NO.110

2003年 9月15日 
アクセス教育情報センター

目次

学校情報

公開模試情報 教育情報 教育情報 その他
サレジオ学院

鴎友学園

神奈川学園

洗足学園

獨協埼玉

日能研模試9月 企業設立の全寮制一貫校

2学期制導入1

2学期制導入2

小中一貫を全市で導入

小学生の学力低下

学校選択制導入へ

指導力不足教員例

ある雑誌の投書から

入試問題に挑戦第90回

学校情報

サレジオ学院 教育懇談会(03年9月8日)
長岡先生
 懇談会の様子

1) はじめに
受験生は夏休みを過ぎると焦りはじめるが、焦るのは子どもより保護者。それが子どもを焦らせてしまう。受験に向けて子どもを中心に考えてあげて、親は応援する形がよいのではないか。学校も同じで、一見、教員が生徒を教えて引っ張っていくように思われるが、歩くのは生徒であり、教員は生徒を応援するだけ。
説明会で話をする度に、サレジオ学院を志望し入学する人だけでなく、サレジオ学院に関心を持たれた人に対しても学校としてしっかりしなければと責任を感じる。
2) 25歳の男作り
サレジオ学院は青少年の教育を行う男子校。
もともとは戦争孤児を集めて教育の場を提供することからスタート。エリート教育ではなかった。
サレジオ学院の大きな特色は共にいる(アシツテンツァ)教育。
サレジオ学院が考えている教育は6年間預からないとできないし、その教育の結果は6年間では出ない。どこの大学に入ったかが結果ではない。社会人になったときにどういう男になっているかで答が出ると思っている。その意味で25歳の男作りと言っている。
男の子は根を持っていたら伸びる。学校説明会等で学校に来られた保護者の方のアンケートに「サレジオは生徒が挨拶をしてくれるので気持ちがいい」と書かれる。自分たちはそれが当たり前のことと思っているが、その挨拶ができるというのは家庭で作られた根があるから。挨拶ができるか、花を見てきれいだと感じられるかということは両親の教育によるところが大きい。
中学受験をさせるご家庭というのは子どもへの関心や愛情があるということ。そこで育った子どもは根を持っている。サレジオ学院ではそうした根を持っている子を預かっている。
また、上級生が挨拶をしているのを見れば、中1に入ってきた生徒にとってそれがあたりまえと思う。そうした環境や学校の校風、伝統の中で子どもの持っている根が育っていく。
3) 中学入試に臨んで
中学入試は親子でよい教育環境を選択して挑戦できる。
ただ、何をもっていい環境と判断するかは難しい。大学入試実績や偏差値の数字で判断する人もいれば、数字で現れないところで判断する人もいる。
学校選択は偏差値の数字にこだわる必要はない。子どもの学校に対して何となくいいな、何となくいやだなという感覚が大事。親が無理に決めて合格しても、入学式の翌日から休む生徒もいる。以前、学校を変わりたいと言う生徒に、親が1学期だけは通いなさいと言ったところ1学期の終わりに、1学期通ったのだから変わっていいでしょうと言われたことも。子どもといっても意志はしっかりしている。
サレジオ学院はオールマイティーではない。
サレジオ学院の内容とご家庭、子どもが求めるものとが合っているかが重要。
プロ野球を目指すためにサレジオに入れるのは間違っている。サレジオの硬式野球部は創部10年目で夏の大会初勝利。それまでは、今年はよくコールド負けをしなかったという程度。次に勝つのにまた10年かかる。
サレジオを見て、自分の夢を実現するにはサレジオがいいと思って選んでもらえるのであれば間違いない。
小学校6年生になると目的がはっきりしてくる。勉強しなさいと言われないとやらない子はまだ目的がはっきりしていない子。4・5年生はまだ時間があるのだから、できるだけ家族で過ごす機会を持って欲しい。点数に表れる勉強しかしない子は片寄った生活になってしまう。両方が必要だと思う。
入試での合格・不合格が全てではない。入試は勝ち負けではない。入試に向け親子でどれだけの努力したかに価値がある。大学入試でも、難関校に挑戦するためにはそれだけの努力が必要。努力したことは人間性として表れる。
合格して喜びたければ入れる学校を選べばよい。
親は子どもが望むのであれば応援してあげる。努力したことを評価してあげることが大切。
子どもが失敗したときこそ親の役目がある。
4) 学校生活における居場所
サレジオ学院が6日制を続けているのは授業時間の確保だけでなく、学校行事やクラブ活動を削りたくないため。生徒たちは行事やクラブ活動から得るものがたくさんある。行事やクラブ活動で自分の居場所を見つける生徒もいる。学校での居場所(自分が評価されるもの)は成績だけではない。
自分を発揮できる場所とそれを認めてくれる目があることが大事。
成績的には毎年仮進級だったが、社会に出てから人間的に成長した生徒もいる。
中1の夏休みに林間学校がありクラス毎に出かける。自然の中でなければできないこと(人間を超えたものの存在を知る)や、友達との関わりを持つ機会として出かけるが、そこでは机上の勉強では現れない面が出てくる。
サレジオ学院に入学してくる生徒は小学校ではある程度できる生徒。中1の中間試験をすると180人中150番の生徒も出てくる。その時、本人には「150番でよかったね。次に100番になれば頑張ったねと言われるが、10番の人は20番になっても順位が下がったと思わなくてはいけない。」と言ってあげる。それで気楽になる生徒や親もいるが、自信をなくしてしまう生徒もいる。
中間テストの結果で自信をなくして目が沈んでいた生徒が、林間学校でバーベキューを作る際に、火のおこし方を知っていたためにみんなから存在を認められ、自分に自信を持ち2学期には目が生き生きしていたという例もある。
そういう意味でも、小学生の時にいろいろな経験をしておくことが必要。特に痛みのある経験をしておくことも必要。無菌状態で育った子は後が大変。
コミュニケーションルーム設置し、放課後、居場所のない子が何となく寄れる場所としている。保健室もそうした役割を持っている。
5) 子どもの成長
中高時代は多感な時期。いろいろな問題が起こる。ただ、手のかかった子はその分成長する。今まで手のかかったことのない子なんですと言われると、だから問題なんですと思ってしまう。どこかで手がかからなければいけない。
ある時、学校にお母さんから「今日のお弁当に串カツを入れたのですが串を抜かなかったので子どもに注意してください」という電話がかかってきたことがあった。
親は自分の子どものことは近にいてよく見える。それだけに近視眼的になってしまう。離れて見る人のアドバイスが必要。
サレジオ学院では通学区域毎に地区別懇談会を実施している。そこでは中1から高3の保護者が一緒に懇談する機会がある。
中1の保護者から「通学時のバックが重いが何とかならないか」という質問がよく出るのだが、高学年の保護者が「自分も同じ質問をしたが、じきに慣れるから大丈夫ですよ」といった受け答えをしてくれる。先輩の保護者の話を聞いて安心する。
子どもは中3・高1あたりでは親に対して「うるさいな」とか「黙っていてよ」とか強がってみせるが、高3になると親の言うことを受け流すようになる。やはり懇談会で、高3の保護者が「高3になってやっと男の子の育て方がわかりました。それは余計なことをしないことです」と話されたことがあった。
学校案内の写真にあるように中高6年間での成長は外見だけでなく中身も別人のように成長する。何年か後にこうなるというイメージを持って育てられるか。今さえよければという教育をしていたら子どもは育たない。
親が気持ちに余裕があれば、子どもも気持ちに余裕ができる。
親が愛情を持って接すれば人の気持ちを察することのできる子に育つ。
サレジオでは上級生になると仲間に対する気持ちの優しい生徒が多い。
親は子どものできないことをやってあげようとするが、子どもができないのではなくて、できることをやってない場合もある。教師も同じで、全て教えてしまってはだめ。
育てたように子は育つと言われる。教師が「なぜあの子はわからないのだろう」と言うことがあるが、わかるようにしていない場合が多い。
子どもは短期間では変わらないが、見方は変えることができる。子どもを変える前に自分の見方を変えてみる。子どもに話しかける場合でも、「ちゃんとやっているのか」という場合と「どうだ調子は」というのでは受け取り方が全然違う。
ドン・ボスコの言葉に「相手を愛するだけでは足らない。相手が愛されていると感じなければいけない。」という言葉がある。先生や親がその子のためと思って1時間説教しても、相手がそう思わなければ何にもならない。
6) サレジオの教育
カトリックのミッションスクールとして宗教教育が基になっている。中1では週2時間宗教の時間がある(校長が担当)。ただ、宗教を教えるのではなく、宗教で教える。宗教を通して生き方、考え方を教える。家庭の宗派は問わない。
今年は188名が入学。1クラスの人数が47名に。
サレジオ学院は高校募集がなく、途中、転勤等で抜ける生徒もいる。
1クラスの人数が少なければよいというものでもない。クラスのエネルギーがなくなる。
中1では学習の習慣づけが大切。宿題がたくさん出るのもそのため。
宿題がこなせない生徒は、時間の使い方や自分のコントロールに関して工夫が必要な生徒。
中1、中2で学習の習慣づけができていれば6年後の大学入試は楽。
中1から高1は各学年4クラス編成。高2・高3は6クラス編成。
中1から高1まで習熟度別クラスはない。一部に分割授業があるがそれも単純に分割。
高2で文系3クラス、理系3クラスに分かれる。本人の希望による。
文系、理系に1クラスずつ難関校クラスを設置。履修の科目数が多い。成績と希望の両方。
英語は高1までプログレスを使用。BOOK4まで。
担任を持つと6年間持ち上がりが原則。
教員は全員カウンセラーのつもりで生徒と接している。
サレジオの教育は予防教育。なにかあってからではなく、その前にケアを考える。
朝の登校の時間が生徒の様子を見る上で大事。顔つきや態度に何かあると現れる。
面談等であらたまって構えているときではなく、自然体でいるときの様子が大事。休み時間に外で遊んでいる生徒の側に行って関わりを持つ。サレジオでは中1で12〜13名の先生とかかわる。それぞれが別の角度から子どもを見る。
保護者との面談も定期的に予定されているが、いつでも出かけてきてくださいと話している。保護者には生徒と一緒に親も入学してもらうつもりでいる。行事等にも多くの人が参加されている。学校に来るのに定期券を買った人もいる。
親が学校に来ていると自然と学校の様子がわかり間接的に子どものためになっている。
父親の聖書研究会があり、最初は無理矢理来させられていた方も徐々に自分のために参加されるようになる。肩書きのないつき合いができるのがよいらしい。サレジオ祭では親父の焼鳥を出店している。子どもにかかわるのは担任だけではない。
教員のうち5名が卒業生。もう少し増やしたい。
志願院から神父になってサレジオに戻っている人が3名。
女性の専任教員は1名(英会話)。
平均年齢は39歳。
校長、副校長は神父が就く。サレジオ会の人事で決まるが、主に教育関係に詳しい人が就く。河合校長は生徒一人一人を自分の子どものように思っていて、生徒との関わり合い方が深い。
7) クラブ活動に関して
サレジオの生徒はおとなしいと言われるがそんなことはない。活発。
クラブ活動も勉強との両立のため活動日の日数の制限があるが、生き生きやっている。
サレジオのクラブ活動は、テニス部が全国大会に出場したりしているが、選手養成のためのクラブではない。
クラブ活動も学校生活の両輪の1つ。クラブ活動を通して友人関係をはじめいろいろなことを学ぶ。レギュラーになるための努力やレギュラーになれない人の存在の大切さを知ったりする。
クラブの活動日は火・木・土。クラブの加入は希望制だが、中学生は98%が参加。
月・水・金の放課後は補習に。
クラブ活動で運動部は原則として中高別に活動。中3の夏休み以降高校生と一緒に。
文化部は中高一緒に活動している。
8) 大学入試結果に関して
03年大学入試結果
     東大 京都 一橋 東工大 東北 筑波 北大 国公立計
総数   6   1   2   7    2   1   4   58
現役   5   0   2   5    1   1   1   37
     早大  慶大  上智  明治  青山  立教  中央  法政  理科大
総数   41   36   22  11   17   13   19   5    42
現役   28   22   11   5    8    7   11   3    30
=卒業生172名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は38.4%。MARCHへの割合(B率)は19.8%。昨年のA率は92.8%、B率は38.1%。=
数字だけで見れば、大学合格実績は昨年の方がよかったが、今年も今年の生徒が受験しての結果で内容的には満足している。これまでも、どこに何人入ったかを強調してきたことはない。生徒に第一志望の学校に現役で合格してもらえればよい。
自分の夢を実現するために大学に進学する。そのために、まず自分が何をしたいのか、自分で考えることが重要。その上で、学校はその大学に入れるように進路指導、進学指導で協力をする。ただ、生徒に妥協はするなと言っている。
高2で文系、理系のコース分けがあるが、本人の希望による。
文系、理系の選択に際して、高1のときに2泊3日の進路ガイダンスを行う。50名近い卒業生を囲んでグループになって話を聞く。自分たちが中学の時に高校にいた先輩の話が聞けるので、話しが身近に感じられるのも6年一貫校のよさである。
学歴の中で、学校歴(どこの学校をでたか)は役に立たなくなっていている。これからは学習歴(何を学んだのか、どういう学習をしたのか)が問われる。
9) 03年入試結果に関して
A入試結果(2月1日実施)
募集人数 男子100名
        03年   02年
応募者数   571  514
受験者数   520  470
合格者数   146  141
受験生平均  国語   算数   社会   理科   合計
          61    61    44    52   218
        (100)  (100)  (75)  (75)  (350)
合格基準点 4科242点(350点満点)
B入試結果(2月4日実施)
募集人数 男子60名
        03年   02年
応募者数  1019  898
受験者数   718  597
合格者数   141  120
合格者平均  国語   算数   社会   理科   合計
        52.5  75.9  54.1  54.4  237.0 
        (100)  (100)  (75)  (75)  (350)
合格基準点 4科217点(350点満点)
A・Bの2回入試を実施。
サレジオ志望の人に2回チャンスを与えるために。1回で実力を発揮できない子もいる。
03年入試ではB試験の合格者141名中35名はA試験で失敗した受験生。
A・B重複受験をしてもメリットはない。2回受験のチャンスがあるというだけ。
ただし繰り上げを出す場合は両方受験した人から。03年では46名繰り上げ。
年によっては2名という時もある。
入試問題はその学校の顔とか、入試問題にどういう生徒が欲しいかが現れると言われるが実際は難しい。
中学入試でテスト会の偏差値は上がっているが、入学者の層は実感としてはあまり変わっていない。
03年入試のエピソードとして、入試の後、受験生から「入試で失敗したが、どうしてもサレジオに行きたい。高校入試がないので、大学を出てから教員としてサレジオに行きます。」という手紙をもらった。

鴎友学園 04年入試要項
当初発表の募集人数の配分を変更
1次 女子110名 → 120名
2次 女子 90名 →  70名
3次 女子 20名 →  30名

神奈川学園 04年入試出題方針
「国語」の出題方針
【1】入試に対する国語科の考え方・・・
(1)中学を受験されるみなさんは、それまでいろんな地域でしかもいろんな国語の授業を受けてくるのだと思います。ですから入学後、実際に授業を始める前に、国語とはどんな力を育てる科目なのか・授業にはどのような姿勢で臨むのか・家庭学習はどのように行うのか、などということをいっしょに考えていきます。
(2)入試は、それらについて考えるための土台となるたいせつな力をはかるものだと考えてください。
(3)これまでの本校の入試では、2題の文章題の他に、基本的な漢字や言葉、慣用句やことわざなどを出題して来ました。それは、小学校までの基礎的な内容を誠実に身につける努力と姿勢を持った人たちに、入学していただきたいと考えているからです。誠実な姿勢があれば、今後本校で過ごす6年間でしっかりとした国語の学力がつくと思います。
【2】2004年度入試の出題方針・・・
(1)小学校6年生までにおさえておいてほしいと考える、「ことば」についての力
@漢字については、新学習指導要領の6年生までに学習する範囲の中で出題します。単にその漢字が読めるか・書けるかという力をみるだけでなく、1つ1つの漢字がもっている意味をきちんと理解しているかということもあわせてみていきます。
A慣用句やことわざをふくむ「ことば」の働きに関する問題は、1つ1つの言葉や表現を、生きたものとして使えるか・理解できるかという力をみていきます。したがって日常的にしばしば使われる言葉や表現を中心に出題します。
B以上@Aは、出題の問題一から問題三(年度によっては問題の番号にずれがあるかも知れませんが)にあたります。問題一から問題三までの合計点は、例年25点前後です。
(2)一定の長さをもった文章に対し、きちんとそれを読みこなせる力
@例年と同じく、文章題は、登場人物の心の動きをつかむことを中心として選んだ小説と、説明文(評論文)の2題を出題します。
A文章の分量ですが、文庫本で約3〜4ページ程度を考えています。
Bまた文章の難易度ですが、小学校高学年から中学前半の児童や生徒を対象とした図書から出題する予定でいます。
C書く力としては、文中から抜き出したり・文中の表現を用いて自分でまとめたりするような問題を何題か出題します。
D文章題2題で、合計約75点前後です。
【3】入試問題採点のポイントと基準・・・
(1)漢字の書き取り問題や記述式の問題で中で、誤字脱字や文字がていねいに書かれておらず読みづらいものについては1点減点します。文字は一文字一文字ていねいに書くようにしてください。
(2)文中から適当な箇所や文を抜き出す、あるいは字数を数える設問については、設問にある句読点の指示に従ってください。万が一、指示を見逃してしまった答案であっても、それによって受験生に不利がないように採点をいたします。
(3)記述式の問題では採点にあたって部分点を設けてあります。模範解答とことなっていても、ポイントがあっていればそれに応じた部分点が与えられます。
「算数」の出題方針
【1】本校における数学教育のねらい
 本校では、以下のような目的で数学教育を進めています。
1.日常的に様々な場面に登場してくる様々な数値あるいは量をきちんとした概念でつかみ取るカを育成していきます。
2.日常的な事柄について、一定の見通しを持ちながら、道筋を立てながら考えていく力を育成していきます。
3.物事を論理的、抽象的に考え、数量的にも処理しながら、問題解決の方法として活用していく力をつけていきます。
4.問題解決の道筋は様々あることを学び、広い視野で物事を見ながら問題解決につなげていく発想の力を育ててきます。
5.未知の問題に桃戦し、それを解決することによって、新しい発見の喜ぴの感性と新たな課題に挑戦していこうという意欲の育成をしていきます。
【2】入試問題の方向性
2002年以前の入試問題を見直しながら、2003年入試では方針を改めて出題してきました。
2004年入試でも、昨年の入試の方針を引き継いで出題していきますので、入試問題の方向性は2003ねんと変わりがありません。以下にまとめておきますから参考にしてください。
(1)基本的な組み立てとしては、問題数や配点などは例年とほぼ同じ方向で作成していきます。
(2)問題1で計算力を確認します。整数の四則計算・分数小数の四則計算・逆算など。
新教育課程では分数と小数の混合計算は扱わないようになっていますが、小数と分数の関係は大切なことなので、複雑にならない配慮をしながら、小数と分数が混じった計算については出題範囲と考えています。また、分数の加減乗除の計算もあまり複雑にならないように配慮しながら、帯分数も含めて考えていきたいと思っております。
(3)問題2〜4に独立問題を設け、色々な分野の問題について設問します。
単に技術的に当てはめていけばよいという問題は避け、問題の構造を読み取り、その上で知識を使いながら解いていく間題を意識してつくります。
また、問題の配列は、問題2では平易な発想で解ける問題から出発し、問題3、問題4と進むにしたがって難易度は高くなるよう工夫していきます。この中には、解答の途中を評価する問題も含めて出題します。例えば、直接、台形の面積を問うような設問は避けますが、図形的に解読して、三角形や長方形などのような四角形に分解するなどの工夫をして、結果として台形の面積を出すというような問題はありうると考えて下さい。いたずらに難易度の高い問題は避けます。比較的平易に発想しなから解答にたどり着けるよう、全体的に極度な難問がでないよう工夫しながら作問していきます。
(4)大問では、いくつかの設問を設け、読み取りと前後との関連で解答を進めていく力を試していきます。
問題の文章からその内容をきちんと読み取る力も必要です。さらにグラフを読み取ったり、書き加えていったりしながら解答の糸口をつかむ力、図形の様子を読み取って、解答に結びつけていくなどの道筋を見極める力を試したいと考えています。
全体的に複雑な問題を避け、大問でも最後まで段階をたどって問題を進めていく工夫をします。特に、各大問の第一、第二問目あたりでは、基礎的な知識で解答していけるような問題を出題します。また問題の難易度については、ほぽ昨年並みにしてきたいと考えています。
5)問題の題数は、20題を基本にして、ブラスマイナス1〜2の範囲で出題していきます。また、配点は計算問題から大問まで、差がつかないようにほほ同じように配点していきます。
6)A日程、B日程、C日程のそれぞれの問題については、特に難易度に差がつかないように作問していきます。配列などはほぽ同じようなものになると思いますから、回数を重ねるごとに慣れてくると思います。
「社会」の出題方針
【1】本校における社会科教育のねらい
 私たち神奈川学園の社会科では6年間の教育を通し、人一人の生徒が、人としての豊な世界観と自立心を育んていくお手伝いをしたいと思っています。そのために、
(1)「中1」ではまず、世界の人々がどんな社会を作ってきたのか、何を伝えてきたのかという『世界の歴史』を見ていきます。そして「中2」になるとその目を日本とアジアに向けて、現代まで時代を追いながら考えを深めて
いきます。この歴史の事柄を学ぶに当たっては常に『なぜ?』と言う疑問を持ちつづけて欲しいと思っています。これは神奈川学園の社会科が最も大切にしている事の一つです。
(2)「中3」では『私達の時代と世界』というテーマの下に、「地理」と「公民」の分野から現代社会を総合的に見ていきます。「歴史」の学習で培った思考力や問題意識を更に広げ深めていきます。「オーストラリア研修」を視野に入れながら政治や環境・福祉の問題等を自分たち自身の問題として一緒に考えていきたいと思っています。
(3)高校生になるといよいよ専門性を深めた学習が始まります。自分の「進路」を探りながら、受験に向かう力を付けていきます。選択で受験科目を徹底して学んでいきますが、卒業を控えた「高3」では、全員の必修として、6年間の社会科学習の集大成として『社会総合』を置いています。ここではこれから社会に出る一人の人間として、また女性の立場などから、現在の社会問題を見つめていきます。自分がこの社会でどう生きていくかを考える科目です。この中から進路への意識を深めていく生徒が大勢います。
このように「歴史」「地理」「公民」という各々の分野と「総合」の学習を通して、広い世界認識や鋭い問題意識で未来を切り関く力を育てたいと思っています。
【2】入試問題の方向性
(1)昨年度からの変更点について
 基本的には、1で述べた【ねらい】に従って、「地理」「歴史」「公民」分野から出題していきますが、昨年度からの変更点があります。
@地理分野・・・昨年までは、日程によって出題範囲を変えていきましたが、今年度は各日程とも同じ範囲で出題します。
A公民・総合分野・・・昨年までは、「公民」分野・「総合」分野を各々1題ずつ出題していましたが、今年度は公民と総合を分けずに、1題にして出題したいと思いします。
(2)各分野から
地理分野
*各日程とも『日本の農牧業と食糧問題』と言う観点からの出題とします。
 ・各地の特色ある農牧業について
 ・稲作と米
 ・日本の農牧業の特徴とその変化
*いずれも地図やグラフを見て考える問題を出題したいと思います。
歴史分野
*各日程とも近代以前と近現代を1題ずつ出題します。
*近現代は明治から戦後の占領時代までの範囲とします。
*教科書にある史料や図版から考え解く問題を出題しますので、丁寧に見ておいて下さい。
*単に年号や事柄・人名などの直接的な知識だけでなく、物事の原困や背景・影響を関連付けた出題をしていきたいと思いますので、普段から事柄の背景などを考えて勉強しておきましよう。
公民・総合分野
*今年度より各日程とも、「公民」「総合」と問題を分けないで、「公民・総合」分野で1題にして出題します。
*各日程とも時事問題を題材にして公民の基礎的内容も質問します。
*時事問題は「2003年国内外の重大二ュース」や「環境問題」を特に注意して勉強して下さい。
*公民の基礎的内容とは昨年と同様、「日本の政治の仕組み」「憲法の三原則」「生活環境」に関わる部分が中心となります。
*経済に関わる部分は出題しません。
「理科」の出題方針
【1】本校の理科教育のねらい
 理科という科目は、自然に対する興味・関心、疑問を出発点とし、実験・観察を通して、そのしくみを学ぴ、学ぷもの自身の心と生活をより豊かにしていく学問であるといえます。
 神奈川学園では、この立場で、実験や観察を重視し、それを中心に授業を展開しています。特に中学では生徒実験の機会を多く設け、生徒一人一人が自らの手と頭を動かし、自然に対するより深い理解が得られるようにしています。また、中学2年ではフィールドワーク「小網代の森」に取り組みます。事前学習や森を守る会のポランティアの方々との交流を通して環境学習を行います。高校生こなると必修の「生物」をはじめ、自分の「進路」を探りながら、受験に向かう力やさらに専門に進むための学習に入ります。選択制で受験科目に多くの時間をかけ学ぴます。単に受験対策だけでなく、希望制夏期集中実験講座なども組み込むなど、机上の勉強だけにならない工夫もしています。
【2】入試問題の方向性
 上記「ねらい」にあるように、自然を観察・実験したことを中心に出題する方針です。出題にあたっては、次の点を大事にします。
@小学校で学んだ事項で、中学でも引き続き学習活動において必要となる基礎的な学力を見る。
A自然現象のあれこれを知識として記憶するに終わらず、法則的にとらえることかできているか。
B自然現象を理解する上で、覚えていなけれぱならない物質の名称、試薬の使い方などが身についているかを見る。
C実験・観察の方法、器具の正しい取り扱い方ができるか、また実験結果をもとに自分で考えて、正しく結論を導くことができるか。
D最近の話題(例えば、火星とその大接近など)も一部出題します。
2004年度 理科入試問題出題範囲(○よく勉強しておいてほしい分野)・(●出題しない分野)
「生物と環境」
1.植物の育ち方
○花と実
○日光と植物の育ち方
○植物の分類
○季節と植物のくらし
2.動物の育ち方
●虫の体と育ち方
●水中の生物の育ち方
●季節と動物のくらし
●動物の分類 
3.人の体
○食物の消化と吸収
○血液の循環とはたらき
「物質とエネルギー」
1.力とはたらき
○力とばね
2.電気
○電磁石
3.物質の変化
○物のとけ方と水よう液のこさ
○水溶液の性質
○物の燃え方
○気体の性質
4.熱・音・光
○物質の状態変化
○温度と物の体積
●音の性質と伝わり方
●光の進み方
「地球と宇宙」
1.天体の動き
○月の動きと満ち欠け
○星の動き
○惑星
2.地表の変化
○気温としつ度の変化
○天気の変化
○川の水のはたらき
●地層と岩石
●環境破壊

洗足学園 オープンキャンパス
月日 10月25日(土)
時間 1時間目  9:30〜10:30 参加者は 9:20集合
    2時間目 11:00〜12:00 参加者は10:50集合
内容(抜粋)
    1時間目    定員     2時間目    定員
  1 英語で遊ぼう 100  21 英語で遊ぼう 100
  2 実験(1)     40  22 実験(1)     40
  3 実験(2)     40  23 実験(2)     40
  6 パソコン同好会 40  26 パソコン同好会 40
  7 弦楽合奏部   30  27 弦楽合奏部   30
 10 クッキング部   54  30 クッキング部  54
 11 美術部      30  31 美術部      30
 12 茶道部      20  32 茶道部      20
 15 硬式テニス部  60  35 硬式テニス部  60
 18 剣道部      40  38 卓球部      30
希望者が定員に達した場合、ご希望に添えない場合がございます。
備考
2時間両方の参加も、1時間だけの参加も可能です。
保護者の方の見学は可能です。
児童だけの参加・見学も受付けます。
上履は必要ありませんが、運動のためのシューズなどはご用意ください。
当日、入試相談コーナーを設置していますので、遠慮なくご相談ください。
駐車場はありません。お車でのご来校はご遠慮ください。
申込方法 
参加を希望される方は、申し込み用紙に必要事項を記入の上、郵送、FAXまたはEメールでご送付ください。(必ず第一希望から第三希望までご記入下さい。)

獨協埼玉 04年入試要項
1回 1月12日 男子50名 女子50名 2科4科
2回 1月24日 男子20名 女子20名 2科4科
3回 2月 4日 男子10名 女子10名 2科4科
1回、2回は延納金50000円を納入して、入学手続を2月9日16時まで延期できる。


公開模試情報

日能研模試9月 合格判定(9月7日)
昨年比4.9%の増加。
男子は7.1%増。女子は2.5%増。
          03年    02年    01年     00年
男子 4科   7898    7354    6881    6768
    2科    754     724     772     785
女子 4科   6122    5598    5017    4994
    2科   1422    1763    2186    2337
合計      16169   15439   14856   14884


教育情報

企業設立の全寮制一貫校 共学化を弁護士ら申し入れ
(毎日新聞 9月5日)
 トヨタ自動車、中部電力、JR東海が2006年4月に愛知県蒲郡市に開校を予定している中高一貫の全寮制男子校について、名古屋弁護士会の弁護士有志131人(男性91人、女性40人)が4日、同学校を男女共学にするように求める申し入れ書を3社と同校設立準備会あてに郵送した。
 この問題では名古屋市の女性団体「ワーキング・ウーマン」など15団体も「女性を排除することは差別」などとして抗議している。弁護士有志によると、申し入れ前のやりとりで準備会側は「申し入れの趣旨は承った」と回答したにとどまった。
 申し入れ書では「3社は男女共同参画社会の形成に社会的責任がある」「女子を拒絶する男子校の設立は時代に逆行している」と批判した。
 しかし、有志の1人である二宮純子弁護士によると、弁護士会内部でも「私企業の行うことなので自由ではないか」「既存の男子、女子校に抗議しないのに今回だけ申し入れするのはおかしい」と反対する声もあったという。 二宮弁護士は「既存校には伝統もあり、それまで踏み込んで異議を唱えるつもりはない。しかし今回の男子校設置は企業が男子社員だけに期待をかけるということの裏返しでもあり、認めることはできない」と話している。同校の設置案は今年1月に3社が構想を発表した。

2学期制導入1 千葉市が全179校で導入
(毎日新聞 9月5日)
 千葉市教育委員会は、来年度から市立の全小・中・高校と養護学校の計179校で、学校2学期制を導入する。昨年4月から学校週5日制が導入され学力低下が指摘される中、終業式、始業式、定期テストなどの行事を減らし、年30時間程度の学習時間を確保することで、個に応じたゆとりある学習指導を行う狙いがある。2学期制は全国的に広がっており、県内でも一部で実施されているが、市内全校での実施は初めてとなる。
 2学期制では、前期は4月から10月中旬(体育の日前後)までで、数日間の秋休みをはさみ、後期は10月中旬から翌年の3月までとなる。前期、後期それぞれの期間中に夏休み、冬休みの長期休業が入るが、期間はほぼこれまで通りという。
 2学期制のメリットとしては夏休み前、冬休み前に期末テストがないため、テスト準備などに充てる時間が軽減され、終業式などの行事に妨げられず、基礎・基本の徹底や習熟度に応じた学習が可能になる。
 一方、休み前に通知表が出ないことへの父母の不安感や、1回のテスト範囲が広がること、長期休業の「開放度が減る」ことなど課題があるが、市教委は「(夏)休み前や休み中に3者面談を行い目標を持たせることなどで対応したい」と話し、長期休業の有効活用を目指す方針だ。高校入試への対応については「不利益が生じないよう配慮する」(市教委)としている。
 2学期制は既に仙台市で昨年度から一斉に実施しているほか、横浜、京都市などで一部実施。県内では船橋市、白井市、袖ケ浦市、三芳村の一部小中学校のほか、20の県立高校で導入している。

2学期制導入2 各校判断へ、杉並区教委
(朝日新聞 9月12日)
 杉並区内の区立小中学校、養護学校計68校で、来年度から2学期制を各校の判断で独自に導入できることになった。特色ある学校づくりを促す。
 区教委が「区立学校の管理運営に関する規則」を改正。学期の区切り、夏休みなどの休業日の設定、期末試験の時期なども学校ごとに決められる。2学期制の全学校での導入は目指さず、弾力的運用を実施するのが特徴だ。
 2学期制導入について、区教委は3月に「学期制検討委員会」を設置し、検討を進めてきた。その答申では、2学期制の利点として「授業時間数が増加する」「通知表の回数が減ることで教員にゆとりができ、個別指導などにあてられる」などが挙げられた。一方で、従来の3学期制でも「日本の風土や季節に合っていて、気持ちの区切りができる」「それぞれの学期ごとにきめ細かい指導ができる」などの効果が指摘されていた。
 同区では02年1月に策定した「区教育改革アクションプラン」のもと、学校評価制度、学校希望制度(隣接校方式)などを導入し、学校の教育改革を進めてきたが、今回もその一環。区教委によると、2学期制導入について、すでに小学校1校、中学校3校が前向きだという。
 都教委によると7月現在、都内で2学期制を導入しているのは小学校17校、中学校27校あるという。全国的には、仙台市が02年度から市内全小中学校で導入したほか、横浜市などでも来年度からの導入が決定している。

小中一貫を全市で導入 広島県府中市
(毎日新聞 9月6日)
 広島県府中市は5日、小中一貫教育を市内の公立校で来年度から順次導入する方針を明らかにした。伊藤吉和市長が市議会で「全市的に導入することを検討したい」と述べた。市教委によると、教員の“相互乗り入れ”を行い、いじめや不登校問題などの子どもの生活指導を効率的に進めることなどが目的。文部科学省は「離島などで隣接した小中学校が密な連携を取るケースはるが、市全域で導入するのは聞いたことがない」と話している。対象は来年4月に合併する上下町の学校を含め小学校14校、中学校5校。
市教委は「教科別の担当を持つ中学校教員が、小学校で専門性の高い教育を行うことも考えている」としている。小中学校の組み合わせなど、一貫教育の具体的な方法は今後検討するという。府中市は同県尾道市の北約20キロにあり人口約4万1000人。
教育評論家・尾木直樹さんの話
国も研究しているが、検証に堪えうる実践例はまだない。いじめを受けたり、学力の低い子どもにとっては(中学入学で)切り替えるきっかけが失われる。まず専門家を交えて丁寧なシミュレーションをすべきだ。

小中学生の学力低下 保護者の7割が不安 
(朝日新聞 9月9日)
 昨春から実施されている新学習指導要領による影響について、日本PTA全国協議会は9日、公立小中学生の保護者の7割が学力低下を心配しているとの調査結果を発表した。1年を経た段階でも、多くの保護者が不安感を持っている現状が浮き彫りになった。 
 「学校教育改革」をテーマに5〜7月、全国の保護者6000人を対象にアンケートを実施。4429人の回答を分析した。学力低下は「かなり心配している」(22.6%)、「多少心配している」(47.1%)を合わせると69.7%にのぼった。ただ、前年度の同様の調査よりは4.9ポイント低かった。

学校選択制導入へ  千葉県浦安市 
(毎日新聞 9月10日) 
 千葉県浦安市教委は来年度入学の小中学生から、入学する学校を選べる「学校選択制」を導入する。規制緩和で学校同士を競争させ、各校に特色ある学校経営を促す狙いだが、導入の背景には、児童・生徒数の急増で教室不足が深刻な地域が出ていることもある。 
 浦安市は地下鉄東西線付近の旧市街地「元町」、主に70年代に埋め立てられたJR京葉線沿いの「中町」、80年代に埋め立てられた海沿いの「新町」で形成されている。 
 「新町」はマンション建設ラッシュで児童数が急増して教室不足が深刻化、プレハブ校舎で急場をしのぐ状態だ。しかし、「中町」では住民の高齢化が進んで空き教室が目立つなど、学校間で生徒数の不均衡が問題化している。選択制導入で「過密校」を避け、余裕のある学校に入る選択も生まれる。 
 今回の制度で受け入れ対象となるのは、教室に余裕がある「中町」の学校を中心に小学校6校と中学校4校の計10校。10月1日に来年度入学予定の子供がいる家庭に各校の資料を配布し、6〜24日を「学校公開日」として見学期間を設ける。28日まで希望を受け付け、申し込みが多い場合は抽選を行う予定。

指導力不足教員例 生徒全員が教室抜け出しても授業続行、指導力不足の実例 
(朝日新聞 9月12日)
 文部科学省は指導力不足教員の認定例として以下のようなものをあげた。 
【小学校教諭】 
・基礎的な知識や技術が不足。計算問題や漢字など間違いを教えることが多い 
・児童の要求を聞き入れすぎて振り回されている。家庭訪問が必要なときでも保護者には電話しかしない 
・他人の意見を聞かず自分の非を認めない。指摘されると逆に攻撃的になる 
【中学校教諭】 
・生徒の目を見て話すことができない 
・生徒が心配するほど指導内容に誤りが多い。成績処理に間違いが繰り返しある 
・授業中、生徒の方を見ず、黒板の方を向いて一方的に授業をする 
【高校教諭】 
・授業中、生徒が私語をしても注意しない。全員が教室から抜け出したが、気にとめず黒板に向かって授業を続けた 
・授業をしても生徒に声をかけられず役割が果たせない。同僚とも会話をせず閉じこもりがちになる 



その他

ある雑誌の投書から
「N研のどこがすばらしいの?」 鎌倉市H.Yさん
(専門週報 9月15日号)
 毎月愛読させていただいております。 
 さっそくですが、今春娘さんを県内の私立中に入学させた友人からの情報です。
PTA主催の懇親会で、お母さん同士「塾はどこだった?」という話題で盛り上がり、なんと「2人目はN研には行かないわよね〜」という結論で一同意見が一致したのだそうです。理由は「N研にいかせると、家で親がゼロから教え直さなくてはならないから」(つまり、N研では何にも覚えてこない。親は1人目で懲りて、2人目の子からは他の塾にするってことです。おわかりでしょうが)。
ちなみに、私の友人の娘さんもN研に在籍してはいたものの、小6からはほとんど通わず、家庭教師に見てもらっていたとのこと。N研生のうち、全くN研単独で志望校に合格した子の方が少数なのではないか?と思われるような実態が、お母さんたちの会話で明らかになったそうです。「面倒見が悪い」という話はよく聞くN研ですが、そこまでとは・・・と驚きました。このような(大きな)声があることを、是非貴誌に取り上げていただきたいと思います。N研にうらみはありませんが、あんまりな実態ですもの。逆に「N研だけで大丈夫、スパラシイ!」という声があれぱ是非お聞きしたいです。
=センター通信社の専門週報に以上のような投書が載っていました。編集長の許可をもらい転載しました。アクセスとしても肝に命じなければと思います。=

入試問題に挑戦第90回

<問題>
 下の図で,ABの長さは4cmで,CDの長さは8cmです。このとき,角(ア)の大きさとAEの長さを求めなさい。

(03年晃華)

 

入試問題に挑戦第89回解答編

<問題>
 
1g ,3g ,5g ,7g の4個のおもりがあります。これらのおもりを使って,重さをはかるとき,次の問いに答えなさい。

(1) 上ざらてんびんの左側のさらの上だけにおもりをのせてはかることができる重さは何通りありますか。

(2) 右側のさらの上におもりをのせてもよいことにするとき,(1)の重さのほかに何gの重さをはかることができますか。すべて答えなさい。

(03年サレジオ学院)

<解答>
(1) 左側のさらにしかおもりをのせられないということは、4個のおもりを組み合わせて作ることができる重さだけを調べればよいので、
    1g → 1g
    3g → 3g
    4g → 1g+3g
    5g → 5g
    6g → 1g+5g
    7g → 7g
    8g → 1g+7g または 3g+5g
    9g → 1g+3g+5g
   10g → 3g+7g
   11g → 1g+3g+7g
   12g → 5g+7g
   13g → 1g+5g+7g
   15g → 3g+5g+7g
   16g → 1g+3g+5g+7g
  以上。2gと14g以外はすべて可能なので、14通り

(2) 右側にもおもりを乗せられるということは、左【5g+7g】=右【3g+物】というようなはかり方をすることで、5+7−3=9gをはかることができる。
  そこで(1)以外の重さを考えるとき、全部を使う16gより重いものははかることができないので、16g以下で考えると、2gと14gしか該当しない。
  そこで確認してみると、
    2g → 3g−1g または 5g−3g または 7g−5g
   14g → 3g+5g+7g−1g
  よって、答えは、2gと14g