から学校までのマナー向上を目指し、キャッチコピー募集、自主的な立ち番を当番制で担当。(報告者注:キャッチコピーは、校門守衛室前に見られます。学校訪問時にごらんになってください。)
Aボランティア活動:サマー・ボランティア(地域の保育園、知的障害看の施設、介護老人保健施設にてボランティア) ウインター・ボランティア(地域の保育園の園児達のために巾着作り)
Bボランティアについての講演会
 生徒会主催のボランティア活動に先立ち、日本女子大学非常勤講師(NPO論)、那須大学非常勤講師(ボランティア・NPO論)、NPO法人よこはま里山研究所の理事・土屋真美子氏にボランテイアの意味、心構えを含めて講演を依頼。
C平和についての講演会
 年間テーマの一つ「平和について」を掲げて様々な活動を行った中で、2回の講演会を主催。一回目の講師は、フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)というNGOで活躍されている3名、(うち一名は本校卒業生)、二回目は国境なき医師団で、産婦人科医をされている西野るり子氏に講演を依頼。
Dその他
 ・他校(男子、共学校をふくむ)の生徒を招いてのディスカッション
 ・映画会
 ・ドッジボール大会
 ・ホームページ作成、公開(生徒会運営)
 ・アフガン復興支援5女子大学コンソーシアムへの協力
 ・自治規約改正(年一回、生徒の手で行う) など
(2)教科活動(英語)
 基礎力の充実をもとに、自分の考えを英語で表現できる力の養成に力点を置く。其々の学齢に合わせ、実践的な言語活動を数多く取り入れ、使える英語を目指す。writing, show & tell, drama, short speeches, mini-debates, discussionなどを適宜行い、自分の考えを英語で表現する練習を数多く行う。習った文法や語彙を最大限に用いて、学年が上がれば、それに準じてより豊かな表現を用いて自分の意見を英語で表現することを目指す。
 入門期の中学1年では、自己紹介、友達の紹介、毎日の生活を表現。暑中見舞いなどのはがきや手紙、カードの書き方を知り、英語で表現する楽しさを知る。それぞれの学齢で習得した語彙数や構文力という制限はあるものの、その中で精一杯自分の意思を表現し、友達の意見を(英語で)聞き、それに対して(英語で)質問し、コミュニケーションをとろうとする姿勢を養う。それを6年間地道に積み重ねることにより、国際的な社会に於いても臆することなく様々なことにチャレンジする力を身に付ける。
「学年別学習プログラム抄」
@中学生
 基礎力を身に付けながら、発展的な学習として、次のような活動を行います。
中学1年
・Writing: 自己紹介、はがき、カード、手紙の書き方
・Drama: Little Red Riding Hood(赤ずきん), The Four Musicians(ブレーメンの音楽隊), Goldilocks & the three bears(ゴールディロックスと3匹のクマ) etc.
中学2年
・Writing: Diary, 夏休み・冬休みの報告, My favorite things, My hobbies, Poem, My future etc.
・Drama: The Wizard of Oz(オズの魔法使い)
・Show & Tell, Speech
中学3年
・Writing: Cooking(Recipe 作り), My future, My dream, My problem, 日本文化紹介 etc.
・Show & Tell, Speech,英語でCMを作り、ビデオで撮影
・Drama: The Merchant of Venice(ヴェニスの商人), A Midsummer Night's Dream(真夏の夜の夢), Hamlet(ハムレット) etc.
・Discussion: Good teacher, bad teacher etc.
A高校生
 英語T、英語Uで基礎を固めた上で、以下のような活動を行う。
高校1年
・Oaral:少人数で毎週ディスカッションを行う。身近な話題でなるべく多く英語で話す機会を設ける。
〈Discussion topics〉 ・Your hometown ・Your family ・Food ・A person you admire/ respect
 ・Undoukai ・A memorable trip abroad
高校2年
・Writing:文法演習に終わることなく、毎週文章を書く
高校3年
・Oaral:mini-debates, drama, short speechesなどを適宜行い、活発な言語活動を行う
〈mini-debates topics〉
 賛成、反対に分かれて討議
 1 McDonald's VS Mosburger - Which is better and why?
 2 Money is more important than looks or character in finding a husband
 3 Is English necessary for Japan's future?
 4 Clubs should not be mandatory
・Drama
 "Back To The Future" を用いて日常のアメリカ英語で使う会話表現を学ぶ。生徒達は学んだ表現を利用して新たに映画のシーンを再生したり、自分達でオリジナルな筋書きを作り上げ、スキット(寸劇)を演じる。小グループに分かれ活動。
・Short speeches
 小グループで自分でトピックを選び、皆の前で話をする。
 ・My dream or hope for the future
 ・A serious problem in the world today
 ・The best present I ever got/ gave
・Reading:多読により読解力を育てる
・卒業レポート
 高校3年3学期、全員が小論文の書式にて、英文でレポートを書き上げます。introduction - body - conclusionといった文章構成法をはじめとして、英語で論文を書く基礎を学び、大学教育への橋渡しにする。6年間で身に付けた英語力を駆使して臨み、A4版で30〜40枚の大作、力作が多い。
(テーマ例)社会問題、自然科学、音楽、スポーツ、芸術、文学、旅行記他
(タイトル例) ・Native American - After Reading "Mornig Girl" ・The Roots of English
「海外英語研修プログラム」
(中学)オーストラリア・ホームステイ,プログラム。一人一家庭でのホームステイ。アデレードのMary Mackillop college(現地校)への授業参加
(高校)ニュージーランドSt.Cuthburt's校との交流プログラム。英国語学研修(ヘイスティングス、ケンブリッジ)
(3)海外の大学への進学
 日本女子大学にはアメリカ、カナダ、イギリス、韓国、オーストラリア、アフガニスタンに13の協定大学がある。ウエルズリーカレッジ、メリーマウントカレッジ、オレゴン大学、ヨーク大学、ブリストル大学、メルボルン大学、梨花女子大学などの名門校と協定を結んでおり、学籍上休学としない「留学」となり、単位互換制度もあり、本校に納める授業料は奨学金として免除される。その他に認定大学留学制度もあり、広く門戸が開放されている。中高6年間のしっかりとした英語力に基づき、海外においても数多くの学生がそれぞれの専門分野でのびのびと活躍している。
「留学後、活躍している最近の例」
・日本女子大学住居学科→ウエルズルリー・カレッジ留学→ハーバード大学大学院・建築分野での修士取得
・日本女子大学理学部物質生物学科→ウエルズリー・カレッジ留学→プリンストン大学大学院修士取得
・日本女子大学理学部物質生物学科→ジョンズホプキンス大学を短期で卒業(在学中は全米成績者リスト(ディーンズリスト)16位の成績)→東京大学理学系研究科修士取得
【3】04入試と05入試傾向について
(1)2004年入試結果
・サンデーショックにより、受験者・辞退者ともに大幅増。
@人数統計
         定員   応募者  受験者  合格者  実質倍率  入学者
 一般第1回 約90   425    410   109    3.7倍    92
 一般第2回 約40   562    349    65    5.3倍    42
 海外帰国生 約12    46     40    22    1.8倍    11
A得点統計
(一般第1回)
             国語     算数     理科     社会
              50      50       50      50
 受験者平均点   20.3    30.6    32.2    29.5
 合格者平均点   24.5    40.1    37.3    34.6
 合格者最高点 168
 合格者最低点 127
(一般第2回)
             国語     算数     理科     社会
              50      50      50      50
 受験者平均点   24.0    28.7    32.8    31.7
 合格者平均点   30.9    38.8    37.9    38.3
 合格者最高点 174
 合格者最低点 136
(2)教科別出題傾向と05入試のために
@国語
(第1回)→例年通りの出題形式
 「非暴力」についての対話形式の説明文、暗がりの奥深さについての随筆、不況下の消費行動についての新聞記事を出題。本文補充、抜き出し、漢字などの基本的な問題に加え、文章全体から総合的に考えて内容を分析・要約する発展的な問題を出題した。
*差がついた問題
 問題文をじっくり読み、ていねいに考える習慣が身についているかどうかで分かれた。基本的な問題では、求められている形に答えをまとめられなかったり、文脈から意味を判断して書くことができない誤答がめだった。また、発展的な問題では、文章全体を考えて自分の言葉でまとめるべき所を、問いに挙げられている部分の前後から文中の表現をそのまま抜き出してまとめるだけの解答が多かった。時間を最後まで使ってねばり強く書き込んで欲しい。
(第2回)→第1回と同様の出題傾向
 神木を訪ねる旅の随筆文と時間の不思議に関する説明文から出題。具体的には、本文補充、抜き出し、漢字などの基本的な問題と、文法の問題、文章全体から総合的に考える発展的な問題。
*差がついた問題
 2回目も1回目と同様に、部分的な内容把握のみにとどまり、文中の表現のまま抜き出しているものが目立った。特に、内容を要約する問題では文中の使えそうな語句の羅列のみの解答も多く、読解力の差が目立った。昨年に比べて文章の質が硬くやや大人びていたので、すんなりと文の世界に入るのが難しかったように思う。
*05年入試に向けて
 比較的平易な長文が出題されることが多いので、内容をしっかり把握しながらある程度のスピードで読む力が必要となる。また、自分のことばで書く問題が毎年必ず出題されるので、自分なりの表現で文章を構成していく練習を積み重ねることが大切。さらに文章全体を要約する力をつけたり、部分的に考えるのではなく文章全体から総合的に考えていく習慣をつけてほしい。
A算数
(第1回)→基本的な問が数多く出題された
 計算や小問は比較的よくできていたが、影の問題などでは日常生活の体験が少ないため、考え違いをしている解答が多くみられた。また、動点の問題では点が動いたときの様子がとらえられないようだった。計算や小問などの基本的な問題が多く出題されたので、全体的に時間に余裕があり、比較的時間をかけながらしっかり考えることができたようだ。そのため、充分に練習をつんできたか、どうかが差に表れたように思う。
(第2回)→グラフの問題の正答率が大変低かった
 計算、小問に続いて、規則性を問う問題、グラフの問題が出題された。計算はよくできていたが、単位の位取りが難しかったようだ。計算に少し時間がとられていたが、基本的な問題に関してはよく練習をつんできていた。また、規則性を問う問題では規則を見つけて解くのではなく、場合を全て書き出して解こうとしたため時問をとられていた受験生も多かったようだ。大変、問題からグラフをきちんと読み取れていなかった。グラフや問題文から条件を整理した上で、変化の様子を捉える問題の練習が必要と思われる。
*05年入試に向けて
 第1回、第2回ともに、昨年度までと問題傾向は変わらず、計算・小問・応用問題という構成になっている。計算や小問は、計算力など基本的な数学の力の有無を問う問題で、中学校での数学教育に欠かせない部分と考えており、計算ミスは致命的なので、ドリルで繰り返し練習して計算力の向上を図ることが必要。そのとき小数2ケタの計算も練習してきてほしい。小問の問題群は、毎年必ず出題され、速さ・割合・図形など種類は多いが複雑ではなく、練習をつんでいれば必ず解ける。しかし、問題数も多く差がつきやすいので充分に練習をしてきてほしい。応用問題は、文章をきちんと把握し、整理し、考えをその場で組み立てていく力を判断するためのものなので、条件を整理し、きちんと情報を読み取っていくこと。また、小さい問題がヒントになっていることも多いので、それを見逃さないことが大切。そして今年のように時間に余裕さえあれば落ち着いて取り組むことができるので、それまでの問題に余計な時間をかけないですむようにしてきてほしい。
B理科
(第1回)→グラフを作成する問題が難しかった
 小学生の多くは、教科書などにある基本的な知識は豊富だが、それが身近な環境での実体験と結びついていないと考えている。本校では、教科書からだけでなく身の回りの自然環境の中にある理科的な事柄を広い視野から出題し、とくに実体験や観察による知識、表現力を問うことをねらっている。
 今年の出題は、1分野からは実験結果のグラフ化を含めて基本的な問題を中心に4題、2分野からは植物、人体、天体など身の回りの観察,観測を中心に6題であった。基本的な知識のみを問う問題に関しては正答率が高かったが、記述問題や与えられたデータからグラフを作成する問題は難しかったようで誤答がめだった。
(第2回)→溶解度の問題の正答率が低かった
 教科書の範囲内で広い分野から出題した。1分野からは、実験結果のグラフ化を含めて4題、2分野からは動・植物の観察、星座の観測など7題が出題された。
 基本的な知識のみを問う問題はできていたが、溶解度の問題は正答率が低く、計算力の低下を感じた。また、電流回路の配線など、観察・実験の経験が乏しいという印象を受けた。このような器具を使った観測や実験を、実際に自分の手で行っているかどうかが点数の大きな差につながったものと思われる。
*05年入試に向けて
 今後の学習にあたっては、実験や観察の経験を多く積み、科学的な表現を養ってほしいと思う。学校での実験には、積極的に参加して実際に自分の手で扱って欲しいと思う。そして常に、身の回りの環境に興味・関心の目を向けてほしい。
C社会
(第1回)→国の政治のしくみの正答率が低かった・地理に得点差
 昨年同様に、問題を解くのに予想以上の時間がかかったようだ。特に〔1〕の国の政治のしくみを日常の学級活動に置き換えた問題に手間取ってしまい、時間配分で失敗した者が多かったように思う。この問題は、本校の活発な自治活動を念頭においた出題だったが、正答率が低かった。小学校で話し合いの経験が少ないことによるものと思われる。
〔2〕・〔3〕の歴史的分野の問題は、全体的に見てよくできていたが、近代に行われた戦争の内容を、やや混同している者が多かった。類似した歴史上の出来事に関する知識を、しっかり身につける必要がある。
 地理的分野では、例年通り、グラフや統計といった資料を用いて出題した。〔3〕でグラフの読解を含めて出題したが、解答を導くための前提である中部地方の県名を覚えていない者が目立った。また、〔4〕は、基本的な知識をさまざまに組み合わせ、活用しながら解いていく問題だったが、できる者とできない者の差が大きかっただけでなく、時間不足で空欄の者も多く見られた。
*差がついた問題
 グラフや統計資料の読解を伴う地理的分野の問題が、もっとも差がついた。〔3〕・〔4〕ともにまず問題を解く前提として、日本列島の姿が思い描けることが不可欠で、そうでなければ、問題に取り組むこともできない。また、位置や大きさだけでなく、気候・産業・交通などのさまざまな側面から日本列島の“姿”が思い描けるかどうかも、差を生むこととなる。地理的分野の問題に限らず、一つの事柄を多くの側面から捉えることが必要だ。
(第2回)→時間的に余裕があった分、より丁寧な解答を
 第l回に比べて時間に余裕があったこともあり、基本的な問題を確実に正答する者が多かった。そのため、平均点が第1回よりもやや高く、基本的な問題を落としてしまった者との差が広がる結果となった。しかし、その一方で、質問をやや工夫した問題や複合的な知識を必要とする問題では、正答率が予想したほど高くはなかった。
〔2〕では歴史的分野を中心に出題したが、第1回と同様に他分野に比べて正答率が高かった。ただし、漢字で解答する問題の単純な書き間違いが目立った。
 地理的分野では、〔3〕で統計資料の読み取り問題を出題したが、判読しやすい県のみに正答している者が多く見られた。時間には余裕があったはずなので、統計全体をながめて充分比較した上で解答する姿勢がほしかった。
〔4〕は国政についてたずねる問題だったが、必要とする知識は基本的なものであるにもかかわらず、計算が必要になるなどほんの少し応用が入ると対処できなくなってしまう者が多かった。〔1〕の台風に関する総合的な問題や、〔2〕のアフガニスタンを題材にしたユニセフの問題は、日常生活の中でどれほどニュースに興味を持ち、自分自身の問題としてそれに触れているかをはかる出題だったが、正答率は比較的低かった。
*差がついた間題
 第1回と同様に資料読解を含む地理的分野の応用問題で得点差が生まれただろう。また、時間的に余裕があったことも考えると、基本的な問題をいかに確実に正答していくかで大きな差がでた面もうかがえる。応用問題では、時間配分を考えながら、どこまで丁寧に問題や資科を読み解くことができるかが重要だ。
*05年入試に向けて
 問題を解く上で、必要とする知識の多くは基本的なものであることが、本校の入試の特徴と言える。ただし、その知識を単純に問うのではなく、資料を用いてさまざまな側面から捉えることや、知識を複合的に組み合わせることを求める形で問題を作成していきたいと考えている。幅広い範囲から出題するため、記号選択式の問題が中心になっており、この傾向に変更はないだろう。したがって、これまでの傾向を考えて、都道府県や歴史的人名などの基本的な知識を確実に習得すること、文章選択問題で問題や選択肢を丁寧に読み込むこと、グラフや統計資料を比較することでより深く読解すること、これらのことに力を注いでいただきたいと思う。
 今後も、教科書の範囲を逸脱するような、いたずらに難しい問題は出題せず、基本的な力がどれほど養われているか、それをどの程度自ら活用することができるか。・それを受験生に問うていきたいと考えている。
【4】2005年度入試の変更点
(1)一般入試
@出願期間
 1月11日〜1月24日。第2回入試の窓口受付=2月2日13:00〜16:00。
A第2回入試の入学手続期間
 2月4日 13:00〜16:00
 2月5日  9:00〜16:00
(2)海外帰国生徒入試
@試験日   2月1日
A出願期間  1月11日〜1月24日
B募集定員  約10名
C入試科目  国語40分・算数40分・生徒面接(作文および保護者面接を廃止)ただし、筆記試験は従来通り、一般入試の内容と異なる
D入学手続期間
 2月2日13:00〜16:00
 2月3日9:00〜16:00
【5】進学と大学卒業後の就職状況
(1)進路指導の実際
 内部進学者は当然のことだが、受験であっても附属高校生には日本女子大学を実際に見聞する機会がある。自分の志望校と本学を比較することができるのは、附属ならではの大きなメリットだ。進路指導の日程は概ね以下のようなものである。
高2 6月:大学学部学科説明会(於 西生田、全員参加)
    9月:高校2年生対象特別授業(大学教員による)
   11月〜年内:大学研究室訪問(於 目白、西生田両キャンパス、希望者のみ)
    1月:大学・大学院在学中および社会人の卒業生による個別相談会開催(於 西生田)
    1月末:第1回進路志望調査実施
高3 4月〜:外部受験や推薦のために必要な個別指導開始(各教科の教員による早朝・放課後を使っての授業外指導)
   6月:大学授業見学(オープンキャンパス)および各学科進学相談会・第2回進路志望調査実施
   7月:保護者面談で保護者の意志を確認
   9月:第3回進路志望調査実施。ここでほぼ確定する。
  10月〜:外部推薦の志望者受験
  12月:第4回進路志望調査実施、最終決定
  12月〜1月:内部進学者は、作文試験、面接
  2月:内部進学者合格発表
(2)他大学等への進学状況
 例年、他大学受験者は17%前後で60〜70人程度。04年春は20%74人。その約70%が第1志望、第2志望に現役合格。1浪で90%程度、今年の2浪は2名。
 日本女子大学にない8学部に関しては、併願制度を設けている。(8学部=医、歯、薬、看護、獣医、法、芸術、体育系) 04年の併願者27名、うち19名が本学に進学。併願は増加傾向にある。
 大学進学をしない生徒は例年1名程度。これは内部進学が出来ないのではなく、本人の強い意志で専門学校等に進むケース。(04年春は0名)
(3)大学卒業後の就職状況等
 日本女子大学の就職率は、例年ほぼ100%(実質98%前後。報告者注:地方出身者の場合、就職をせず、帰省する生徒もいる)。マスコミからも就職に強い大学と評価されている。
 共学校への求人は、名目は別として実質男予学生を対象にしていることが多い。本学にくる求人は、当然のことながら女子学生を対象にしているため、就職率が向上する結果になる。また、卒業生の評判が大変よいことも就職に有利な要因となっている。
【6】報告者雑感
授業見学より
 報告者が前回訪問したのは一昨年だが、その時の中学1年の授業の受け方は、どちらかといえば、子どもっぽく散漫で、それにあわせて授業レベルも落とさざるを得なかったらしく、お世辞にも感心できるとは言えなかった。だが、この2年間で、生徒の授業を受ける態度やようすには、大きな変化が生まれたようだ。他校の訪問会ならば、授業を見学させていただくと、学年が上に行くほど子供たちは本音で動く。つまり、上級生には授業中におしゃべりをするものも多いし、教師の統制が効いた一年生がもっとも大人しいという構図である。「いつもこんなに静かなの」と問うと「そんな訳ないじゃない」と笑顔で答えてくれる男子校の生徒なぞもいる。しかし、現在の日本女子大の中学部は異なる。一年生は少しばかり子供っぽさを残し、英会話の授業などではまだ発言ができない小心さを発揮したりする。だが、逆に学年があがるにつれ、教師の統制が効いている。クラスによっては、担任の授業らしく、フランクに盛り上がっているかと思えば、一斉音読に切り替わったりなど、小気味がいい。担任教諭との一体感が感じられる生徒手製のポップが教室を装飾していたりもする。「統制」というよりは、学年があがるにつれ、愛校心というか、生徒自身に「いい学校にしたい」という自覚が芽生えているようだ。そのあたりは、校長先生のおっしゃることが誇張でないと感じられる。専任率が高いぶん、教員側にも同じ気持ちが感じられる。中学部の先生に「授業を受ける生徒の意識とレベルが上がったのでは」と申し上げたところ、「いいえ、まだまだこれからです」とおっしゃった。現場感覚では、レベルをまだまだ上げなければと本来の学問的な目標が達成できないとのこと。
 数学をやっているいくつかのクラスでは、プリント授業が行われていた。このとき拝見した授業では、プリントは演習というよりも宿題らしく、前半は答え合わせをやり、再び黒板とプリントをつかった授業へと続く。英・数は少人数クラス制が敷かれているので、基本をきっちり学ぶには適している。ただ、報告者が見学した数学の授業は中1、中3、それに高1だったが、代数が中心であったため、どうしても「聞いて考える」よりも、「その場でのトレーニング」のほうに重きが置かれるように見えた。ちなみに、少人数制クラスはいわゆる習熟度別編成ではないと言うこと。また、教員は、中・高で交流はあるが、6年間持ち上がりという制度はない。また、高校時に外部から約130人の入学があるぶん、中学部先行で先取り学習をするという構造は生じ得ない。ただし、「先取り」より「基礎充実」は、学校の構造を理解して入学するという前提があれば、安心要素にはなっても不安を生む材料には成り得ないはずだ。
 高校生の選択講座では、英語応用、フランス語、ドイツ語、中国語といった語学系に人気が集まっているようだ。論文は10人程度の少人数クラス制で4クラス、担当の先生が案内に立っていたが、生徒たちは黙々とペンを進めている。ただ、運動会の準備で疲れているのか、講座によっては、居眠りをしている生徒もちらほら。しかしながら、生徒たちの目的志向で選択されているだけあって、おおむね熱心なようにうかがわれた。興味深かったのは、少人数ではあるが実施されていた「メディア論」で、生徒たちの反応が活発でストレート。生徒たちと同年輩のアーティストを引き合いに出しながら、音楽業界のプレゼンテーションの方法についてお話しされていた。外見的には、高校生たちは、中学生とうって変わって明るめの茶髪の生徒もちらほらいて、制服がないぶん中学生よりずっとラフな印象を与える。だが、眉をひそめるようないでたちの生徒は目につかなかった。附属特有の「ぬるさ」が生じる時期でもあるが、高校2年生あたりからは進路に悩み始める時期なわけで、目的意識を明確にさせるための選択講座は功を奏しているのかもしれない。ただ、他大学受験者に関しては、予備校と連絡を取り合っているとのこと。
全方向型学習環境
 上記報告にもあるとおり、今回の説明会が英語教育に重点がおかれていたので、海外留学を念頭に置いた英語教育重点へシフトしたのかと思い、その点をお尋ねした。しかし、実際にはそうではなく、説明会の校長先生の後の演者は毎年各教科で持ち回りで、その教科の観点を通して「現場の今」を伝えるようにされているそうである。
 一般的には、学校に対する判断のしかたの一助として「特徴」が求められ、塾の進路指導もそれを基準(ある意味での評価軸)にして、保護者や子供に話をする。しかし、本来の中等教育の場面において、なにかに特化する(偏向する)というのは、そのまま子どもの選択肢を狭めることにつながる。「不易流行」は、軽薄な時流の中にあって、流されることのない、物事の本質を重んじる態度があることを言うが、日本女子大附属の教育スタイルは、まさに「不易流行」の「不易」にあたるのかも知れない。ただ、その「不易」の尊重は、「普遍的」=「特徴がない」わけで、短い時間では理解されにくい。受験情報誌をにぎわすような「先取り授業」「国際人育成」「英語特化」「実験・観察重視」「理系に強い」「実学への回帰」など、トレンドのキーワードをちりばめて学校を宣伝する風潮の中で、基礎を重んじ、当たり前のことを当たり前にやるだけというスタンスをとるのは、非常に勇気のいる選択だ。(この点、誤解の生じないように補足しておくと、先取りカリキュラム以外はすべて既に実施されていることである。)学校側が塾説明会を始めて4年になるが、伝統にあぐらをかくことなく、また附属のぬるい環境に漬けこむのではなく、一定のテンションを保ってレベルアップしていくのは、「あくまで善い人間、善い大人として誠実に生徒に接するしかありません」とおっしゃったことがもっとも強く印象に残った説明会だった。
(報告 A.Og)
http://www.jwu.ac.jp/at/at_hsjs.htm

目黒星美学園 塾対象説明会報告(04年5月19日)
配布資料
 学校案内、リーフレット、説明会チラシ
 学校説明会資料
 学校通信
 05年募集要項、願書
建学の精神と教育方針 牧田校長先生
06年に50周年を迎える。
教育は知育だけではない。カトリックに基づく心の教育と進路実現を両輪としている。
教育目標
1 キリスト教的愛の精神を土台に、社会に積極的に貢献できる明るく豊かな人間性を育てる。
2 喜びや苦しみを分かち合うことのできる心を育てる。
3 将来、国際的センスをそなえた社会人として、能力に応じて働くことのできる教養と実力を身につける。
ドン・ボスコは教育の根本に神の愛を置く。
神の愛=一人一人をかけがえのない存在として包み込む。人とともに苦しみ喜ぶ。映画パッションが見る人の心を打つのはそのため。
神の愛は子供の人格の拠って立つところでもある。
宗教の授業、行事、総合的な学習、ボランティアを通じて、祈りから奉仕(愛の実践)へと移っていく。
人間は人間によってのみ人間になると言われる。生徒を預かる上で教職員のあり方が重要になる。教壇で教えるだけでなく、生徒と共に生きる(アシツテンサ)ことが大切。それにより生徒は愛されていることを実感する。
愛情がなければ信頼がなく、信頼がなければ教育がない。
実践することは大変だが、毎日努力している。
目黒星美の教育の特色 松岡 教頭先生
1 生徒からみて自分が大切にされていると思える教育・・・目黒星美の根本理念
子供と共にいなさいというのがドン・ボスコの姿勢。
朝から放課後まで生徒とともにいる。その中で生徒は先生が自分のことを気にかけていてくれると感じる。教師としての情熱がそこには求められている。
少人数教育の実践
その子の持っている能力を引き出すために少人数教育が必要。
各学年3クラス。1クラス平均32.7名。一人一人に目が届く。
高2からは選択によるコース制でさらに細分化される。
家庭的な雰囲気がある。
中1から高3までの完全一貫で高校募集がない。職員室も一つ。6年間を見通したカリキュラム編成がされている。
行事やクラブ活動の重要性
授業ではみられない生徒の一面が出てくる。生徒と先生の関係がより密になる。
クラブ活動は週3日以内。17:30(冬時間は17:00)下校。
2 カトリックのミッションスクール
カトリックによる心の教育=相手の立場に立って共感できる心を育てる。
実際は簡単ではない。
中1〜高3まで週1時間宗教の時間がある。
宗教の時間では聖書、偉人の生涯、活躍している女性などについて学ぶ。
朝夕の祈り、ボランティアを通じて優しさや思いやりが育っていく。
3 6年後の進路実現
学校と家庭学習の両立をはかる。
中1から高3までの6カ年一貫の学習計画。
高2で私立文系、私立理系、国公立文系、国公立理系の4コースに。昨年から実施。
成績不振者個々への指導等、一人一人の学習状況をケアしていく。
04年入試結果、05年入試要項 米山先生
04年入試結果
1回     2回
募集人数   40名    20名
      2科 4科  2科 4科
応募者数  34 58  51 90
受験者数  30 45  26 36
合格者数  17 32  10 19
2回の実受験者数が増加している。昨年は27名。
合格者数は合計で78名。昨年の96名より絞られている。
入学者数は45名で昨年の47名とあまり変わらず。
付属小からの内部進学は59名。昨年も59名。
1回、2回の併願者は64名。昨年は74名だった。
併願受験者は繰り上げの際考慮するが、今年の繰り上げはなかった。
05年入試要項
1回 2月2日 女子40名 2科4科
2回 2月3日 女子20名 2科4科
04年と変更無し。
通知表のコピーはボーダーライン上での参考程度。
4科生の受け入れ枠を増やしていく。判定方法で4科生重視に。2科でまず6割、残りの4割を残った4科生から。
目黒星美の英語教育 英語科
1 グローバル・イングリッシュについて(配布資料より)
インターネットを活用した革新的な英語学習プログラム
目黒星美学園の英語教育は、次の目標を目指しています。
 @国際社会対応型(発信型・実践的な英語力の習得)
 A大学受験対応型(受信型・基本的な英語力の習得)
GL0BAL ENGLISHとは
「こんなふうに英語を学習できたらいいのになぁ」まるでアメリカ人が英語を自然に覚えていくように、英語が習得できる教材です。例えば、新しい単語や表現が複雑なルールや長い説明を使わずに、画面上に映し出されてきます。内容の意味が視覚的に捉えられるわけです。また、自然に英語が身につくように、様々な角度から、それも繰り返されますので、自然と反復練習を重ねていくうちに英語が身につくように構成されています。
 中学1年生には、GLOBAL ENGLISHの初級用プログラム‘Orbit's English’を、高校1年生には‘Global English’を活用しています。
インターネットを活用した最新のオンライン学習プログラム
 「生きた教材を活用した、基礎から実践までの幅広い学習教材」パソコンのオンライン接続で、いつでも、どこでも学習が可能です。放課後に、あるいは家庭で、授業の復習・予習など、個人のレベルに応じて好きなだけ学習することが可能です。また、インターネットの特徴を生かして、リアルタイムで、直接ネイティブの先生と英語で話したり、英文でのチャットをすることもできるのです。
『聞く、話す、読む、書く』の4技能を効果的に学習できるプログラム
 「様々な場面・状況設定のもとに、実際に使用している生きた英語を学習」聞き取り、読み取り、表現、文法、発音、会話とあらゆる技能を実際に則した場面設定で学習していくので、自然に 生きた英語が身につきます。画面を目で見て、音声を耳で聞いて、実際にマイクを使用して口で発音して、キーボードで文字を入力して学習し、双方向のコミュニケーションも可能です。また、録音装置を利用して、自分の発音をネイティブの発音と聞き較べることもできます。自分の発音を客観的に聞くことで、発音の勉強に張り合いがでてきます。
どんな成果が期待できるの?
 「使える英語が身につきます」さらに英語力を磨いて資格取得を目標としたり、その結果、大学入試もクリアでき、TOEFL、TOEIC、海外の大学に入学するチャンスが拡がります。
2 中高完全一貫教育のもとに、学園独自の柔軟なカリキュラム編成
 「一貫教育ならではの柔軟なカリキュラム編成」
 中学1年:オービッツ・イングリッシュ(1)、英会話(1)、『プログレス』(5)
   2年:英会話(1)、『プログレス』(5)
   3年:英会話(1)、『プログレス』『クラウン・プラス』(5)
 高校1年:OCT(2)〔グローバル・イングリッシュ(1)を含む〕、英語T(4)
   2年:英語U(4)、英語W(2)、*英語演習(2)
   3年:英語R(4)、英語W(3)、*英語演習(3)
基礎力の養成と補習(中学)
  入学してからは授業中心の学習になります。基礎力を確実に定着させるために、いわゆる家庭学習である復習や、補習を通して基礎力の養成を図ります。また、語彙の小テストや定期テスト直前に行う放課後の補習と長期休暇中の補習などを通して、基礎力の確実な実カを養成していきます。
グレード制の活用(高校)
 高校では、グレード制を活用して、基礎力から応用力へとレベルに応じた授業で、実力アップを図ります。時間数も新カリキュラムでは、文系・理系のコース制設定に伴って演習科目(大学受験対策)を高2から選択できる ようになりました。
使用テキスト
 中学では検定外のテキスト『プログレス』を使用して、より高度な英語力の定着を図ります。また、中3の段階で高校の内容を先取りをして、基礎力の定着と共に応用力への発展を図っています。高校で使用する主なテキストは、中学同様に検定外のテキスト『クラウン・プラス』『エッセンシャル・イングリッシュ』他を使用しています。
 また、副教材として、ワークブックの他に、大学入試演習問題集や構文や英文法のテキストなどを使用して、総合的な英語力を身につけさせています。
年2回の英語語彙コンテスト
 中高全体で英語語彙コンテストを実施しています。
特に中学では、授業でも小テストや早朝、放課後の再試験を繰り返して、語彙力の定着を徹底化しています。同様に高校でも、授業で使用しているテキストの語彙力を増やす意味と勉強の習慣を定着させる意味で、各単元の小テストを実施しています。
海外語学研修
 高1の夏期休暇を利用して、アメリカ・カナダのホームスティを実施しています。希望者対象で、期間は21日間です。
コミュニカティブな英語力
 中学のオービッツ・イングリッシュ、英会話の授業、そして高校のグローバル・イングリッシュなどを通して、単に大学受験のレベルにとどまるだけでなく、コミュニカティブで、役に立つ英語、より一層生きた英語、実践的な英語力の体得を目指しています。
目黒星美のリサイクル活動(学内誌「道」より)
生活委員会報告
 今年度も保護者の皆様のご協力で大きな成果を上げております。各クラスの生活委員の活動も定着して参りました。廊下に置いてある青いバケツに分別されたアルミ缶を回収し、1つひとつ洗って干してから潰しています。生徒の日々の活動が私たちのボランティア活動を支えています。
 先日、貯まったアルミ缶を業者の方が取りに来てくださいました。この8ヶ月あまりで貯まったアルミ缶は約260キロ、金額にして18,470円になりました。例えば、チョークを買って東南アジアの恵まれない子供たちに贈ると253ダースにもなります。私たちのほんの少しのボランティアが東南アジアの恵まれない子供たちに教育の場を与えることができるのです。これからも是非、私たちのささやかな活動を保護者の皆様のご協力によって生かして頂けたら、と考えております。委員の生徒たちも自分たちの活動が如何にささやかであっても喜びが大きいことを良く理解してくれています。前年度のご家族からご協力頂きました回収結果を報告させて頂きます。
 目安としてアルミ缶は1sで70円の収益になります。切り開いた牛乳パックは30枚で10円の収益になります、その他の目安を参考として次に掲げます。
3円あれば、1人の子供に、ビタミンAのカプセルを1年分与えることができ、目が見えなくなる子供が少なくなります。
58円あれば、1人の子供に1ダースの鉛筆を与えることができます。
73円あれば、チョークを1ダース買えます。
1200円あれば、1人の子供が6種類の予防接種を受けることができ、伝染病から命を守ってあげることができます。
1680円あれば、黒板が1台買え、読み書きができない子供が少なくなります。
9000円あれば、衛生的なトイレがつくれます。
30000円 あれば、井戸から水を汲み上げる装置が買えます。
(1ドル=120円と換算してあります)
リサイクル活動はやり甲斐のあるボランティア 高2A生徒
 牛乳パックは、飲み終わってそのままゴミとして捨ててしまえば、ただの紙クズで終わってしまいます。でも、もしその捨てるはずであった牛乳パックを、私たち目黒星美学園の全生徒600人がリサイクル用に1人1枚学校へ持ってきたら、いくらの収益になるかご存知でしょうか。牛乳パックは、600枚で何と200円にもなるのです。200円あれば、タイの子供4人に、1ダースずつの鉛筆を与えることができます。また、皆さんも書き損じハガキなどでご存知だと思いますが、1万円あれば、タイの子供1人が1年間学校へ行くことができます。ですから1人1枚でも私たち目黒星美の生徒一人ひとりが、年間を通して「継続」してこのリサイクル活動に協力していけば、勉強したくても学校へ行けないタイの子供を学校へ行かせてあげることも夢ではないのです。このように、リサイクルは環境に優しいだけでなく、それによって生まれた収益金を活用することによって、貧しい子供たちのために役立てることもできるのです。
 この事実を知れば、牛乳パッグをゴミとして捨てることが皆さんもできなくなると思います。この事実を学校生活の中で知り、やり甲斐を感じている私たち生活委員は、様々な呼びかけを行い、積極的に牛乳パックの回収を行っています。その結果、ご父母の方々を含め、全校生徒の関心も年々高まり、回収率も上がっています。父母の方の中には、学校に直接持ってきてくださったり宅急便で送って下さる方もいらっしゃいます。
 「1人1枚1個でも」をスローガンに日々活動している成果の表れとして、とても嬉しく思っています。これからも1人ひとりがリサイクルに参加することは、とても意味のある、そしてやり甲斐のあるボランティアであるという意識を持ち、様々な場所でリサイクル活動に参加していけるようになれたら素敵だと思います。
リサイクル活動を通して感じていること 高2B生徒
 皆さんはアルミ缶が何個でいくらの収益になるか、そして何個あればカンボジアやタイの貧しい子供たちに鉛筆や黒板などの勉強に必要な物をそして、伝染病から命を守る予防接種を受けさせてあげることができるかご存知でしょうか。たぶん知らない人が多いのではないかと思います。私もこの学校で生活委員としてアルミ缶の回収をしなければ知らなかったと思います。
 アルミ缶は、50個で70円の収益になります。70円あれば23人もの子供たちに、視力を保つために必要なビタミンAのカプセルを1年分与えることができます。これはすごいことだと思いませんか。私は、普段私たちが気にせずに捨てているアルミ缶によって、こんなことができると知った時、とても感動したと同時に少しショックを受けました。それは、自分たちにとっては当たり前のように使ってしまう、たった70円が経済的に貧しい国ではそれ程重要なものだとわかったからです。
 私たち生活委員は、回収したアルミ缶を洗って乾かし、潰して業者に運びます。このようなわずかな手間でも継続していけば、やがては多くの子どもたちの命を救い、また生きていくためには必要な教育を受けさせてあげることにつながるのです。この事実を心に留め、これまで以上に意識的に皆でアルミ缶回収に協力していけたらと思います。
http://www.meguroseibi.ed.jp/
 

横浜共立 05年入試要項
A 2月1日 女子150名 4科 面接
B 2月3日 女子 30名 4科 面接
相談と施設見学会
日時 @〜Bの日程は定員に達したため受付を終了。
    C 7月10日(土) D 7月31日(土) E 9月4日(土) 各回とも10:00〜12:00
対象 受験希望の5年生以上の児童・保護者
人数 各回100名以内
申込 往復葉書にて(1家族1通にて)
    希望日(第3希望まで)、参加者名、人数(児童は学年も)、質問事項、連絡先(住所または電話番号)
申込期間 6月1日〜6月10日の消印
宛先 〒231−8662 横浜市中区山手町212
    横浜共立学園「相談と施設見学会」
http://www.kjg.ed.jp/top.htm

慶応中等部 05年入試要項(予定)
1次 2月5日 男子約140名 女子約50名 4科
2次 2月9日・10日 実技・面接
2次は1次の合格者に対して実施。9日か10日のいずれかを学校側で指定。
入試要項が確定するのは9月1日頃。
http://www.kgc.mita.keio.ac.jp/

桜丘中 04年入試結果
今春より共学に。
        特待1回    特待2回
        2月1日    2月2日
       男子 女子   男子 女子
応募者数 10  38    12  40
受験者数 10  34     9  17
特待合格  4   8     4  10
一般合格  6  26     4   7
入学者数  1   8     2   2
        一般1回    一般2回    一般3回
        2月1日     2月2日     2月3日    
       男子 女子   男子 女子   男子 女子
応募者数  8  26     6  30    10  28
受験者数  8  22     1   8     3   2
一般合格  7  20     1   8     3   2
入学者数  6  15     1   3     3   1
入学者数の合計は男子13名、女子29名。
オープンキャンパス (要予約)
日時 6月20日(日) 9:00〜14:00(入場は11:00まで)
内容 体験授業
    クラブ体験・クラブ発表会
    入試相談コーナー
    Q&Aコーナー
    校内オリエンテーリング
http://www.sakuragaoka.ac.jp/shs/

淑徳与野 (平成17年4月中学開校予定・認可申請中)
(学校配布資料より)
中高一貫教育の実施
 4年制大学現役進学率90.4%(埼玉県内トップ*)という女子進学校、淑徳与野高等学校が、中学・高校の6年間で、さらに高い品性・知性・感性を備えた生徒を育てようと考えています。*2OO4年度入試実績。大学付属校をのぞく。
* 淑徳徳与野中学校の基本的なコンセプト
心の教育の充実
 仏教に基づく心の教育の充実を図り、思いやりの精神、謙虚な心を持った生徒を育てます。
国際教育の充実
 日本文化を理解し、国際感覚豊かな生徒の育成をはかります。
進路指導の充実
  高等学校のノウハウを生かし、きめ細やかで面倒見のよい進路指導を実践し、入試だけにとらわれない、本物の学カを育成します。全員が国公立・早慶上智大への合格を目標とします。
* 充実したカリキュラム
英語 − 標準時間数(週3時間)の2倍以上
      週6〜7時間、年間210〜245時間を確保
数学 − 標準時間数(週3時間)の2倍
      週5〜6時間、年間175〜210時間を確保
国語 − 標準時間数(週3〜4時間)の約1.5倍
      週5時間、年間175時間を確保
* 中・高の連携
中学校は「さいたま新都心」「北与野」各駅より徒歩7分という好立地。仏教の「共生」の精神を生かし、環境にも配慮した「エコスクール」*を建設中。
   *太陽光や風カを有効利用し、エネルギー資源を節約。また、緑豊かな「エコガーデン」で、生きた環境教育を行います。
高校は「さいたま新都心駅」よりスクールバスで10分(他に、大宮・北与野・みずほ台からの便もあり)。中学と高校のキヤンパスを離すことで、中高6年間のマンネリ化を防ぎ、学校生活にメリハリをつけます。
高校では、「選抜類型」に所属。授業は中高一貫カリキュラムの独自の内容でハイレベルの授業を実施します。高校より入学した生徒との混成クラスにはいたしません。
(基木的な教育理念)
仏教主義に基づく心の教育の充実・・・・・・・品性の教育
21世紀に生きるための国際教育の充実・・・・感性の教育
本物の学カを育てる進路指導の充実・・・・・・知性の教育
1.高い品性・感性・知性を持った生徒を育てます!
  思いやりの精神と謙虚な心、礼儀正しさや素直な心などを、仏教主義教育を基調としながら育てていきます。また自分で考え自分で答えるカも育てます。例えるなら、教師がレールを敷くのではなく、むしろ鉄やレールの作り方・敷き方を教え、実際にレールを敷くのは生徒達自身、という指導をしていきます。さらに、情報を発信する力・表現カの育成も図ります。年度末に行う芸術・研究発表会は、その集大成です。
2.国際感覚豊かな生徒を育てます!
  日本やアジア、そして世界を知るために、中学では台湾への海外研修旅行や京都・奈良への修学旅行、高校ではアメリカ・オレゴン州への修学旅行を実施します。この他、姉妹校がアメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国、タイ、台湾にあり、これらの学校との交流や語学研修を目的とした短期海外研修も行います。
3.本物の学カの生徒を育てます!
  授業はいわゆる「先取り」で行い、中学から高校範囲の学習に入ります。2クラス計70人という少人数ですので、早い段階から手厚く面倒見のよい指導を行うことができます。高校の進学講座は、質・量ともに充実。5教科型の指導を行って、バランスのとれた本物の学力を育成し、国公立大、早慶上智大といった難関大学に全員が合格する力をつけることが目標です。
http://www.shukutoku.yono.saitama.jp/

桐光学園 行事日程
学校説明会
 第1回(男子・女子) 10月 8日(金) 10:30〜11:45
 第2回(男子・女子) 10月30日(土) 14:00〜15:15
 第3回(男子・女子) 11月17日(水) 10:30〜11:45
 第4回(女子対象)  12月11日(土) 10:30〜11:45
 第4回(男子対象)  12月11日(土) 14:00〜15:15
学校行事における学校説明会
 文化祭  9月23日(祝) 11:00〜12:00
 中学校オープンスクール 6月26日(土) 10:00〜
 中学校クラブフェア 8月21日(土) 10:00〜
http://www.toko.ed.jp/

明大中野八王子 05年入試要項
 1回 2月1日 男女130名 2科
 2回 2月3日 男女 50名 2科4科
学校説明会
 1回  6月22日(火) 10:30〜
 2回 10月 8日(金) 10:30〜
 3回 11月20日(土) 14:00〜
http://www.mnh.ed.jp/index.htm

森村学園 05年入試要項
 1回 2月2日 男女50名 2科4科
 2回 2月3日 男女20名 2科4科
 3回 2月6日 男女20名 2科4科
行事日程
学校説明会 開始時刻はいずれも10:00予定
 第1回  9月 4日(土)
 第2回 10月15日(金) 
 第3回 11月12日(金) 
 第4回 11月28日(日) 
 第5回  1月 9日(日) 
オープンスクール 
  日時 7月10日(土) 10:00〜
  内容 団扇づくり
      世界を味わおう
      楽器の科学
      パソコンを楽しもう
      書道の世界
      茶道の世界
      テニスを楽しもう
      ナイス ショット    他
  申込期間 6月7日(月)〜6月30日(水)
  申込方法 電話、FAX、メール、葉書にて。
  保護者説明会を同時開催
入試問題解説 
 12月18日(土)  9:00〜
みずき祭(文化祭) 
  9月19日(日)・9月20日(月)
学校見学会 
  5月7日(金)より、原則として毎週金曜日10:00より開催いたします。
  参加ご希望の方は必ず事前にご予約ください。
  夏休みや冬休みなどの休暇期間中に関しましては別途日程を設定いたします。
  詳細につきましては「小窓」などでお知らせいたします。 
http://www.morimura.ac.jp/

合同説明会 
世田谷・町田地区私立中高合同進学相談会

町田会場 6月12日(土) 10:00〜15:00
       ホテル ザ・エルシィ町田
渋谷会場 6月13日(日) 10:00〜15:00
       渋谷エクセルホテル東急
参加校
男子校 駒場東邦、世田谷学園、日本学園、日本工大付、武蔵工大付
女子校 鴎友学園、国本女子、恵泉女学園、佼成学園女子、駒沢学園、松蔭、昭和女子大附、聖ドミニコ、戸板、東横学園、目黒星美
共学校 国士舘、成城学園、玉川学園、東京農大一高、日大第三、和光
=これまでの例では、町田会場は参加者が少なくでじっくり話を聞くことができるのでは。=


教育情報

君が代不起立 40人追加処分、都教委 
(朝日新聞 5月24日)
 東京都教育委員会は24日、都立高校などの今春の入学式で「君が代」斉唱時に起立しなかったなどとして、教員ら約40人を戒告などの処分にすることを決めた。都教委が昨秋、学校行事で「日の丸・君が代」を徹底するよう求める通達を出して以降、周年行事や卒業式、入学式での処分は計約250人になる。 
 同日午前10時に始まった教育委員会では、入学式での処分のほか、卒業式で不起立の生徒が多く出た学級担任らへの処分も検討したとみられ、処分数はさらに増える可能性がある。 
 都教委通達は教職員に斉唱時の起立などを義務付けており、これまでの処分では不起立やピアノ伴奏の拒否など、式での本人の行動が理由とされた。だが、教員側には間接的に生徒らの行動も縛ることになるとの懸念が根強い。このため、生徒の行動について教員の指導責任を問うことになれば、教員側の反発が強まるのは必至だ。
関連記事
君が代斉唱時の生徒不起立、都が結果責任で57人指導へ(朝日新聞 5月25日)
 東京都教育委員会は25日、都立高校の卒業・入学式で「君が代」斉唱時に起立しない生徒がいた学級の担任ら57人について、生徒への指導が不足していたとして厳重注意などの指導をすると発表した。都教委が昨秋、「日の丸・君が代」の徹底を求める通達を出して以来、生徒への指導責任を問う措置は初めて。間接的に生徒の行動を縛る恐れがあり、教員側からは強い反発が出ている。 
 都教委によると、指導されるのは全日制高校3校、定時制高校5校の計8校の教員と管理職。生徒の不起立や式への不参加が学年・学級の大半を占め、「明らかに不自然だった学校」を対象にしたとしている。 
 行事での「日の丸・君が代」の実施方法を細かく定めた都教委通達は、斉唱時の起立などを教職員に義務づけたが、生徒は対象外だ。今回の8校ではいずれも教員の言動と生徒の不起立などとの因果関係はわからないというが、都教委は結果責任があると判断、「制裁ではなく改善を求める指導を決めた」としている。厳重注意などの指導は、地方公務員法に基づく戒告などの懲戒処分と違い、給与や履歴には反映されない。 
 都教委はこの日、生徒の行動をめぐる指導以外に、式での自分の係の仕事を離れたなどとして都立校5校計10人の教員らを指導することも発表。また、卒業式・入学式で起立しなかったなどとして公立小中学校、都立校の教職員39人を戒告、都立校の3人を減給(10分の1、1カ月)とする処分を発令した。 
 生徒の不起立などで教員らが指導を受ける都立高校は、市ケ谷商業、板橋、志村、向丘(定時制)、荒川商業(同)、南葛飾(同)、小松川(同)、八王子工業(同)。 

君が代問題 3組合が抗議声明−−「教育への権力的介入」(毎日新聞 5月27日)
 卒業式や入学式での「君が代」斉唱で生徒への指導が不十分だったなどとして、都立高・養護学校の担任や校長らが、都教委から「厳重注意」「注意」「指導」とされた問題で、教職員で組織する3組合が、抗議声明や談話を出した。
 都高等学校教職員組合は26日の抗議声明で「生徒は独立した人格として自主的な判断力を持ち、行動する主体」だとして、生徒の行動をもって教職員を厳重注意などとすることは「教育活動に対する権力的介入であり、生徒の『内心の自由』に基づく行動に影響を与えかねない」と批判した。
 都教職員組合は同日の教文部長談話で「教育の名によって『君が代』の起立斉唱を子供に義務づけることに等しく、教育基本法が厳しく戒めた『不当な支配』そのものである」と指弾し、日の丸・君が代の強制が「実は教職員への恫喝(どうかつ)を通して子供に向けられたものであることを白日のもとにさらした」と指摘した。
 また、都障害児学校教職員組合は25日、「戦後教育史上類を見ない暴挙」だとして、処分や指導の撤回を求める委員長談話を出した。

絶対評価で学校間格差 5にばらつき、最大45倍
(毎日新聞 5月25日)
 横浜市内の公立中学校を今春卒業した生徒の「絶対評価」に基づく教科ごとの成績評価で、5段階評定の「5」の割合に最大45倍の学校間格差があることが分かった。高校入試の調査書に影響する成績評価が、絶対評価の導入で甘くなる「バブル」の一端が浮かび上がった。評価基準の客観性が問われそうだ。
 毎日新聞社が学校別の評定一覧を情報公開請求し、同市教委が公開した。全校分の公開は政令市で初めて。
 学校名と成績が公開されたのは、同市内の公立中145校を今春卒業した生徒の2年修了時と3年2学期の分。学校別に全9教科で1〜5の生徒数が記載されている。調査書はこの時期の成績に基づいて作成される。
 1学年の生徒数が40人以上の学校(144校)で、「5」の生徒数の割合に最も差がついたのは2年生の英語。80人中44人(55%)と82人中1人(1.2%)の学校の格差が45.8倍あった。全校の「5」評価数の平均は、以前の「相対評価」で定められていた7%の2倍を超える17.7%。30%以上も9校あった。
 3年生の保健体育では、「5」が56.4%(335人中189人)と高率の学校がある一方、0%(14人中0人)の学校もあった。
 ある学校では全9教科で「5」評価数の平均が4割を超え、評定平均は2年生が3.79、3年生が4.02だった。相対評価の場合は3.00になるが、同校の校長は「興味や関心を持ち、意欲的に学習する生徒が多いから」と他校より高い原因を説明。同市教委も「突出する学校は気になるが、問題ではない。絶対評価ではあり得ること」と静観する。
 しかし同市立中の40歳代の男性教諭は「学校現場の実態からは想像できない高値。入試での土俵が違ってしまい、受験生に不公平感をもたらす。絶対評価の調査書を入試の選抜資料に用いるのは疑問」と首をかしげる。神奈川県の公立高入試では調査書の比重が大きく、今春から絶対評価の調査書が合否判定に使われている。
ことば(絶対評価):新学習指導要領に合わせ、02年度から全国の小中学校で導入された。5段階評定で最高の「5」は7%などと各評定の割合があらかじめ定められた相対評価と異なり、学習目標をどこまで達成できたかを評価する。理論上は全員が「5」もあり得る。

関連記事
横浜市内公立中卒業生の評定分析 学校間格差、浮き彫り /神奈川(毎日新聞 5月25日)
◇2→3年で成績上がる傾向
 毎日新聞は今春、横浜市内の公立中を卒業した生徒の学校別評定一覧を情報公開請求し、内容を分析した。「5」の生徒の割合を見ると、全145校間のばらつきの大きさが浮き彫りになった。
 公開されたのは高校入試の調査書に使われる2年修了時と3年2学期の分。各校で「5」を取った割合の9教科平均は、2年生が最高34・1%、最低7・2%で格差は4・7倍だった。3年生になると、格差は4・3倍(最高40・4%、最低9・4%)に縮まったが、4倍を超えたままだった。教科別では、2年生の英語の格差が最も大きく、80人中44人(55%)と82人中1人(1・2%)の学校が存在。ほぼ同規模の学校間で45倍を超える格差が判明した。
 また2年修了時より3年2学期の方が「5」の割合が大きくなる傾向にあった。「5」の割合の全校平均は全教科で上昇。2年と3年を比べると、▽国語は13・6%から19・2%▽社会は15・1%から20・0%▽数学は15・6%から19・8%▽理科は14・5%から19・0%▽英語は17・7%から22・9%▽音楽は13・1%から16・6%▽美術は12・4%から16・3%▽保健体育は11・4%から16・9%▽技術家庭は10・6%から15・4%−−にそれぞれ上昇した。
 3年生の成績が上がる傾向について市教委は「3年生の方が受験も意識し、意欲的に学習するからではないか」と分析している。
解説
◇選抜資料としての妥当性に疑問
 他人との比較でなく、児童・生徒一人一人の達成度をみる絶対評価が、学校現場に新しい風を吹き込んだことは間違いない。しかし、毎日新聞の調査で判明した45・8倍に上る「5」の割合の学校間格差は、「過渡期だから」(横浜市教委)との説明では済まされない。高校入試という「競争」に影響する以上、各校は客観的な評価基準を定め、あいまいな評価を避ける必要がある。
 同市内の中学校の男性校長は「生徒の努力を成績評価に直接、反映できる」と絶対評価の良さを挙げる。生徒の学習意欲も向上したという。
 問題は高校入試の選抜資料としての妥当性だ。評価基準とその運用に学校間で大きなぶれがあると、同じ「5」の評定でも、学校によって価値が大きく違ってくる。ある中学校の男性教諭は「入試のスタートラインから差がついてしまう」と現状の危うさを指摘する。
 市教委は、手引きの作成や学校間の情報交換など評価基準のぶれを少なくする努力を強調し、「精度を高めるには多少の時間がかかる」と弁明する。しかし、「学校間格差は絶対評価の特性」と説明。抜本的な対策を取る予定はないという。
 45倍という格差が「特性」と言えるのか。絶対評価の良さを生かすためにも、評価基準に客観性、透明性を持たせ、「甘くする」ことは慎むべきではないか。このままでは、絶対評価は信用できないとの理由で、ペーパーテストに過度によりかかる高校入試が増えかねない。

絶対評価の論議必要 (毎日新聞 5月26日)
 横浜市教育委員会は25日、04年度の委員会の運営方針を発表した。その際の会見で、公立中学校間で絶対評価による成績評価に大きな格差があることについて、伯井美徳教育長は「絶対評価については議論していくべきだ。このままでは誰も納得がいかないだろう。来年度入試に向け、今やらなければならないのは、絶対評価の精度を高める取り組みだ」と述べた。
 取り組みの例として、▽各校ごとに絶対評価の平均値の分布などの情報を公表し格差を自己規制する▽知識や意欲などの観点別評価を5段階評定に当てはめる場合の基準を決めるなどを挙げ、今年度内に何らかの形で公表する方針を示した。
 また、横浜市PTA連絡協議会(市P連)の不正経理問題については「調査中だが、(市教委は市P連に対し)補助金を支出しており、不正が明らかになれば返還を求める。その場合、金額は二百数十万円ではないか」と話した。
 04年度の委員会の具体的な取り組みについては、性教育の学校による格差をなくしていく必要があるとして、今夏ごろまでには市教委の指針をまとめる予定だという。

格差45倍の波紋・ゆらぐ絶対評価:/上 つけ方の違い(毎日新聞 5月26日)
◇生みやすい不公平感−−「実技が出来ればほぼ全員が5」
 子供たちの努力を成績に反映できる絶対評価の導入から2年。絶対評価による調査書が今春の高校入試から使われ始め、評価基準のばらつきがもたらす学校間格差の弊害が表面化した。毎日新聞社の調査では、横浜市立中の格差は最大45倍にも上る。絶対評価にほんろうされた子供たちの姿に、「入試に使うのは不公平」との批判さえ出てきた。絶対評価のマイナス面に揺れる学校や入試の現場を追った。
 「授業中、居眠りしていても5を取れたよ」
 「体育は実技が出来れば、ほぼ全員が5」
 横浜市内の県立高校に今春入学した男子生徒(15)は友人と中学校時代の成績の話をしながら、学校によるつけ方の違いの大きさを実感した。
 成績評価が全体として甘くなり、学校間のばらつきが目立ち始めたのは、個々の生徒の到達度をみる絶対評価が02年度に導入されてからだ。
 男子生徒の中1の内申点(9教科45点満点)は36点。「5」は7%という相対評価に基づいていた。絶対評価に変わった後の3年はオール5に近い43点に上がった。「頑張って取った43点」という自負がある。「居眠りでも5」のような評価に不公平さを感じ、「45点満点なんて簡単に取れちゃう」と納得できない。
 7%枠の制限で「4」にせざるを得ない生徒も正当に評価できる。テストで測りにくい意欲を加味できる。絶対評価は個々の生徒に即した評価につながると期待された。
 ところが、県教委によると、県内の公立中を今春卒業した生徒の中で「5」を取った割合に、市町村間で最大7倍の格差があった。毎日新聞社の調査でも、横浜市立中145校のうち教科によっては最大45倍の学校間格差が判明している。
 県教委は評定分布が県平均から10ポイント以上離れた学校を「特異な分布」とみなすが、背景には成績のかさ上げもある。
 再テストや補習、課題の提出期限の延長……。同市立中の進路指導担当の男性教諭(52)は「絶対評価で成績を引き上げる努力ができるようになった」と話す。同市内の県立高1年の女子生徒(15)も「先生に好印象を与えるようにした」と成績を上げるこつを語る。
 別の市立中の男性教諭(47)は「(入試前の3年生の評定を)少し上げるのは気持ちとしてなくはない」と明かした。
 公立高入試で他県より調査書の比重が高い県内では、学校間格差が不公平感を生みやすい。
 3中学校の生徒が通う同市泉区の進学塾では、模擬試験の成績が上位でも、内申点は他校の生徒より低い逆転現象が目立つという。この塾の教務課長は「生徒は格差に敏感だ。『自分の方が実力はあるのに』って不満を訴えてくる」と話す。
 「想像できない……」
 3年生で9教科平均の「5」の割合が4割を超えた同市栄区の市立中校長は、最大45倍の格差がつくほど他校と学力レベルが違うのかとの問いに言葉を濁した。

格差45倍の波紋・ゆらぐ絶対評価:/中 内申点バブル(毎日新聞 5月27日)
◇「信頼が原則だから」−−学力検査は「1点差の勝負」
「落ちました」
 公立高前期選抜の合格発表があった2月2日、藤沢市の県立湘南高校からの帰途、学区外受験した横浜市立中の女子生徒は携帯電話で学校に伝えた。調査書の内申点は満点の135点。生徒会副会長や運動部の部長も務めた。「なぜ落ちるんだ」。担任も悔しがった。
 学力試験を課さず、調査書と面接が中心の前期選抜で、同高の学区外募集枠は23人。135人の志願者のうち約40人の内申点は満点で、生徒会や部活動に熱心。面接でも大きな差はつかず、全国大会の出場実績などが決め手になったという。
 大澤知來(ともき)校長は合格発表の朝、学区外の中学校長約20人に電話をかけ、「面接結果が悪かったのではないと励ましてください」と説明した。
 絶対評価の導入で受験生の内申点が全体的に高くなる「バブル」がもたらした異変だった。
 この女子生徒(16)は、調査書と学力検査に基づいて選考する後期選抜で湘南高校に合格した。
 「1点を大事に」
 2月23日の試験開始前、女子生徒は学習塾の先生の言葉を思い出し、「1問ずつ丁寧に解こう」と自分に言い聞かせた。夕方、塾で自己採点すると、250点中245点だった。内申点も満点。安堵(あんど)のため息が漏れた。
 大澤校長によると、学力検査の平均点は満点の9割を超え、内申点バブルを背景にうっかりミスが明暗を分ける「1点差の勝負」になった。後期の募集枠のうち2割は学力検査の得点のみで選考、内申点がオール4に満たなくても、「実力」で合格した生徒はいたという。
 バブルを裏付けるデータもある。横浜市泉区の学習塾では、絶対評価の導入後、3年の内申点(9教科45点満点)が38点以上の生徒は58人から123人に倍増し、うち82人は40点を超えた。
 高校側もバブルと学校間格差は把握しているが、公立高は入試の公正を損なう恐れがあっても受け入れるしかない。成績の水増しが疑われる中学校の「5」も、評価基準が厳格に見える中学校の「5」も同列に扱う。ある県立高の校長は「信頼が原則だから」と嘆く。
 私学には「工夫」の余地がある。藤沢市内の私立高は相対評価なら3割になる「5」と「4」の割合が4割を切った中学校の生徒に限り、その教科の内申点に1点プラスした。元校長は「苦しまぎれの修正」と明かす。
 評価者の善意によりかかる絶対評価の調査書が今春の入試で初めて用いられ、矛盾が露呈した。

格差45倍の波紋・ゆらぐ絶対評価:/下 変わる来春入試(毎日新聞 5月28日)
 ◇放任してきた県教委−−不公平感解消には課題
 東京都3・28、神奈川県3・37、埼玉県3・32、千葉県3・42−−。公立中学校を昨春卒業した生徒たちの3年2学期の平均評定だ。絶対評価の導入で生まれた内申点バブルは、神奈川だけではない。しかし、バブルや学校間格差による高校入試の混乱ぶりは神奈川が際だっていた。
 「神奈川で大問題になるのは入試で内申点の比重が高いから。格差だけなら千葉が最もひどい」首都圏の1都4県で教室を展開する大手学習塾の幹部はまず、入試制度の問題を挙げる。
 神奈川の公立高校の後期選抜で、調査書と学力検査の割合は6対4に固定されている。他県では7対3〜3対7などと以前から弾力化され、絶対評価の導入に合わせて9対1〜1対9などと各校の選択の幅を広げた例もあった。このためバブルの影響が薄まっていた。例えば6対4〜3対7の東京都は、全日制普通科138校のうち、神奈川と同じ6対4は2校にとどまった。110校が学力検査に6、7割の比重を置き、進学校は独自問題を課した。
 「神奈川県教委は最も放任しているように見えた。東京や千葉では中学校別のデータを公表し、評価が改善された」大手学習塾の幹部は見通しの甘さも指摘した。これに対し県教委義務教育課は「公表だけが絶対評価の精度を高める方法とは考えていなかった。各中学校の指導は市町村教委の役割」と説明する。今後については、全校データを公表する方向で、市町村教委と協議中という。
 バブルや格差のために中学校の進路指導も崩壊しつつあるという。横浜市立中で昨年度、3年生の担任だった男性教諭(47)は「合否が読めない。保護者や生徒は成績が上がったと強気になる」と漏らす。中学校の進路指導の基礎資料は内申点だが、絶対評価で頼りにくくなった。この結果、強気出願の中学校と、模擬試験の成績を加味して安全圏を示す学習塾の指導との間にずれが生じた。同市立中を今春卒業した女子生徒(15)のように、不安解消の役割を果たしたのは学校ではなく、学習塾だった。
 県教委は来春の入試から調査書と学力検査の割合を6対4〜4対6に変える。さらに学区を全廃し、独自問題も認める。だが、別の横浜市立中で進路指導を担当する男性教諭は「内申点バブルで当てにできる数字がなくなりつつある。学区が外れれば混乱に拍車がかかるのは間違いない」と予測する。
 6月末にも各校の募集要項が公表される。不公平感の解消に課題を残したまま、入試の多様化が進む。

絶対評価・学校間格差 保護者、高校入試へ不安や不満(毎日新聞 6月1日)
 ◇「この中学で大丈夫?」
 絶対評価に基づく成績評価で5段階評定の「5」を取った生徒の割合に、横浜市内の公立中学校間で最大45倍の格差があることを報じた記事(25日社会面、地域面)について、読者から多くの意見や感想が寄せられた。中学生の保護者からの意見が目立った。学校によっては評価基準が分かりにくい絶対評価に基づく評定に沿って、高校入試の合否判定で大きな比重を占める調査書が作成されることへの不安や不満が多かった。一部を紹介する。
 3年男子生徒の保護者は、調査書に重点が置かれる入試制度では、一度、低い評定を取るとばん回が難しくなると嘆く。男子生徒の2年時の評点平均は「3・0」。提出物の一部未提出が原因だった。学習塾などの模擬試験では、県立難関校の合格圏内に入っている。しかし、調査書が重視され、他校の生徒の成績が絶対評価で甘くなる「バブル化」の状態では、「すでに上位校への門は閉ざされている」という。
 「5」の割合が少ない中学校に今春から息子を通わせる母親は、学校の実態を知り、成績をつける基準に首をかしげている。
 今春卒業した学年では、学力試験を課さず、調査書や面接などで合否を決める公立高校入試の前期選抜で、各クラスから1〜2人の合格者しか出なかった。また、「5」の割合が5%を切っている学年もあることを聞いたという。「入試を考えるとこのまま通わせていいのか不安になる」と話していた。

夏休み公開講座 大阪府教委が中学生対象に
(毎日EduMail)
 中学生の学習意欲低下に歯止めをかけるため、大阪府教委は今年の夏休みから、高校教諭らによる中学生対象の公開講座を始める。大阪弁とタコ焼きについて考える「まいど! 大阪」、地引き網を体験する「引っ張れ、泉南の海」などユニークな約170講座を用意。全国的にも珍しい取り組みで、府教委は「学ぶ楽しさを味わってほしい」と呼び掛けている。
 公開講座の内容は、府立高、私立高、専門学校など約80校が独自に考えた。夏休み中の2、3日間開かれ、受講無料。他に、自動車・バイクの整備▽映画「ファインディング・ニモ」に学ぶ魚類学入門▽ラジオ・電子オルガンの製作▽妊娠・出産の基礎知識▽ロボットがサッカーをする「サッカー・ロボをつくろう」▽自分の遺伝子を抽出して分析する「遺伝子を見てみよう」――などがある。
 府教委は昨年、小・中学生約7000人にアンケート。「授業が楽しい」と答えた中学生は37%で、学習意欲低下の実態が明らかになった。府教委は「受験一辺倒ではない学習を紹介したい」と話している。
=私学も、合同説明会だけでなく、何校かが集まってこうした企画を立ててもよいのでは。=


その他

ベネッセ 進研ゼミに塾を併設
(日経新聞 5月24日)
 ベネッセコーポレーションは小学生向けの通信教育講座「進研ゼミ」の受講生向けに、塾方式の対面指導を始める。週に1〜2回教室に集め、進研ゼミの教材に関する質問に答えたり、内容を理解するためのコツを教えたりする。きめ細かなサポートで学習意欲を高める体制をとることで、個別指導塾など競合各社との差異化を図り、継続率アップを狙う。
 通信添削のみで指導してきた進研ゼミが対面指導するのは初めて。対象科目は算数と国語で、1回の授業は60分。受講生は1クラス5人から数10人程度、希望者には週1回通う場合で月5千円程度の追加料金を支払ってもらうことになる見通しだ。
 2003年度に試験的に10教室を開設。軌道に乗ったことから、本格的に事業化することにした。2004年度中に250教室まで増やしたい考え。ベネッセが自社で募集する講師が開く教室のほか、既存の塾とフランチャイズ(FC)契約を結び、全国に教室を確保する計画だ。
 2003年度の小学生向けの進研ゼミの会員数(12ヶ月間の月次会員数の累計)は低学年が前年度比2.5%、中学年が1.0%、高学年が5.3%それぞれ減少した。
 最近の小学生は学習習慣がつきにくいといわれ、自学方式の進研ゼミを始めても長続きしない場合がある。一方、少人数を相手に講師が教える個別指導塾が拠点数を増やしており、少子化が進むなか、急速に競合が激化している。ベネッセでは、講師と顔をつきあわせて勉強する機会をつくり、学習習慣を定着させれば、小学生の自主性を育てる通信教育の強みを一層、伸ばすことができると考えた。

雑学クラブ 第2回活動風景
第2回の雑学クラブは「ミクロの世界をのぞく」でした。顕微鏡の各部分の名称、使い方を聞いた後、ミドリムシやケイソウ、ツクシの胞子、竹の茎、椿の葉、などを観察しスケッチをしました。最後は自分で作ったプレパラートを観察しました。

 顕微鏡を覗いてのスケッチ。

 顕微鏡のスケッチもしっかりできています。

世帯平均所得 12年ぶりに600万円下回る
(読売新聞 5月28日)
 2002年の1世帯あたりの年間平均所得が、12年ぶりに600万円を下回ったことが28日、厚生労働省の国民生活基礎調査で分かった。それによると、同年の年間平均所得は前年より2・1%減の589万3000円で6年連続の減少となった。1986年から実施している同調査で、年間平均所得が600万円を下回ったのは90年の596万6000円以来。ピークの96年(661万2000円)を100とすると、89・1の水準まで落ち込んだ。
 また、65歳以上の「高齢者世帯」(18歳未満の未婚の同居人も含む)の平均所得は前年と同じ304万6000円だったのに対し、18歳未満の子どものいる非高齢者世帯では3・4%減の702万7000円と目減りが目立った。
 生活意識の調査でも、高齢者世帯で「生活が苦しい」と答えたのは47・6%だったのに対し、子どものいる世帯は62・8%だった。
 一方、世帯状況の調査によると、2002年6月現在、世帯の推計総数は4580万。このうち65歳以上だけの世帯は723万で、全体の15・8%だった。
 調査は昨年6月から7月にかけて行われ、世帯状況については約4万5000世帯、所得は約7200世帯を対象にした。

入試問題に挑戦第116回

<問題>
 ある学校の運動会で、選手44人が3チームに分かれて綱引きを行うことになりました。各チームを同じ人数にできないので、女子の力を1、男子の力を1.2として、力の合計の差をできるだけ小さくなるように調整しました。その結果、各チームの力の合計は、16.6、16.6、16.4になりました。このとき、次の各問いに答えなさい。 

(1) 男女の人数の比をできるだけ簡単な整数の比で答えなさい。

(2) 力の合計が16.4であるチームは、3チームの中で最も人数が少なくなりました。このチームの男女の人数をそれぞれ求めなさい。

(04年渋谷教育学園幕張2次)

入試問題に挑戦第115回解答編
<問題>
父:江戸では商売が盛んになって、お金を使う機会も増えたから、幕府もいろいろな種類のお金をたくさん造ったんだよ。
兄:大判、小判だね。
父:小判は金貨で、1両の価値があったんだ。ほかにも銀貨や銅貨があって、両替商という、今の銀行のような所があって、そこではいろいろなお金を用意していたんだよ。
−−−−−−−−
江戸時代には、金貨、銀貨、銅貨といった、単位や材料の違う貨幣が使われました。
金貨には、小判、一分金、一朱金などがあり、1両は4分、1分は4朱と同じ価値がありました。
−−−−−−−−
ある両替商では、小判、一分金、一朱金の3種類の貨幣を使って、ちょうど9両を用意するように、お客さんにたのまれました。ただし、お客さんの都合で次の@、A、Bの条件にすべてこたえなければなりません。
@ 同じ種類の貨幣を何枚使ってもよいが、どの貨幣も必ず1枚以上は入れる。
A 貨幣の金額の合計は9両になる。
B 貨幣の枚数の合計は10で割り切れる。
そこで、どのような方法があるか考えてみることになりました。
例えば、小判8枚、一分金1枚、一朱金12枚では、@、Aの条件にはこたえられますが、Bの条件にはこたえられません。
一方、小判7枚、一分金3枚、一朱金20枚とすれば、すべての条件にこたえることができます。
[問題]
そのほかにも、@、A、Bの条件にこたえるような貨幣を用意する方法はいくつか考えられます。
その方法を2つ考えて、次の(ア)から(カ)にあてはまる数字を答えましょう。
(方法1) 小判(ア)枚、一分金(イ)枚、一朱金(ウ)枚
(方法2) 小判(エ)枚、一分金(オ)枚、一朱金(カ)枚
                                       (台東地区中高一貫適性検査問題例より)
〔問題2〕
@、A、Bの条件を満たす用意のしかたは全部で何通りありますか。

<解答>
[問題]  小判1枚と一分金4枚を両替すると、4−1=3枚増えたり逆に減ったりします。一分金1枚と一朱金4枚を両替しても同様です。
  そこで、例にあげられた、小判7枚、一分金3枚、一朱金20枚で合計30枚になることを利用して探してみましょう。
  まず、小判1枚を一分金4枚に両替すると、小判6枚、一分金7枚、一朱金20枚で合計33枚になるので、3枚減らすために一朱金4枚を一分金1枚に両替すると、小判6枚、一分金8枚、一朱金16枚で合計30枚になり、Bの条件を満たします。
  これをまた、小判1枚を一分金4枚に両替すると、小判5枚、一分金12枚、一朱金16枚で合計33枚になるので、同様にして、小判5枚、一分金13枚、一朱金12枚で合計30枚になり、Bの条件を満たします。
  解答例 (ア)6、(イ)8、(ウ)16 と (エ)5、(イ)13、(ウ)12
  このように、例を利用すると、2通りの方法だけなら、その近辺をちょっと調べるだけで見つけることができます。

[問題2]  まず、9両を全部小判のときは9枚になります。これを一分金や一朱金に両替したら、3枚ずつ増えたり、減ったりするので、必ず3の倍数になります。このことから、AとBの条件にあうのは、3と10の公倍数で、30、60、90、120、・・・という30の倍数の枚数のときだわかります。
 そこで、小判が8枚から1枚までの各枚数の中で、一分金がもっとも多い枚数のときと最も少ない(0枚)のときの、一朱金の枚数と合計の枚数を下の表のように調べます。  この中で、@の条件を満たし、かつ、30の倍数になる場合を見つけだします。

小 判 一分金 一朱金 合 計 30の倍数の数
12 0通り
16 24
15 1通り
32 39
12 18 1通り
48 54
16 21 2通り
64 69
20 24 2通り
80 84
24 27 3通り
96 99
28 30 2通り
112 114
32 33 3通り
128 129

 よって、全部で 0+1+1+2+2+3+2+3=14通り
 一見面倒な問題に見えますが、調べ方を整理・工夫すると、容易に解けてしまいます。