NO.114
2003年 10月25日
アクセス教育情報センター
目次
学校情報 |
公開模試情報 | 教育情報 | 教育情報 | その他 |
栄光学園 | 首都圏模試10月 | 都立中高一貫校1 | 入学金返還訴訟 | 読む力は生きる力 |
学校情報
栄光学園 入試説明会報告(03年10月17日)
1)関根悦雄校長挨拶
「Man for others」
栄光学園は1947年に横須賀市田浦の旧海軍跡地に、カトリック教会の一修道会であるイエズス会によって設立され、1964年に現在の鎌倉市玉縄へ移転しました。学園の教育母体であるイエズス会は、1540年にイグナチオ・デ・ロヨラを中心にフランシスコ・ザビエルら同志7人によって創立され、全世界にわたる布教活動と共に、学問研究と教育活動、とくに青少年の教育に力を注いできた。
栄光学園の教育は、創立当初から「真の人間を育てる」ということを目指してきた。単に個人が社会に適応できるようにするというに止まらず、人々に奉仕しながら、社会をより人間的なものに変えていくことができるリーダーを育てようとしてきたのである。その姿を端的に表現したのが「他人のための人間」(Man for others)というものである。栄光学園の基本的理念は、キリスト教的価値観に基礎を置き、生徒ひとりひとりが人生の意味を深く探り、人間社会の一員として神から与えられた天分を十分に発達させ、より人間的な社会の建設に貢献する人間に成長するよう助成することである。この理念によって、本学園が育成を目指す若者とは次のような人間である。
1.真理を求め、たえず学び続ける人間
2.よいもの、美しいものを愛し、人々に開かれた人間
3.確信したことを、勇気を持って実行する人間
4.自分の力を喜んで人々のために生かすことのできる人間
5.己の小ささを知り、大いなる存在に対して畏敬の念をもつ人間
こうした教育の実践にあたっては、特に次の点に重視している。
1.本来の教育権を持つ家庭との連携
2.集団の中にあるひとりひとりの生徒への配慮
3.各自の成長段階に応じた各種体験の機会
4.現代社会、特に、国際社会の一員としての自覚
「広大な敷地と豊富な緑の中で過ごす6年間」
総面積はおよそ11万平方メートル(サッカーコート約16面に相当)、神奈川県でも有数の広さを誇り、生徒1人あたり約1アールの敷地の中でのびのびと学校生活を過ごしている。総建坪1万4千平方メートルで、「エ」の字型に構成された本校舎のほか、講堂(約1300人収容)・体育館等を配し、サッカーコート1面(サブコート1面)・陸上(300mトラック、投てき用グランド)・野球・テニス7面・バスケットボール4面等の各種グランドを設けている。本校舎には、普通教室24教室以外に各種特別教室・各教科研究室が設けられ、運動部室は体育館に、文化部室は本校舎内に置かれて、それぞれの機能を果たすよう意図されている。また、五十周年記念事業として、聖堂・図書館・小講堂を含む複合棟ならびに第二体育館が建設された。校外施設としては丹沢札掛に山小屋、三浦市諸磯に臨海教室を有する。
「自学自習の精神」
人間教育を教育の基本に据える本学園にとって、学習と生活を切り離して考えることはできない。学習の実りをあげるためには、その基盤である生活の秩序づけが不可欠であり、学習への真摯な取り組みは生活をおのずと律することになる。勉学の中心は言うまでもなく授業にあるが、授業参加をより効果的なものとするために、時間厳守、授業前後の瞑目、二・三校時の間になされる中間体操を通して集中力とけじめを養い、さらに毎日最低2時間の家庭学習を習慣化することによって、学習内容の消化・定着をはかり、同時に、経験を通して自ら学ぶことを学ぶ「自学自習の精神」を涵養することに努めている。楽を求め、安きに流れる時代風潮の中で、しっかりした勉学の基礎をつくるためには、よい習慣を早期に身につけることが肝要であり、それは同時に人格形成の上でも大切な要素をなすものである。
とはいえ、学校生活は勉学だけではない。勉学に張りを与え、緊張をほぐすのが、部活動をはじめ、生徒の様々な可能性を発展させる課外活動である。「勉学と部活動の両立」は本学園の歴史とともに、繰り返し叫ばれてきた大きな課題である。両立といっても、決して対等の関係ではない。「軸足」はあくまで勉学である。そのため、部活動は原則として週2日と定め、平日の活動時間も午後五時までと制約を課している。生徒が日々費やす通学時間、また家庭生活とのバランスを考えると当然のことである。地道な勉学と規則正しい生活の積み重ねこそ、生徒の持つ学習能力を高め、さらには自律的な人間に成長するための秘訣である。
「2学年単位の指導」
中学高校の6年間は、人生の基礎を形成するという意味で、非常に大事な時期である。この6年間に、ひとつの確固とした世界観、人間観、価値観に基づいた教育を受けることにより、統合的な人格の基礎が形成されていくのである。本学園では、中高一貫校の特性を活かし、また生徒の成長発達段階により適合していることから、6年間を初級・中級・上級に分けた2学年単位の指導計画を採用し、学習指導、生活指導に取り組んでいる。初級では、人間として生徒として必要な基本事項を知り、それを一つの習慣として身につけるように、中級では、その理解を深めるとともに、自ら進んで多くのことを学ぶように、そして上級では、学び体験したことを意欲的に統合しながら、自分の可能性をさらに高め、適性を考えつつ将来に備えさせている。
「世界で活躍できるエリートをつくる」
1学年を45人×4クラス(180人)編成とし、毎年クラス替えを行います。また、現在は週6日制・3学期制を採用しており、週5日にする予定はありません。
英語の授業は中学各学年で実質的に週7時間あり、言語学習に不可欠な時間を十分に確保しています。特に初級学年では、文法・語彙語法の基礎を固めつつ、コミュニケーション能力を養うという2つのことを目的とし、日本人と米国人がペアで担当することにしています。また、中2・中3ではTOEIC BRIDGE、高1・高2ではTOEICの受験を全員に義務づけ、英語学習への動機を強めるとともに、学習状況の確認にも活用しています。そして国際人としての自覚を身につけ、能動的に自立(参加)していける、世界のどこでも活躍できるエリートを育てています。
「親が協力しないかぎり、学校は無力である」
本学園の教育を推進するにあたって、家庭との連携は欠くことができない。特に子どもたちを取り巻く社会がめまぐるしく変化し、良くも悪くも子どもたちがその影響を強く受けている現代、健全な子どもの成長を図るために、学校と家庭が一つになって取り組まねばならない。年2回の学年別父母会、通学区域によって21の地区に分かれて実施される地区別懇談会、個人面談、家庭訪問等を通して、学校と家庭が共通の方針をもって子どもの成長にかかわることを確認し合い、協力を深めることが本学園の教育の重要な柱である。父母が教育を学校任せにせず、自らも教育の使命に目覚め、学ぶ姿勢を示すことは、生徒たちにも少なからぬ影響を与えていると確信している。
「栄光学園を受験するにあたって」
栄光学園を受験するにあたって、最も大切なことは、受験生本人の意志です。自ら「栄光学園に通いたい」と思っている受験生を歓迎します。
2)学園風景〜スライドショー〜
「栄光祭(文化祭」や「体育祭」などの行事をスライドで紹介。生徒中心に企画・運営されていることをアピールしていた。また、独特の行事として印象的だったのが、次の3つ。
「海のキャンプ」
中学1年が三浦市にある臨海教室で、水泳だけでなく、磯観察・釣り・飯盒炊爨・ゲーム大会等、団体生活を楽しみながら、クラスの絆を確かなものする。
「山のキャンプ」
中学2年が丹沢札掛にある栄光ヒュッテで、ランプでの生活(電気はない)、軽い登山を体験しつつ、丹沢の自然の中で仲間とのより深い友情を育む。
「歩く大会」
10月末に、御殿場線山北駅から、姉妹校の上智短大までの30キロを全学年が約6時間かけて歩き通す。
また、部活動の紹介では、今年活躍した軟式野球部(北関東大会優勝・全国大会初出場)をはじめ、数学・化学の分野でも世界の舞台(オリンピック)へ進む生徒がいるなど、限られた時間の中でとても有意義な部活動を営んでいる様子をうかがうことができた。
3)入試関連 副校長
募集人員 180名(4学級)
出願資格 平成15年度小学校卒業見込の男子であること。
※入学資格としては、平成16年4月1日現在、自宅から80分以内で通学できる区域内に在住していることが必要です。(下宿・寄留等は認めません)
なお、この条件は入学後の在学資格ともなります。
出願期間 1月13日(火)〜1月17日(土) 9:00〜16:00
郵送による出願は認めません。
早い番号は受付開始時に並んでいる人で抽選になります。
出願手続 必要書類と受験料(現金20000円)を受付へ提出。
学科試験 2月2日(月) 8:15集合〜12:30解散予定
国語(50分・70点)・社会(40分・50点)・算数(50分・70点)・理科(40分・50点)
上記の順に実施
今年から、入試問題は持ち帰ることができます。
合格発表 2月3日(火) 15:00 本校講堂入口 (2月4日12:00まで掲示)
入学手続き書類を2月3日17:00までに受け取ってください。
繰上合格の連絡は電話にて随時(2月3日17:00以降)行います。
入学手続 2月4日(水) 10:00〜12:00
入学金270,000円 施設設備金220,000円 合計490,000円
入学納付金は銀行に振り込み(昨年までは現金納入)、領収証をご持参ください。
なお、2月5日16:00までに辞退の申し出があった場合は、施設設備金は返金します。
入学説明会 2月8日(日) 13:00〜 保護者同伴
本人、保護者いずれかが欠席の場合でも、入学を辞退したものとみなします。
新入生顔見せ会 2月14日(土) 14:00〜
学用品等の販売も同時に行います。
=雑感=
今春の大学進学実績がとてもよく、また軟式野球部の全国大会進出がテレビで大々的に取り上げられたことによるイメージアップも手伝ってか、説明会は1300人収容の講堂が満員で立ち見が出てしまうほどの盛況ぶりだった。説明会の内容は、これといって目新しいものは何もないのだが、学園の教育への誇りと自信がしっかりと伝わってきた。特に、進学については、具体的な数値が話にも、資料にも全く出てこず、校長先生がただ一言「全員が大学へ進学します」と述べられただけだったが、これは栄光進学を考えて説明会に参加している父母に対して、今更そんなことをアピールしなくても十分理解されているという考え方の現れだろう。
(報告 A.Or)
オープンスクール
11月8日(土) 14:00〜16:00
学校施設、クラブ活動の見学
各教科の展示
体験授業・・・体験授業に参加希望の人は事前申込が必要(申込期間は終了)
http://www.eiko.ed.jp/index-j.html
世田谷学園 04年入試要項
帰国生入試
1月8日 男子20名 英語、算数、国語
英語は英検2級程度の学力を要求。
入学手続は1月19日15:00まで。
一般入試
1次 2月1日 男子60名 4科
2次 2月2日 男子90名 4科
3次 2月4日 男子30名 4科
出願書類は入学願書のみ。
試験科目の配点は国語100点、算数120点、社会・理科各65点。
各回とも入学意志確認届提出期限は2月6日15:00。入学手続は2月25日15:00まで。
http://www.setagayagakuen.ac.jp/top.html
白百合学園 訪問報告(03年10月9日)
当日は球技大会で、先生も白衣の上にゼッケンをつけて生徒と一緒にゲームを楽しんでいた。
施設より授業
白百合学園はオーソドックスな学校。
ハード面では目新しいものはないが、授業を良くすることを考えている。
教科の中ではこれまでも授業研究をやっていたが、他教科の先生の授業も見る機会を作ったり、他にも外部講師による研修や、生徒の精神面のケアに関する研修も行っている。
NHKのアナウンサーを招いて話し方の研修も行った。
学習等に関して
1学年180名。45名×4クラス編成。
英語は中1から2クラスを3分割にした分割授業。中2からは習熟度別に。
今年から数学も高1から分割授業を行う。
補習や講習は各先生が必要に応じて実施している。
高2、高3に対して授業でできないことをもっとやってあげたいからと、夏休み前や夏休み中を使って補習を組んでいる先生もいる。
予備校に通っている率は意外と高い。予備校に通う必要はないのだが。学校の勉強が充分でないのに予備校や塾に通うと二重の負担になる。
高2から選択が多くなる。選択の取り方の似ている生徒でHRを作る。その結果、私立文系志向の生徒の多いクラスや国立文系志向の生徒の多いクラスという色分けができる。
白百合女子大の推薦を受ける生徒は僅か。一般受験を含め60名程度合格するが、進学者は例年1ケタ。
放課後残っている生徒は、図書室か教室で自習している。
部屋数が足りないので校内に自習室はない。図書室もそれほど広くない。
専任教員は50名。男女比は3:7。徐々に男子の教員が増えている。講師は30名程度。
先生が熱心。各教科がそれぞれに課題をたくさん出すので生徒は大変だと思う。
以前は保護者対象の授業参観を行っていたが、現在は行っていない。
受験生の保護者に授業の様子を見てもらう機会を作る必要はあるかなと思っている。
英語に力を入れているが、学校として留学の制度はない。AFSやその他の制度を使って、毎年2〜3名が個人的に留学している。
留学時の単位を認定する制度がないので、留学から戻ると、同級生より1つしたの学年になる。留学中は退学扱いなので、その間の授業料は不要。
海外転勤等で転出した生徒が戻ってきたときは、受け入れる方向で話を聞く。
転出期間が中学から高校にまたがるときは一応試験をする。
編入で新しい人を受け入れるよりは、つながりのある人を受け入れるようにしたい。
その他
校内でパンの販売等はない。お弁当の用意のない生徒は、登校するときに自宅近くで買ってくる。(学校の近くで買ってはいけない)
帰りは制服姿で立ち寄り等はしてはいけない。
予備校や塾に行く場合は家に戻ってというわけにいかないので、制服のまま行ってもよい。ただし、立ち寄り届を出す。
クラブ活動は一部のクラブを除き、中高一緒に活動。普段の活動日が中高で分かれるクラブも、合宿は一緒に行ったりしている。中学1・2年生にとっては高校生と一緒にできるのがうれしいようだ。
震災対策として学期に1回は避難訓練を行っている。同じ方面毎に班を編制。そこに担当の先生がつく。毛布、水、非常食の用意はできている。
先生と生徒の仲がよい。
附属小から来る生徒と、外部から入学してくる生徒もすんなり混じってしまい区別がつかない。附属小から来る生徒も初めての先生や校舎だから、外部からくる生徒と条件は同じ。
先生の数が少ないのでなかなか広報活動といったことができない。それでも最近は合同説明会に出ていくようになった。合同説明会などでは、外の人の白百合に対する見方がわかるのでありがたい。
04年入試に関して
04年入試要項
2月2日 女子約60名 4科 面接 面接は保護者同伴(1名でも可)
2月1日が日曜日にあたり、2月1日から2日に入試日を移す学校の影響が応募者数等に現れるだろうが、白百合に入りたい人に受験してもらえる利点もある。
同じ状況だった98年入試で入学した生徒が現高3生だが、他の学年と較べて、成績的にも悪くはない。附属小からの生徒が多く、中学から募集する人数が少ないこともある。
以前から較べると、白百合らしい(おとなしく、おっとりした)生徒が中学からも入ってくるようになったと感じている。2月2日に、進学志向の強い生徒が選ぶ学校が増えてきていることもあるのでは。
正面玄関脇にあるジャンヌ・ダルクの像
成蹊中 校長インタビュー
(全私学新聞 10月13日)
成蹊中学・高等学校(東京都武蔵野市)は樹齢七十年以上たつ、けやき並木に囲まれた閑静な武蔵野に位置している。同校の校長に三菱自動車工業株式会社・前代表取締役副社長の谷正紀氏が六月二十五日、就任した。谷校長はおよそ三十七年間、産業界に携わり、グローバル化、情報化、スピード感あふれる競争の世界を体験してきた。「相手の国の文化などを理解した上で、コミュニケーションを取ることの重要さを感じました」と言う。一方で、工学博士の肩書きを持ち、昭和五十三年から成蹊大学工学部で「自動車工学」の講義を担当している。谷校長の、求められる人材に対する見方は厳しい。「自分を開拓できる人、チームワークでリーダーシップを発揮できる人、グローバルに活躍できる全人格像が求められていると思います」同校は「個性の尊重・品性の陶冶・勤労の実践」を建学の精神に掲げ、中学では生徒一人ひとりにさまざまなチャンスを与えた上で、個人の資質を発見させ、高校ではその資質を伸ばす全人教育を実践している。建学の精神をベースに、@グローバルに認知される教養と個性の育成A協調性のある自立精神と自立的行動力の育成B知的好奇心と科学的探究心の育成−目指すと谷校長。同校では中学・高校一貫して、伝統的に実験実習や行事が多く取り入れられており、体験学習を重視しているのが特徴だ。ここには、知的好奇心と科学的探究心の育成を重視していることが表れている。昨年成蹊学園は創立九十周年を迎え、すでに百周年に向かって「新・成蹊創造プラン」が始動、一層の飛躍のために教職員が情熱を持って教育に当たっている。谷校長は自動車の先行技術開発、研究関係などに長年従事し「自動車技術会賞」など四回受賞、平成十三年から生産統括本部長として世界中にある工場の乗用車生産を統括した。「現在、本校では飛躍のためにどのようなことを進めるのかを検討し、また成蹊の良さをどのようにアピールしていくかを考えています。各ステップごとに目標を決め、実行し、評価し、その次のステップをどう進めるのかが重要だと思っています」と谷校長は一層の飛躍を目指す。
http://www.seikei.ac.jp/jsh/
合同説明会
寮のある学校合同説明会
横浜会場
11月27日(木) 13:30〜16:00
横浜エクセルホテル東急(横浜駅西口すぐ)
東京会場
11月28日(金) 13:00〜17:00
東京ガーデンパレス(御茶ノ水駅徒歩5分)
参加校
オイスカ高等学校(静岡県浜松市)
暁星国際中学校・高等学校(千葉県木更津市)
香川誠陵中学校・高等学校(香川県高松市)
高野山高等学校(和歌山県高野町)
佐久長聖中学・高等学校(長野県佐久市)
山陽女子学園高等学校(広島県廿日市市) 東京会場のみ
自由学園高等科・中等科(東京都東久留米市) 横浜会場のみ
如水館中学・高等学校(広島県三原市)
土佐塾中学校・高等学校(高知県高知市)
那須高原海城中学・高等学校(栃木県那須町)
西大和学園中学・高等学校(奈良県河合町)
日本航空高等学校(山梨県双葉町)
希望学園北嶺中学・高等学校(北海道札幌市) 資料参加
函館白百合学園中学・高等学校(北海道函館市)
立命館慶祥中学・高等学校(北海道江別市)
静岡聖光学院中学・高等学校(静岡県静岡市)
国際開洋第一高等学校(静岡県小笠原町)
冨士中学・高等学校(愛媛県大洲市)
池田学園中学・高等学校(鹿児島県鹿児島市市)
仙台育英秀光中学・高等学校(宮城県多賀城市)
茗渓学園中学・高等学校(茨城県つくば市)
公開模試情報
首都圏模試10月 統一合判(10月13日)
前年比6.7%の増加。男子の6.4%の増加に対して、女子は7.3%の増加。
03年 02年 01年 00年
男子 4科 5062 4660 4328 3795
2科 1082 1112 1131 1228
女子 4科 4433 3730 2946 2376
2科 2649 2872 2917 3474
合計 13226 12374 11322 10873
四谷大塚10月 合不合判定(10月19日)
前年比9.1%の増加。首都圏だけでは7.4%の増加。男子の10.0%の増加に対して、女子は8.1%の増加。昨年は10月に伸び悩んだ四谷大塚だが今年は参加者数を大きく伸ばす。
03年 02年 01年 00年
男子 4科 8508 7541 7389 7660
2科 562 708 809 956
女子 4科 6134 5329 4890 4796
2科 1373 1614 2145 2676
合計 16577 15192 15233 16088
10月三模試合計
10月度の三模試合計では前年比4.2%の増加。男子は5.1%の増加。女子は3.3%の増加。
7月度の三模試合計は前年比7.0%の増加。9月度の三模試合計は前年比6.7%の増加だった。
03年 02年 01年 00年
男子 4科 21574 20419 18947 19175
2科 2423 2419 2754 3037
女子 4科 16830 15202 12954 12668
2科 5654 6562 7495 8951
合計 46481 44602 42150 43831
教育情報
都立中高一貫校1 中高一貫教育校の入学者の決定方法に関して
(教育庁 10月9日資料より)
東京都教育委員会は、平成14年10月「都立高校改革推進計画・新たな実施計画」を策定し、平成17年度から22年度までの間に、合計で10校の中高一貫6年制学校(中等教育学校及び併設型中高一貫教育校)を設置することとしました。
このような都立中高一貫教育校の設置計画に対応して、平成15年3月、「中高一貫教育校の入学者の決定方法に関する検討委員会」を設置し、併設型中学校及び中等教育学校(前期課程)の入学者決定方法、併設型高等学校及び連携型高等学校の入学者選抜方法について検討を進め、7月10日に中間報告を行いました。
その後、中間報告に関して「東京都教育モニターアンケート」を実施し、都民からの意見を集約するとともに残された課題について検討を重ね、このたび、「最終報告」がまとまりましたのでお知らせします。
「中高一貫教育校の入学者の決定方法に関する検討委員会」最終報告(概要)
(※):中間報告で公表済
T 基本的方向性(※)
1 「中高一貫教育校の整備に関する検討委員会報告書」(14年4月)を踏まえて検討
2 校長裁量を尊重した入学者決定方法
3 学力検査を行わないものとされていることから、各都立中高一貫教育校の教育理念や育てたい生徒像等に照らして、学習活動への適応能力、学ぶ意欲や適性等を判定できる入学者決定を実施
4 卓越した能力をもつ子どもの受入れ
5 受験競争の低年齢化などを招くことのないように十分留意して検討
U 主な事項
1 併設型中学校及び中等教育学校(前期課程)
(1) 出願書類:小学校卒業見込者で、保護者とともに都内に住所を有する者(※)
(2) 男女定員:一定割合までを男女別で入学者として決定した後、残りを男女合同で決定(※)
(3) 通学区域:都内全域(※)
(4) 出願日・検査日:都立中高一貫教育校10校は、同一日に実施。具体的な日程は、今後、東京都教育委員会が決定
(5) 一般枠募集
ア 出願日・検査日:出願は1月中旬、検査及び発表は1月下旬から2月上旬が望ましい。
イ 出願書類:入学願書、報告書(調査書)、志願理由書
ウ 入学者の決定方法 : 報告書(調査書)のほか、実施した面接、作文、適性検査(筆答検査)実技検査の結果を総合した成績
エその他:応募倍率が一定以上の高倍率になった場合は、一般枠募集の検査に先立ち、報告書(調査書)による書類審査を実施(※)
(6) 特別枠募集
ア 実施:一般枠募集に先立ち、卓越した能力をもつ子どもを対象とした募集(特別枠募集)を実施
イ 出願日・検査日:出願は1月上旬、検査及び発表は1月中旬が望ましい。
ウ 出願書類:入学願書、報告書(調査書)、志願理由書、活動実績報告書及び卓越した能力を証明する書類等
エ 入学者の決定方法:卓越した能力の具体的な基準をもとに、報告書(調査書)のほか、実施した面接、作文、実技検査の結果を総合した成績
オ 一般枠募集への出願:特別枠募集で受検した学校及び他の中高一貫教育校の一般枠募集に出願が可能。ただし、特別枠募集で入学者と決定された者は出願することができない。
カ その他:面接や実技検査の検査委員として、斯界の権威や学校外の研究家を起用
(7) 入学者決定方法の明確化と本人得点の開示:報告書やそれぞれの検査の得点化の方法、各検査項目の比率などについて、あらかじめ明示、また、志願者や保護者から本人得点の開示請求があった場合は開示
2 併設型高等学校
(1) 出願日・検査日:他の都立高等学校と同一日に実施(※)
(2) 学力検査問題:自校で作成(※)
3 連携型高等学校
(1) 推薦選抜:中学校長の推薦及び面接、作文等により実施(※)
(2) 推薦人員の上限:各都立高等学校の現行の推薦枠に10%を付加した枠
都立中高一貫校2 台東地区中高一貫校の募集に関して
「台東地区中高一貫6年制学校(仮称)」生徒募集の基本的な考え方
(教育庁 10月9日資料より)
平成17年4月に東京都で最初に開校する「台東地区中高一貫6年制学校(仮称)」の生徒募集に関する基本的な考え方がまとまりましたのでお知らせします。
1 特色
台東地区中高一貫6年制学校(仮称)では、適性検査や面接等によって入学者を決定する「一般枠募集」と、卓越した能力に着目して入学者を決定する「特別枠募集」とを実施する。
入学後は、将来様々な分野でリーダーとして活躍できる資質を育てるため、充実した教科指導はもちろん、日本文化への理解を深めさせる教育課程の編成・実施により、高い知性と社会性、国際性を身に付けさせる。また、「特別枠募集B」による入学者には、在学中から卓越した能力を十分発揮し、卒業後もその分野における第一人者として社会に貢献することができるよう、体制を整えて支援していく。
2 応募資格
次の(1)及び(2)を満たす者。特別枠募集への応募には併せて(3)を満たすこと。
(1) 平成17年3月に、学校教育法に定める小学校又はこれに準ずる学校(以下「小学校」という。)を卒業する見込みの者
(2) 保護者(本人に対し親権を行う者であって、原則として父母、父母のいずれかがいない場合は父又は母のいずれか一方、親権を行う者が死別等でいない場合は後見人をいう。以下「保護者」という。)と同居している者で、入学後も引き続き都内から通学することが確実な者又は、入学日までに保護者とともに都内に住所を有することが確実な者
(3) 特別枠募集への応募には、次に定める応募基準を満たすこと。
<応募基準>
○次のA、Bのいずれかに該当し、本校の教育方針に沿い6年間の学校生活を有意義に過ごすことのできる者
区分A
項目・・・国語・算数・英語のいずれかの分野で卓越した能力をもつことを証明する資格あるいは検定結果のある者
卓越した能力の分野及び資格等
・日本漢字能力検定(国語) 2級以上
・日本数学検定(算数) 3級以上
・実用英語技能検定(英語) 2級以上
・その他上記のいずれかの資格と同等の能力があることを証明できる資格
区分B
項目・・・右(下)のいずれかの分野に継続して取り組み、上級の資格や卓越した能力のある者卓越した能力の分野及び資格等
・囲碁
・将棋
今後、本校では研究家等を交えた委員会を組織し、上記のそれぞれの分野における応募基準として適切な資格や実績等を検討し、決定する。
※ Bで示した囲碁、将棋以外の日本文化に関する分野については、今後、応募基準として適切な資格や実績、検査方法等を検討する予定である。
3 募集人員
(1) 特別枠募集
A 10名 (国語3名、算数3名、英語4名)
B 6名 (分野ごとの募集人員は定めない。)
合計16名 (A、Bのいずれにおいても、男女の別は問わない。)
(2) 一般枠募集
ア 男子、女子各80名から、特別枠募集で入学者として決定された人員を、男女別に差し引いた数を募集人員とする。
イ ただし、男女それぞれの募集人員の80%までを男女別に入学者として決定した後は、残る20%について、男女合同で入学者を決定する。
4 出願
(1) 出願に要する書類
ア 特別枠募集
(ア) 入学願書(特別)
(イ) 在籍小学校長からの報告書(調査書)
(ウ)志願理由書(特別)
(エ) 活動実績報告書
(オ) 卓越した能力を証明する書類
A 検定合格証明書(検定協会発行のもの)
B 段位等証明書、免状等(能力のわかるもの)
イ 一般枠募集
(ア) 入学願書(一般)
(イ) 在籍小学校長からの報告書(調査書)
(ウ) 志願理由書(一般)
(2) 特別枠募集と一般枠募集への出願
特別枠募集に応募した者で、特別枠募集によって入学者として決定されなかった場合には、一般枠募集にも出願することができる。
5 検査
(1) 特別枠募集
ア 学校が応募基準を満たしていると認めた志願者に対して、検査を実施する。
イ 検査方法
面接…卓越した能力及び志望の動機や意欲を総合的にみる。
(2) 一般枠募集
ア 検査内容
(ア) 適性検査
思考力や判断力、表現力等、小学校での教育で身に付けた総合的な力をみる。
a 適性検査T…思考力や思考過程、判断力、表現力をみる筆答検査
b 適性検査U…与えられた課題をもとに、的確でまとまりのある文章を書く検査
(イ) 面接
志望の動機や意欲を総合的にみる。
イ 書類審査
一般枠募集において、応募者が多数となった場合は、入学者決定のための検査に先立って書類審査を行い、一般枠募集の受検者を定める。
6 合格者の決定
(1)特別枠募集
報告書(調査書)及び面接による。
(2)一般枠募集
報告書(調査書)及び適性検査I、適性検査II、面接を総合した成績による。
7 その他
(1)出願、検査等に関する日程は、東京都教育委員会が定めた日とする。
(2)特別枠募集Bの囲碁、将棋以外の日本文化に関する分野等の詳細については、本校が東京都教育委員会と協議して定める。
(3)上記(1)(2)については、遅くとも年度内に詳細を明らかにする予定である。
(4)適性検査の問題例を、平成16年1月までには、説明会等で公表する予定である。
問合わせ先
教育庁学務部高等学校教育課 直通03(5320)6745
=補足・・・都の担当者(学務部都立高校改革推進課長、学務部統括指導主事)の話から=
台東地区中高一貫校(白鴎)は単位制ではなく、学年制でいく。
しっかりとした教科指導が原則。これはその後に続く両国や小石川も同じ。
併設型で。中学は1学年4クラス、高校は1学年6クラス。
一部、台東区の旧中学校の校舎を使用。校舎が2つになる。
先日(10月18日)の説明会では反響が大きかった(3400名が参加)。都民が迷わないような募集活動をしていきたい。
入試日程についてはなるべく早く固めたい。年度内(3月末)には明らかにする方向。
中高一貫校の先生は当初は公立中から一部、都立高校から一部の編成になると思う。先生の相互乗り入れができるように、中高の教科指導、生活指導のできる先生の育成が課題。
一般募集の応募者が多数になったときの多数は校長が判断。報告書による書類審査を行う。抽選は行わない。
1月中には適正検査のサンプルを公表する。
2クラス分の高校募集は他の都立高校と同じ日程で行う。問題は自校作成になる。
指導主事を処分 教科書会社員と温泉旅行、都教委が処分へ
(朝日新聞 10月16日)
東京都教育委員会と八王子、あきる野両市教委の指導主事計3人が今年7月、教科書や副教材を発行している光文書院(東京都千代田区)の社員と温泉旅行をしたほか、2000円相当の中元を受け取るなどしていたことが16日、わかった。また、都教委の別の指導主事は小学校の理科の教科書を執筆していたという。指導主事の教科書執筆は禁じられている。都教委は15日に調査委員会を設置しており、結果を待って、関係者の処分を検討する方針だ。
都教委によると、温泉旅行をした3人の指導主事はいずれも社会科教員の出身で、光文書院の副教材を執筆。数万円の報酬を得て旅行費用にあてていたという。副教材の執筆自体は禁じられていないが、事前の許可は得ていなかった。業務上の便宜をはかった事実はなかったとしているが、都教委は「指導主事は教科書採択の事務作業を担っており、社会の信頼を損なう行為だ」としている。
15日に設置された調査委は、5年内に都教委や区市町村教委で指導主事を経験した人を対象に、教科書を執筆したり、教科書会社と不適切な関係をもったりした事例がないかを調べるとしている。
県立高校学区撤廃 神奈川県が05年度入試から
(毎日新聞 10月15日)
神奈川県教育委員会は14日、現行の県立高校の通学区域(学区)を撤廃する改正方針を策定した。現在の中学2年生が受験する2005年度の入試から実施する。同日開かれた委員会で決定した。
現行は18学区を設け、全日制普通科138校で通学区域が制限されている。県教委は01年に「入学者選抜制度・学区検討協議会」を設置し、学校選択の幅を広げる方向で検討。今年2月に学区撤廃を結論付ける最終報告書が提出されていた。
学校の序列化など懸念される課題については、▽特色ある高校づくりの充実▽進路希望に配慮した募集定員の策定▽個性に応じた選抜方法の拡大などの対応策を示した。改正方針は近く県のホームページで公開する。
一方、県教職員組合協議会は「懸念される課題への対応策が不十分」と指摘。定員の策定方法や進路指導の充実を図る支援策などを早急に示すよう求める声明を出した。
校長も降格 都教委が管理職に勧告制度
(毎日新聞 10月21日)
東京都教育委員会は来年度から「管理職として能力不足」と判断された校長や教頭に対し、一般教諭への降格を勧告する制度を導入する。懲戒処分の対象でない管理職に降格を勧告する制度は、全国で初めてという。
都内では今年度、一部の都立養護学校で「不適切な性教育が実施されていた」などとして、校長が停職処分と同時に分限処分として降格された。この問題の過程で、都教委は「学校運営で校長のリーダーシップを強化する必要がある」として、指導力不足の管理職への指導方針を打ち出していた。
降格勧告制度は、教員の管理が不十分だったり、校内暴力やいじめなどに有効な対策を取らなかったりした校長や教頭らが対象となる見込みで、数日間の研修を受けさせた後に審査する。都教委が「資質に欠ける」と判断した管理職には、希望降任制度に基づく降格を申し出るよう勧告するという。
入学金返還訴訟 前納授業料の返還を命令、入学金は棄却 東京地裁
(朝日新聞 10月23日)
入学を辞退したのに、納めた入学金や授業料を返さないのは不当だとして97〜02年度の受験生21人が7大学と1中学校に計約2千万円の返還を求めた訴訟の判決が23日、東京地裁であった。斎藤隆裁判長は、消費者契約法施行後の02年度受験生のうち、新学期が始まる4月1日より前に入学辞退した4大学8人の前納授業料計約480万円については返還を命じ、そのほかの請求は棄却した。
入学時納入金の返還をめぐっては全国で300人以上が訴訟を提起。これまで京都、大阪の両地裁で5件の判決が出ているが、入学金返還義務の有無をめぐって判断が分かれ、多くの学校が集まる東京での初判断が注目されていた。この日の判決は、大阪地裁と同様、授業料の返還だけを認めており、この判断が定着しそうだ。
訴えられたのは、青山学院、関東学院、慶応、上智、星薬科、立正、早稲田の7大学と慶応普通部(中学校)。
裁判のポイントは、(1)入試の時期が、消費者保護のために整備された消費者契約法の施行(01年4月1日)よりも前か後か(2)返還されるのは授業料だけか、入学金も含むのか−−という点。
判決は、大阪地裁での判断を踏襲し、同法施行後の02年度受験生について、入学金を除く納入金の返還を命じた。いずれの学校も受験要項で「いかなる理由でも納入金は返還しない」と定めているが、判決は「入学時納入金の中には、最初の学年が終了するまでの費用が含まれる」と指摘。同法が適用され、授業料の前納分は支払い義務がないとして学校側の主張を退けた。入学辞退が4月1日の場合は「退学」にあたるとして返還の必要がないと判断した。
入学金については「学生の地位取得の対価だ」と認定。「浪人生活回避の利益を得ている」などと指摘して返還は認めなかった。
7月の京都地裁判決は、4月1日の学年開始よりも前に契約を解除すれば、入学金も返還されるとの判断を示したが、その後の判決は、入学金は一種の入学資格を確保する権利金にあたるとして返還を認めていない。
◇ 前納入学金・授業料返還訴訟の裁判所の判断 ◇
裁判所 判決日 受験日 入学金 授業料
京都 7月16日 後 △ ○
大阪 9月19日 前 × ×
大阪 10月 6日 後 × ○
大阪 10月 9日 前 × ×
大阪 10月16日 後 × ○
東京 10月23日 前 × ×
後 × △
※裁判所は地裁。「前」「後」は問題とした試験の受験日が消費者契約法の施行の前だったか後だったかを示す。○は返還、×は返還認めず、△は一部返還。
教員引き抜き 採用は76人、大阪府教委が合格者発表
(朝日新聞 10月23日)
大阪府教委は23日、04年度採用の教員選考試験の合格者を発表した。「教員引き抜き」と注目を集めた現職教員枠の合格者は76人で、当初めざした100人の枠には満たなかった。府教委の担当者は「教師の仕事を一通り経験し、確かな実績を持った人が採用できた。今後も周辺自治体の理解を得ながら続けたい」としている。
現職教員枠の合格者の内訳は小学校教員が41人、中学校が19人、高校が7人など。平均年齢は30・3歳で、教員を5〜6年経験した人が多い。地域別では関東・甲信越が37人で最も多く、次いで北海道・東北が16人。元々大阪での就職を望みながら、大阪の採用数が少なかった時期に、これらの地域で教員になった人が多いという。「即戦力教員の引き抜きは困る」などと府教委に抗議していた和歌山、京都、奈良、三重、滋賀からの合格者は0〜2人で、いち早く反発した和歌山は1人もいなかった。
現職教員枠は30代の教員が極端に少ないいびつな年齢構成を改善しようと、35歳以下の現職教員には筆記試験を免除し、100人の枠を設けて他都道府県教員の獲得をめざした制度。
国旗は壇上正面 都教委、式典での細則通達へ
(朝日新聞 10月23日)
東京都教育委員会は23日午後、「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施について」と題する通達を全都立学校に出す。「国旗は舞台壇上正面に掲揚」「教職員は国旗に向かって起立し、国歌を斉唱する」など、日の丸、君が代の取り扱いを細部まで規定し、従わない場合は処分も念頭に置いている。都教委は来春の卒業式で全都立校に職員を派遣して内容を確認することも検討しており、現場の教職員には「行き過ぎた強制だ」という反発が起きている。
都教委の通達では、▽国旗掲揚は式当日の始業から終業まで▽司会者は「国歌斉唱」と発声し、起立を促す▽国歌斉唱はピアノ伴奏などで行う▽教職員の服装は厳粛、清新な雰囲気の式典にふさわしいものとする――などとしている。
東京未来塾の設置
(東京都教育委員会ホームページより)
東京都教育委員会は、平成17年度に設置される都立の新大学と高等学校との連携により、日本の将来を担い得る改革型リーダーとしての資質を持つ人材を育成するため、平成16年4月に東京未来塾を開塾します。このたび、下記のとおり実施の概要が決まりましたのでお知らせします。
記
1 実施概要
塾では、次の生徒像を目指して、各種講座を実施する。
<目指す生徒像>
(1)社会の課題に目を向け、その解決のために自らの生涯を捧げる志をもつ生徒
(2)様々な分野の知識を融合して問題を解決できる大局観と論理性をもつ生徒
<講座の概要>
特別講義
ねらい・・・第一線で活躍をしている社会人等による講義を通して、チャレンジ精神や改革型リーダーとなる意欲を高める。
回数等・・・約5回(土曜日の午前)
内容等・・・国際社会、都市などについての講義
課題解決学習
ねらい・・・様々な分野の講義を基に調査、討論、発表等を行い、幅広い教養や課題解決の能力を身に付ける。
回数等・・・約70回(火曜日・木曜日の午後、夏季休業日等)
内容等・・・人間、国際、文化・社会、地球・自然、都市、産業・経済等に関する学習
その他・・・夏季休業日に2泊3日の合宿を予定
ゼミナール
ねらい・・・自ら設定した課題について調査・研究し、成果を発表する学習を通して、主体的に探求する態度と力を身に付ける。
回数等・・・約20回(土曜日の午前及び夏季休業日等)
内容等・・・都市、環境、生活など、社会の問題解決に向けて課題を設定し研究
その他・・・発表会、報告書で研究成果を発表
体験学習
ねらい・・・奉仕活動体験や就業体験を通して、社会に関する見識を深め、社会貢献の志を高める。
回数等・・・4日以上(夏季休業日等)
内容等・・・福祉、国際協力等に関する奉仕活動体験、企業等における就業体験
その他・・・奉仕活動体験、就業体験各2日以上
2 会場 東京都教職員研修センター分館東京都総合技術教育センター等
3 募集
(1) 人数
50人(文系学部志望者約25人、理系学部志望者約25人)
50人の内訳:都立高校生約40人、国立・私立高校生約10人
(2) 求める人材
日本の将来を担い、社会に貢献する志をもつリーダーとなることを目指して都立の新大学で学ぶことを希望する者
(3) 応募資格
次のアからウまでのすべてを満たす者
ア 都内在住者で、都内に所在する高等学校又は中等教育学校に在籍し、平成17年3月に卒業見込みの者
イ 在籍している学校の校長が、東京未来塾の求める人材としてふさわしいと認め、推薦する者
ウ 3学期制では2学年2学期まで、2学期制では2学年前期までの成績(5段階評価)等が、次のaからdのいずれかの条件を満たす者
a 全体の評定平均値が4.0以上
b 全体の評定平均値が3.8以上で、国語、地理歴史、公民、外国語の各教科の評定平均値がいずれも4.3以上
c 全体の評定平均値が3.8以上で、数学、理科、外国語の各教科の評定平均値がいずれも4.3以上
d 全体の評定平均値が3.8以上で、卓越した能力があることが客観的に証明できる者(4) 応募方法
在籍校を通して志願票、推薦書、調査書を提出する。
4 選抜方法
小論文及び面接の結果、推薦書、調査書等を基に総合的に判断して合格者を決定する。
5 受講料等
受講料を徴収する。その他、講座の受講に関わる交通費、合宿参加費等は、別途、各自の実費負担とする。
6 その他
未来塾と在籍校の学習成果に基づき、都立の新大学が創設する特別推薦制度(仮称)を活用することができる。
7 今後の予定
11月下旬 願書配布
1月14日・15日 願書受付
2月7日 第一次選抜(小論文)
2月28日 第二次選抜(面接)
3月下旬 入塾手続
4月上旬 入塾式
その他
読む力は生きる力
(毎日新聞 10月15日)
国語学者、大野晋さんが慨いている。今春、高校で本格的に始まった新学習指導要領に基づく国語教育のあり方についてだ。「読む」ことが軽視され、授業時間も考えられないほどに少ない。新学習指導要領とそれに基づく国語教科書を改めて検討した大野さんは「このままでは日本が消える」と言う。その思いを語ってもらった。
総括的な指導要領
高校の新学習指導要領によれば、国語科には必修科目と選択科目を合わせて6科目が含まれる。ここで問題にしたいのは必修科目である。生徒が共通に学ぶ必修科目は、「国語総合」(4単位)のコースと「国語表現T」(2単位)のコースと2本立てだ。念のために文部科学省の担当者に尋ねた。担当者によれぱ、どちらか一方のコースを、3年間のうちに1年間だけ学習すれぱいいという。例えば「国語表現T」を取った場合、高校1年、2年、3年のどの学年でもいいから、1年間に週2時間の授業を受ければそれで高校での国語はおしまいでいい、という。一体、これはどういうことなのか。先進国で、自国の言語教育を、高校で週2時間でよしとする国などあるだろうか。3年間で週4時間という国もありはしまい。それでは、文部科学省は、高校の国語教育に対して、どのような方針を持っているのか。新学習指導要領の「国語料の目標一を見ると、次のような項目を掲げている。
@国語を適切に表現し的確に理解する能力を育成し、A伝え合う力を高めるとともに、G思考能力を伸ぱし心情を豊かにし、C言語感覚を磨き、D言語文化に対する関心を深め、G国語を尊重してその向上を図る態度を育てる、とある。
一体、これは何だ?週2時間でそれができるのか。「国語を適切に表現する」だけを取っても、大変な時間と努力を要する。現場の教師なら誰もがわかっている。それなのに、こんなに多くのお題目を総花的に並べ立てて、責任回避している。
致命的、「読む」軽視
では、新学習指導要領に基づく教科書はどうか。複数ある教科書から任意に選び、実際に読んでみた。ここでも驚かされることになった。『国語表現T』(三省堂)の目次には、例えぱ次のような項目が並んでいる。「新聞に投書してみよう〜自分の意見を表現する」「聞き書きの世界〜身近な人の話を聞こう」「情報手帳で伝えよう、学校生活の知恵〜情報の収集・整理と伝達」。ここには「読む」項目が欠けている。話を聞く、意見を言う、ものを書くというのはもちろん大切なことだ。しかし、こしれらの行為の根本を成すのは「読む」学習だ。それが致命的に軽視されている。読むことで初めで考えるカを身につけ、自分で推理していく力を養う。その過程があってこそ、伝えたいことが具体的な形に書ける。そこを素通りした国語教育など考えられない。基本のところで間違っている。週4時間の「国語総合」の教科書、例えば『新編国語総合』(東京書籍)はどうか。確かに古文や漢文、現代小説、評論、詩歌などが幅広く集められている。その意昧では「読む」学習は一応の形をとっている。しかし、多くの作品を細切れ的に載せている。三浦哲郎「とんかつ」、志賀直哉「清兵衛とヒョウタン瓢箪」など短編しかない。これでは読書の力は育たない。作品数は少なくてもいい。もっと長いものを、教師と生徒が全力をかけて、読み合うことが必要なのだ。
教師が全人格で
私は戦後間もないころ、神奈川県内の私立女子高で1、2年生の国語の授業を受け持った。毎週、登場入物の心の動きをリポートさせ、翌週には朱を入れて返した。そんな生徒とのえんえんとしたやり取りを続けた。私は感性の新鮮な彼女たちに、人間というものは、お金と恋愛がからむと、人を裏切るなどと人間そのものを教えなければ、と思った。今はそれを壊かしく思い出す。
国語教育には、国語教師が生徒に自らを投げ出す覚悟が必要なものだ。それは今も昔も変わらない。私は自分の日本語の全財産を投げ出して、女子校生たちと『こころ』『ビルマ堅琴』『出家とその弟子』『万葉集』『与謝野晶子集』などを読んだ。読む力とは生きる力のことだ。指導要領に「生きる力」という言葉が頻出していて閉口したが、生きる力をもっとも確かに身につける学習とは、読む力を高めることだ。読む力の衰えは、すなわち日本人の国語力の低下である。それは、理数系の解析能力にも深刻な、そして決定的な悪影響を及ぼすだろう。歴史的に見るなら、国語力の衰退は、民族の運命も左右する。今こそ、読むカをとにかくがむしゃらにでも身につける国語教育をすべきだと提言したい。
特別シンポジウム 中学入試の光と陰〜本音で語る中学入試〜
日時 11月17日(月) 10:30〜12:15(開場10:00)
場所 文京シビックセンター
営団地下鉄丸の内線・南北線 後楽園駅 徒歩1分
都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 徒歩1分
JR総武線 水道橋駅 徒歩8分
会費 2,000円(当日、会場にてお支払いください)
申込 下記のいずれかに電話にてお申し込みください。
047−470−0059(龍馬進学研究会内)
03−3202−8155(PMP内)
044−969−3964(アクセス教育情報センター内)
主催 センター通信社
協力 私立中高受験を応援する会
=項目=
中学入試の意義
中学入試とは何か
6年一貫教育の魅力とは
中学入試における親の役割、塾の役割
賢い親と愚かな親とは
よい塾とは
学校選びの基準
偏差値表は捨てるべし
都立中高一貫校は選ぶ魅力があるのか
中学入試で問われる学力
中学入試における基礎、基本とは
04年中学入試情勢
今秋の志望動向の特色
=出席者=
首都圏模試センター代表取締役 樋口 義人
悠遊塾主宰 金 廣志
龍馬塾主宰 安本 満
アクセス教育情報センター所長 浅見 均
センター通信社代表 三渕 衡一
=アクセスレポート会員の方で、参加ご希望の方はメールによるお申し込みも可能です。その際は参加される方のお名前、連絡先(電話番号)をお知らせください。=
<問題>
20名のあるクラスで,次のような方法で席替えを行いました。
@ くじで2人1組のペアを10組作る。
A そのペアになった2人の間で席を入れ替える。
B @Aをもう一度くり返す。
(1)席替えをした後も席替えをする前と同じ席に座すわっている生徒が11名になることはありえません。その理由を答えなさい。
(2)席替えをした後も席替えをする前と同じ席に座っている生徒の人数として考えられるものをすべて答えなさい。
(03年栄光学園)
入試問題に挑戦第93回解答編
<問題>
家から学校まで弟は時速3.6km,兄は時速4.5kmで歩きます。ある日2人は7時44分に家を出て学校へ行ったところ,弟はチャイムの4分後に,兄はチャイムの4分前に着きました。翌日2人はチャイムと同時に学校に着くようにそれぞれ家を出ました。ところが兄は,学校までの道のりの6分の1まで行ったところで忘れ物に気づいたので,同じ速さで家に戻りました。このあとすぐに兄は時速【 】kmで行けばチャイムと同時に学校に着きます。(03年青山学院)
<解答>
この問題は、解答を導き出すのに必要のない項目が数多く問題文に含まれているので、使う数値と使わない数値の見極めをしっかりして、最短距離で解答にたどり着けるようにしたいところです。
この問題で必要な項目は次の3つです。
1.兄は時速4.5kmで歩く
2.チャイムと同時に学校に着くように家を出た
3.6分の1まで行ったところで同じ速さで戻った
まず、6分の1まで行って戻ることで、予定していた時間の3分の1を使ったことになるので、残り時間は予定の3分の2。
つまり、当初の予定の3分の2の時間で学校へ着けばよいのだから、速さを2分の3倍すればよいことになります。
よって、兄は時速6.75kmで行けばよいことになります。