NO.102
2003年 6月25日
アクセス教育情報センター
目次
学校情報 |
学校情報 | 教育情報 | 教育情報 | その他 |
京華中 | 武蔵野女子学院
|
都が夏期講習開講
|
自己評価制度 | 国語世論調査 |
学校情報
京華中 04年入試要項
1回 2月1日 男子 80名 2科4科
2回 2月2日 男子100名 2科4科
3回 2月3日 男子 40名 2科4科
4回 2月5日 男子 20名 2科
1回〜3回の入学手続は2月5日まで。4回の入学手続は2月6日まで。
行事日程
オープンキャンパス 要予約(TEL 03−3946−4451)
6月28日(土) 11:30〜15:00
授業参観
授業体験・クラブ体験
校長先生との昼食
学校説明会
10月 8日(水) 10:00〜12:00 授業公開あり
11月 9日(日) 13:30〜15:30 クラブ活動公開あり
11月30日(日) 13:30〜15:30 受験生向けに前年度の入試問題解説あり
12月13日(土) 10:00〜12:00 受験生向けに前年度の入試問題解説あり
1月11日(日) 13:30〜15:30 直前入試体験・個別相談
大手塾の職員から「午後入試をしないと生徒が集まらない」と言われ強く勧められているが、受験生の負担を考えると学校の都合だけで午後入試を行うわけにはいかない。
=こうした受験生を本当に大切にする姿勢の学校がもっと注目されてもよいはず。=
http://www.keika.ed.jp/
駒場東邦 学校説明会申し込み方法
駒場東邦中学校の入学希望者および保護者を対象とした学校説明会、施設見学会を次のように計画いたしました。本年度も《往復はがきによる申し込み制》として開催いたします。開催日程は以下の通りです。
1.実施日時: 平成14年10月11日(土)、12日(日)、18日(土)
11日(土)
1回目 10:30〜12:00
2回目 13:00〜14:30
3回目 15:00〜16:30
12日(日)
4回目 10:30〜12:00
5回目 13:00〜14:30
6回目 15:00〜16:30
18日(土)
7回目 10:30〜12:00
8回目 13:00〜14:30
9回目 15:00〜16:30
計9回、各回の定員は300名です
なお、施設見学は説明会終了後になります。個別の質問を受けるコーナーもあります。
2.会場: 本校講堂
3.申込方法: 往復はがきに、以下の事項を記入のうえ、郵送してください。1家族1通でお願いします。
(1) 往信表面: 宛先 〒154−0001 世田谷区池尻4−5−1
駒場東邦中学校 学校説明会係
(1) 往信裏面: 説明会番号(1回目〜8回目を第3希望まで)
参加人数(1家族2名まで)、住所、電話番号を必ず記入して下さい。
(2) 返信表面: 返信先を必ずご記入ください。宛名は「様」でお願いします。
(3) 返信裏面: 記入不要(決定日時等を記入して返送します)
4.申込期間: 平成14年8月21日(木)〜8月30日(土)
(お願い:申込期間をお守りください。)
5.申込先 : 〒154-0001 世田谷区池尻 4-5-1
駒場東邦中学校 学校説明会係 宛
6.通知: 返信はがきにおいでいただく回を記入して返送いたします。
このはがきは当日の入場券になりますので、当日は忘れずにご持参ください。
おいでいただく回は、消印順で決定いたします。
申込期間以前のはがきについては、最終日到着扱いとさせていただきます。
同一回に希望が集中した場合、希望以外の回になることもございます。
9月末までに返信はがきが到着しない場合は、03-3466-8221までお問い合わせください。
電話での日時等の変更については一切お受けできません。
申込期間後のはがきについては、席の余裕がある場合のみ受け付けます
http://www.komabatoho-jh.ed.jp/
巣鴨中 大菩薩峠越えの強歩大会
(全私学新聞 6月13日)
新しいエリート教育を標榜する巣鴨中学校・高等学校(堀内政三校長、東京都豊島区)は、努力主義と英才早教育を掲げる。大正十一年の創立以来G.H.Q占領下でも、文武両道の教育を実践してきた。中学では剣道を必修に、高校では柔道・剣道を選択必修とし、中高六年間の正科だけで初段の実力を培う。事実、八割の生徒が卒業までに初段を取る。一方教科では、らせん状階段方式と称する独自のカリキュラムを組み、難関大学へ多数の合格者を出す。生徒たちの成績評価は、中間・期末テストの結果をそのまま記載する百点満点方式。通知表ではなく「通信簿」を渡す。五段階評価は一度も採用したことがない。「あれほど非教育的なものはない」と堀内校長は一蹴する。
こうした同校の教育の一端を担っているのが独特の行事である。五月の大菩薩峠越え強歩大会、七月巣園流水泳学校、八月蓼科学校勉強合宿、十一月森林公園マラソン大会、一月早朝寒稽占、いずれも心身を鍛練する校外授業である。なかでも、大菩薩峠越え強歩大会は、深夜に登り始め、ゴールまで八〜十時間ほども歩き続けるというハードなものである。競歩ではなくあくまで強歩である。にもかかわらず、中学入学前からこの大菩薩峠越え強歩大会楽しみにしている子供が多いそうだ。
大菩薩峠は標高千八百九十七b、秩父多摩甲斐国立公園の中にある。中里介山の未完の大作『大菩薩峠』でも全国に知られる。四十年前、堀内校長は、強歩大会の場所探すの三年をかけ、子供たちの心身の発達に最もふさわしいところとして、大菩薩峠を選び出した。五月に実施するのも、山麓は新緑が萌え、中腹には山桜が咲き、さらに登れば枯れ木同然の草木となり、山頂付近は残雪も残る。すべての季節を生徒たちが五感で感じることができるからだ。
今年三十九回目となる大菩薩峠越え強歩大会は五月二、三の両日、実施された。コースは、奥多摩湖側の川野から登り、小菅、赤沢、大菩薩峠(介山荘)、長兵衛小屋、地蔵小屋、裂石と伝って、山梨県塩山市側へ下山するルートである。ゴールは塩山北中学校となる。五月二日夜、興奮気味の生徒たちを乗せたバス四十台が校庭を出発。翌三日午前一時ごろ、奥多摩湖側の各スタート地点に到着。まず午前二時に川野から高校三年生が登り始める。ゴール到着の制限時間は正午十二時。塩山北中までの三四・五キロメートルを約十時間で踏破することになる。高校二年は同時刻に山頭橋を出発、踏破距離三三・九キロメートル、到着時間は午前十一時四十分まで。高校一年は午前二時三十分平山キャンプ場を出発、二七・○キロメートル、到着は午前十時三十分まで。中学生全員は麓から少し登った小菅を午前三時に出発、中学二・三年は二十六キロメートル歩き、到着は午前十一時まで。中学一年は二○・九キロメートル、塩山北中まで行かず途中の裂石がゴールとなる。到着は七時間後の午前十時までである。
全校の生徒たちを、深夜、峠越えさせるのである。学校側は万全の態勢で臨む。綿密に計画が練られ、詳細なスケジュールが全教職員に配付される。ボランティアで手伝うOB(毎年約五十名)にも一人ひとりの任務と行動が細かく書き込まれた、OB自らが作成した実施要綱が渡される。総勢百人余の教職員とOBが大会を支えるのである。二日前から先発隊が山小屋に泊まって下見や準備を行い、当日は、山中の赤沢・大菩薩峠・ふくちゃん荘・長兵衛小屋・裂石等の各関門およびゴールの塩山北中に詰めるほか、コースの要所要所で配置に着く。医師も四名、看護師六名も各関門で生徒の健康に気を配る。パトロール隊と無線隊も粗織される。お互いに密に連絡を取り合い、なにより、生徒たちの安全確保と所在の確保を最優先させる。
五月三日の大菩薩峠は快晴で、生徒たちは富士山も、遠く日本アルプスの美しい姿も見ることができた。頂上で介山荘のカップラーメンも食べた。そして、今年も全生徒が無事に下山した。昨年実施された大菩薩峠越え強歩大会の中学一年生の作文集を読むと、どの生徒もかつてない達成感を感じだと書いている。腕を脱臼した生徒が、参加を強く希望したら、自力で登れるところまでは許可されたという。ぜんそくで、小学校では親同伴でなけれぱ林間学校にも参加させてもらえなかった生徒は、みんなの支えで完歩できたことに深く感謝し、「この達成感は、僕にとっては素晴らしい経験でした」と書く。生徒自身が希望すれぱ自力でできるところまでやらせる、それを教職員やOBが万全の態勢で支える。「人として確固たる力をつけには、『少年期』に自ら考え、行動し、つまずき、再び挑むという成長適程が必要なのです」と堀内校長は言う。同校には剣道三段を取り、現役で東大の理Vに入った生徒、早朝寒稽古とセンター試験が重なったにもかかわらず、早朝寒稽古を一日も欠かさずに受験して、東大ほか難関大学に合格した生徒も珍しくない。「そういう巣鴨生の中から、必ず新しいタイプのエリートが生まれる。いまからそれが楽しみです」と確信を持って語る。
http://www.schoolguide.ne.jp/sugamo/index.html
逗子開成 04年入試要項
2次が2月4日から2月3日に。2月3日は神奈川地区男子の浅野中、鎌倉学園2回、逗子開成2次が競合することに。
2月6日に行っていた1科目選抜が3次の名称になり4科で2月5日に。
1次 2月1日 男子150名 4科
2次 2月3日 男子 60名 4科
3次 2月5日 男子 40名 4科
http://www.zushi-kaisei.ac.jp/
聖光学院 入試問題作成のねらい
「国語」
聖光学院に限らず、国語の入試問題には、その学校がどのような生徒にきてほしいと考えているかということが、凝縮した形で示されていると思います。
毎年毎年のことですが、出題する私たらは、「小学生には酷かも知れない」「もっと簡単な設問でもよいのではないか」とか、逆に「こんなやさしくていいのか」「もっと難しく応用させてはどうか」といった自問自答を繰り返しています。そして、受験生の努力をできるだけ正当に評価したいと願っています。また、入学後にさらに資質をみがき、将来社会に貰献できる人物に育つように、小学生段階ではこれぐらいの国語力は身につけていてほしいというメッセーシとして、問題を作成しているつもりです。
たとえぱ、本校の場合は
◎言語感覚・読解力・思考力・表現力が豊かな生徒
が育つことを期待して、日頃の指導を行っています。ですから、入試問題にも、そのような期待が反映されていると言えます。もちろん入学前にそれらの能カが完璧である必要はありません。入学してからの学習を通じて、より一層能力を伸ぱしていけれぱよいのです。多少未熱であったとしても、自分の眼で文章を読み、自分の頭で考え、自分の言葉で表現しようとする受験生に入学してもらいたい。これが国語科の教師全員の一致した考えです。
国語の力は、毎日どういう言語生活を過ごしているか、そのことに負うところが大きいものです。ですから、目常生活の中での家族との対話、先生や友だちとの会話、多様な読書など、豊かな言語体験を積極的につみ重ね国語カをより深く養っていくことが大切です。たとえば、本を読んでいて解らない言葉が出てきたら、辞書を引いて調べてみることなどはもちろん大切です。漢字のなりたちについて辞典で調べれば、見慣れた文字の形の中に意外な文化や歴史が秘められていることにも気つくはずです。しかし、辞書を引いたり問題を解いたりするばかりが国語の勉強ではありません。学校での出来事やテレビニュースについて、家族で会話をかわすことも、言葉の世界を広げる立派な言語体験と言えます。一日の生活の中でいかに豊かな言語体験をつみ重ねられるかが、子どもの国語力を伸ばすことにもつながるのです。
入試問題の始めに、漢字力や語彙力を試す問題を毎年必ず入れているのも、言語への興味や関心が豊かで、豊かな言語体験に裏づけられた言語感覚の鋭い生徒に来てほしいという願いからです。
もちろん長文問題においても、日常生活での言語体験や生活体験に裏付けられた国語力を試したいと考えています。小説や論説の文章で、私たちが問おうとしているのは、
@テーマや場面などが文脈に即して読み取れているか。
Aそれを他の言葉に置き換えたり、ひろげたりして考えられるか。
ということです。つまり、
◎「読む」「覚える」のではなく「読み取る」「考える」
と言ってもよいでしょう。これは入試問題に取り組む際の「鉄則」とも言えます。また、受験生の心構えとして大切にしてほしいのは、何よりも、
◎問題の設問文から、設問の意図をよく読み取ること。
です。それは、
B設問文に、その問題に解答する時のヒントが込められている。
C各設問はテーマや、文章の全体的な内容と深い関わりがある。
ことが多いからです。また、
Dある設問が他の設問のヒントになっている場合もある。
ということも覚えておくとよいでしょう。実際に採点してみると、自分勝手に問題文を読み進めていたり、全体をまったく理解していないで感覚的に解いていたりする解答が少なくありません。
◎やみくもに答えるのではなく、解答の根拠となる表現や内容を探し出すこと。
がポイントです。
以上見てきたように、
◎「読み取る」「考える」「探し出す」が基本だということを忘れないで下さい。
「算数」
自分で粘り強く考え抜くことそしてきちんと表現できること
1.入試のねらい
算数や数学という学問は、1つの正解を導く過程で様々な力が要求されます。計算問題といっても、単なる技術的な問題だけではなく、物事の優先順位など慎重に対処することが問われます。
また、文章題や応用問題を解くには、物事の本質を捉える力が最も重要で、そのためには題意を正確に読み取り、条件を整理し、論理的に推理して結論に至ることなどが必要となります。
算数や数学を学ぶためには、安直で飽きっぽい性格ではいけません。自分の頭で考え、手を動かし、物事を整理しながら「ああでもない、こうでもない」と粘り強く考え抜くことが大切です。実際、小学校時代は算数の成績が良かった生徒が、数学で振るわなくなることがあります。この最大の原因は、多くの場合、自分の頭を使うことなく、単なる公式のあてはめや解法パターンの丸暗記といったその場しのぎの学習をしてきたことによります。日頃から手と頭をフルに回転させ、「書いて考え、考えながらまた書く。」といったわかるための労カを情しむことなく、自分で問題に立ち向かい解決するまでねばり強く考え抜いてきた受験生、結果だけでなく思考の
過程を論理的にきちんと表現できる受験生に、「がんばってよかった」と言わしめる入試問題でありたいと願っています。
2.問題のレベルと出題傾向
私たち聖光学院数学科が中学校入試問題の作成にあたって心がけていることは、受験生がもっている算教の総合的な学力をきちんと評価できる問題であることです。日頃の学力ができる限り正確に測れるようにするために、入試で標準と言われるレべルを中心に出題するように心がけています。したがって、奇をてらう問題や難問に走るようなことがないように気をつけながら、数学的なセンスも見出せるように作問しています。その上で、特に粘り強く考える小学生に合格してもらえるよう、「調べながら考える」「作業をしながら解く」ような問題も出すようにしています。
構成は、計算問題(還元算を含む)が1題、「数の性質」「場合の数・確率」「比」「速さ」「平面図形」「立体図形」などから5題となっています。過去には全問記述式にした時代がありましたが、今は一部だげ記述式にしています。小学生の記述は必ずしも論理的ではなく、計算式の羅列やメモ書きのような答案になりがちですので、何か書いてあればよしとする形式的な記述は避け、答や理由を言葉で表現させたり、イメージを作図させたりするような問題を出すようにしています。その際、言葉の表現が適切でなかったり、あまりに描画がいい加減だったりすると減点の対象としています。適切な表現をするために特別な練習は必要ありませんが、ただ対策があるとしたら、きちんと子供に話をさせ、親がそれをしっかり聞いてあげるといった常日頃の親子間の会話を交わすことが最善の道だと思います。
「社会」
身の回りのことから世の中のことまで、広く関心をもつことを大切に。
社会科の入試問題は、以下の3点を重点的なねらいとしています。
(1)社会に対する興味・関心があるか
政治・社会的な動きや、身の回りの文化的な事柄に関心をもち、自分てそれを理解しようとする姿勢があるかどうか。そのため時事的なテーマを扱った問題や視覚的な題材を扱った問題も出題される場合がありますが、あくまでもそれは、基本的知識とどのように関連しているかを理解しているかが大切なポイントとなります。
(2)基本的な知識が身についているか
これまで学んだことを充分に理解して、それを正しく表記(漢字表現を含む)できるかどうか。
(3)知識をもとに考えられるか
文章や図表・地図・グラフなどから、社会的現象や歴史的事実や背景を考え、自分の知識にもとづいて解釈できるか。
「理科」
理科の勉強は、問題の答を丸暗記したり、解答のパターンに当てはめたりすることではありません。「なぜこうなるのか」、「理由は何か」、「原因はどこにあるのか」というふうに1つ1つの自然現象や実験結果が出てくる過程をしっかり推論することが勉強です。そして、本当にわかったということは、他の人に説明することがてきるということなのです。そのためには友達と話し合うことも大いに役に立つはずです。「自然の中にこんなことがあったのか」、「複雑で難しく見えたけれど、こんなに簡単ではっきりしたことだったのか」という新鮮な驚きや、「苦労したけれどついにわかった」という感動があるとき、理科の学力が向上したと実感できるはずです。そして、勉強の意欲を支えるのはなんといっても好奇心です。自然に直接触れて自分の目で観察してみて下さい、本に出ていることと違っているときがありませんか?難しい計算を始める前にまず図やグラフをはっきり描いてみましょう、手を使いながら考えなければ難しいことは決してわかりません。コンパスでいろいろな図形を描いて塗り絵をしてみたことがありますか?コマの回っている様子を眺めたことがありますか?エナメル線を巻いてモーターを作ったことがありますか?音楽を聴きながらスピーカーに手を触れて、表面が振動していることを確かめたことがありますか?友達がブランコをこいでいるとき、ブランコの板がどのように動いているのか目て追って見たことがありますか?凧や模型飛行機を作りながら、いろいろな工夫を加えたことがありますか?深く考えてみれば、身の回りには不思議なことがたくさんあるのです。パソコンゲームもおもしろいでしょうが、現実の世界の遊びには理科のヒントがたくさん含まれています。今回も、自分で実際に実験・観察を行なったり、図やグラフを描きながら考えなければ解けない問題をできるだけ多く出題しました。
http://www.seiko.ac.jp/
西大和学園 04年東京入試
1月12日 男子220名(本校入試の定員と合わせて) 4科
早稲田大学西早稲田キャンパス
入試説明会
9月23日(祝) 10:00〜11:30 早稲田大学 西早稲田キャンパス14号館
03年入試結果(東京会場)
応募者数 105
受験者数 93
合格者数 57
入学者数 2
03年大学入試結果(抜粋)
東大 京大 阪大 神戸大 北大 一橋 国公立計
総数 25 66 21 35 1 1 249
現役 20 47 10 18 1 1 156
早大 慶大 同志社 立命館 関西 関学
総数 25 31 97 84 36 20
現役 14 20 73 28 9 8
=卒業生313名に対する国公立への現役合格者数の割合(A率)は49.8%。=
http://www.nishiyamato.ed.jp/ny/
鴎友学園 04年入試要項
募集人数の配分を変更。1次が80名から110名に。2次が110名から90名に。3次が30名から20名に。
1次 2月1日 女子約110名 4科
2次 2月2日 女子約 90名 4科
3次 2月4日 女子約 20名 4科
各回とも入学手続は2月14日13:00まで。
3月31日までに入学辞退した場合、手続時納入金を返金。
校長インタビュー(全私学新聞 6月13日)
鴎友学園女子中学高等学校(東京都世田谷区)は伊藤進氏が校長に就任した一九八六年を機に教育内容の全面的な見直しを行った。この時「鴎友の理念を具現化するには中高一貫教育を目指すべきだ」と清水哲雄教諭(現校長)は痛感したと言う。「鴎友学園の目指す教育を理解してほしいとの思いで、学校説明会などでは、大学受験のための勉強だけではなく、社会性も育てなければならないと言い続けてきました」
しっかりとした豊かな種を大きく育て、少し芽を出したところで送り出し、社会の中で各自の花を咲きかせてほしいという方針が保護者にも理解されてきた。中高時代に知性と感性、精神性と身体性、さらに社会性をも含めた総合的なカを身につけるという方針だ。
清水校長は「学校改革は自己改革」と述壊する。「教員一人ひとりが、日常に流されず、教育に対する意識を高めていくことが大切です」「鴎友の校訓は『慈愛と誠実と創造』です。創造を培うためには自由な発想と、さらにそれを肯定する環境が必要です。基本的に認められている本校の生徒は伸び伸びしています」
現在のテーマは、小学校(入り口)の学力が低下している一方で、大学(出口)へのハードルが高くなった、この課題を克服するための新たな教育システムの導入である。同校では、@今年度から高校二、三年の希望者を対象に、放課後の課外講習を学校として開始した。年間を三クールに分けて実施し、生徒はこれを希望に応じて受講している。A来年度から中学一年を対象に募集人員を変えないで、現在の六クラスを八クラスにする
ことにした。つまり、すべての教科での少人数制だ。
校長就任式では清水校長は、通奏低音のように脈々と流れている建学の精神についてふれ、この低音部の上によい曲を作りたいと気持ちを伝えた。「変容すれども変化せず。表面的には変わってきているように見えても、大事な精神は変わらない」と語った。「生徒からエネルギーをもらっているからこそ、この仕事を続けることができています。出発点は生徒のためにやれるかどうだと思います」
http://www.int-acc.or.jp/ohyu/
雙葉中 04年入試要項
2月1日 女子100名 4科 体育実技 面接
学校説明会(要予約)
1回目 10月25日(土) 14:00〜15:30 その後希望者は校舎見学
2回目 10月29日(水) 10:00〜11:30 校舎見学なし
3回目 10月29日(水) 14:00〜15:30 その後希望者は校舎見学
いずれも内容は同じです。
保護者対象の内容です。座席数も限られていますので、お子様はご遠慮いただいております。
電話予約が必要です。(03−3261−0821)
9月10日(水)9時から予約を受付けいたします。
電話予約は平日の9時から4時にお願いいたします。(土曜、日曜、祭日はなし)
雙葉祭
10月12日(日) 9:00〜16:00
13日(祝) 9:00〜15:30
原則チケット制ですが、受験希望の児童と同伴の保護者の方は記名して入場いただけます。
http://www.futabagakuen-jh.ed.jp/
武蔵野女子学院 04年入試要項
1回 2月1日 女子140名 2科 面接
2回 2月2日 女子 30名 2科4科 面接
3回 2月4日 女子 20名 2科4科 面接
各回とも入学手続は2月5日19:00まで。
1回の成績上位者10名を特待生として1年間の授業料を免除。
http://www.mj-net.ed.jp/
立教女学院 塾対象説明会報告(03年5月30日)
1 開会祈祷 学院付牧師 佐々木牧師
昨年の説明会はチャペルで行って、聖歌をみなで合唱することから、会が始まりました。今年は、キリスト教の学校として、会の始まりの儀式を執り行う形式に変えました。(個人的には、パイプオルガンの音色を楽しみたかったという感想です。昨年の会のアンケート結果から、先生方に気を使って頂いた形になったようです)
2 キリスト教に基づく人間教育の中身とは何か 校長 杉山先生
中・高のキャンプカリキュラム
1952年、軽井沢に6000坪のキャンプ場を確保してから立教女学院のキャンプの歴史が始まる。当時は、全体的に世の中も大らかで、周辺の土地(国土計画堤氏所有)を学校関係者(OG,教員)に買い上げてもらい、キャンプ場を開設する。
当初のキャンプは、生徒教師の共同生活体験による人格的接触の機会、および野外生活のもたらす自然とのふれあいを意図として始められる。「神と自然」をテーマにし、生徒の全人格的成長によい影響をもたらす。基本的に中学1年、2年、高校1年、3年の4学年を対象に行われる。(中学3年、高校2年は修学旅行があるため)
1980年代になると、社会の実情に合わせて、キャンプの内容、実施方法にも変化が出てきました。学院全体にキリスト教教育に対する見直しの機運が高まったこともある。中学1年「友達作り」中学2年「親子関係」高校1年「自立」高校3年「生きる」と各学年でテーマを設け、社会の変化に対応したキリスト教に基づく人間教育の場として、いわば「人と人との関わり」を意識したキャンプになってきた。高校3年では、3日間、教師も生徒もとことん話し合い、時には夜通しということもある。受験を目前に控え、参加を見合わせたいという意見もときおりあるが、校長自ら「3日間だけ我慢しなさい」と生徒を説得する。説得され参加した生徒も思う存分他人と話す機会を得たことに満足する。
中学1年のキャンプは現在、新入生オリエンテーションとして、入学直後に行われるようになり、中高6年間の入り口で、新しい人間関係を円滑に作れるようにしている。
土曜集会
立教女学院は、以前から長く週5日制授業のカリキュラムを組んでいる。以前は、土曜日が休日で、日曜日は教会の礼拝に参加するか、学校の日曜礼拝に参加するかのいずれかで登校日とされていた。時代の変化ともに日曜日の登校に無理が生じ、1981年以来、学校での日曜礼拝を中止し、各自が自らの選択で教会に行くようにする。そして土曜日を登校日として、当初、年に12回程度学校で特別プログラムを組む。それが土曜集会の始まり。
中学、高校土曜集会プログラム例
2002年
中学 「諸宗教との対話」
@ イースター礼拝 西原廉太司祭(立教大学助教授)「人間をとる漁師にしよう」
A 伝道コンサート 「愛の証し」歌手 沢知恵氏 宗教曲および、詩人金子みすずの詩による歌曲など
映画 「木を植えた男」
B 訪問・講演 「イスラム教について学ぼう」
1年・・・代々木上原イスラム教寺院モスク訪問
2、3年・・・イスラミックセンター、セリム氏のお話
C 講演「仏教について学ぼう」日本山妙法寺僧侶 木津上人による講話
D 講演「ユダヤ教を学ぶ」
1,2年・・・岡田 好恵氏(翻訳家)
3年・・・秋吉 輝雄氏(立教女学院短大教授)
E 伝道映画「親分はイエス様」ミッションバラバ 中島哲夫氏 もとやくざであった中島氏の話と映画
F ARE学習日
G クリスマス奉仕 杉山校長による老人ホームの話と新生会老人ホームの在園者へのクリスマスカード作成
H ニューイヤーコンサート 「フィガロの結婚」ほか
新日本フィルハーモーニー管弦楽団 新宿市民文化センター
I まとめの礼拝
生徒による土曜集会ノート発表と校長のまとめの話
高校 「社会で働く女性に聞く−女性としてのミッションを探る−」
@ イースター礼拝 西原 廉太司祭(立教大学助教授) 人間をとる漁師にしよう
A グループ話し合い1(インタビューの人物を決定)
小グループに分かれて社会で働く女性の中から話を聞きたい女性を選び出す
B グループ話し合い2(インタビューの実施)
Aで選んだ女性のもとに行きインタビューを行う
C 合唱交歓会 講評 佐藤公孝氏(国立音楽大学)
D グループ話し合い3(インタビューの振り返り)
Bのインタビューで気づいたことをもとにディスカッションを行う
E 講演と公開質問会 講師 芽原アナウンサー(テレビ東京)
女性であり職業人である立場からの話を聞く
F 伝道コンサート 沢知恵氏
G 古典鑑賞 「能に学ぶ」能楽師 立花加寿子氏の女性として能楽師であることの話と実演
H ニューイヤーコンサート 「フィガロの結婚」ほか
新日本フィルハーモーニー管弦楽団 新宿市民文化センター
I まとめの礼拝 礼拝と校長によるまとめの話
ボランティア活動
1891年(明治24年)濃尾大震災の際、当時の立教女学院教頭石井亮一先生が家族、家を失った子供たち、とりわけ醜業者の手に売られていく幼い少女たちを引き取り東京の下谷に家を借りて孤女学校を始め、それを当時の立教女学校の生徒たちが交代で手伝ったのが組織的なボランティア活動の始まり。
1923年(大正12年)関東大震災の際は、壊滅した立教女学校をアメリカの多くのボランティアが復興のための支援をしてくれました。立教女学院が決して忘れられないボランティア活動であった。
1996年1月の阪神淡路大震災の際は、生徒たちの熱意に押され、校長先生自ら被災地に赴き、ボランティア活動に際して生徒たちに危険が及ばないかを確認した上で、高校3年生が交代で1ヶ月半にわたり現地でのボランティア活動に参加する。
現在のボランティア活動(学院資料より)
中学
ボランティアグループ約70名が毎週土曜日に6人程度のローテーションで各施設に赴く。
活動先
1)ナミュール・ド・ノートルダム修道院(吉祥寺)
シスターの指導による修道院内外の清掃と祈り
2)(社福)聖カリタスの家 乳児院「つぼみ寮」(杉並井草)
シスターの指導による幼児の遊び相手
3)(社福)特別養護老人ホーム「ゆとりえ」(吉祥寺)
給食の配食手伝いとお話など
現在、メンバーの活動の充実のため欲風会老人ホーム、上水保育園西荻分園、滝野川学園チャペル清掃ボランティアなどを準備している。
夏のボランティアキャンプとして(社福)新生会老人ホーム(群馬県榛名町)で2泊3日の利用者へのボランティア実習。聖書を学び自分をみつめる宗教キャンプとして実施している。参加者約30名。
高校
GFSに約40名が参加。毎週土曜日に5人程度のローテンションで各施設へ。
活動先
1)(社福)特別養護老人ホーム、デイケアサービス「ふれあいの家」(杉並区井草)
施設職員の指導により利用者へのケアーにあたる。職員やボランティアには立教女学院の卒業生が何人かいらっしゃるのでサポート体制がある。
2)(社福)東京家庭学校 上水保育園(杉並区高井戸)
乳幼児のお世話が主な活動。
3)特別養護老人ホーム「吉祥寺ホーム」(吉祥寺)
ソーシャルワーカーによる指導で利用者のケアーを行う。
その他、日本聖公会女子奉仕団体(GFS)との交流が行われている。
春、夏休みの有志ボランティア活動
1)(社福)聖救主福祉会、特別養護老人ホーム「愛の園」参加者 約70名
2)聖路加病院ボランティア実習 約130名
その他 スポットプログラムとして必要に応じて企画されるものがある。
1)阪神淡路大震災ボランティア(1995)。芦屋市「北青木いこいの家」にて。芦屋聖マルコ教会を拠点に活動。1期10名程度、第4期まで。有志生徒40名の参加。2月の活動であったので、参加者は推薦で立教大学等に進学が決まっていた者であった。
2)神戸・元気村仮設住宅での交流ボランティア(1996)。年末に高3有志で参加。
3)生徒会宗教委員会が古切手、テレカをJOCSのために収集。また図書委員会が海外教育支援教会支援のため絵本を収集し、フィリピンなどに送っている。
学校行事としての活動
中学
土曜集会12月のクリスマス奉仕として新生会老人ホーム利用者全員に「クリスマスカード」作成し送る。
高校
土曜集会プログラムとして「ボランティア」について学ぶ。教会関係(在日フィリピン人支援団体「カパテイラン」など)、福祉団体、NGOなどとの交流も。このプログラムから、クラスによってはCCWA(キリスト教児童福祉会)などに関わりを継続的に持ち続けることもある。
また、中高共に「環境ボランティア」という、学校でサポートする有志の環境問題学習グループもある。このグループは福祉施設とは異なった校内、校外でのボランティア活動を行う。(かつては牛乳パックの収集などのリサイクル運動を行ったことがある。)
チャペル団体としての活動
中高聖歌隊、中高ハンドベルクワイヤーなどが校内の礼拝奉仕のみならず、校外での奉仕活動を行うことがある。(高校聖歌隊による新生会老人ホームでの奉仕、高校ハンドベルによる地域福祉施設、例えば杉並区浴風会病院老人ホームなどでの奉仕演奏)
3 入試に関して
2003年度入試問題解説および2004年度各教科の出題傾向の説明
国語 馬淵先生
出題される文章は1.論説文(随筆・紀行等の場合もある)2.文章題の2題。2004年度も変化なし。
読んで意味のある文章を題材としている。
問題の原文作者には、すべて連絡を取っている。2003年度に出題された文章の作者(中村桂子氏)からの手紙紹介
論理的な読解力と人間心理へのこまやかな想像力を期待。それらを表現する記述力を特に重視。
漢字の読み方と書き取りは小学校で学習する1006字からの出題に限定。
慣用句、言葉の意味、基本的な文法事項などの知識を要求する場合もあり。
論理的かつ想像力を働かせた読み方をした上で、漢字を間違えずに、筋の通った文章を書けるように勉強しておいてほしい。
算数 村上先生
コンパス・三角定規は不要。解答のみの記述式。途中点なし。転記ミス、計算ミスには注意すること。
2003年度入試より旧カリキュラム内容でも、考えれば解ける問題は出題する。(場合の数、台形の面積、円周率3.14を使った円の面積等を出題することもあり)
基本的なことさえ理解していれば解ける問題を出題している。
問1、問2は小問・1行題で、20分くらいで解ける。ここで得点をかせぎたい。
社会 岸田先生
中学校の学習は中1、2年で地理、歴史。中3年で公民(おもに政治、経済)。基本重視のカリキュラム。
小学校での基礎的な知識を確実にしてきて欲しい。
基本的な地名や歴史上の人物については、教育漢字ではない場合でも、きちんと漢字で読み、書きができるようにしてきて欲しい。正しくかけないと×。
新カリキュラムに対応し、いずれかの教科書に載っていることを出題。(但し時事問題は除く。)
配点 地理15点 歴史15点 公民10点(2004年も変化なし)
問題内容は2002年が難しく、2003年は易しかった。2004年は易しい予定。
理科 原山先生
全分野にまたがった出題はできないので年度により多少かたよりがある場合もある。
6割〜7割の平均になるように出題しているが、今年は低くなってしまった。
作問形式は変わらない。広い分野から出題する予定。
単なる知識を問うのではなく、科学的な考え方ができるかどうかを知りたい。
文章をよく読めば、問題文中に必要な情報がある。知識量不足から問題が解けなくならないように工夫して出題。
「なぜそうなるのか」「この現象は何を意味しているのか」「このことからわかることは何か」このようなことを常に意識して日々の学習、生活をして欲しい。
2003年入試結果
応募者数 296
受験者数 289
合格者数 101
合格最低点 122点(200点満点)
合計 国語 社会 算数 理科
合格者平均点 138.7 39.8 33.8 45.6 19.5
受験者平均点 119.4 33.9 31.0 37.4 17.1
配点 200 60 40 60 40
4 その他
中学校ARE学習(総合的な学習)
1 テーマ、課題を自ら求める・・・・・・・・ASK
2 テーマに基づき徹底的に調べる・・・・・・RESEARCH
3 プロセスと結果を言語化して発表する・・・EXPRESS
2003年度からは高校でも「ARE学習」が始まり、卒業論文を書く。
中1 校内探検 入学した学校をグループで調べて暮らすごとに冊子を作る。
新聞作り 新聞社訪問や記者の講演の後に、身近なことがらについて新聞を作る。
中2 環境 身近な環境についての調査・実験を、レポートにまとめる。
修学旅行事前学習 修学旅行先の東北地方について疑問点や比較点をもとに調べて冊子を作る。
中3 修学旅行事前学習 修学旅行前と後の東北地方の印象について小論文形式でまとめる。
平和学習 祖父母の戦争体験を聞き、丸木美術館を訪問し平和についての考えをまとめる。
福祉 自らのボランティア体験をもとに、福祉について調べてレポートを書く。
オープンスクールのご案内
日時 7月12日(土) 8:45〜15:30
8:45〜9:30 1時限目授業
9:40〜10:25 2時限目授業
10:35〜11:20 3時限目授業
11:30〜12:15 4時限目授業
12:15〜13:30 昼休み
13:40〜15:30 クラブ見学
14:00〜15:00 「校長なんでも質問会」
* 昼食 生徒ホール(食堂)の利用が可能です。 11:00〜13:30
* パイプオルガンミニコンサート(チャペルにて) 13:00〜13:30
* 個別の質問にお答えする「質問コーナー」 10:30〜14:00
* 授業内容につきましては、当日受付にて配布いたします。
受験生体験授業のご案内・・・・6月9日で定員に達したため締め切り
日時 7月22日(火) 9:00〜11:55
プログラム
8:30〜8:50 受付(中学校生徒玄関)
9:00〜9:10 朝のショートホームルーム(出欠点呼)
9:20〜9:35 礼拝
コース A B C D E
9:45〜10:25(1時限) 英語 英語 英語 英語 英語
10:40〜11:30(2時限) 理科 体育 音楽 家庭科 美術
11:45〜11:55 終 礼
対象 本校受験希望者の小学校5・6年生
(教員数や教室巣に限りがありますので、先着250名とさせていただきます。)
申し込み方法 往復はがきに、「児童指名」・「ふりがな」・「学年」・「保護者氏名」・「住所」
「電話番号」・「希望コース」(第2希望まで)を明記し、お申し込みください。
申込期間 6月3日(火)から6月20日(金)までの消印有効
(雑感)開会祈祷からはじまり、杉山校長先生のキリスト教学校としての立教女学院のお話。各教科の先生方の「入学試験について」のお話とテーマがはっきりしていてとてもわかりやすい温かい雰囲気の説明会でした。司会の中島先生も、とても優しく会を盛り上げていただきました。今回参加して、立教女学院という学校がとても印象の深いものになりました。受験のことに関する内容は、最低限に押さえられており、中には不満に感じた参加者もいるのかもしれませんが。校舎見学も実に丁寧な対応をしていただきました。新校舎建設に際しても歴史を残し、それを実に大切にされている様子が、よくわかりました。次回に訪問の機会があれば、中学、高校の授業をじっくり拝見したいと思います。(報告 A.S)
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/jogakuin/
市川中 04年入試要項
募集人数の男女比を変更。男子240名から200名に。女子80名から120名に。
1回の試験会場が幕張メッセ国際展示場に。
1回 1月20日 男子190名 女子110名 4科
2回 2月 4日 男子 10名 女子 10名 4科
1回の入学手続は1月26日まで。
http://www.ichigaku.ac.jp/
佐久長聖中 04年東京入試
1月12日 新宿会場 工学院大学新宿キャンパス
品川会場 高輪プリンスホテル
学校説明会
6月28日(土) 10:30〜 渋谷エクセルホテル東急6F
http://www.chosei-sj.ac.jp/Hpg2/home/mypage.htm
専修大松戸 03年大学入試結果(抜粋)
筑波大 千葉大 埼玉大 東学大 国公立計
総数 1 3 5 1 24
現役 1 2 1 0 10
早大 慶大 上智 明治 青山 立教 中央 法政 理科大 専修大
総数 25 5 6 51 18 36 16 45 17 92
現役 13 3 1 23 6 11 6 25 10 92
=卒業生297名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は5.7%。MARCHへの割合(B率)は23.9%。昨年のA率は1.6%、B率は22.5%。=
http://www.senshu-u-matsudo.ed.jp/
合同説明会
東京私立男子校フェア
6月14日(土)に男子校24校が参加して新宿で行われる。約1600組が参加。
個別相談の様子
在校生の保護者による相談コーナーも
横須賀・三浦地区学校フェスタ
6月20日(金)に神奈川私学の24校が参加して汐入で行われる。昨年と同じ約500組が参加。
教育情報
都が夏期講習開講へ 都教委、高3対象に100講座
(産経新聞 6月12日)
東京都は12日、都立高の3年生800人を対象に、夏休み中の今年8月に無料の夏期講習を5日間実施、学力の向上を目指すことを決めた。講師には進学重点校の校長が推薦した教員ら40人を採用、講師以外の教員にも参観してもらい、教員の指導力向上も狙う。都は都道府県教委が主催する公営の夏期講習は全国的にも例がないとしている。
8月25日から29日まで、文京区の都総合技術教育センターで、国語、数学、英語など6教科、延べ100講座を開講する。都教育庁指導部は、予備校の夏期講習との違いを「単なる受験テクニックにとどまらず各教科の理解を深める内容」とし、生徒にとっては「他の学校の優秀な先生に教わるチャンスになる」としている。
教員の指導力向上を目的に、参加した生徒が講師を評価することも予定している。
関連記事
都立高が受験補習 選抜教員で(毎日新聞 6月12日)
東京都教育委員会は12日、大学進学を目指す都立高生徒を対象に今夏、「えりすぐり」の都立高教員による合同講習を行うことを決めた。教科指導に優れた教師を都教委が選抜し、“模範授業”の様子を一般教員に公開することで、全体の指導力向上も狙う試みだ。
講習は8月下旬に5日間行う。定員は延べ4000人で、応募が多ければ抽選。延べ200人の講師は、都立の「進学指導重点校」などの中から、日ごろの指導ぶりをみて選抜するという。
都教委は今年度、都立高174校で生徒による授業評価を実施しており、「生徒が自分の学校の先生と比べることで、授業評価の参考にもなる」(指導部)という。
〈教育庁プレス発表資料より〉
都立高校「授業改革の推進」事業
ー授業を変える!生徒が変わる!学校が変わる!ー
1 生徒による授業評価の導入
・平成15年度 174校試行、開発委員会における研究
・平成16年度 全校導入
2 都立高校合同講習「つどい」
・ねらい (1)教員の教科指導力の実践的な向上を図る。
(2)都立高校教員に公開し、教員の自己啓発を図る。
(3)生徒の授業に対する意識改革、自己の進路実現を図る。
・内容 都立高校の”選りすぐられた教員”が、都立高校の3年生に進学指導を行う。
※受講者数:延べ4,000名、講師:延べ200名
講座:20講座×5日間=延べ100講座
3 都立高校教科指導力向上研修会の実施
・ねらい 授業研究を通して、都立高等学校教員の教科指導力の向上を図ることを目的とする
・内容 「進学指導充実部会」、「基礎学力向上部会」、「中堅校指導充実部会」、「定通指導充実部会」、「中高一貫教育部会」の5部会を設置
※33教科研修会、510名の教諭
4 地区別合同講習、研修会 (各地区の取組)
平成15年度10グループで実施予定(近隣の高校同士によるグループ)
5 全都立高校に向けた公開授業(各学校の取組)
平成15年度20校(各地区2校)で実施予定
中学校内申書 保護者へ通知決定、埼玉県教委
(毎日新聞6月13日)
埼玉県教委は12日、04年度から、公立高校入学試験のために中学校が作成する調査書(内申書)の内容を出願前に受験生の保護者へ通知することを決めた。受験生が調査書の成績を見て出願できる一方で、教員側は評価への責任や公平性を強く求められることになる。県教委によると、事前通知制度は東京都がすでに実施している。
事前通知の対象となるのは、来年1月の推薦入試が最初で、内容への不満や疑問が寄せられることも予想されることから、クラス担任が保護者に直接手渡し、内容を説明するよう各校に勧める。
稲葉喜徳県教育長は「調査書を参考に、生徒が自分の資質や能力に合う学校を選べるようにしたい」と話している。
同県では昨年9月、県議会で事前開示を求める請願2件が採択されていた。これまでは情報公開請求しても事前開示は行われず、入試後も内容によって一部非開示とされていた。昨年度あった情報公開請求は2件で、1件は入試後に開示され、もう1件は文書破棄を理由に開示されていない。
都立新大学 優秀な高3生に教養講座
(朝日新聞 6月14日)
優秀な高校3年生に教養講座をして、そのまま大学に迎え入れる――。東京都は05年春の都立新大学の開学に向け、こんな制度を導入する方針を固めた。毎年50人程度の枠を構想している。都は「未来のリーダーを生み出す現代版の松下村塾に」と意気込む。50人の選抜方法、入試全体のなかでの位置づけなどは今後、検討を進める。
大学入試をめぐっては、少子化に「学力低下」が重なって、各大学とも望む学生をなかなか集められない現状がある。都の取り組みは、「受け身」をやめて有望な生徒を早めに確保し、手間を惜しまず教育しようという発想だ。
構想では、講座は04年春に始める。本人の希望をもとに校長推薦などによって都内の高3生を少なくとも50人程度受け入れる。「変わり者でもいいから、高い志やセンスをもっている人に集まってほしい」という。知的好奇心に富み、将来性を感じさせるような生徒を選びたい考えだ。
講座は1年間のコースで、高校の授業と重ならないように工夫しながら夏休みや放課後などを利用して100日程度開く。場所は都心の都施設などを検討、講師には都立大の教授のほか学外の有識者も招く。
講義内容は、広く社会一般や科学技術、情報といった分野を想定。専門性に偏ることなく、広い世界に目を向けさせる「知のゆりかご」のような内容にしたいという。受講生同士が議論を重ね、互いに高めあうことも期待する。
講座を最後まで受けた生徒は、原則として無試験で都立新大学に受け入れる考えだ。ただ、途中で他大学を希望する生徒が出た場合は受験を認めるなど柔軟な対応をする。
都立新大学は、石原慎太郎知事の指示により、都立大、科学技術大、保健科学大、都立短大の4大学を統合し、発足することになっている。
公設民間学校容認へ 文部科学省が検討開始
(毎日新聞 6月13日)
文部科学省は12日、都道府県・市区町村が設置した公立小中高校の管理運営を、株式会社など民間に全面的に委託する公設民営学校を認める方向で検討を始めることを明らかにした。高校については今年度中に結論を出し、学校教育法の改正を経て早ければ2005年度に実現する。学校運営の大幅な規制緩和により予備校に運営を任せる公立高校が生まれる可能性も出てきた。
公立学校の公設民営は、政府の総合規制改革会議が重点項目の1つに挙げており、遠山敦子文科相と石原伸晃規制改革担当相が合意して12日、小泉純一郎首相に報告した。
公立学校の公設民営が認められれば、自治体が株式会社、学校法人、非営利組織(NPO)に運営費を出し、実際の教育を任せることができるため、経費節減につながるほか、教育内容の多様化が進む可能性がある。高校の場合、需要がある高校中退者・フリーターの職業教育に対応しやすくなることも想定される。
文科省は今後、中央教育審議会に検討を委ねる。公設民営の方式を構造改革特区に限定するか全国共通にするかや、教職員の採用も民間側に任せるかなどの点も検討課題になる。
教育分野の規制緩和ではこのほか、幼稚園と保育園の「幼保一元化」の関連で幼稚園教諭と保母の資格の併有、施設の共用をさらに進める▽大学を設置する学校法人の校地・校舎の所有要件の緩和について年内に結論を出す――ことも合意された。
リストラ奨学金 不況に対応、全国の私大
(共同通信 6月16日)
リストラによる親の失業や収入の減少で学費の支払いが困難になる学生が増えてきたことから、一部の私立大は教育ローンの保証人を肩代わりしたり、学費の一部を支給する制度をつくり、救済を始めた。
専修大(東京都)はこれまで、学費の納入が2カ月程度遅れても認めてきた。ところがここ数年、延期した納入期限を過ぎても入金されないケースが目立つようになってきた。
そこで昨年9月、経済的な理由で両親が教育ローンの借り入れができない場合、大学が保証人を肩代わりする「親代わり奨学生」制度を始めた。
下宿生が6割を占める京都市の立命館大。在校生の父母で組織する「父母教育後援会」が2年前、文系学部で40万円、理系学部で60万円を支給する「家計急変奨学金」制度をつくった。
親の死亡などに限定していた対象を解雇や倒産にも広げたところ、昨年度は45人が受給。
親が失業した際に無利子で融資を行う東北学院大(仙台市)や、授業料のほぼ半額を支給する岐阜経済大(岐阜県大垣市)など制度の設置は全国に広がっている。
リーダー塾 地方分権研究会が来夏開設
(毎日新聞 6月16日)
9人の現職知事らで作る知事連合「地方分権研究会」は、来年夏から高校1年生を対象にした「国際社会で活躍するリーダー養成塾」を開設する。ディベート(討論)の能力を磨く授業を行うほか、英会話や論文の書き方などを合宿形式で、短期間に集中的に教える。養成塾を発展させ、将来は、全寮制の中高一貫校を設立し、世界で活躍するリーダーの育成を目指しているという。
研究会はこれまでの日本の教育には、自分の考えを組み立て、相手を説得するディベートの能力を身につけさせることなどが欠けており、日本人は、欧米はもとよりアジア諸国の人々とも満足な議論が出来ないと指摘。養成塾では、こうした能力を育てて、国際的なバランス感覚を磨き、地方からも国際社会を舞台に活躍できる人材の養成を図る。
ディベートのほか論文の書き方、歴史、古典といった日本人としての教養や政治、経済、コミュニケーションを図るための英語を専門家が教える。研究会のメンバーの奥田碩日本経団連会長らに、一流のビジネスマンとして自らの経験を語ってもらう授業も用意する。具体的なカリキュラムは、実行委員会を作り、検討を進める。
初回は、来年の7月下旬から、福岡県内にある企業の施設を借り、2週間の合宿を予定している。研究会に知事が参加している9県の高校1年生の男女を中心に160人程度を募集。費用は未定で、参加にあたっては、作文を書いてもらうことも検討している。
分権研究会は現在、▽岩手県・増田寛也▽宮城県・浅野史郎▽神奈川県・松沢成文▽岐阜県・梶原拓▽和歌山県・木村良樹▽鳥取県・片山善博▽高知県・橋本大二郎▽福岡県・麻生渡▽佐賀県・古川康氏の9人の現職知事と北川正恭前三重県知事のほか、学界、財界からのメンバーで構成されている。
自己評価制度 一般教員にも、埼玉県
(毎日新聞 6月15日)
不登校や学級崩壊、学力低下など学校を取り巻く環境が厳しさを増す中、埼玉県教委は今年度から、自己申告に基づく新しい教職員評価制度について検討を始めている。校長・教頭では2002年度から試行されており、校長からは「学校の課題が明確になった」などの効果が報告されているという。
県教委は、すでに教育局内に検討委員会を組織。早ければ05年度からの試行を目指す。現在管理職に適用されている自己申告制度では、学校の現状を分析した上で、「保護者や地域に対する授業公開の実施とPR」「登校指導の徹底」など、校長、教頭が自ら設定した教育目標に対し、困難度や達成度を数値で自己評価している。校長からは「課題に取り組む教職員の姿勢が生まれた」などの効果が報告されたが、一方で「数値で結果を表すのになじまないものがある」などの指摘もあった。
検討委員会では、管理職での実績や他県の状況などを参考にして、教職員がそれぞれの能力を適正に評価し、意欲的に学校運営に参加できるような県独自の評価システムの構築に向け、協議を重ねる。
岡山・学芸館高校 校内での携帯電話使用解禁
(毎日新聞 6月14日)
岡山市の私立岡山学芸館高校(森靖喜校長、1039人)は、校内での携帯電話使用を解禁することを決めた。授業中は使用禁止だが、学校側も校内行事の連絡を携帯にメールで送り、悩み事相談など教師と生徒の意思疎通にも積極的に活用する。9月には、生徒が格安で購入できる携帯ショップも校内に誘致する計画という。
同校では生徒の9割が携帯電話を持っており、今年4月から、登下校時の自宅との連絡などを目的に校内に持ち込むことを認めた。校内での使用は禁止したものの、隠れて使う生徒もおり、教員が「授業中は禁止」を条件にした対応策を生徒会側と議論。生徒全員が出席した全校集会で正式決定した。
生徒会担当の森雄次郎教諭(33)は「現状を考えると、禁止するよりも活用する方が得策。ペーパーレス化にもつながる」と話している。授業中▽登下校の電車の中▽校内で歩きながらの使用は今後も禁止するが、休み時間などは自由に使用できる。 また、7月中には校内用のホームページに専用サイトを設けて携帯電話からアクセスできるシステムを稼働。校内行事のお知らせなども生徒の携帯電話に送るようにする。
私立大・短大補助金 定員割れ続けば打ち切り 文科省
(朝日新聞 6月23日)
私立の大学や短大に配分される国の補助金について、文部科学省は学生が集まらずに大幅な「定員割れ」の状態になっていても交付を受けられる特例措置を見直す方針を固めた。現在は特例による交付期間を限定していないが、今年度分からは3年間で打ち切る。少子化などで経営が苦しくなっている学校にとっては厳しい措置となりそうだ。すでに補助金交付の実務を担っている日本私立学校振興・共済事業団に、配分基準の改正などの対応策をとるよう伝えた。近く文書で正式に指導する。
現在の制度では、学部や学科の収容定員に対する在籍学生数の割合が50%以下の場合、補助金は「教育研究条件の維持や向上という補助の目的達成を期待できない」との理由から交付しない。
ただ、一時的な定員割れで交付しないことがかえって改善に向けた経営基盤を悪化させかねないため、財務状況の公開や教育研究の外部評価を受けることなどを条件に交付を特例として認めている。事業団によると、01年度の配分では1大学1学部、65短大82学科がこの措置で不交付を免れた。金額は公表していない。
今回の見直しは、総務省が昨年末に「定員割れが改善されない学校に交付し続けるのは合理性に欠けている」と勧告したのがきっかけだ。3年に限定されることで、定員割れを起こしている学校は、学部・学科の組織や定員の見直しなどに早急に手をつける必要が出てくるとみられる。
事業団への指導では、使い道のない収入超過額が3億円以上ある「裕福」な学校への補助金の大幅減額も盛り込む。補助金の配分にメリハリをつけるのが目的だ。
補助金は大学や短大、高等専門学校を設置している学校法人に交付、私学経営の根幹を支えている。教職員や学生の数などを基準に額を算定して各法人に配分。01年度分の場合、総額は約3094億7千万円で、計868校が交付を受けた。
その他
国語世論調査 「役不足」などの慣用句を6割が逆の意味で理解
(毎日新聞 6月20日)
「流れに棹(さお)さす」や「役不足」という慣用句を国民の6割が逆の意味で理解していることが19日、文化庁が発表した昨年度の「国語に関する世論調査」で分かった。また8割が「言葉が乱れている」と感じていた。
調査は昨年11〜12月にかけて全国の16歳以上の男女3000人を対象に面接方式で実施した。回収率は73.3%。
八つの慣用句を選んで意味を聞いたところ、「流れに棹さす」(時流に乗って物事が順調に進むこと)を正確に答えたのは12.4%。63.6%が「傾向に逆らう行為」と逆の意味で理解していた。「役不足」(能力・力量に比べて役目が軽すぎること)の正答率は27.6%で、62.8%が「能力・力量に比べて役目が重すぎる」とやはり逆の意味を回答した。
また「確信犯」(政治・宗教上の信念に基づく行為・犯罪)も「悪いことと分かっていながらの行為・犯罪」という誤解が57.6%に上った。
文化庁国語課は「本来の意味と違う用法を見聞きし、そのまま誤解する相乗効果ではないか。『棹さす』の場合、『水をさす』と同様のイメージもあると考えられる」と分析する。
言葉の乱れについての意識は「非常に」が24.4%、「ある程度」が56%で、全体の80.4%が「乱れ」を感じていた。85.8%だった99年度調査と比べると、5.4ポイント下がった。
慣用句の理解度(単位は%)
語句 正解率
流れに棹さす 12.4
確信犯 16.4
閑話休題 23.8
*話をわきから本筋に戻す時に用いる。多い誤答=本筋からわき道に移す時に用いる
役不足 27.6
気が置けない 44.6
*相手に気配りや遠慮をしないでよいこと。多い誤答=気配りや遠慮をしなくてはならないこと
奇特 49.9
*優れて他と違って感心なこと。多い誤答=奇妙で珍しいこと
耳ざわり 86.5
*聞いていて気にさわる。多い誤答=聞いた時の感じ
一部始終 91.1
*ものごとの最初から最後までのすべて。多い誤答=最初から最後までの一部
教育理念が多すぎるぞ (毎日新聞6月12日 論外ですかより)
教育基本法の改正をめぐる論議が、中央教育審議会の答申に盛られた「国を愛する心」の是非を軸に交わされている。なるほどそれは21世紀日本社会のよるべき価値や理念をめぐる論争としては重要だろう。だが、こと教育の問題としてみれぱ、それが最大の争点であっていいのだろうか。
それより気になるのは答申のうたう改正が、現行法の個の尊厳や平和主義の原則を引き継ぎつつ、さらにその上に愛国心をはじめ個の自己表現、環境重視、公共精神、グローバル化などへの対応、職業観育成など「新たな理念」をテンコ盛りにしていることだ。個性の尊重、愛国心、グローバル化などを矛盾なくすりあわせるだけでも容易でない。なのに望ましい理念を思いつく限りかき集めて、それを教育目標とすることにどんな意味があるのだろう。
望ましい徳目を目標に掲げれば理想の教育ができるならば、戦前の教育勅語を覚え込まされた世代が国を滅ぽすこともなかったろう。現行基本法で育った世代もとっくに「個性ゆたかな文化」や、「責任を重んじる自主的な精神」を体得していたはずだ。むしろ多すぎる理念は、教育の抱える現実的問題の解決能力の欠如や、大人たちの教育への自信喪失の表れではないか。第一、個性に応じた自己実現をめざす子供を育てられたとして、現実の社会は子供らにその自己実現のチャンスを与えられるのだろうか。
今の教育論議に欠けているのは、教育というものが実は子供たちのもつ可能性を大人の社会の鋳型にはめ込む罪深い作業なのだという自己懐疑である。愛国心だけではなく、たとえば「個性を伸ばす」という目標すら現代の時代精神の押しつけにすぎないと疑ってみたらどうか。
次の世代は、前の世代による徳目や理念の押しつけにもかかわらず、それを超えて新たな価値、新たな特代を作り上げていく。教育の希望はそこにあるのではないか。今まで教育改革の大半が期待を裏切ってきたのは、だいたいが「理念の過剰」に原因がある。基本法改正もその愚行の総仕上げであってはならない。
<問題>
A、B駅間を止まらずに同じ線路上を走る快速電車と普通電車があります。快速電車は時速125km、普通電車は時速75kmで走っています。ある日、強風により、A、B駅間のとちゅうにある鉄橋上で快速電車も普通電車も同じ速さで徐行しました。すると到着予定時刻よりも、快速電車は4分おくれ、普通電車は2分おくれました。鉄橋の長さは何kmですか。(03年白百合)
入試問題に挑戦第81回解答編
<問題>
A,B,C,D,E,Fの6人が円形のテーブルにつきました。その席順について、次のような発言をしていますが、Aは正しいことをいい、他の5人はうそをついています。6人の発言を参考にして座席順を答えなさい。
A 「私のとなりはFさんでした。」
B 「私とDさんの間には人がいました。」
C 「私のとなりにはAさんはいませんでした。」
D 「私はFさんのとなりでした。」
E 「私の左どなりはDさんでした。」
F 「私の正面はEさんではありませんでした。」
(03年自修館A1)
<解答>
まず、発言を整理します。
A 「私のとなりはFさんでした。」
B 「私とDさんの間には人がいました。」 → 「私とDさんの間には人がいません。」
C 「私のとなりにはAさんはいませんでした。」 → 「私のとなりにはAさんがいます。」
D 「私はFさんのとなりでした。」 → 「私はFさんのとなりではありません。」
E 「私の左どなりはDさんでした。」 → 「私の左どなりはDさんではありません。」
F 「私の正面はEさんではありませんでした。」 → 「私の正面はEさんです。」
それぞれの発言からわかる位置関係を調べると、
A … AとFはとなり
B … BとDはとなり
C … AとCはとなり
D … DとFはとなりではない
E … Eの左どなりはDではない
F … Eの正面はF
まず、AとCの発言から、Aの両どなりはCとF、これにFの発言をあわせて座席を決めると、次の2通りになる。
これに、Dの発言を入れると、次の2通りになるが、このうち図4はEの発言に反するので×。
残った図3はBの発言も大丈夫なので、6人の座席順は次のようになる。