NO.107

2003年 8月15日 
アクセス教育情報センター

目次

学校情報

学校情報 教育情報 教育情報 その他
栄光学園

獨協中

明法中

恵泉女学園

晃華学園

佼成学園女子

聖園女学院

横浜雙葉

栄東中

佐久長聖中

西武文理

確認

入試情報

寮のある学校の1月東京入試日程

学習指導要領

週5日制の見直しを

総合学習の効果は

学力テスト結果

習熟度別クラス

不登校の小中学生が減少

教育基本法改正

小中校への学生派遣 高卒就職率

少年非行

夏休みの宿題

入試問題に挑戦第87回

学校情報

栄光学園 軟式野球部が全国大会へ
(毎日新聞 8月7日)
義足のエースが完封勝利 全国大会へ 
 6日、神奈川県の栄光学園が夏の全国高校軟式野球選手権大会(日本高校野球連盟主催、毎日新聞社など後援)への出場を決めた。5安打完封でチームを初出場に導いたのは、生まれつき左手に親指と小指しかなく、左足も義足のエースだった。
 神奈川県平塚市での南関東大会決勝。栄光学園の2年生投手、加藤善之君(17)は、八千代松陰(千葉県)最後の打者に右上手から投球した直後、いつものように、左手に掛けたグラブを素早く右手に持ち替え、打球に備えた。三塁ゴロ。一塁で封殺されると、小さく両手でガッツポーズを作った。7―0。
 左足は甲から先がない。障害の原因は分からない。父とのキャッチボールなどを通じて野球好きになり、小学2年生のころ、地域の少年野球チームに参加した。大リーグで活躍した隻腕のジム・アボット投手と同じグラブの「持ち替え術」を独自に身に着け、マウンドに上るようになった。
 「グラウンドでは、ハンディがあっても実力があれば関係ない」。これがモットーだ。進学校として知られる学校の決まりで、平日の練習は約1時間だけ。10分の休み時間を使ってダッシュを繰り返した。県大会初戦から5試合を1人で投げ切り、6日は5番を打って2打点を挙げた。
 硬式で甲子園出場を決めた愛媛県立今治西の義足の曽我健太三塁手について「50メートル6秒台と聞いて、もっと努力しなければと思った」と話す。
 全国大会は25日から。「障害があってあきらめている人がいれば、やればできるということを伝えたい」と話した。
関連記事
高校軟式野球(毎日新聞 8月7日)
 第48回全国高校軟式野球選手権南関東大会(県高野連主催、毎日新聞横浜支局など後援)の決勝戦が6日、平塚市の平塚球場で行われた。神奈川B代表の栄光学園が、千葉代表の八千代松陰を7−0で破り、初優勝を果たした。試合は、栄光学園が11盗塁と足を絡めた攻撃を見せて、終盤に得点を重ねた。主戦・加藤善之投手は左手足に障害を持つが、直球にカープ、スライダー、カットボールを織り交ぜる多彩な投球で5安打完封、八千代松陰を振り切った。栄光学園は、25日から兵庫県の明石公園球場などで行われる全国大会に出場する。
八千代松蔭 000 000 000  0
栄光学園   000 004 21× 7
 栄光学園は六回、敵失などで2点を先制し、さらに1死一、三塁から小林が中前適時打を放ち追加点をあげた。この回計則4点を奪い、試合を優位に進めた。八千代松陰は五回無死満塁、七回2死満塁の好機に、あと一本が出なかった。
「夢が実現出来た」壱岐太・栄光学園監督
このチームでのベストゲーム。足を絡めた本来の攻撃ができた。選手時代からの夢が実現できたがまだ実感がわかない。
「全国大会が楽しみ」飯田真吾・栄光学園主将
今大会ベストゲーム。走者三塁でたたきつける打撃ができ、練習の成果が出せた。全国大会は思いっきり楽しみたい。
「昼食時間も削って」
進学校である栄光学園の練習時間は、平日は約1時間、土曜日は約3時間と決められている。豊富な練習量とはいえず、同校の部員は、10分休みの間にバンド練習などを行うほか、昼食を早く済ませて昼休みにフリー打撃を行うなどわずかな練習を積み重ねてきた。「試合の中で成長していこうと常に言い聞かせている」と壱岐太監督。努力と工夫でつかんだ栄冠だった。
http://www.eiko.ed.jp/index-j.html

獨協中 03年大学入試結果
     東大 千葉 筑波 埼玉 東農工 国公立計
総数   1   1   1   2    2   13
現役   1   0   0   2    2    7
     早大  慶大  上智  明治  青山  立教  中央  法政  理科大 獨協 獨協医
総数   9    2    1   12    5   9    6    3    11   32   5
現役   4    1    1    6    4   6    2    1     5   31   3
=卒業生186名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は3.8%。MARCHへの割合(B率)は10.2%。昨年のA率は7.4%、B率は10.3%。=
http://www.dokkyo.ed.jp/

明法中 夏休みミニ説明会
ミニ説明会、授業見学会、体験授業を実施
8月22日(金) 9:30〜12:00
8月27日(水) 9:30〜12:00
小学校5・6年生とその保護者対象
電話による予約制(各回20組40名限定)
http://www.meiho.ed.jp/index.html

恵泉女学園 雑談より(03年8月4日)
1) 園芸他
園芸の時間が中1、高1では授業として2時間ずつ組まれている。高2、高3の選択授業で園芸を取るのは各20名くらい。気分転換に園芸を選択する生徒と、進路として園芸を選択する生徒がいる。
ワークキャンプは伊勢原の農場に中2が2泊3日で2クラス、2クラス、1クラスに分かれて行く。
除草、梨の袋かけ、ジャム作り、押し花作りなどを行う。
グリーン牧場のキャンプは中3、高1の希望者を対象に。30名くらいが参加できるがいつも希望者が多く抽選になる。
自然観察会が年3回あり、春は磯の生物、秋は山の動植物、冬は野鳥の観察を行っている。
2) 夏休みホームステイ
航空券の手配以外は学校が主体となって行う手作りのホームステイ。
高1〜高3の希望者対象
オーストラリア20名・・・姉妹校にホームステイ先から通う。
アメリカ20名・・・教会に宿泊。
トロント・・・今年はSARSの影響で中止。
各コースに2名の教員が引率でついていく。
3) 恵泉の二期制
7月までが一期の二期制。
以前、3年間、4月〜9月、10月〜3月の二期制を行ったが、成績不振者の手当を夏休み中に行えず遅れてしまうことや、留学する生徒(9月から行くことが多い)の成績が出せない等の問題があり7月までを一期とすることに。
夏休みの指名補習の一覧表が職員室に貼ってあり、どの先生が誰を呼んでいるかわかるようになっている。
夏休みの補習は7月中と8月20日以降に分かれる。
高3は6日間の受験用の補習がある。
4) 03年入試結果
          1回    2回
 入試日    2/1   2/4
 募集人数   120    60
 応募者数   296   514
 受験者数   274   258
 合格者数   152    90
 補欠者数    37    39
 繰上合格    19     0
 入学者数   150    62
 合格最低点  168   193  (4科 300点満点)
         (107)  (129) (2科 200点満点)
180名募集のところに212名が入学。
1回の手続率が高く2回の補欠の人から追加合格を出すことができなかった。
04年入試から補欠は発表せず。
5) 新校舎
1期、2期工事は既に終了し、ホームルーム教室や特別教室、ホール、メディアセンター等は使用されている。グランド、職員室、カフェテリア等が10月20日頃最終的に完成。
11月の説明会には全てが見られる。
吹き抜けになったメディアセンターの中心にはガジュマルの木が植えられている。
メディアセンターの1角をなす閲覧スペースには7万5千冊の図書がある。
職員室の他に各教科毎に教科準備室が用意され、教科毎の打合せがやりやすくなる。
C棟の往生にはソーラーパネルが設置され20キロワットの太陽光発電が行える。校内に発電量が表示される。
6) 学校探検
7月19日に小学生対象の学校探検を実施。
クイズをしながら校内を回る。312組が参加。
7)その他
以前は夏休みというと教員室の机に白い布をかけて9月まで休みだったが、今はほとんど出ている。
信和会(生徒会)は中高一緒の活動に。副会長2人のうち1人は中学から。
金曜のHRの時間に高校生が中学に出向いていく。
高3は9月まで週番がある。11月の文化祭にも参加する。
1月は3日だけ4時間登校する。
進路内定者は1月、2月に中学生の補習を指導。
中1・中2は週1回7時間授業。
中3・高1は週2回7時間授業。
携帯電話は禁止。届け出制で所持できる。
制服はない。ただし通学服は何でもよいわけではない。
パンツは10月〜3月はOKだが、夏は許可制。
8) 平和学習
1年に1回平和に関する講演会、映画鑑賞。
広島平和の旅(希望者)・・春休みに2泊3日で。学年に関係なく、卒業した高3生が参加することも。
広島を考える旅(希望者)・・夏休みにYWCAの旅に参加。
平和ウォーク(希望者)・・丸木美術館や第5福竜丸を見学
信和会の日・・平和を考えるプログラムを生徒会が企画。講演会やコンサート。
9)03年大学入試結果
     東北 静岡 東農工 都立 横国 国公立計
総数   1   1   1    3   2    9
現役   0   1   1    2   1    6
     早大 慶大 上智 明治 青山 立教 中央 法政 理科大
総数  19  11   4   8   9  18   6   4   9
現役  13   9   3   5   8  17   5   3   1
=卒業生199名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は12.6%。MARCHへの割合(B率)は19.6%。昨年のA率は12.9%、B率は22.9%。=
http://www.keisen.ac.jp/high/index.htm

晃華学園 雑談より(03年8月1日)
1)新校舎
新校舎建設に際して、まず学校側として校舎の中に盛り込んで欲しい内容を決定。それに基づいて校舎の設計、見積もりを出してもらう。
現在、建設地の埋蔵物の本調査が現在行われている。本調査が終われば着工できる。現在の校舎を使いながらの建築工事で全体が完成するまでに38ヶ月を予定。
来年中1に入学した生徒が中2のときに第1期工事が終了する予定。中3の時にホームルーム教室が、高1の時に全体が完成する予定。
新校舎は廊下の幅を教室と同じ広さにとり、余裕を持たせる。
新しい体育館は冷暖房完備で、バスケットコートが2面とれる広さに。地下には小体育館も。
コンピューター室は特に作らずに、特別教室にそれぞれ設置。
図書室のスペースを広くとり、図書・情報センターとする。
調理室も2つ設置。
音楽、美術、体育系への進学希望の生徒にも対応できるように施設を整える。
面談室も12室用意。(新校舎から1学年4クラス編成を予定。学年に2つの面談室の割合)
新校舎の建設に際して寄付等は一切ない。
2)04年入試要項
3回入試は一応は来年だけのつもりでいるが、1回の2科目入試で入学してきた生徒の様子を見てから判断したい。(校長は3回入試を続けたい意向らしい)
晃華小からの生徒を見ていると、晃華小では社・理をあまりやっていないのだが、中学入学後の成績をみると上位にいる。国・算がしっかりしていれば入ってからも伸びていく。
国・算のできる子をどう育てられるかがポイント。
1回〜3回の国語・算数の入試問題のレベルは同質にする。
3)03年入試結果
         1回     2回
         2/2    2/3
募集人数    60      40
応募者数   229     279
受験者数   208     136
合格者数   119      43
繰上候補            25
繰上合格            21
受験生平均
国語(100) 63.8    68.2
算数(100) 41.1    38.3
社会( 50) 33.6    29.7
理科( 50) 33.5    24.7
合格最低点  170     172
算数の平均点が低かったが、1回、2回とも算数で50点以上の受験生はほとんど合格しており、得点分布を見ても入試問題としてはよかったのではないかと思っている。
       1回得点分布   2回得点分布
       合格 不合格   合格 不合格
95〜     0   0      0   0
90〜94   0   0      1   0
85〜89   1   0      1   0
80〜84   2   0      3   0
75〜79   1   0      2   0
70〜74   4   0      6   0
65〜69   6   0      3   0
60〜64   8   2      5   0
55〜59  12   2      9   0
50〜54  21   1      5   0
45〜49  14   5      7   1
40〜44  20   5      4   4
35〜39  13  11      7   9
30〜34  12  24      7   8
25〜29   4  16      1  14
20〜24   1   9      3  13
以下      0  14      1  19
4)繰り上げ合格
03年入試では2月4日に最初の繰り上げ合格を出し、2月5日に2回目の繰り上げ合格を出した。それ以降はほとんど動かない。繰り上げ候補の発表に際しても1週間が期限としている。
03年までは2回入試の受験生に繰り上げ候補を出していたが、04年では各回の受験生に繰り上げ候補を出す。繰り上げる場合は各回の同順位の繰り上げ候補者を一緒に(3人一緒に)繰り上げる。
5)校長の生徒との関与
校長が中1全クラス(3クラス)の宗教の時間を担当している。
また、中3生全員との個別面接を行なっている。
6)学校説明会
5月11日(日)の説明会は時期がよかったのか、午後の開催にもかかわらず、約950名(460組)の参加者がある。校内案内等を生徒に手伝って貰う。
平日、土曜日に行っている学校説明・校舎案内には週2組くらいのペースで参加者がある。
前日のTELで対応は可能。
7)高1の夏休み海外語学研修
アメリカは昨年の中止をきっかけに廃止。(保護者が心配される地域をあえて選ぶべきではないということで)
今年は、イギリス1ヶ所に。費用は約1ヶ月で70万。
イギリスの中で、昨年中止になった高2と高1の研修先を分ける。
ホームステイは1人でのステイと2人でのステイがある。1人のステイは5万円ほど高くなる。
8)習熟度別授業
中1英語は3クラスを4分割にしての小人数授業。
中2から英語、数学を習熟度別に。
生徒の理解度の差を埋めるために習熟度別を行い、理解の遅い生徒のクラスは人数を少なくするなど手厚い対応をしてきたが、これからは理解の早い生徒をより伸ばすことも検討していく。
9)中学卒業論文
最初は校長からの夏休みの宿題としてスタート。
現在は進路指導、学習指導の一環として取り組んでいる。
中学3年間をかけて1つのテーマに取り組む。中1の3学期までにテーマを決める。テーマは自由。テーマは途中で変更してもよい。そのために中1では論文の書き方について学ぶ。
過去の優秀作品をまとめたものを生徒に配布したり、これまでの全員の作品が図書室で閲覧できるようにしてある。
生徒は自主学習日等を利用して調べている。
生徒から相談があれば教員が対応する。
中3の夏休みで仕上げる。

入学試験が変わります(学校配布資料より)
これまでと大きく変わったのは次の点です。
(1)入学試験が3回になります。
(2)第1回の試験は「国算2科」の試験となります。
  「国算2科」の得意な人を選抜するための試験です。2科の勉強をしてきた人はもちろん、4科の勉強をしてきた人も、「国算の2科で競ったら勝てる」と思う人に積極的にチャレンジしてほしい試験です。
(3)一回あたりの募集定員は少なくなりました。
  募集定員と合格発表予定者数は違います。第1回、第2回の募集定数は35名ですが、合格発表者はそれぞれ60〜70名となります。第3回の合格発表予定者を30〜35名としても、最低で150名が合格するわけです。これは例年の数字とほとんど変わりません  募集定員が少ないからと言って、怖がらないでチャレンジして下さい。
(4)合格者の他に、三回とも「繰上候補者」を決めます。
  繰上合格の連絡は、「第1回の一番」「第2回の一番」「第3回の一番」のように、まずそれぞれの一番の人が3人セットで繰上げ合格となります。以下、二番も同様てす。詳しくは、ホームページ「平成16年度募集要項」をご参照下さい。
http://www.kokagakuen.ac.jp/

佼成学園女子 04年入試要項
1回A 2月1日    女子20名 2科 面接
             女子20名 AO1科 面接
1回B 2月1日午後 女子10名 2科 面接
2回A 2月2日    女子10名 2科 面接
2回B 2月2日午後 女子10名 2科 面接
3回  2月4日    女子20名 2科4科 面接
4回  2月5日    女子10名 4科 面接
1回、2回の2科はA、Bのいずれかを受験。
1回のAO1科は国語または英語。
複数回受験する場合は面接は1回受ければよい。面接は受験生のみの面接。
4回は特待生入試。
1回から3回でも成績優秀者(入試の8割以上)には特待生制度の適用あり。
各回とも入学手続は2月10日16:00まで。
http://www.kosei.ac.jp/kosei_joshi/

聖園女学院 04年入試要項
 入試日程が1日、2日、3日から1日、3日、4日に。
 1次 2月1日 女子70名 2科 面接
 2次 2月3日 女子30名 2科 面接
 3次 2月4日 女子20名 2科 面接
 面接は1月17日または試験当日。グループ面接。
 入学手続は1次が2月3日、2次・3次は2月4日まで。
 2月10日16:00までに入学辞退した場合は手続時納入金を全額返金。
学校説明会
 10月24日(金) 10:00〜12:00 説明会終了後授業見学あり
 12月 5日(金) 10:00〜12:00
オープンスクール
 11月15日(土) 10:00〜12:00
 保護者対象説明会、6年生対象「過去問題勉強会」、5年生以下「体験入学」
個別相談会
 10月以降実施。問い合わせ、申込は電話で(0466−81−3333)。
http://www.misono.jp/

横浜雙葉 訪問報告(03年8月5日)
1)新校舎(西校舎)に関して
白を基調とした明るく開放的な設計。
以前からの校舎の落ち着いた雰囲気とは異なるが生徒は喜んでいる。
職員室が広くなり、生徒が入ってきても余裕がある。
職員室の前の廊下と職員室の間はガラス窓で仕切られており、中がよく見える。
校長先生の肩越しに何をしているかがわかる。
体育館、グランドとも地下通路でつながり、道路を渡る必要がなくなった。
図書館は教室4つ分の広さになり、閲覧室も2クラス分の生徒が同時に授業を行える。
4Fの図書館と5Fの総合用のオープンスペース、コンピューター室、宗教室がらせん階段でつながり、横浜雙葉の総合学習の中心となる。
図書館の図書検索、貸出はPCで行える。
応接室が8つ。それぞれの部屋のサイズや仕様が異なり、目的に合わせていろいろな使い方ができる。
玄関を入ると正面に木彫りの聖母子像がある。
太陽光発電装置が設置され発電量がパネルに表示される。職員室の電気をまかなうくらいの発電量がある。
校内には無線LANが入り、図書館でノートパソコンを借りてどこからでも外部にアクセスできる。
最初は病院のような印象だっが、緑がおかれ、備品が入り、生徒が生活するうちに落ち着いてきた。
 広々とした職員室

 玄関ホールと聖母子像

2)学校説明会に関して
5月に行われた第1回目の説明会は、初めて講堂の2Fまで参加者が入る。
7月のオープンキャンパスも2500名が参加。
新校舎を見に来た人が多かったのではないか。
3)大学入試結果に関して
03年大学入試結果
     東大 京大 一橋 東外大 東医歯 東北 筑波 千葉 国公立計
総数   7   1   2   6    1    1   1   4   48
現役   6   0   2   5    1    0   1   4   37
     早大 慶大 上智 明治 青山 立教 中央 法政 理科大
総数  50  47  35  20  25  50  17  10  15
現役  49  44  34  17  24  48  11  10   9
=卒業生163名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は81.6%。MARCHへの割合(B率)は67.5%。昨年のA率は80.5%、B率は64.5%。=
今年の卒業生は中学入試の応募者数にかげりの出てきた学年で、これほど大学入試の結果が出るとは思っていなかった。ただ、真面目な学年で、コツコツやる生徒が多かった。
高3の宗教の時間も内職をする生徒がおらず、先生の話に真剣に耳を傾けてくれるので、先生がうれしくて思わず涙ぐんでしまったことも。その意味では生徒達の切り替えが上手かった。
それぞれの学年毎に雰囲気の差がある。
4)父母参観に関して
受験生の父母に学内を見せるのに、在校生の父母に見せないというのはおかしいと、父母参観を始める。
参加者はどの学年の授業を見てもよい。
参観後に懇親会。500円の会費でお茶とケーキが出る。参加者が生徒の数より多い。
懇親会により親の話を聞く機会ができた。
5)その他
学校紹介に来た慶応大学の先生から「講義中に教室がざわついているとき先生が静かにと言ってもなかなか静まらないのだが、ある時、一番前にいつも座って熱心に授業を聞いていた学生が立ち上がって、私の授業を受ける権利を邪魔しないでくださいと注意をしたらとたんに静かになる。どこの卒業生かと思ったら横浜雙葉の卒業生というので、一度横浜雙葉に来てみたかったと」言われる。
卒業生の話では聖心女子大でも、授業中の私語や飲み物の持ち込みが当たり前になっており、考えられないということだった。
http://www.yokohamafutaba.ed.jp/

栄東中 04年入試要項
東ク選抜  1月10日    男女約30名 4科
A日程   1月11日    男女約50名 2科4科
B日程   1月18日    男女約30名 2科4科
C日程   1月24日    男女約10名 2科4科
D日程   2月 1日午後 男女若干名  2科
E日程   2月 5日    男女若干名  2科4科
受験料は20,000円で2回まで受験できる。3回以上は各5,000円。
A日程の試験会場は学校とさいたま新都心(ラフレ埼玉)。
D日程の試験会場は学校と池袋(メトロポリタンプラザ)。
各日程とも東大クラスの合格判定、スカラシップの判定を行う。
入学手続は延期手続を行い2月28日16:00まで延期できる。
http://www.sakaehigashi.ed.jp/

佐久長聖中 04年入試要項
東京会場 1月12日 4科
本校会場 1月24日 4科、作文
東京会場は新宿(工学院大学新宿キャンパス)と品川(高輪プリンスホテル)の2ヶ所。
東京会場、本校会場とも手続は2月5日まで。
学校説明会
 10月16日(水) 10:30〜 品川高輪プリンスホテル・クラウンルーム
体験入学
 11月22日(土) 9:00〜 学校にて
03年大学入試結果(一貫三期生)
     東大 京都 一橋 東工大 東北 北大 信州 国公立計
総数   3  2   1    1    2   2   4   55
現役   2  1   1    1    2   2   3   46
     早大  慶大  上智  明治  青山  立教  中央  法政  理科大
総数  12    8    2   12    2   8    8    3    8
現役   9    4    2    9    2   5    6    3    5
=卒業生100名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は17.0%。MARCHへの割合(B率)は25.0%。昨年のA率は13.1%、B率は13.1%。卒業生に占める国公立の合格者数の割合が高いのが特長的=
http://www.chosei-sj.ac.jp/

西武文理 04年入試要項
1期 1月10日 男女99名 2科4科
2期 1月13日 男女35名 4科
3期 1月23日 男女35名 2科4科
4期 2月 2日 男女10名 2科4科
各回の入学手続は2月13日15:00まで。
1期の成績上位者40名、2期の成績上位者120名を特待生として発表。特待生は入学金、施設設備費、1年間の授業料、教育充実費を免除。1年ごとに審査あり。
2期は特別選抜クラス入試。特別選抜クラスは2期の合格者で編成。1年ごとにクラス編成替えあり。
2期は特別選抜クラスのみの合否判定を行い、他のクラスへのスライド合格の判定は行わない。
http://www.seibu.bunri-c.ac.jp/

確認
学校説明会で事前予約の必要な主な学校
浅野中     9月 1日〜10日 往復葉書・消印有効
http://www.asano.ed.jp/

開成学園    9月 1日〜24日 往復葉書・消印有効
http://www.kaiseigakuen.jp/

駒場東邦    8月21日〜30日 往復葉書・期限内着
http://www.komabatoho-jh.ed.jp/

筑波大駒場  9月 1日〜25日 往復葉書・消印有効
http://home.catv.ne.jp/dd/tukukoma/hp/index.htm

女子学院   10月 1日〜     TELまたは窓口
http://www.joshigakuin.ed.jp/

雙葉       9月10日〜     TEL
http://www.futabagakuen-jh.ed.jp/


入試情報

寮のある学校の1月東京入試日程
1月10日  函館ラ・サール(男子)  函館白百合(女子)
1月11日  静岡聖光(男子)  土佐塾(共学)  那須海城(男子)  秀光中等教育学校(共学)
1月12日  西大和(男子)  佐久長聖(共学)
1月18日  秀光中等教育学校(共学)


教育情報

学習指導要領 歯止め規定の削除など提言 中教審部会 
(朝日新聞 8月5日)
 子どもに学ばせる内容を示した学習指導要領について、中央教育審議会初等中等教育分科会の教育課程部会は4日、「内容の徹底をはかる」ために、記述をより明確にすることなどを提言する中間報告をまとめた。 
 指導要領を超えた内容を教えられるように「〜は扱わないものとする」と記す「歯止め規定」をなくすほか、「総合的な学習の時間」の取り組みを促すよう記述を改めることなどを求めている。 中教審は今月中に中間報告を公表して国民から意見募集をし、秋にも文科相に答申する。文科省はそれを受けて改訂に着手する。 
 見直しのポイントは下の通り。これからの子どもには「知識や技能、思考力、判断力、表現力や学ぶ意欲までを含む『確かな学力』が必要」と言及。指導要領のねらいを実現することで「確かな学力」を育むことができるとの立場から、当面の充実や改善の方策を示している。 
中間まとめの主なポイント 
【学習指導要領の性格】指導要領の記述を見直し、「すべての児童生徒に指導すべき内容を示したもので、実態に応じて示されていない内容を加えて指導することも可能」との基準性(性格)を明確にする。学習内容について「〜は扱わないものとする」などと指示する「歯止め規定」をなくす 
【指導時間の確保】必要な指導時間が確保されなかったり、行事の時間が過度に削減されたりしているケースも。実態に応じて短縮授業の見直しや長期休業中の行事実施といった工夫をする必要がある 
【総合的な学習の時間の充実】目標や内容が明確でなく検証や評価が不十分だったり、教員の適切な指導がなかったりするために効果が上がっていない取り組みもある。指導要領にその趣旨をより明確に記述する 
【個に応じた指導の充実】指導要領に書かれていないために取り組みに消極的な面も。小学校での習熟度別指導や小中学校での「発展的な学習」「補充的な学習」を指導要領に明記する 。

関連記事
学習指導要領見直し 現場での矛盾拡大は必至(毎日新聞 8月9日)
 小中高校の児童生徒に学ばせる内容を定めた学習指導要領が04年度から変わる。中央教育審議会初中等教育分科会の教育課程部会が4日にまとめた指導要領見直しの中間報告は、指導要領を超える内容を教えられることを明記するよう求めたうえ、習熟度別学習の推進を提言している。文部科学省は今秋の答申を受けて改訂に着手するが、「ゆとり教育」の看板を掲げながら、「学力重視」にいっそう舵(かじ)を切ることで教育現場に矛盾が広がるのは確実だ。 
 東京都内のある小学校教諭は「たいていの学校では、指導要領をまともに読んだことのある教員は1人か2人しかいない」と語る。問題は「指導要領の見直しに伴い、教育委員会からどんな指示が下りてくるか」だ。中間報告では学力テストの実施も推奨されているため「ペーパーテストばかりを重視したり、発展的な学習内容を強要されたりするのではないか」と警戒する。 
 習熟度別学習は全国の7割の公立小中学校で、すでに導入されている。学力低下への危機感に加え、「あしき平等主義」への批判が普及を後押ししたが、問題も出ている。文科省が6月に全国の公立小中学校163校の校長と教員計2011人を対象にした調査では、小中学校とも4割の教員が「児童生徒間に優越感や劣等感が生まれた」と回答した。 
 中教審は、これらの「学力向上」策を進めるため、必要な授業時間数の確保を求めている。しかし、「ゆとり教育」の一環として導入された完全週5日制に伴い、文科省が定めた年間の標準時間数を達成するのに四苦八苦しているのが実態だ。授業開始前の10分間読書や、10分間ドリルの時間を5日間分まとめて1時間の「授業」として水増ししたり、高校入試と重なって1クラスに4、5人しか登校していなくても「授業」と数えている学校も少なくない。「教育委員会の指導が強まれば、もっとつじつま合わせを考えるしかない」という声さえ聞く。 
 文科省の「猫の目行政」への批判も根強い。指導要領は小中学校で昨年度、高校では今年度に改訂されたばかり。中学校の教諭は「ゆとりを強調していたと思ったら、今度は『もっとたくさん教えてもいい』に変わる。教員も生徒も振り回されている」と指摘する。 
 教科書会社も戸惑いを見せる。文科省は昨年の教科書検定から、指導要領を超える発展的内容の記述を本文ではなく「コラム」の形に限って容認した。大手教科書会社の幹部は「発展的内容をこれまで以上入れても授業時間が限られ、すべてをこなせない。どれほどの内容を盛り込むかの判断は難しい」と話す。 
 この幹部は「教科書通りに教えようとする教員が多い小中学校の場合、内容を絞った子供用と、詳細な教員用の2種類を作り、学習進度や理解度に合わせて教える内容を選んでもらう必要があるかもしれない」と語る。 
 学習内容の大幅削減を批判し、中学理科で独自の「検定外教科書」づくりの呼びかけ人になった京都工芸繊維大の左巻健男教授も文科省の姿勢に厳しい。「教えるべき基本が何かを吟味しないままの小手先の改善では何も変わらない。今回の見直しは、今の教科書がわずかによくなるかもしれないという程度」と言う。 
 特定の地域に限って規制を緩和する政府の構造改革特区で、株式会社の学校経営参入が認められるなど「外圧」も受けながら、教育現場の揺らぎは当分、収まりそうもない。

週5日制の見直しを 鴻池担当相 
(朝日新聞 8月5日) 
 政府の青少年育成推進本部の副本部長を務める鴻池特区担当相は5日、福岡市内のタウンミーティングで「(学校週5日制を)文部科学大臣に間違っている、と伝えたら文科相は絶対に間違ってないと言った。困ったことだ。だから塾がはやる。教育も受ける側、親や子が選択できるようにしなければいけない」と述べ、公立学校での一律の週5日制を見直す必要があるとの考えを示した。 
 また「ゆとり教育」に触れ、「子どもにゆとりを与えてどうする。しっかり教えるべき時には、飽和状態いっぱいになるまで詰め込みをやったりスポーツをやったりすればいい。それが後でゆとりになる」と述べた。 
=犯罪を犯した少年の親は市中引き回しの上打ち首にすべきとか、渋谷の小学生監禁事件の時はどちらが被害者か加害者かわからないといったりと、その場その場の雰囲気の中で過激な発言で注意を引きつけるだけの政治家に週5日制がダメだと言われてもね。=

総合学習の効果は 教員は効果に否定的、文部科学省調査
(毎日EduMail 8月8日)
 小中学校で昨年度から始まった総合的な学習の時間の効果を疑問視する教員が多いことが、文部科学省が6月に全国の小中170校(回答率95・9%)の校長や教員を対象に実施した意識調査で分かった。
 特に中学校教員の場合、総合学習を実施する前と比べた児童・生徒の変化を聞く5問すべてで、効果を否定的にみる回答が肯定的な回答を上回った。「自ら学び自ら考える力が高まった」と考えているかは、中学校教員の半数が否定的で、肯定的な回答は4割にとどまった。小学校教員の場合は肯定が5割を超えた。「思考力や判断力を身に着けた」の回答も、中学校では効果があったとみるより、なかったとする方が多かった。小学校は逆に効果を認める答えが過半数を占めた。「学校で学ぶ知識を生活実感を持って理解することが増えた」では、中学校教員の6割が感じておらず、肯定的なのは4分の1程度にすぎない。小学校では双方とも4割前後だった。「総合学習で得た興味から教科の勉強が熱心になった」と受け止めているのは中学校教員のわずか6人に1人。7割が効果を認めていない。小学校でも疑問視する意見の方が多かった。
 また総合的な学習を実施するうえでの課題は、小中学校とも▽教員の打ち合わせ時間の確保▽学年全体を見通した発展性▽体験活動に必要な経費――が5〜7割を占めた。

学力テスト結果公表 学校別平均点は示さず、東京・品川区 
(朝日新聞 8月8日)
 学力テストの結果を公表する方針を示していた東京都品川区教育委員会(区教委)は8日、学校ごとの教科別の平均点の公表を控える方針を決めた。学校選択制を導入している中で、公表によって学校が序列化されるのを避けるため。設問ごとに、各校の正答率と区教委が決めた目標の正答率だけを公表する。8日午後、各学校のホームページで、指導上の対応策とともに明らかにする。 
 テストは4月、国語と算数の2教科について区立中学の新1年生が受けた。当初は在籍中学校と出身小学校ごとの平均点を区教委のホームページで一覧にして発表する方針だった。しかし区教委は平均点の公表を控えたうえに、中学校ごとの公表もやめ、出身小学校ごとに、教科全体の正答率ではなく、設問ごとの正答率を掲載することにとどめることにした。 
 公表は指導策を示して教員の資質向上を図るのが狙い。小学校長らの部会で検討したところ、「全学校の一覧という形で成績を公表しなくても狙いは達せられる」「学校間の過剰な競争を防ぐべきだ」「在籍中学の指導力とテスト結果は関係ない」といった意見が相次ぎ、区教委は方針を見直した。 
 学力テストをめぐっては、東京都荒川区が今年6月、小中学校の一覧表で成績を公表した。鳥取県は請求に応じて学級別の公表を決めている。

習熟度別クラス 編成促進を、首相語る 
(朝日新聞 8月11日)
 小泉首相は10日、小中高校で「習熟度別クラス編成を進めるべきだ」と述べ、児童生徒の理解度に応じた学級編成を積極的に促進する考えを示した。また語学教育での外国人教員のいっそうの採用などを検討していく方針も示した。東京都内のタウンミーティングで参加者の質問に答えた。 
 首相は「わからない授業に出るほどつまらないものはない。よくできる生徒がわからない子と一緒にやるのもつまらない」と述べた。その上で、「(習熟度別は)平等に反する、差別を生むということで進まなかった。当たり前のことを導入しなかった。悪平等だ」などと語った。

不登校の小中学生が減少 学校基本調査 
(毎日新聞 8月9日)
 昨年度に不登校で年間30日以上学校を休んだ小中学生は、01年度より約7500人、5・4%減って約13万1000人で、91年度に同じ形式で調査を始めて以来、初めて減少したことが8日、文部科学省の「学校基本調査速報」で分かった。同省は学校へのスクールカウンセラー配置などの対策が一定の効果を上げたと分析しているものの、依然、91年度の2倍の水準で、「憂慮すべき状態」と受け止めている。 
 同省は66年度から「学校嫌い」で年間50日以上欠席した児童生徒の調査を始めた。この時期を含めると、前年に比べ減少したのは27年ぶり。 
 調査速報によると、昨年度の不登校は13万1211人。うち小学生は2万5869人(前年度比642人減)、中学生は10万5342人(同6869人減)。都道府県別にみると、東京都や大阪府、栃木県など39都道府県で減少した。不登校の児童生徒の割合は、中学生は37人に1人で、ほぼ1クラスに1人いる状態は変わっていない。小学生は280人に1人。 
 同時に実施した「生徒指導上の諸問題に関する調査」によると、不登校の直接のきっかけは、極度の不安や緊張、無気力など「本人の問題」が3割で最も多く、「友人関係」が2割、「親子関係」が1割となっている。 
 不登校が続く理由は、さまざまな要因があって特定できない「複合」と、漠然とした不安などの「情緒的混乱」がいずれも4分の1を超えた。「無気力」は2割、「あそび・非行」は1割。「あそび・非行」は小学生では0・9%だが、中学生になると12・2%に増えている。

関連記事
さぼり予備軍は増加か(毎日新聞 8月9日)
 「さぼる子供たち」をどうやって学校へ行かせるか。文部科学省が8日に発表したデータでは、不登校の小中学生は昨年度、11年ぶりにわずかに減ったが、教師は困難な現実に直面している。「無気力などによるさぼりの予備軍はむしろ増えている」という声もある。夏休みも不登校の児童・生徒へのはたらきかけを続ける埼玉県川口市の市立小学校長に同行した。 
 校長の小学校を卒業した中1の男子生徒は5月の連休前後から、これといった理由もなく学校を休みがちだ。小学校の時も不登校だった。「元気か」。7日午後、校長は玄関先で生徒と握手し、居間に上がり込んだ。 
 母親が「この子はものぐさだから。前は殴ってでも行かせようとしたけど、前の先生から『そっとしておいたほうがいい』と言われ、うるさく言わなかった」と話した。「1学期は登校しても1日1、2時間だったから、2学期は頑張って半日にしようね」と母親が水を向けても、生徒はうつむいてうなずくだけだ。校長が「校長先生が迎えに来たらいいのかな」と語りかけると「大丈夫(来なくていい)」と小さな声で答えた。 
 校長は記者に「彼は怠けなんだ。粘り気がない。エネルギーがないから、このままならフリーターにもなれないかもしれない」と言った。 
 1学期に休みがちだった小学5年と3年の姉妹のアパートにも向かった。一家は不在だったが、妹は以前、校長に「お母さんは遊びに行って家にいない」と話したことがあるという。校長は「親が子供を顧みない家庭が増えている。こういう子は、働きかけると学校に来るが、しばらくするとまた来なくなる」と嘆く。 
 千葉市内で生徒の1割近くが不登校だった市立中の前校長も「無気力が原因の不登校が減っている実感はない」と言う。「家庭の教育力が落ちているから、さぼりや非行による不登校の予備軍は増える」とみている。 
各地で不登校対策が進んでいる。 
◆埼玉県志木市 
 ボランティアの教員OBらが不登校の小中学生宅に出向いて授業する「ホームスタディー制度」を昨年度から始めた。同市教委によると、3月末時点の同市の不登校児童・生徒は79人。「学習意欲がある」条件をクリアした児童・生徒26人について、週2回程度の在宅授業を実施し、3人が学校に復帰し、2人が適応指導教室など中間施設に足を運ぶようになった。 
◆栃木県 
 今回、全国で最も高い減少率を示した栃木県。鹿沼市では、02年度から市立中3校に「適応援助室」を設け、一般クラスとは別の時間割で授業をしている。登校できても教室には行けない生徒のための措置だ。市立西中の教頭は「教室への復帰は段階的に進めている」と話す。

教育基本法改正 264議会が反対・慎重の意見書 
(朝日新聞8月13日)
 「愛国心」や「公共心」などを盛り込もうとする教育基本法改正の動きに対し、少なくとも全国264の市町村議会で、改正に反対したり、慎重な対応を求めたりする意見書が可決されていることが文部科学省などのまとめでわかった。一方、早期改正を求める意見書は、神奈川、滋賀など5県議会と4市町村議会で可決されていた。地方議会にある根強い慎重論の一端が示された。 
 教育基本法をめぐっては、中央教育審議会が3月に改正を答申したが、公明党が「愛国心」を条文に盛り込むことなどに慎重論を唱え、国会への改正案提出に向けた与党3党の協議が続いている。地方では、法改正に疑問を投げかける意見書を公明党議員が発議したり、自民党・保守系議員が賛同したりするなどの動きもあり、今後の法案をめぐる論議に影響を与えそうだ。 
 8月初旬までに、各自治体から文科省に届いた意見書と、朝日新聞社の取材で確認したものを集計した。 
 改正に反対する意見書を可決したのは、金沢市、高知市など154市町村。北九州市、福島市など121市町村は「憲法と同様に国民的議論を経て慎重に結論を出すべきだ」などとして、より慎重な対応を求める意見書を可決した。このうち11市町は、反対の意見書と、慎重な対応を求める意見書の両方を可決した。 
 一方、神奈川、滋賀のほか茨城、岡山、愛媛の県議会と、滋賀県草津市などの市町村議会は、早期改正を求める賛成の意見書を可決した。 
 反対や慎重審議を求める意見書可決の動きは、昨年11月に中教審が基本法改正の中間報告をまとめた以降に本格化した。教職員組合の請願・陳情をきっかけにした超党派の提案や、議員の発案で、全会一致や多数決で可決された。 
 意見書の多くは「なぜ今改正なのか」と疑問を投げかけている。中教審は青少年の規範意識の低下やいじめ、学級崩壊など教育の「危機的状況」の打破を掲げたが、「教育の荒廃の原因を戦後の教育体系に求めることは何の根拠もない」(北海道・釧路市)、「ひとえに教育基本法に原因があるかのような結論づけは極めて短絡的」(滋賀県・永源寺町)と指摘。 
 教育の再生には、「教育の諸課題を点検し、実態にあわせて改善策を考えていく地道な作業が必要」(北九州市)という意見が多く、「いまこそ教育基本法を学校や社会にいかすよう強く要望する」(神奈川県・茅ケ崎市)など、改正反対を唱えた議会のほとんどが、基本法の理念実現こそ重要とした。 
 また、多くの意見書が「愛国心」などを盛り込むことに懐疑的だった。「国民の見識や自主的な判断にゆだねるもので、法律で上から押しつけるのは時代錯誤」(鳥取県・日吉津=ひえづ=村)、「愛国心などの理念は個人の内心の自由にもかかわるだけに、一層慎重な論議が必要」(高知市)。答申が改正で盛り込むよう列挙した「伝統や文化の尊重」についても「現行法の中に含意されており、十分に対応が可能」(奈良県・大和郡山市)という指摘が多かった。

小中校への学生派遣 応募1000人超す、大阪府教委
(毎日新聞 8月13日)
 大阪府教委が大学生を公立小中学校に派遣し、教員を補助させる事業を始めたところ、京阪神の16大学から1000人を超す応募があった。既に約300人が夏休みの補充学習などに携わっている。教員志望の学生を学校に派遣する試みは各地であるが、これほどの規模は異例。学生には教育実習前に現場を体験できる点が好評だが、府教委が事業に積極的な背景には、学生が教職への向き不向きを自己評価できる機会を増やすことで、良質な人材確保につなげたい狙いもあるようだ。
 府教委が今年度から始めた「まなびング・サポート事業」。小中学校が希望の人数や活動内容を大学に知らせ、学生が応募する仕組み。児童・生徒への個別指導など担任だけでは手が足りない授業や、年配の教員が苦手なパソコンや英語学習の支援などをしてもらう。府教委が大阪教育大や立命館大、関西大、大阪学院大などに協力を呼びかけたところ、1000人規模の応募となった。
 受け入れ希望期間は学校によって違うが、年間を通じての派遣を望む学校が多い。7月28〜31日の「夏休み算数教室」に学生4人を受け入れた八尾市立八尾小の小川政昭校長は「子どもに良い刺激になった」として、2学期も受け入れる意向だ。一方、参加した大阪教育大3年の女子学生(20)は「秋の教育実習を控え、いい経験になった」と話す。
 教育実習とは別に学生を学校に派遣する試みは、旧文部省が97年度に教員養成系学部で始めた「フレンドシップ事業」が最初。最近は一般学部にも広がり、活動を単位認定する大学もある。大阪市教委が02年度から始めた同種事業には現在、5大学から約120人の学生が参加。京都市教委も今春から5大学の学生約70人を主に小学校に派遣している。
 小学校では最近、50代の教諭が定年前に早期退職する傾向があり、現場の教員不足が全国的に問題になっている。派遣事業はこれを補う側面もあるという。


その他

高卒就職率 過去最低の16.6%に 文科省調査で 
(毎日新聞 8月8日9
 今春の高校卒業者の就職率が過去最低の16.6%(前年度比0.5ポイント減)、大学卒業後の就職率も過去最低の55.0%(同1.9ポイント減)だったことが8日、文部科学省が発表した「学校基本調査速報」で分かった。大学、短大、専修学校専門課程などへの進学率は6割を超えており、高校生は就職難と、少子化で入りやすい大学が増えたことを背景に、「就職できないから進学する」という傾向がうかがえる。
 高卒者の大学、短大への進学率は44.6%(同0.2ポイント減)、専修学校専門課程への進学率は過去最高の18.9%(0.9ポイント増)だった。男女別進学率をみると女子が男子より4〜6ポイント高く、就職率は逆に男子が女子を4ポイント上回っている。
 「進学も就職もしない」のは10.3%(同0.2ポイント減)。内訳は家事手伝いをはじめ、海外の学校への入学や職業能力開発施設への入所など。東京都立高校の教諭は「進学が多いのは願書を出せばOKのような大学が増えてきたからだが、目的を持って進学しているわけではない。フリーターになるのを4年遅らせているだけのような気がする」と話す。
 また大卒後、進学も就職もしないのは22.5%(同0.8ポイント増)とほぼ5人に1人。大学院進学者は過去最高の11.4%(同0.5ポイント増)だった。

少年非行 不良行為少年最多57万人 今年上半期
(毎日新聞 8月8日)
 深夜まで外で遊んだり、喫煙をしたりして補導される「不良行為少年(20歳未満)」が今年上半期は57万4612人に上り、上半期の統計を取り始めた98年以降、最高を記録したことが警察庁のまとめで7日分かった。一方、刑法犯で検挙された少年(14歳以上20歳未満)は約6万人で、過去10年間、一進一退を繰り返しているが、殺人、強盗などの凶悪犯は97年から高止まりの状態にある。
 飲酒、喫煙、深夜はいかい、暴走行為などの不良行為で補導された少年は、5年前の98年上半期は40万28人で、その1.5倍に増加したことになる。喫煙などに比べて、深夜はいかいの増加が著しく、約23万人が補導され、5年前から倍増している。
 刑法犯で検挙された少年は6万3180人(昨年同期比3.6%減)。成人も含めた刑法犯全体の検挙人数の37.2%を少年が占めた。殺人、強盗など(未遂も含む)の凶悪犯の検挙人数は1105人で、昨年同期より100人増。ひったくりなどの街頭犯罪は、成人も含めた検挙人数のうち少年が65%を占めた。
 14歳未満の触法少年で刑法に触れる行為をして補導されたのは5.1%減の9154人。しかし、凶悪事件での補導数は87%増の131人で、放火・放火未遂が112人と大半を占める。
◇病巣不透明 戸惑う大人
 増加を続ける少年の深夜はいかい。犯罪の被害者、加害者へとつながっていく危険性が高いが、防犯の現場は最近の少年のとらえにくさに苦悩している。
 約20年間、東京の渋谷や原宿でボランティアで街頭パトロールを続けてきた少年指導委員、窪田誠さん(66)=東京都渋谷区恵比寿=は最近、パトロール現場でしばしば驚かされる。
 ファストフード店の前で女子高生が座り込んでたばこを吸っていた。都内の名門女子高の制服を着ており、同行の女性警官は顔なじみらしく注意した。「本当はあの学校の生徒ではないんだろう」と聞くと、女性警官は「いえ、あの学校です」と答えた。飲酒を注意された進学校の男子高校生が、警察官に「おれの父親は検察庁に勤務しているんだ。警察より検察の方が上だ」と食ってかかったこともあった。
 窪田さんは「昔は私服に着替えて夜遊びしていたが、今は妙に堂々としている。家庭環境や成績の良しあしも非行に走るかどうかの基準にはならない」と、子供たちの危うさを指摘する。
 一方、警視庁の石橋昭良・少年相談担当管理官は「凶悪犯罪をした中に『友達から誘われて断り方が分からなかった』という子がかなりいる。自分の意思表示をするのが苦手な子が増えている」と話す。警察の少年相談室には新学期に「どうやって友達を作ったらいいんですか」と、子供から電話がかかってくる。
 少年警察一筋の石橋管理官は、非行の質的変化を痛感するという。同じ暴走族にいても本名を知らない。援助交際する少女に悩みを聞いても「特にない」。「人間関係もぼんやりしているし、凶悪犯罪をしたり売春するパワーの理由が見つからない。病巣がはっきりせず、立ち直るのに昔の3倍ぐらい時間がかかる」と言う。
 石橋管理官は「多すぎる誘惑と情報に踊らされているのが現代の非行ではないか。今の子供は幼児期から習い事や勉強はしているが、地域の子供が集まってワーワー遊んでいる姿を見かけない。小さいころから人間関係でもまれることが大切と思う」という。

夏休みの宿題 業者に外注、すべてお任せキャンプ盛況 
(毎日新聞 8月13日)
 夏休みも半分を過ぎ、子も親もそろそろ宿題が気になり出す。自由研究なんて特に頭が痛い。そこで、手厚く面倒を見てくれる「宿題ビジネス」が大盛況だ。5泊6日すべてお任せのキャンプも今夏、登場した。忙しい親たちに代わって、宿題も“外注”される時代なのだ。
親の要望で
 日本旅行が主催するのは、その名も「夏休み宿題解決キャンプ!」。南アルプスのわき水で有名な山梨県白州町で8月8日から5泊6日し、自然の中で、宿題に取り組む。
 すでに締め切ったが、18人の参加児童は造り酒屋や町役場を見学しながら自由研究の「ネタ」を探す。研修を受けた大学生や大学院生のリーダー3人が相談相手。図鑑や辞書、顕微鏡なども主催者が用意していくという。もちろん、宿題のドリルをしてもいい。
 小中学生向け自然体験ツアーでは実績を積んできた同社だが、6日間の「宿題解決」企画は初めて。事務局の小山重幸さんは「自由研究や感想文に苦労する親御さんからの希望が多く、新設しました。今回も最後の5日目の夜は『追い込み』で大変でしょうね」と話す。キャンプ期間中は親は安心。過去のツアーでは、親だけで別の旅行に出かけたケースもあったという。
子供預けて…
 参加すれば「作品」が出来上がる工作教室も人気だ。生活雑貨や工具もそろう大型施設・京王アートマン聖蹟桜ケ丘店(東京都多摩市)では、各売り場の一角を使い、夏休み中のほぼ毎日、教室を開いている。紙粘土の貯金箱から民族楽器、ビーズアクセサリーやリモコンロボットまで。参加費は200〜3800円。材料はキットで全部そろっているから子供たちは売り場に行くだけ。
 5年生の息子と「簡易蓄音機」づくりに励んでいた30歳代の母親は「説明書通りに作るのだから、本当の意味での自由研究じゃないですよね。でも種類も多く、子供が飛びつくし……」と話す。約80講座のうち親子参加は2講座のみ。約2時間、子供を預けて買い物を楽しむ親も多いという。
 東急ハンズ渋谷店で夏休みに開いている工作教室は19講座。こちらも「問い合わせは年々増え、今年はこれまでに約950件。昨年の2倍近いです」(広報担当)。
「ない方がいい」
 子供向けの本を作っている出版社も力が入る。「指紋の採取」や「野菜を使った紙作り」などの実験キットシリーズを01年から発売している学習研究社は「夏は書き入れ時」(担当者)という。「例年、8月の最終週は問い合わせの電話やメールがどっと増え、応対にてんてこまいです」
 教育行政に詳しい東京大の汐見稔幸教授は「自由研究の仕方を普段から学校で指導しないで、夏休みにやれというのがそもそも無理。子供も親も戸惑うばかりで、結局多少出費しても、形だけ整えればいいと『外注』が盛んになるのです」と話す。だから、「情報と経済力を持っている親が勝ち、となる。そんな夏休みの自由研究なら、ない方がいい」という。

 

入試問題に挑戦第87回

<問題>
 分母が36の分数の中で、1より小さく、約分できない分数をすべてたすと、その和は【   】です。(03年青山学院)

 

入試問題に挑戦第86回解答編

<問題>
 本のページを示すのに、数字0,1,2,3,4,5,6,7,8,9が何個か使われています。たとえば、10は1と0の2つの数字でできているので、10ページある本では全部で11個の数字が使われていると考えます。次の(1)〜(3)の問いに答えなさい。

(1) 66ページある本では、全部でいくつの数字が使われていますか。

(2) 999ぺージある本では、全部でいくつの数字が使われていますか。また、その中に0はいくつ使われていますか。

(3) ページを示すのに全部で3689個の数字が使われているとき、この本のページ数を求めなさい。

(03年六甲)

<解答>
 使われている数字の個数は数字の桁数で分類すると数えやすいです。ただ、決まった1つの数字を数える場合には、ちょっと工夫が必要です。

(1) ここは素直にいってみましょう。
   1〜66までの数字を桁数によって分類すると、
    1桁 (1〜9)   … 1×9=9(個)
    2桁 (10〜66) … 2×(66−9)=114(個)
   よって、 9+114=123(個)

(2) (1)と同様に考えると、
    1桁 (1〜9)     … 1×9=9(個)
    2桁 (10〜99)   … 2×(99−9)=180(個)
    3桁 (100〜999) … 3×(999−99)=2700(個)
   よって、使われている数字は、 9+180+2700=2889(個)

  また、0の個数については、各位について別々に考えます。
    一の位 → 「**0」 という数字のうち、”**”には01〜99の数字が入るので、99(個)
    十の位 → 「*0*」 という数のうち、百の位の”*”には1〜9が、一の位の”*”には0〜9が入るので、9×10=90(個)
    百の位 → 「0**」 という数はないので、0(個)
   よって、0の個数は、 99+90=189(個)

(3) (2)の結果から、999までで2889個の数字が使われているので、
   (3689−2889)÷4=200(個) → 4桁の数の個数
   999+200=1199(ページ)